ハッスル通信

自称“ちょいワルGM”のRGMが懇親会を開催(前編)
「生きがいを感じますよ。みんなから必要とされていて」

2006年4月19日

 4月14日(金)都内某所でRGMがDSEの社員を引き連れて懇親会を行った。好物のとんかつを前にRGMのギャグも絶好調。RGMが理想とする組織とは? GMの仕事とは? まずは前編!


――このインタビュー前にもちょうど取材を受けていましたね。これはオフィシャルサイト用ということで、もっと面白いものが聞けるというのでやってきました!

マスコミが僕に求めているハードルが高くなっているのを感じてきているので、それを乗り越えていこうと思っています。

――GMに就任してから雑誌やテレビから引っ張りだこですね。インタビューや会見は1日何件くらいありますか?

1日!? 週に2件あればいいぐらいですね……。

――GMにしては凄く少ない仕事量ですね?

ハッスルとしては発表する記事やトピックスがあるわけじゃないですか? そのトピックスを普通は僕が全部やらないといけないはずでしょう? それを加藤(A)GM代行がやったり、なぜかHGやキャプテン(小川選手)がやったりしているので週2になるのです。

――干されているのですか?

ヨウヨウヨウ。僕が声を大にして言いたいことがある。「ハッスルはホウレンソウがなってないよ」と。

――ホウレンソウがなってないからどうなのですか?

ホウレンソウがなってないから、僕がポパイになれないのですよ〜。どうですか? このオチで〜?

――……ちなみにホウレンソウって何の略ですか?

報告、連絡……(しばし沈黙)あ! ソ、ソーキそばですよ〜。報告、連絡、ソーキそば。僕が沖縄料理を大好きなのを知っているでしょう? 報告して連絡して、ソーキそばを持ってくることが足りないのですよ!

――……どうでもいいですが、要は周りの人間が動いて肝心のGMが動いてないということですね。

動いている、動いている(机を叩きながら)。この前の東●スポーツの記事を見ましたか? HGと某老舗団体・T橋弘至選手の対談ですよ。あれは僕がフライング発言をして実現したのですから! 

――それはどういうことですか?

僕がそれ以前の東●スポーツのインタビューで「HGはU-30王者と闘うべきだ」と言ったのですよ。そこから周りが動き出しましたね〜。この間のHGとT橋選手の対談に僕も見届け人として行ったのですが、だんだん僕が口を出すと、T橋選手は心を閉じていっているような感じがするのです。彼の昔の私生活を暴露しだしたら、「ちょっと誰かこの人止めてください」みたいな(笑)。でもここからT橋選手の心をこじ開けるのは、DSE社員の仕事だと思うので。

――いや、そこはGMの手腕にかかっているんじゃないですか?

いやいや、僕は道を作ったから。T橋選手に名刺を渡したでしょ? ハッスルの名刺をT橋選手に渡せた時点で歴史的ですよ。まさにベルリンの壁が壊れた状態、壊したのは僕ですよ。

――夢の架け橋ですね!

そうです。僕がね、ハッスルとT橋選手との橋をかけた。(DSE社員を指さして)そこから先は君たちの仕事でしょう? 僕はちゃんと動いています。

――T橋選手の去就も興味がありますが、ひとまずGMに就任して最初の大きな大会が迫ってきています。大阪の『ハッスル16』のメインでRGMの単独コントライブが決定したわけですが、まずは意気込みをお願いします。

決まったも何も、僕はやる気マンマンで、世の中にあるスープレックスをすべてギャグにするつもりで、考えていましたよ。だけど、横にいる加藤(A)GM代行がね、発表の紙を破り捨てながら(加藤(A)GM代行の物まねで)「そんなのないっす」って「ないっす」って言ったから、なくなったじゃねえかよ!

――ところがどっこい、本決まりになったみたいですよ!

えっ! ホント! じゃあ頭壊れるまでやりますよ(嬉しそうに)。頭壊れるまでスープレックスやりますよ。

――ギャグ100連発っていうことでしたけど、本当に出来るのかっていうのが凄く疑問なのですが

途中でネタを忘れたりしたら、セコンドがカンペ出してくれるから絶対出来る! 僕は何と言ってもアスファルトの上でおジャーマンをやっている人間ですよ。リングの上はアスファルトに比べたら首へのダメージは少ない。絶対出来ると思う。

――この前の会見以降、新技は考えられましたか?

新技は、オフィシャルサイトだから一個だけ言っちゃうよ。みんなの「帰れコール」を受けて帰ろうとしているところに、「お疲れ様でした」と言うかと思ったら、「お疲れサマーソルトドロップ」っていうのを考えてきました。

――それを大阪で披露すれば、大盛り上がり間違いナシなんですね?

