ハッスルNOW
これさえ読めばハッスルの歴史が丸分かり。ハッスル軍と高田モンスター軍の壮絶なる抗争の足跡です。ハッスルを初めて見るハッスル・ビギナーの方も、『ハッスル1』から見続けているハッスル・マニアの方も、コレを読んで真の“ハッスル通”になろう!
2004年
インリン様が登場
このまま勢いの止まらない高田モンスター軍。『ハッスル・ハウス〜クリスマススペシャル12.23〜』(2004.12.23後楽園ホール)では翌日のプロデュース権をかけてハッスル軍と高田モンスター軍が全面激突し高田モンスター軍が3勝2敗で勝ち越し。対抗戦に勝利したチームのキャプテンは、翌日の大会のプロデュース権を手に入れられるだけでなく、相手チームのキャプテンに互いのポーズをさせることができるため、高田総統は、翌日の試合に小川を欠場させ、代わりに『ハッスル5』に登場した小川の化身ジュードー・オーを出場させると一方的に発表した。さらに、小川は強制的に高田総統の決めポーズ「3、 2、1ビターンビターン」をやらせられるはめに……。 翌日の『ハッスル・ハウス〜クリスマススペシャル12.24〜』(2004.12.24後楽園ホール)では、ハッスル軍壊滅を狙う「高田アマゾネス軍」のリーダーであるインリン様が登場。「M字開脚のMは高田モンスター軍のM」を合言葉に“エロテロリスト”インリン様がリング上のお立ち台でM字ビターンを披露しハッスルファンを洗脳した。 そしてハッスルは2005年に突入する……。
高田総統と小川が直接対決
出場停止に続いて小川のピンチはまだ続く。『ハッスル6』(2004.10.23愛知県体育館)でインドの狂虎タイガー・ジェット・シンと対決し、史上最凶悪ファイトの洗礼を受け初流血。最後は逆転のSTOでシンから3カウントをもぎとったものの、試合後に高田モンスター軍の総攻撃を受け、小川はリング上で失神してしまった。そこに高田総統が現われ、アン・ジョーがゴングを鳴らすと、高田総統はすぐさま小川を片足フォール。わずか3秒で小川が望んだ高田総統との直接対決の幕が下りた。この日の対抗戦では1勝5敗と大きく負け越した高田モンスター軍だったが、メイン後に孤立するキャプテン・小川が失神したことで、勝ち星以上に心理的に優位に立った。
小川出場停止でジュードー・オーが代役に!
この頃、小川はハッスル普及のために『PRIDE GP』にも出場するも、エメリヤーエンコ・ヒョードルを相手に54秒で秒殺という無様な姿を見せてしまった。それをテレビで見ていたという高田総統は『ハッスル・ハウスvol.2』(2004.9.2後楽園ホール)で一方的に54日間の出場停止処分を下した。これにより、小川は開催決定済みの『ハッスル5』を欠場するピンチに陥ってしまった。
そこで小川に代わり“ジュードー・オー”が『ハッスル5』(2004.9.20横浜アリーナ)のメインに登場した。日の丸を意識したマスクを覆った小川似の男“ジュードー・オー” が高田モンスター軍を蹴散らして7対7の対抗戦の勝ち越しを決めた。これでハッスル軍が勝ち越した場合は『ハッスル6』で高田総統がリングに上がることになっていたものの、高田総統は「ハッスル6まで待つまでもない」と急遽、全試合終了後にリングイン。そして高田モンスター軍の総攻撃でピンチのオーだったが、『ハッスル2』から登場している長州力が救出した。ハッスル軍の士気を高めるためにオーは長州と共にリング上でのハッスルポースの音頭を取るも、長州は断固として拒否した。
小川の逆襲
高田モンスター軍の策略にはまり連敗中の小川はリベンジを誓い、『ハッスル3』(2004.5.8横浜アリーナ)にて盟友・橋本真也とOH砲を結成し、ケビン・ナッシュ、スコット・ホールのジ・アウトサイダーズとメインで激突した。巨人コンビのパワーの前に苦戦したものの、最後に「狩龍怒」、「オレごと刈れ」の合体必殺技の連発で小川はハッスル初勝利を挙げた。
これで勢いに乗ったハッスル軍。『ハッスル4』(2004.7.25横浜アリーナ) でのハッスル軍と高田モンスター軍の5対5全面対抗戦でもハッスル軍が逆転の勝ち越しを決めている。
ハッスル軍・小川と高田総統の抗争が勃発!
2004年1月4日さいたまスーパーアリーナにて産声を上げた『ハッスル1』。この大会のメインではハッスル軍の小川直也がビル・ゴールドバーグと激突。小川は必殺のSTOボンバーで終始試合を優位に進めていたにも関わらず、高田モンスター軍の試合介入と島田レフェリー(後の島田二等兵)の不可解なジャッジに苦しみ、ゴールドバーグの必殺技ジャックハマーに粉砕されてしまった。
そして『ハッスル2』(2004.3.7横浜アリーナ)に続く。前回大会の仕返しを誓う小川は、メインで高田モンスター軍のマット・ガファリと一騎打ちする予定だった。しかし、小川の「何人でも連れて来い」というマイクパフォーマンスを逆手に取った高田総統の陰謀で急遽1対6のハンディキャップマッチに変更。リンチ攻撃を受けた小川は5分で完膚なきまでに叩き潰されてしまう。セミでは橋本が全日本プロレスの三冠王者・川田とタッグを結成し高田モンスター軍と対決するも、古傷の右肩負傷により橋本はレフェリーストップ負けを喫してしまった。