ファイトカード

高田総統劇場

 TAJIRI、金村ばかりかニューリン様までゴモラのネックハンギングツリーの餌食に。これ以上はないという屈辱的な目に合うニューリン様。場内には悲鳴が飛び交う。そこに、救世主の声が!
「セ〜イ! イジメるならこの私をイジメてくださいよ〜!!」
 そう、HGだ! 南側の入り口から颯爽と登場したHGは、“キャプテン・ハッスル”小川直也と共にニューリン様を救出。アン・ジョー司令長官とゴモラを蹴散らした。そして、HGとニューリン様はアン・ジョーを同時に捕らえ、HGがDDTの形に、ニューリン様はスタナーの形でアン・ジョーを叩きつける。着地の際、ニューリン様の足はしっかりと“M”の字を描いてた。これぞ二人の合体攻撃“MGスタナー”である!
「オッケ〜、夏、フー! ど〜も〜HGでーす! そろそろ私の海綿体も海開きしますよ〜!」と、のっけからテンション全開のHG!
「私とニューリン様の合体技、MGスタナーと名付けましょうか? 我々の四十八手であのスペルマンサーを大量フォー出(放出)させてあげますよ〜」と、とても地上波では流せない下ネタを爆発させるHGであった。沸きに沸く場内。しかし、その声援を掻き消すように高田総統の声が響き渡る!
「ニューリン、それに腰振りよ。ストップ・ドントムーブだ!」
『威風堂々』のテーマ曲&スモークと共に、高田総統がモンスター軍を引き連れてバルコニーに登場。同時に沸き起こる「そーとー、そーとー」のコール。だが、あまりの元気のなさに総統は「もういいっ!」とスネてしまう。
「夏がまったく似合わないしみったれた下々の諸君、ご機嫌いかがかな? 我こそは高田モンスター軍総統、た・か・だ・だ!」となぜか区切って発音する高田総統!
「さっそくだが、この私に楯突いた愚かなるニューリンよ。お前がいたぶられる姿を向こうから拝見していたが、実に愉快なだけだった。分かるだろう? しかしだ、勘違いしてもらっては困るが、まだ私の復讐は何も始まっていない。『ドモホルンリンクル』で言えば、今日のところは無料お試しセットというところだ!」と、よく分からない例え話を披露する高田総統。思わず、アン・ジョーが高田総統の顔を「Why?」とばかりに覗き込んでしまうほどである。だが、高田総統はそんなことは一切気にせず、「どうだ! ビビッたか? たじろいだか?」と得意気である。
 ニューリン様の反応も当然、「はぁ?」と冷たいものだった。「ビビるわけねーだろ。今日の借りは明日まとめて返してやるからな!」とリベンジ宣言である。
 割って入ったのは川田だ。「ニューリン、この間はよくも俺に顔射してくれたよな?」とHGも真っ青の下ネタである。7・9『ハッスル18』でニューリン様に毒霧を吹きかけられたことを言っているのであろう。「気持ちよかったよ」とTAJIRI級の変態的な笑顔で語りかける川田であったが、途端にマジ顔となり「だけどな! いま考えるとムカつくんだよ! そこの腰振りもな、なんなら明日、俺がまとめて二人とも潰してもいいんだぞ!」と、HG&ニューリン様に宣戦布告である。
 が、ニューリン様は冷たくひとこと「それは断る!」。「オメェーになんか、触りたくもねぇよ。バ〜カ」と吐き捨てるのであった。すると川田、待ってましたとばかりに「言うに事欠いてバカだと? こんのヤロ〜!」と高田総統のお株を奪い、得意満面の笑みを浮かべて高田総統と向き合うのであった。
「セイセイセイ! 私もお断りですよ」と、HGまで川田の挑発に乗らない。「なんでしたっけ、川田19:55? 面白すぎるでしょ、セイですよ、ホントに!」と川田が笑いをとったことに芸人としてのジェラシーを爆発させるHGであった。「RGの代わりに相方にしたいくらいですよ、ホントに」と本音もチラリ。「そんなことされたら、こっちの商売あがったりなんですよ! 私の股間の“冒険王”もニートになっちゃいますよ!」と社会派の下ネタで応戦する。
「あの、ちょっといいですか?」と、この応戦に口を挟んだのはTAJIRIであった。「僕ね、この間、お家でTV観てたの。そしたらね、あのモンスターKのおじちゃんが出てたんですよ。フ●テレビの『平●教育委員会』に! あの人、ああやって大人しそうなフリしてるじゃない。それがね、ベラベラベラベラよく喋るの! ぴーちくぱーちくと!」と、またしても余計な知識を披露するTAJIRI。この男の情報網は一体どうなっているのだろうか。
 TAJIRIは続ける。「ちなみにね、僕もドラマに出たんですよ。TV東京の『怨み屋本舗』の第3話。ちゃんと台詞もあったんですよ。エッヘッヘッ」と得意気だ。そんなTAJIRIを見て川田は、「マイナーすぎてわかんねぇよ!」と一喝。
 ここでようやく小川が口を開いた! 「おい、川田! なんなら今度、どっちがTVでハッスル出来るか勝負してみるか? シャル・ウィ・ダンス?」とポーズをとる小川!
「何がシャル・ウィだ、この野郎!」と激昂する川田は、「TVでもリングの上でも、どっちでも勝負してやるよ」と受けて立つ。
