ファイトカード

高田総統劇場

「ハッスル、フー! ハッスル軍は連勝街道を驀進ですよ〜。そんな事よりも鈴木家、一夜にしてもうグダグダじゃないですか。さすがRGウィルスは凄いですよ〜。私も経験済みです。健想選手とRGは、下げペニス、フー!」と、下ネタで勝どきを上げるHG!
 そこへ、高田総統の声が鳴り響いた。「腰フリ君。随分と余裕があるじゃないか!」
 バルコニーに高田総統、川田、モンスター軍が登場し、健想も総統の隣につく。
「我こそは高田モンスター軍総統、高田だ!」といつもよりかなり早い挨拶を行った総統。しかし、“そーとーコール”もブーイングも中途半端でお怒りのようだ。
「おい! 全知全能、完全無欠のこの私が姿を現したんだ! もっとピーチクパーチク、ガヤガヤワイワイ、大喝采で迎えないか!」といきなりの説教モード。「全く諸君は進歩も成長もない小市民ばっかりだな!」。
 すると高田総統、葉巻をひと吹かしすると、こんな話を始めた。
「よもや私の愛用するこの葉巻にケチをつける者は誰もいないだろうな? ちょっとゆっくり吸わせてくれ」と、葉巻の香りを楽しむ総統だったが、後楽園ホールの事情をよく知るファンから「9時半まで!」という声が飛ぶ。これにはさすがの総統も時計を気にして、「いま何時だ?」と聞く。
 残り時間を確認すると、話の続きだ。「私の葉巻はコヒーバ、キューバの最高級品だ。あのコロンブスが黄金のジパング、そこを目指して海に出た。そして偶然に辿り着いたアメリカ大陸が、今のバハナ諸島だ。分かるだろう? そこの先住民がこのコヒーバを愛用していた。そして、コロンブスがこのコヒーバを世界に広めたんだ。勉強になるだろう!」と、またしてもプチ知識をひけらかす総統であった。
「ようするにだ! 私の吐いた煙があのコロンブスに届いていると、こういう事だ!」と結論はイマイチ、分からないが…。
「おい、下々の諸君にひとつ言っておく。よーく聞くんだ。これからの日本は、おそらく格差社会の時代に突入する。こんなところでのんきにアホ面している諸君、間違いなく負け組だな! 分かるだろう? 自覚しているようだな」と観客をあざ笑う総統。その矛先は、リング上にいるHGへ向けられた。
「おい! そこでちょろちょろしている、もうじき負け組に転落する腰フリ君」
 HGはすかさず反撃! 「セイセイセイ! 総統は話が長いのでヤジ入れられたい放題ですよ〜。そんな事より、誰が負け組ですか! 何を言ってるんですが、本当に! 私は春からレギュラーが決まったので、今年いっぱいは安泰ですよ!」と、江頭2:50とは対照的なHGである。
「レギュラーは多いにこしたことないので、ぜひ土曜の朝の『旅サラダ』に私を推薦して下さいよ。神田正輝、フー!」とやり返す。
 これを聞いた高田総統、「おい、レギュラーが決まったのか? せっかく年末のワイドショーで“あの人は今”のトップに出られるところだったのに」と残念そうだ。
「それよりも! 例の写真週刊誌の事だが…」と総統はHGの弱点を突く! 「キミの友人、住谷君。私からよろしくと、まぁ頑張れやと伝えてくれたまえ」とメッセージを送る。それに対してHG、「伝えておきましょう。それと、あんな至近距離でもう撮られないようにしろと注意しておきます」とカウンター攻撃である。
「ところで、あの出たがり女だが…」と、話の転換がいつも急な高田総統! 「あの女だがGMを辞める事になった。であるなら、名古屋のマッチメークはもう意味を成さないんじゃないのか? キミもそう思うだろう?」とHGに投げかける。
 そこで、今日は試合がない川田がマイクを握る。
「おい、腰フリ! こっちを向け! 俺は今日、試合もねぇんだよ。なにしにここに来たか分かるか? Tシャツにサイン書きに来たわけじゃないんだよ! 今から言うことをお前に伝えるために来たんだよ。名古屋はな、お前と俺、一対一でイジメてやるよ!」と、HGにシングルマッチを要求したのである。
 これに異論を唱えたのが、当初、名古屋でHGとのシングルマッチが組まれていた健想だ。不満そうな顔で「ちょっと待ってください、“総督”!」……ん? 総督!?
