ハッスル通信

TAJIRI、イン卵様対策に“卵ンチュラ”と“ジャー卵スープレックス”を披露!
高田モンスター軍は「5対5サバイバルマッチ」の代表メンバーを発表

2006年3月29日

3月29日(水)東京・竹芝のPRIDE道場で4・20『KYORAKU presents ハッスル16』に向けたハッスル軍・TAJIRI選手の公開練習が行われた。その大阪大会で行われる「“ハッスル軍対高田モンスター軍”の5対5サバイバルマッチ」の高田モンスター軍の大将にはイン卵様。その対策として、TAJIRIは奇想天外な大技を2つ披露した。そして会見中に高田モンスター軍のアン・ジョー司令長官が突如現れ、出場する代表メンバーを発表したのだった。

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 4・20のハッスル大阪大会は“ハッスル軍対高田モンスター軍”の全面対決である5対5サバイバルマッチが行われ、ハッスル軍キャプテンの小川直也の復活、HGの地元凱旋などハッスル軍の見所が盛りだくさんとなっている。そんな中、意気揚々とハッスル軍のTAJIRIが大勢のマスコミの前に現れた。
「5対5の勝ち抜き戦で勝利しまして、次の大会には高田総統をリングに上げてやりたいなと思っています」と、まずは意気込みを語る。そして、高田モンスター軍の大将であるイン卵様の話題へ。世界中でプロレスをやってきたTAJIRIだが、卵がプロレスをやるという話は聞いたことも見たこともないとか。大阪大会までに卵が孵化(ふか)しないと予想するTAJIRIは廃材を利用し、暇なことに2週間もかけて作り上げたというイン卵の模型を用意してきたのだった。
 リング上にぽつんと置かれた仮想イン卵を前に、TAJIRIは得意のノンストップマシンガントークを展開する!
「作っているうちに卵がかわいくなったんですよね。そこで明け方の五時に作り終わったのですが、あまりのかわいさにお酒をかけちゃいました。今日も電車に乗っけて連れてきたんですけども、料金がちゃんとかかりました。そんな仲睦まじくなった僕と卵なんですけど、これは試合である。リングに上がったら親も子もない。そういうわけで卵の弱点を研究し尽くしました。それで発見しました」
 そう言ったTAJIRIは卵を転がし、公開スパーリングをスタート! ロープにふると、人間の動きではない。当たり前だ。卵だ。真っ直ぐに行かず、ころころと不規則な動き方をするではないか。ましてや、人間と違って関節も見当たらない。肩が動くかもわからない。当たり前だ。卵だ(2回目)。どうしたらいいのか、考えに考えていい案を思いついたTAJIRI。その案とは??
「固定しちゃえばいいんです」TAJIRIはコーナーに卵を固定し、がんじがらめにした。「動かなくなったところに打撃を食らわすのが一番いい方法なんです!」と作戦を明かす。
さらにTAJIRIが対イン卵として考えた大技は2つ。まずはTAJIRIの必殺技であるタランチュラに改良を加えた“卵(たま)ンチュラ”! そしてジャーマンスープレックスにこれまた磨きがかかった投げ技“ジャー卵(らん)スープレックスホールド”!
 TAJIRIが打倒イン卵に手応えを掴んだところ、会場内に大声が響き渡った。アン・ジョー司令長官とジャイアント・バボだ!
「ヘイ、ユー、ストップでーす! 何をやってるんですカ? 崇高なるイン卵様のレプリカなど作って! 不謹慎にも程がありマ〜ス」と怒り狂ったアン・ジョー司令長官はTAJIRIを攻撃するよう、バボに命令した。TAJIRIに対し、バボは得意のバレーボールを手に強烈なサーブ! TAJIRIは慌てて姿を消した。
「全く逃げ足の早いやつデス! 全く何もわかってないデース。言ってるじゃないですカ? イン卵様はしっかりと孵化するんですヨ! こんな無駄な練習をシテ!」とTAJIRIの行動にあきれ返ったアン・ジョー司令長官。そして、頭をモンスターカラーに新調したジャイアント・バボが“5対5サバイバルマッチ”に出場する高田モンスター軍の出場メンバーを発表した。そのメンバーとは以下の5選手。