 するとHGが、「高田総統も聞きましたよ! NHKの大河ドラマに出るって話しじゃないですか。セ〜イ! うらやましすぎですよ。私は今までもこれからも、NHKに出られる可能性は皆無ですからね!」とまたしてもジェラシーである。「ちょっと口聞いて、私も出してくださいよ。ちょんまげの代わりに私のイチモツを乗せるとかして!」と、やはりNHKとはまったく無縁のHG! 「『功名が辻』ならぬ『功名がHG』でどうですか?」と提案する。
「おい、いま何と言った?」とお怒りの高田総統は、「言うに事欠いてイチモツのちょんまげ? 貴様、誰にモノを言ってんだ! こんのヤロー!」と“元祖・こんのヤロー”を決めて、得意気に川田と顔を見合わせる大人気ない総統であった。川田は悔しそう。
「おい、非国民! 貴様だけは受信料を払わなくてもいいよ」とHGに言い放つ高田総統。「それにだ、よ〜く聞け! 5日後にオンエアーされる『功名が辻』。その中で徳川家康の家臣・忠勝を演じているのは私じゃないんだよ!」と、友人と一緒にされたことを怒る高田総統だ。そう、統括本部長と総統はあくまでも別人なのである。
「おい、そこの歩く下ネタコンビ!」といきなりマジモードの川田。「俺がお前らに付き合ってやったからってナメんなよ! 明日はな、モンスター軍ナンバー2の恐ろしさを教えてやるからな。お前ら、誰でもいいからかかって来い!」と宣戦布告である。どよめく場内!
 しかし、高田総統は「モンスターKがモンスター軍のナンバー2かどうかはさておき…」と、物まねを根に持っている様子。せっかく決めたのに思わずズッコける川田! 凝視する川田から一本取ってやったと言わんばかりに勝ち誇った表情の高田総統は、「明日は久しぶりに戦闘モードに入ったモンスターKになりそうだ。しかし、ニューリンよ。貴様、この私を裏切ったからには死を意味する。分かったな? そしてだ、そこでボーッと突っ立ってる腰振り! 貴様、去年の今頃と比べると明らかに腰のキレが鈍っているよな? もしや夏バテか? それとも、そろそろ限界か? 若干、TVの露出が減ってきたようだな」と痛いところを付く高田総統に、HGも「セ〜イ!」と突っ込む。
「まあいい。せいぜいジタバタすることだ」と言い放った高田総統は「そしてだ! もう一人、このウドの大木がボーッとマイク持って足をブラブラさせて、この野郎! チキン、お前だ!」と、すっかり蚊帳の外だった小川を指差す。突然の指名に、心ここにあらずだった小川は驚きを隠せない。
「味も素っ気もないハッスル軍! 貴様らにはこの私からビッグなお中元を贈らせてもらう」と、またしてもサプライズの投下を予告する高田総統。客席から“何、なに?”との声が飛んでも「今は教えないよ」と冷たく言い放ち、「明日、ここに届けられる!」と衝撃発言だ。
 明日の後楽園ホール大会には来れないお客さんから“来れないよ〜”との声が飛ぶと、「来いよ、来れるよ」と命令口調、“仕事があるよ〜”との嘆きには「休めよ!」と冷たく突き放す高田総統であった。
「楽しみにしておいてくれたまえ」と言う高田総統は、腕時計をチラリと見ると「もう時間だ。下々の諸君、今日はここまでだ。また、明日。仕事を休んでお会いしよう! バッドラックだ!」と言い残して去っていった。
 リング上では高田総統の「お中元」発言が気になって仕方がないTAJIRIが、「ビッグなお中元ってなんだろう……タオルかな? ビールの詰め合わせかな……」とブツブツと中身を予想している。小川が話し掛けると、やっと我に返った。
 小川は「それよりニューリン、お前はモンスター軍に狙われ続けるぞ。その覚悟は出来てんだろうな?」とニューリン様に問いかけるが、ニューリン様は「分かってるよ。今日だってな、オメェーらに助けてもらわなくても一人であいつらをボッコボコに出来たんだよ!」と相変わらずの強気一辺倒。ビビッてたじろぐ小川だったが、「おめぇ、素直じゃないな」とやり返す。
「まあいいや。ところでだ、今日はバッチリとM字を決めてくれるんだろうな?」となぜか嬉しそうな小川! ところがニューリン様から返ってきた答えは「それは断る!」。あまりのお言葉に、ガックリとするファンたち。
 そんなスケベなファンを無視し、「今日はあまり活躍してねぇからよ。M字は明日、モンスター軍の連中を蹴散らしてからやってやるよ!」と、明日に取っておくことを明らかにした。これでファンのみんなは、ますます仕事を休んで明日も後楽園ホールに来なければならなくなった。ニューリン様はキャプテンの役目である締めの指名を勝手にする。「腰振り、お前がやれ!」
 驚くHGは「すると、ニューリン様も一緒に“フー”をやってくれるんですか?」と問いかけると、「やるしかねぇだろ」とニューリン様。これはある意味事件、お宝である。喜んだHGは「それでは皆さん、ご勃起いやご起立ください!」と声を掛け、ニューリン様を含めたハッスル軍と共に「スリーツーワン、ハッスル! ハッスル!! フー!!!」とポーズを決めたのであった。
 何となくハッピーエンドとなったが、明日の後楽園大会に高田総統が予告した「ビッグなお中元」とは一体!? ハッスル8月シリーズは、どんなクライマックスが待ち受けているのか? 明日は必ず何かが起きる! これはやはり、仕事を休んででも後楽園ホールへ駆けつけるしかない!