帰れコールが起きたらね。他にも、すいまセントーンとか僕の技を全部出しますよ!(やる気マンマンで)

――あっ、すいません、今横にいる加藤(A)GM代行さんから足で蹴られまして……。やっぱり単独ライブはやらないみたいです。

やらない!? あっそう? 持ち上げといて? ハシゴを外すようなことをする君は?

――やらないそうです……。

何これ? 某専門誌のインタビューぐらいから、GMおちょくりインタビューみたいなのが増えてきたよ、ちょっと。「この人おちょくっても大丈夫だろう?」っていうのが、増えてきたよ! 某専門誌が皮切りだったよ、ホントに! 業界を引っ張る専門誌が、そんなGMをおちょくるインタビューを始めて、それが流行りだすってどういうことですか! 

――会見を見ていると、加藤(A)GM代行の方に権力があるように見えるのですが?

そんなことないよ。ちゃんと加藤(A)GM代行もRGダンス踊っているでしょ? 

――でも見る限り、いやいやですよ?

ヨウヨウヨウ。下手クソなだけですよ。浩子前GMを見てみろ。かわいく踊っていたでしょ? あれぐらい思いっきりやらないとダメなのですよ。加藤(A)GM代行は芸人じゃないから仕方ないけど。RGダンスは、恥ずかしがらずに踊れるかどうかが重要になってくる。

――RGMに権力がなさそうに見える要因としては、他にも坂田亘選手に蹴られて無理やりカードを組まされましたよね。GMとして許せるのですか?

あのね、ウエスタンブーツで思いっきり顔を踏まれたことがありますか? ウエスタンブーツのかかとは凄く固いのですよ。ウエスタンブーツでスネ蹴られたら泣くよ、本当に。でも、僕は風通しのいい『ハッスル』を目指しているから。言いたいことがあるやつはどんどん来ていいと思う。これまでも坂田選手のブーツでの踏みつけ、スネ蹴り、さらには金村キンタロー選手には火のついたたばこを投げられる、ババ・レイ(チーム3D)のマジチョップ……数々を受けてきました。痛みがわかるGMなのです!

――うまくまとめましたね〜。

うん。

――“うん”って……素でうなずいてどうするんですか!(笑)

そうそう。他のGMとは違うのですよ、僕は痛みがわかる。プロレスデビューもしていますし。やっぱり中途半端な位置でお客さんから憎まれるわけでもなく、迎え入れられるわけでもない。いわゆる悪い意味でかわいがられるというか、身内でかわいがりを受けて、お客さんから憎まれてブーイングが出て来て統一感を作る。憎まれる悪いGM、すなわち“ちょいワル”GMとしての位置を確立したと思うね。

――RGM不要説が急上昇のときに、やっと地位が落ち着いた感じがしますよね。

みんなが僕の役割をまだちょっとわかっていない。結局、今までのGMはレスラーと裸の付き合いをしてなかった。僕がちゃんと裸の付き合いをして、吐くまで飲んで、みんなの悪口を聞いています。こんないいGMがいましたか? そこで今日みたいに、僕を慕ってDSEの社員がこうやって、とんかつ屋に集まるわけですよ。僕の話を聞きに。

――なるほど。ということは、今日はRGMのおごりということですね!

ヨウ? そうなの? 領収証さえ切ってもらえれば、吉本興業のほうでなんとかしますよ。吉本興業とハッスルの強いパイプを作っているのは僕ですから。

――相方であるHG選手とは違いを感じますね。

百歩譲ってHGはお笑いのセンスがあるし、売れたし、プロレスも出来る。しかし、こういう私のような社交術には欠けるわけですよ。あいつの友達は、なかやまきんに君しかいないですから。以前、TAJIRI選手とHGの控え室が一緒だった時に、二人とも黙っていましたからね。もっと話しかけていかないと! HGには出来ないことで、僕への期待感が高まっているんじゃないかなと思うね。

――期待感が高まっているからこそ、みんな付いてくると。

僕がインタビューしているときも、みんな扉に耳をつけて「今日は何を言っているのだろう?」「今日は何を言って笑わかしてくれるのだろう?」と。そして、インタビューを受けた人たちも「今日も笑いましたわ〜」っていう感じでみんな帰っていくのです。なんかね〜、生きがいを感じますよ。みんなから必要とされているっていうことで。

――RGMになって、DSEの社員もみんな笑顔になった気がしますよ!

でしょう? (得意げに)オレ、変えたよね? DSEを。

<後編に続きます>