“モンスターK”川田利明(そうネ〜)
アン・ジョー司令長官(う〜ん妥当妥当)
ジャイアント・バボ(あ〜大抜擢だネ)
2m級のNEWモンスター(これはジャイアント・シルバじゃないからネ)
イン卵様(おっ、そうなんですネ)
※( )内はアン・ジョー司令長官のひとこと評価

 ハッスル軍に対して、高田モンスター軍も全総力を費やして出陣するもようだ。
「このメンバーにバボが入ってる限り、安心してください。必ずハッスル軍をぶっ潰します」とバボは怪気炎を上げた。
「向こう側のメンバーにチキン小川が出てくるんですけどネ。何かずっと仮病で欠場したりと、今度こそやつの足を本当に折ってやろうと思いマス。そして憎っくきHG! やつの地元の大阪でしっかりと血祭りにやってやりマース!」そう叫んだアン・ジョー司令長官は、そそくさとバボと一緒に引き揚げていった。
 その様子を知ってか知らずか、TAJIRIがグッドタイミングで戻ってきた。ここで一言。「逃げ足の早いやつだな〜」
 キャプテン小川の復活、HGもTAJIRIの全面サポートでトレーニングを積んだりと、ハッスル軍に死角はなし。「ハッスル軍の勝利は間違いないと思います」と勝利を確信し、TAJIRTIは会見を終えた。イン卵様は本当に大阪までに孵化するのか? イン卵が孵化したときのTAJIRIの対策は立っているのか? 高田モンスター軍の代表メンバー、2m級のNEWモンスターとは!? 天下分け目のハッスル版“関が原の戦い”はもうすぐだ! 

以下はTAJIRIと記者との質疑応答。


――他にもイン卵様用に考えている技ってありますか?

キャプテン、HG、副キャプテンと相談しながらレパートリーを増やしていこうかな、と思っています。

――孵化した場合も想定していますか?

僕は孵化しないんじゃないかな、と思ってるんです。この暖かい季節になってきたんですけど、今日も肌寒かったりするでしょう? ちょっと進行が遅れるんじゃないかなと僕は睨んでいます。

――卵は作られたということですが、時間と費用はどのくらいかかったんですか?

費用は大したことないです。色んな廃材を利用して作ったんで。時間は徹夜して作り上げたんですけども、2週間ぐらいかかりましたよね。僕はもともと図工クラブだったんで、結構こういうの得意なんですよ。

――重さは何キロぐらいあるのですか?

これは30キロぐらいなんですけど、実物はどうなんでしょうね。中に入ってる物が何かにもよるでしょうけども、100キロ近くあるんじゃないかなと想定して僕らは練習を積んでます。

――あまり危害を加えると卵が割れてしまうという危険性があるのでは?

割れたらこっちの勝ちでしょう。

――球体なんで3カウント取れないですよね?

そうなんです。どこが肩かっていうのを大阪に向けてはっきりしていかないといけないなぁ、と僕は今考えているんです。キャプテンもそうおっしゃってました。肩が実際ないから、どこをマットに付けたら、肩を付けたと同じようなものとして認めてもらえるのか、ルール問題をこれから協議していかないといけないな、と考えています。

――イン卵様の攻撃はどういうものを考えてますか?

おそらく楕円形を利用した攻撃を仕掛けてくるんじゃないかと。あと今のところ動かないものと想定しているんですけれども、当日、本物は何をしでかすのかわからないですよね。もしかしたらこっちに飛んでくるのかもしれないですし。そうしたら物凄い打撃戦が繰り広げられるかもしれないですよね。

――HGさんの調子はいかがでしょうか?

絶好調みたいですよ。地元・大阪凱旋に向けて物凄く、張り切っています。

――何か技を伝授されたりとかありますか?

それは当日見てからのお楽しみということで。

――それはあるということで?

かもしれないですね。

――モンスター軍の代表メンバーが発表されましたけど、どう思いますか?

2m級のNEWモンスターっていうのが非常に気になるところですよね。卵からそういうのが生まれてくるのかな、と思ったんですけど違うんですね。卵と別に2m級のNEWモンスターがいるんですね。ちょっと手ごわいかもしれないですね。

――過去にそういう相手と戦った経験はありますか?

いくらでもありますよ。もう2m30センチの人ともやったことありますし……ボコボコにされましたけど。

――オーディションでもバレーボールをぶつけられましたけど、バボ選手に恨みはありますか?

バレーボールはバレーボール、プロレスはプロレスなんで。僕の心は広いんで、若い人のやることは許してあげますよ。