メインハッスル

11分45秒 狂犬

 モンスター軍控え室、ニューリン様との初対決とあってか、さすがのアン・ジョー司令長官も複雑な表情を浮かべている。キャバクラのことしか考えていない島田二等兵を横目に「そんなことはどうでもいいデ〜ス! ニューリン様が相手のコーナーにいては、とても試合をする気にはなれまセン」とアン・ジョー司令長官はうなだれる。それを聞いた島田二等兵は「確かに、目の前にニューリン様がいたら、試合どころじゃないですね」と頭を抱えた。
 するとそこに「うぜえんだよ!!」とニューリン様の声が! ニューリン様がモンスター軍に戻ってきたと喜ぶ二人だったが、その声は高田総統の声真似だった。「声だけでそれほど心を乱すとは、お前らまだニューリンを忘れられずにいるのか!? たわけが! 我がモンスター軍を捨て、あろうことかハッスル軍に寝返ったんだ。情けは捨てろ!」と、二人を一喝する高田総統。
 しかしアン・ジョー司令長官と島田二等兵は「はい…」と静かに答えるしかない。高田総統は実際にリングで対峙するアン・ジョー司令長官を「貴様の使命は今日の試合でニューリンに制裁を加えることだ。完膚なきまでに叩きのめし、ニューリンを公衆の面前で辱めてこい!」と送り出した。
 まずは金村キンタローとTAJIRIが入場。二人で息の合ったダンスを披露すると、「今日はとっても可愛いセコンドが来てくれています。みんなで腹の底から声を出してください。ニューリン様!」と、TAJIRIがニューリン様を呼び込み、遂にハッスル軍としてニューリン様が登場。競うようにロープアテンダントする金村とTAJIRI。結局、TAJIRIのロープアテンダントでリングへ上がったニューリン様は、なぜかTAJIRIと金村に鞭攻撃! しかしなぜかうれしそうな表情を浮かべるドMなTAJIRIと金村であった。対するモンスター軍のソドムとアン・ジョー司令長官はリングに上がる前からすでに臨戦態勢だ。

閉じる 先発はアン・ジョー司令長官とTAJIRI。ガッチリとロックアップすると、腕の取り合いを繰り広げ、身軽なTAJIRIがアン・ジョー司令長官の腕を極めて、コーナーのニューリン様にしっかりとアピールする。続けてリングへ上がった金村もアン・ジョー司令長官を豪快に投げ飛ばすと、すかさずニューリン様にアピール。この二人にとってニューリン様のセコンドは大正解だったようだ。
 しかしそんな二人をソドムはダブルのラリアットで一蹴。元飼い主であるニューリン様に近づこうとするも、アン・ジョー司令長官が「ソイツは敵デス」と声をかけると、ソドムは立ち止まり、アン・ジョー司令長官は「ユーはあとでじっくり制裁してやりマス!」とニューリン様に睨みを効かせる。そしてリング上で金村の顔面を強烈なエルボーでカチ上げると、ストンピングを連打。ロープブレイクで止めに入ったレフェリーを「うるせえ!」と怒鳴りつけるなど、今日のアン・ジョー司令長官は久々のキラーモードである。
 TAJIRIと金村がバックキックと水面蹴りの共演で、再びニューリン様にアピール。金村がエルボーでアン・ジョー司令長官を吹っ飛ばして「恐縮でした」のパフォーマンスを見せるなど、ハッスル軍ペースで試合が進んでいるかに見えたが、モンスター軍はパワーと体格に勝るソドムを要所要所で上手く使い、徐々にペースを引き戻すと、TAJIRIを孤立させることに成功。アン・ジョー司令長官がTAJIRIの左腕に照準を絞り、関節技と蹴りでTAJIRIの左腕に確実にダメージを与えれば、ソドムは強烈な投げ技とTAJIRIの首がねじ切れんばかりのネックロックで、TAJIRIの首を絞り上げていく。何度も脱出を試みるTAJIRIだったが、モンスター軍は絶妙のタッチワークでそれを阻止。アン・ジョー司令長官が「フィニッシュデ〜ス」と叫び、へそで投げる強烈なバックドロップでTAJIRIを投げ捨て、ダメージの残るTAJIRIをロープに振ったのだが…
 ここでTAJIRIが待ってましたと言わんばかりに必殺のタランチュラ! 完全にアン・ジョー司令長官の動きを封じ込めると、金村がソドムをリング下に突き落とし、ニューリン様が身動きの取れないアン・ジョー司令長官に鞭攻撃。ニューリン様に屈辱を与えるとやる気満々だったアン・ジョー司令長官にとっては、屈辱この上ない攻撃だ。これで一気に形勢を逆転したハッスル軍は金村がアン・ジョー司令長官にエルボーの乱れ打ち、そしてトップロープからセントーンを見舞うがアン・ジョー司令長官も3カウントは奪わせない。
 逆にカバーに入った金村をソドムがぶっこ抜きジャーマンで後方に投げ捨てると、金村の真後ろからラリアット。カットに入ったTAJIRIをアン・ジョー司令長官がパワーボムで押さえ込むと、最後はソドムがフラフラの金村を高々と持ち上げて、高角度でマットに叩きつける“狂犬”で、金村から3カウントを奪い、勝利を収めた。
 ハッスル軍の二人が敗れたのを見て、すかさずリングに上がったニューリン様はソドムに鞭攻撃を試みるも、ソドムは何一つ効いていない様子。逆にニューリン様の首を捕まえると、ネックハンギングツリーで持ち上げて、そのままコーナーポストに投げ捨てる。もはや立つ気力すら残されてないニューリン様に、ソドムが襲いかかろうとしたその時、あの男たちがニューリン様の救出に現れた!


