これさえ読めばハッスルの歴史が丸分かり。ハッスル軍と高田モンスター軍の壮絶なる抗争の足跡です。ハッスルを初めて見るハッスル・ビギナーの方も、『ハッスル1』から見続けているハッスル・マニアの方も、コレを読んで真の“ハッスル通”になろう!
2005年
インリン様の終焉
『ハッスル・マニア2005』でHGに敗れ、黄泉の国でしばらく身を隠していたインリン様が『ハッスル・ハウス クリスマススペシャル涙のラストM字ビターン』(2005.12.25後楽園ホール)のリングに久々に登場。来年以降も活躍を期待する高田総統に対し、インリン様は「この世界で使えるM字パワーが底をついた」と高田総統の下を去ることを表明。高田総統も「今までありがとう」とお礼を述べた。。
インリン様は回転M字台の上で「3、2、1、モンスター!」の掛け声とともに最後の神々しい姿を披露した。するとインリン様の降りたお立ち台の上には、タマゴのような形をした「M」の紋章入りの謎の物体が! 高田総統はこれを高々と掲げ、「インリンは我がモンスター軍に祝福をもたらしたぞ」と意味深な発言をした。 第3試合では大谷が「ご本人」とついにご対面を果たすことに。島田二等兵&アン・ジョー司令長官から「最高のスリルを味わわせてやる」と大谷にプレゼントしたのは芸人の江頭2:50。江頭は「特にこのハゲ方がソックリ。おまえは今日から“あちち2:50”だ」と芸名もプレゼントされた大谷であった。。
この日のセミでは、健想がヒーローのライオセイザー相手にわずか2分でフォール負け。あまりのしょっぱさにブチ切れた浩子夫人はハッスルの抜本的構造改革と健想の完全リニューアルを予告した。。
浩子新GMとなって2006年にハッスルはどう変わっていくのか??
HG、プロレスデビュー2連勝
衝撃デビューを果たしたHGに刺客が現れた。『ハッスル・ハウス クリスマススペシャル HARD GAY'S NIGHT フォーー!!』(2005.12.24後楽園ホール)ではメインでHGと大谷がタッグを結成し、アン・ジョー司令長官とKOSHIKARIが対決。 KOSHIKARIはHGの商売道具の腰を執拗に狙い、ピンチに追い込む。しかし耐えたHGは最後に「69」ドライバーからの“セイ”座固めでフォールを奪い2連勝を飾った。
この大会の試合前には健想の妻・浩子が草間GMの目を盗んでプロレス契約書とGM交代契約書をすり替えてサインさせ、06年1月から浩子がハッスル新GMに就任することになった。
『ハッスル・マニア2005』開催! HGはニューリン様をフォール、和泉流二十世宗家・和泉元彌は見事なデビュー戦初勝利
「ハッスル」シリーズの集大成となる『ハッスル・マニア2005』(2005.11.3横浜アリーナ)が遂に開催された。メインではプロレスデビュー戦となるHGが、小川、大谷とタッグを結成。ハッスル軍解散をかけて高田モンスター軍のインリン様&川田&アン・ジョー司令長官組と激突した。一進一退の攻防の中、最後にHGが掟破りの逆M字固めででインリン様を失神させ、勝負あり。。
HGに昇天させられたインリン様は川田に抱えられ、高田総統の「必ず復活させる」との言葉に送られて黄泉の国へ旅立った。勝利によりハッスル軍解散をまぬがれた小川は、HGとともに「3、2、1、ハッスル、ハッスル、フォー!」で勝利の雄叫びをあげた。 また、こちらもプロレスデビューとなる元彌はヘリコプターに乗って空中から登場。健想の強烈な技を受けながらも耐えた健想は“空中元彌チョップ”を炸裂させ、3カウントを奪った。。
またセミでは、ハッスル・スーパータッグ王座決定戦が行われ、天龍源一郎&安田忠夫組が金村キンタロー&田中将斗の猛攻を退け、初代王者に輝いた。
和泉流二十世宗家・和泉元彌と鈴木健想が一触即発
高田モンスター軍入りした川田を取り戻そうと、かつての付き人だった石狩が『ハッスル・ハウスvol.10』(2005.10.27後楽園ホール)で必死に立ち向かうも、川田は迎撃し「オレは元からモンスター軍だ」とハッスル軍との完全決別を宣言した。。
また、『ハッスル・マニア2005』で一騎打ちを行う元WWEのスーパースター・鈴木健想と、狂言和泉流二十世宗家・和泉元彌はこの日、初顔合わせ。狂言ならではの語り口で「健想選手、そなたには明るい未来が見えぬぞ。返り討ちにしてやる」と健想を挑発し、両者に一触即発ムードが充満した。
ハッスル軍にピンチ到来! 川田がモンスター軍に寝返り
衝撃の結末となる『ハッスル12』(2005.9.10愛知県体育館)のメインでは小川、川田のハッスル軍と、インリン様、RAIJIN、FUJINの高田モンスター軍が2対3のハンディキャップマッチで対決。これで「インリンに勝てば一騎打ちを受ける」という約束をとりつけた小川は序盤から気合十分。インリン様をスリーパーホールドで失神に追い込んだ時に、川田が裏切る行為に! KOされた小川を踏みつけたインリン様はフォール勝ちを奪った。。