セミハッスル

5分14秒 ジャーマンSH

「♪苦しくたって〜悲しくたって〜リングの中ではへ・い・き・バボ……世界バレー、大友愛、妊娠で出られず……」何かしらバボは意気消沈しているもよう。どうやら大友愛のことだけが原因ではないようだ。
「ヘイ、バボ! 試合前なのに、ナンですかその浮かない顔ハ! 何かあったんデスカ?」とアン・ジョー司令長官はバボを気遣う。
 理由を話し出したバボ。「実は、昨日の晩。K'から電話がありまして…。多分、今日の試合の作戦を俺に伝えてたんやと思うんですけど、全く聞き取れなくて…。1時間近く、わかったふりして相槌を打っちゃったんです」とのこと。K'の言葉を聞き取れないのは仕方のないことだと思うのだが……。
「ユーはよく、そんなに長いタイム、わかったふりが出来ますネ〜。でも、あの男の声は、電話だとなおさら、聞き取れませんからネ〜」とアン・ジョー司令長官はなだめる。
 バボは今日の試合でK'とのコンビネーションが上手くいくのかどうかが心配のようだ。
「それなら、心配ありませんヨ。K'は誰彼かまわず、夜な夜な恋愛相談を電話でする癖があるんデ〜ス。ミーのところにも何度もかかってきまシタ。あの男が、次の日の作戦を考えるなんて、ありえまセーン」とアン・ジョー司令長官はアドバイス。
「なんや…。恋愛相談やったんか。悩んで損した。よーし。それなら、何にも気にせず暴れてやるで!」と気合を入れなおすバボであった。「バボに、もう少し根性があれバ…」とアン・ジョー司令長官のバボに対する心配は底を尽きない様子。
 対するハッスル軍の控え室。「う〜ん・・・難しいな…」とこっちも悩んでいる男が一人。浪口だ。「おい、どっこい! 何、難しい顔してんねん?」と田中は気を遣う。
 悩みを打ち明ける浪口は「いま、バボとK'を研究してたんですよ! あいつら、デッカイじゃないすか。まともにいってもかないそうもないから、ここは頭を使って勝負しようと思ったんすけど…何にもいいアイデアが浮かばないんですよ」と元気がない。
「あのな。お前の頭じゃ、いくら考えても無理やって」と田中はダメだし。すると浪口は「そんなこと言わないでくださいよ! じゃあ、僕どうすりゃいいんすか!」とさらに凹んでしまった。
 その様子を見た田中は「お前はお前らしくやったらええやないか。お前の武器は、何があってもへこたれん根性やろ。そこを突破口に開き直れば、絶対、何か見えてくるはずやで」といいアドバイスをするではないか。
「根性…。そうっすよね。僕は、根性だけは誰にも負けませんよ!」と浪口は急に元気になった。何とも単純な男である。すると、ふと田中は控え室にあったお灸で使用する“もぐさ”を発見! 
「おい、どっこい。試合前に根性入れていけや!」と田中は嫌がる浪口の頭にお灸をすえた。「どっこい…! どっこい…!」と何とか耐える浪口だったのだが、「あー!! あつあつあつ!!」と即座にギブアップ! “どっこい”浪口25歳、生涯修行あるのみです。

閉じる 最初にバボとK'が登場。続いて元気よく浪口がリングインした。遅れる形で白いギターを持った田中がゆっくりと後を追う。
 先発で浪口が勢いよく出るも、バボにことごとく弾き飛ばされてしまった。気持ちの折れた浪口は即座にタッチしようとしたため、田中はギターで浪口の頭を叩き一喝! 
 仕方なく飛び出た浪口はバボを勢いよく投げ飛ばし、調子に乗る。田中が「タッチしろ」とばかりに手を伸ばすと、浪口は耳を傾ける様子もない。
 バボはドロップキックでやり返すと、アルゼンチンバックブリーカー。K'はフロントキックからネックブリーカーで追い討ちをかける。そしてパイルドライバーへとつなぐ。
 K'は浪口を肩車で持ち上げると、バボはバレーボールを打ち返すように浪口の頭部目がけてジャンピングアタック!
 勝負とばかりに佐藤がジャーマン・スープレックスで投げようとすると、浪口は耐える。バボはバレーボールの袋を持ち出し攻撃しようとしたところ、K'に誤爆してしまった。K'はフラフラの状態だ。
 そこで田中がリングイン。必殺技“まとめて”でバボとK'を蹴散らす。田中が糸口を掴んだところで浪口はスモールパッケージ、逆さ押さえ込みで勝負をかけるも、K'はフォールを跳ね返す。
 最後にK'はバボのジャンピングアタックのアシストを受けて、フェイスクラッシャーからジャーマンスープレックスホールドで浪口をあっさり仕留めた。


江頭2:50リングに登場

 客席のど真ん中から江頭2:50が登場! ファンに揉みくちゃにされながら、何とかリングに飛び込んだ江頭は、いきなり横に倒れるパフォーマンスを連発し、最後は三点倒立をバッチリと決める。するとファンから江頭に対して大声援が送られた。
 江頭は大谷をじっと見つめると「あちち! お前に一言物申す! 今日はお前のピンチを助けようと思って来たのに、何で勝っちゃうの? せっかくテ●ドンを用意して待っていたんだよ」といきなりダメだし。そしてタイツの中の股間から自分の拳を突き立てて、(一応は女性の)Ericaとマーガレットにその拳を向け「これが本当の淫行だ!」と、早くも危険な雰囲気のする言葉を口にするのであった。そしてこの●ポドン攻撃から江頭の暴走がエスカレートする。「俺は今日伝説を残しに来ました。今からここでウ●コする」と、いきなりタイツをずり下ろそうとするではないか!
 そんな江頭を慌てて止めてようとする大谷、Ericaとマーガレット。するとそこにバルコニーから「下ネタはやめろ!」と、“モンスターK”川田が登場だ。「俺のお笑いの辞書に下ネタはない。今からそこに行って、お前に教えてやるから待ってろ!」と、意味深な言葉を残し、バルコニーから姿を消した。即座に「俺の辞書には下ネタしかない」と言い返した江頭。すると場内が暗転し『スリル』が流れ始め、客席の真ん中に江頭ばりのタイツ姿の川田が現れた!
 江頭と同様にファンに揉みくちゃにされながらリングに入った川田は、ロープを往復すると受身を連発。さらに江頭も顔負けの綺麗な三点倒立を決める。大・川田コールが起こる中、「江頭、俺はお前に物申す!」と川田。江頭に「お前は誰だ?」と聞かれると、「俺は川田19:55だ」と絶妙の切り返し。江頭の「俺が言うのも何だがお前は頭がおかしくなったのか?」という鋭いツッコミには、「俺もお前と絡むのを三日三晩寝ずに考えたが、芸人の血が騒いだんだ!」と、川田はテンションに任せて理由になってない理由を口にする。そして「さらにここは大の大人が何でも真剣に取り組むリングだ。伝説を作るのは大変だぞ。伝説を作るには覚悟が必要だぞ。俺は1回の伝説よりも1クールのレギュラーが欲しい」と持論を展開した。
 思わず「お前はプロレスラーだろ?」とツッコむ江頭だったが、そもそもお笑いが出来るレスラーが出てこいと言ったのは江頭の方。川田に「お前が言うから来たんだ」と言われれば、「俺のモノマネをする原口あきまさでもこんなことやんねえぞ。お前、壊れすぎ!」と、もはや江頭も納得せざるを得なくなっていた。
「今度、俺がこのリングに現れる時は、芸人としてお前を越えられるくらいになってから来る」と川田。「あっ! 本職の時間だ。そういうことだよ、バッドラックだ!」と、最後まで江頭のお株を奪う芸人ぶりで川田はリングを去っていった。
 完全においしいところを持っていかれてしまった江頭に「が、頑張れよ」と大谷が声をかける。「アイツの一人勝ちじゃねえか。プロレス界にあんな強敵がいるとは…伝説を作ろうと思ったのに、アイツに伝説を作られた」とつぶやく江頭。大谷に促され「3・2・1、ガッペムカつく!」で締めくくったものの、「次に来る時は絶対に伝説を作るからな!」と、ハッスルのリングでのリベンジを誓う江頭であった。