モンスター軍に寝返り“ハッスルK”から“モンスターK”に豹変した川田は「チキン君、そういうことだよ、バッドラック」と吐き捨てたのだった。
草間政権の誕生、HGが初登場
『ハッスル・ハウスvol.9』(2005.9.8後楽園ホール)ではハッスル最高権力を持つGMの座をめぐってGM総選挙が開催された。笹原GMと新日本プロレス前社長の草間政一氏が対決し、ファン&関係者の投票により草間氏が新GMに当選。「私がGMになったからには前任者の笹原クンのように中途半端で優柔不断なことはせずに、ハッスル軍もモンスター軍も関係なく、不良在庫は一掃します!」と草間新GMは所信表明を行った。。
そして、2005年ハッスルの集大成の『ハッスル・マニア2005』でプロレスラーデビューする“ハードゲイ芸人”レイザーラモンHGが試合後にリング上を占拠した。。
試合後に小川は、バルコニーに現れた高田総統に対し、「ハッスル・マニアでオレとタイマンで勝負しろ!」と一騎打ちを要求。高田総統も「明後日インリンに勝てば、この私が君と闘ってやろうじゃないか」とこれを飲んだ。
川田VSインリン様の仁義なき闘い
『ハッスル10』のセミでは“ハッスルK”川田が『ハッスル11』(2005.7.15大阪府立体育会館)でのインリン様との一戦の試合形式を賭けて、モンスター軍と6人タッグで対決。屈辱のM字ビターンマッチを回避するために奮闘した川田だったが、付き人の石狩がフォール負け。インリン様のお情けもあって、川田VSインリン様の一戦はプロレスルールで行われることになった。しかし、プライドを傷つけられた川田はそのまま要求を受け入れず。インリン様に FUJIN、RAIJINをパートナーに加えることを提案した。これに大谷も加わり、『ハッスル11』では、3対2の変則タッグマッチが行われた。 一進一退の攻防の末、川田がインリン様から3カウントを奪取し因縁の対決に幕を下ろした。しかし、インリン様の身体の一部と認められた「ムチ」がロープにぶら下がっていたため、ロープブレイクとみなされこの判定は無効。笹原GMの裁定によりノーコンテスト、没収試合となってしまった……。
“ハッスル・キング”の死
ハッスル史上最大の悲劇が襲った。“ハッスル・キング”としてハッスルに尽力してきた橋本真也が他界。『ハッスル10』(2005.7.13)の第4試合後には、ハッスル軍と高田モンスター軍は一時休戦し、故・橋本に10カウントゴングが打ち鳴らされた。
小川の紆余曲折あるストーリー
『ハッスル9』(2005.5.10新潟市総合体育館)では、小川が高田モンスター軍の猛攻を退け復活の勝利。そして高らかに「キャプテン復興宣言」をした。そのまま登り調子になるかと思われたのだが、そうは問屋が下ろさない。『ハッスル・ハウスvol.7』(2005.5.14札幌メディアパークスピカ)にて川田とタッグを組んだ小川は、ジャイアント・シルバ&マーク・コールマンと対決するも、コールマンのジャーマンに沈んでしまった。納得のいかない小川は、高田総統の提示してきた“小川が負けたらモンスター軍入り”の条件を飲み、翌日の『ハッスル・ハウスvol.8』(2005.5.15札幌メディアパークスピカ)で小川VSコールマンのシングルマッチが決定。背水の陣で臨んだ小川はコールマンをSTOボンバーで見事に勝利し、ハッスル軍残留を決めた
小川、川田と仲たがいも結束が固まる
『ハッスル7』(2005.2.11愛知県体育館)では、インリン様が小川直也と6人タッグマッチで激突。小川は屈辱のM字固めで敗北を喫してしまった。これに呆れた“ハッスルK”川田利明は小川にビンタを連発し乱闘を展開。ハッスル軍は主力分裂に危機に陥ってしまう。そして『ハッスル8』(2005.3.18両国国技館)のメインでは、“キャプテン・ハッスル”の称号をかけて、小川と川田がシングルで激突。激闘の末、小川がSTOで勝利するも、観客ジャッジシステムでは川田が勝利。しかし川田は「フォール負けしたのに、キャプテンは名乗れない」と“キャプテン・ハッスル”襲名を辞退し、小川と川田は固く握手を交わした。
また、ハッスル初のタイトル「HHH(ハッスル・ハードコア・ヒーロー)王座決定戦」では田中将斗が坂田亘をブレーンバスターで沈めて優勝し、ベルトの代わりに贈られる黄金のトゲつきこん棒「ゴールデン・ロッド」を手に入れた。
インリン様がナンバー2に昇格
『ハッスル・ハウスvol.4』(2005.2.5後楽園ホール)では「モンスター軍、怒りの人事異動!」と大会が題された通り、モンスター軍所属だったケビン・ランデルマンは裏切り、ハッスル軍入り。高田モンスター軍のインリン様はナンバー2に昇格した。