第2ハッスル

5分55秒 白い恋人

 ハッスルに新たな因縁が勃発した。『ハッスル・エイド2006』で、ハッスルスーパータッグ王者に輝いたErica&マーガレットの乙女コンビ。そんな彼女たちが次期挑戦者の資格として出してきた条件はズバリ「イケメン」! 新たな出会いを求め、挑戦者を募集したのだが…応募がゼロでタイトルマッチは中止となりかけた。すると会見で、RGMがErica&マーガレットに暴言し遺恨が勃発したのだ。
 そして何と、急転直下の事態でRGM自らスーパータッグ挑戦に名乗りを上げ、試合が急遽決定! 明日のタイトルマッチに必勝を期すRGMは、少しでも試合を有利に運ぶように、ハッスル8月シリーズ初日の今日、乙女軍団に対し坂田軍団という強敵をマッチアップしたのだ。まさに職権乱用もはなはだしい対戦カードがここに組まれた!
 一方、対する乙女軍団は本日の試合の助っ人として“ハッスルあちち”に助っ人を依頼した。しかし、おじき天龍源一郎を加えたフルメンバーの坂田軍団が相手では厳しい試合となることは確実と思われたのだが、練習中の負傷で崔の欠場が決まり3対2のハンディキャップマッチに急遽変更。
 果たして乙女軍団は、RGMの思惑どおり選手権前日に坂田軍団に潰されてしまうのか!? それとも見事勝利して、明日のタイトルマッチへ弾みをつけるのか!?

閉じる まずはじめに坂田と天龍が登場。即座にマイクを握った坂田は「ひとこと言わせてくれ! 領二! 何が負傷欠場だ、コラッ! だからお前はいつまでたっても半人前なんだよ!」と崔を批判する。するとここで客席から「お前(坂田)もな!」との野次が。「それを言っちゃまずいだろ!」と答える坂田は苦笑い。「これは坂田軍団のボスであるオレの責任だ。だから今日はハンディキャップマッチでも何でもやってやるよ! おい、メスブタども! このオレ様の器のデカサにジュンとなってんじゃないぞ!」と乙女組を挑発する。
 続いてErica&マーガレット、そして大谷が登場!
 ゴングが打ち鳴らされる前にいきなり坂田が大谷を急襲。二人はバチバチのチョップ合戦だ。坂田は天龍にすぐにタッチ。受け継いだ天龍はチョップ、ラリアットをコーナーで叩き込む。そして天龍がブレーンバスターを仕掛けようとしたところ、大谷はニールキックでピンチを脱出だ。
 タッチを受けたEricaは天龍にチョップ! 天龍が即座に打ち返すと、Ericaは「今胸触った! セクハラ!」と訴えるではないか。天龍はタジタジ。女性にセクハラと言われたら、男性はめっきり弱い。攻めきれない天龍は困惑の表情を浮かべる。
 続いて出てきたマーガレットだったが、天龍を前にすると怖がってしまい攻撃出来ない。しかしマーガレットは勇気を振り絞り一輪の花を差し出し、陽動作戦に出た。それを受け取った天龍が油断しているところ、マーガレットはすかさずスクールボーイで押さえ込みへ! カウントが入り、天龍は慌てて返す! 天龍のその無様な姿に坂田は呆れ顔。「何やってんだ、代われ!」とタッチを強要した坂田だったが、天龍を睨んでいる間にマーガレットのスクールボーイでカウント2.5! 今度は天龍が呆れ顔だ。
 次に大谷と坂田がリング中央で対峙した。大谷は坂田をコーナーに備え付けると顔面ウォッシュだ! 場内大盛り上がりの中、Erica&マーガレットも同じく坂田に顔面ウォッシュ。「もう一丁!」コールの中、大谷はノリノリで再度顔面ウォッシュをお見舞いする。
 勢いに乗ったEricaはダイビング・エルボー、マーガレットはフライング・ボディアタックを坂田にズドン! フラフラの坂田はニールキックでピンチを脱出する。しかしErica&マーガレットは悪臭を放つ口で坂田の唇を奪い、窒息寸前にまで追い込んだ。すると大谷までが坂田の唇を奪おうとしたが、坂田は火事場のクソ力でこれを断固拒否! むせた坂田が咳き込み、油断してるところをマーガレットが白い恋人(スクールボーイ)で難なく3カウントを奪ったのだった。
 7月大会に続き、連敗してしまった坂田。そのふがいない姿に、愛想を尽かした天龍は無言でさっさと行ってしまった。
 意気消沈の坂田は今日の敗因をいつものように崔のせいにする。「あいつがいなかったからだ。おじき(天龍)もふて腐れてしまうしよ! どうしようもねぇな」と一人ボソボソつぶやく。
「負け惜しみはいいから、とっとと帰ってくれないかしら?」とErica。「オマエ アホカ?」とマーガレットも坂田を口撃だ。「この野郎! 女の癖に言葉遣いは悪いし、口はくせぇし、このヤロー!」と坂田は負け惜しみを言って、大人しく引き揚げたのだった。
 続いて大谷がマイクを握り、「さすがスーパータッグチャンピオンだな」とErica&マーガレットを褒め称えた。さらに「ニューリンなんかよりよっぽど(ハッスル軍の)ためになるぞ!」とべた褒めだ。それを受けたEricaは「そんなこと当たり前じゃないのねぇ〜。ホントそんなに褒められたらどうしようかしら」と照れくさそう。
 そして「それにしても天龍さん、あれは凄い怖かったわね〜。あの迫力だけはどうにも、“スリル”があって……」とEricaは天龍の恐怖を語っていたのだが、“スリル”という言葉に敏感に反応した大谷。「今“スリル”って言ったな?」と慌てる。
 すると、ここであの曲が会場内に流れた! もしかして……!?


第1ハッスル

6分53秒 サソリ固め

 高田モンスター軍のアジトでは、蚊の飛ぶ音がずっと鳴り止まない。
「今日はやけに蚊が多いな〜。あ〜、かゆかゆ!」と島田二等兵は刺された箇所をかきまくる。「変ですねー。さっきから蚊取り線香を焚いているんですが、全く効かないんデス」とアン・ジョー司令長官は何か異常事態に困惑しているようだ。
「何を大騒ぎしているんだ、この害虫どもが!」二人で大騒ぎしていると、そこに高田総統が現れた。「申し訳ございまセーン。今すぐに、蚊を退治シマス」そう言ったアン・ジョー司令長官は蚊退治に専念しようとすると、高田総統は「その必要はない」と一喝。
 飛び回っている蚊は、ハッスル仮面を退治するため、高田総統がわざわざ取り寄せた蚊だったのだ。
「山口県の山奥にわずかに生息するという、伝説の蚊だ。わずか一刺しで、熊一頭を軽々、貧血にしてしまうという革命的な吸血力を持っている…」と高田総統がその蚊の恐ろしさを説明していると「なんだか、クラクラしてきた…」と島田二等兵はもうフラフラ状態。
 それを見た高田総統は「私はこの蚊のDNAを抽出し、この季節にふさわしいレジェンドモンスターを誕生させた。山口県といえばかつての長州藩。長州出身の蚊モンスター・・・名づけて……長州“か”!」
 高田総統は「噛み付くなら、今しかないぞ。あぁ!? ハッスル仮面にクソぶっかけてやれ! 何コラ、タココラ!」と、本家の物まねをしながらビターン! いつにも増して弾ける高田総統であった。

閉じる「んん〜ん〜」っと蚊の飛ぶ音がイントロで流れる入場テーマ曲「パワーホール」が流れる中、長州かが登場! 顔は蚊そのもの。長髪に大き目のタイツや体つきなど、本家にそっくりである。Tシャツには本家の「キレテないですよ!」のパロディーである「サシてないですよ!」の文字が……。どこまでも本家と被ってます。続いてハッスル仮面レッド、ブルー、イエローが登場した。

 長州コールが全開の中、長州とレッドが先発。ロックアップからスタートする両者だったが、いったんブレイクする。次にブルーと2号が対峙。すぐに1号がタッチしてリングイン。
 ハッスル仮面からレッドがタッチして出るも、モンスター軍からリンチを受けてしまった。2号はレッドの左膝目がけてピンポイント攻撃だ。さらに追い討ちをかけるように1号は逆片エビ固め。
 ヒザを負傷しながらも延髄蹴りをお見舞いし、タッチにいこうとするレッドだが出来なかった。長州はレッドの膝目がけてストンピングでボコボコにいたぶる。そして捻りのきいたバックドロップで非情な攻めを見せていく。
 完全にグロッキー状態のレッドは片膝をついてダウン気味。しかし、力を振り絞って立ち上がったレッドはやっとの思いでイエローへタッチ! ラリアットでモンスター軍を蹴散らしたイエローは勢いを掴み、ダイビングボディを2号にお見舞いした。
 だが、ハッスル仮面の逆襲はそこまでであった。両軍入り乱れる中、コーナーに上って攻撃のチャンスを伺っていたレッドだったが、長州の鋭利な口で刺されて大ピンチ!
 血を吸われて意識もうろうのレッドに対し、長州は“かラリアット”からのサソリ固めで勝負を決めた。


RGM&AGリングに登場

 いつもの入場曲で登場のRGは、曲に合わせてダンスを踊り、のっけからハイテンションだ。加藤(A)GM代行(=AG)は小洒落たスーツ姿でRGの後に続いてリングに上がった。開口一番、「ヨーヨーヨー! ハッスルGMのRGMで〜す!」と叫んだRGは、「今日8月8日はフ●テレビの日。お台場●険王に行かずに、ハッスルに来てくれてありがとう!」と会場に駆けつけたファンに感謝の気持ちを述べる。
 そんなRGの隣でAGは「RGMがいない時にGM代行を務める加藤です」と礼儀正しく挨拶。しかしそんなAGの礼儀正しさを無視するように、RGは「AG、一生一緒にいてくれヨ〜」とよく分からない言葉をかける。そして「それでは恒例のRGM新ネタコーナー行っていいですか?」と、勝手にマニアックすぎて伝わらないモノマネシリーズをスタート。今回はフ●テレビで放送されている『ニュース●ャパン』の滝●クリステルのモノマネ。…といっても「こんばんは、●川クリステルです」と、自分で自分の名前を言うという、モノマネとしてはかなり最低のネタを披露するのであった。
 そんなRGの寒い空気を察知してか、RGのネタを遮るように「まずはこちらをご覧ください」と、ビジョンに映し出されたハッスルの9・10月の日程を説明するAG。さらに「本日はもう一つ発表がございます」と、11月23日(木・祝)、横浜アリーナにて行われる『ハッスル・マニア2006』の開催を発表すると、場内からは大歓声が巻き起こった。それを聞いて何やら感慨深そうに口を開くRG。「思い出せば昨年の『ハッスル・マニア』は、自腹でチケットを買って見に行きました、あなたたちのようにね。でも今ではGMとして揺ぎ無い地位を築いています。こうなったら永久GMになってやりますよ!」
 そしてRGは昨年以上の最高のハッスル・マニアにすることを約束し、9月に行われるGM総選挙で「ぜひともこのRGMに清き一票を…」とアピールするのだが、RGMの熱意とは裏腹に、冷め切ってしまっている客席。するとここでもAGが絶妙なカットインを見せて、本日の対戦カードを発表するのであった。
 そんなこんなで結局は上手くAGに丸め込まれるRGだが「AGには色々言いたいことがあるけど、今日のところは許してやろう」と、珍しくあまりお冠ではない様子。というのも明日の大会でRGとAGはタッグを結成し、Erica&マーガレットが保持するハッスルスーパータッグのベルトに挑戦するからだ。RGがリング上で改めて王座奪取を宣言すると、何とそこに対戦相手であるErica&マーガレットが現れた!
「あんたたち、本気で言ってんの? 芸人とホスト崩れが私たちに勝てるわけないじゃないの?」とErica。すると「私とAG、イケメンじゃないですか? それとも私たちに負けるのが怖いんですか?」と強気な態度のRGは「Erica、ビビッている! ヘイ!ヘイ!ヘイ!」と謎の掛け声。完全に暴走するRGただ一人を残し、会場は完全にしらけきっている。そんなRGの姿を見ていたEricaは「見て、この空気。あんたバカでしょう。あなたにお願いが一つあるの。空気を読んで」と、冷ややかな視線をRGに送る。すると隣にいたマーガレットも「サムイ、サムイ」とポツリ。さすがのRGもこのバカ&サムイ発言には凹んでしまったのか、「おいAG! あいつらに何か言ってやれ! ホスト譲りの言葉であいつらを追い返してくれ!」とAGに頼み込んだ。
 その頼みを受けたAGはEricaに歩み寄り、甘い口調で「Erica、鼻毛が出ているから控え室で切っておいで」。あろうことかEricaにとって禁句である、鼻毛ネタで攻めようとするAG。あえて危険な賭けをするのが元ホストの宿命なのか…もちろんのごとく激怒するEricaは裏拳! しかしAGはひらりとそれをかわすと、さらに甘い口調で「Erica、鼻毛が出ているから控え室で切っておいで」。これでさすがのEricaもメロメロと思いきや、逆にEricaは怒りが沸点に達し、AGに強烈な張り手とボディプレス。コーナーに串刺しになったAGはぐったりとマットに倒れこんだ。「伸光〜(※AGのホスト時代の源氏名)! 大丈夫か!?」と駆け寄るRGだが、AGはピクリとも動かない。
 RGとAGを見下ろすように「そんなんで明日は本当に大丈夫なの?」と吐き捨てるErica。するとRGは「実はAGはただの当て馬なんだよ。明日は秘密兵器を用意してあるんだ!」と衝撃の事実を告白する。その秘密兵器の名はTG! しかしヒントも何もないため客席はキョトンとしたまま。かなり微妙な空気になったのだが、RGは「明日はTGがお前らをボコボコにするからな!」とAGに肩を貸して控え室へと戻った。
「どうすんの、この寒い空気。大事なオープニングがグダグダじゃないの」と困った表情のEricaだったが、「何でもいいけど、私たちが負けるわけないじゃないの」と気合を入れ直し、「せっかくだから私たちでオープニングをやっちゃいましょう」とErica&マーガレットで大会のスタートを宣言したのであった。
 RGの中途半端な煽りのせいで、客席はかなり微妙な空気になったものの、よくよく考えればRGのいうTGは気になる存在。果たして明日のリングでRGの隣でリングに立っているのは誰なのか?


オープニングムービー