 場内からは揚げ足を取るかのごとく、「総督コール」の大合唱だ。健想は“やってしまった!”とばかりに宙を仰ぎ見る。この騒ぎを鎮めにかかったのは、高田総統だった。
「おいおい、ちょっと待て! とんだハプニングだな! どうするつもりだ!? えらいこっちゃ!!」と事態の収拾(?)を図る。
 ところが、健想は何もなかったかのごとく話を続けるのであった。
「総統、あなたも知っていると思うんですけど、私は名古屋出身なんですよ。名古屋ではあの腰振りを痛めつけます。私にやらせて下さい」と直訴する。
 ここで割って入ったのはHG。なぜか嬉しそうに「セイセイセイ! 待ってくださいよ」と語りだす。「俺がヤリたい、俺がヤリたいってちょっと! 危ない発言ですよ! そんな発言を聞いたら、私の名古屋コーチンが、コーチンコチンになってしまいますよ! 2人まとめてバッチコーイ!」と、尻を叩いて二人を誘うHGであった。
 これには川田が怒る。「腰フリこの野郎! なんで俺がお前にハンディつけてもらわないといけないんだ? バラエティ番組じゃないんだよ、この野郎!」。
 まとめに入ったのはやはり高田総統だった。「ならば、こうしよう。おい! そこにポ〜ッと突っ立っている、お前! お前も参加しろ!」とTAJIRIに呼びかける
「僕ですか?」とTAJIRI。とぼけた表情のTAJIRIに、高田総統が命じた。「お前が腰振りと組め!」。
 TAJIRIは何と答えるか? 場内の注目が集まる中、TAJIRIは「僕、正直なんで申し上げますけど、高田総統にいま声をかけてもらってもの凄く喜んでます」とまるでファンみたいな事を言う! 「あの〜横浜で初めてお見かけした時にね、この人は、そんなに悪い人じゃないんだろうなって思いました」とTAJIRI。場内は爆笑に包まれるが、いきなり「ところで、今日はあの卵はどうしたんですか? まさか、食べてきちゃったとか?」と、高田総統クラスの話の展開だ。
「おい! 今までの話の流れは分かってるのか? 卵の話なんかしてないよ! 空気を読め!」と説教する高田総統。「言うにことかいてな、食べちゃったってお前! なんで我々が食べちゃうんだ!」とお怒りになる。が、「おーい! 面白い事を言うな」とちょっとTAJIRIを気に入ったようだ。
 高田総統は「イン卵を期待していた下々の諸君もいるだろうが、こういう事だ。後楽園ホールのエレベーターに入らなかったんだよ。分かるだろう! 分かってくれよ」とちゃんと説明してくれた。
 そして、「いいか? 11日の名古屋はキサマと腰振りが組め! こっちはモンスターKと健想が組む! それでだ、3月シリーズの決着をつけようじゃないか?」と3月シリーズの真の主役ともいえるHG&TAJIRIに川田&健想のタッグマッチを要求したのである。
 これを受けたHG、「オッケ〜! 全く異存はございません。ねえ、TAJIRIさん。しかしハッスル軍がもし勝ったら、今度こそ総統あなたが出てきてくださいね」と交換条件だ。
 健想は「腰振り! あなたは名古屋で終わりなんですよ、それと、TAJIRIさん! こういう所から言うのも何ですけど、アメリカにいる時からあんまりあなたの事が好きじゃなかったんですよ」と衝撃のカミングアウト! 「お前ら、まとめて叩き潰してやるからな!」と殺戮宣言だ。
 続いて川田も語りだす。「腰振り! それともう一人……何だっけ? 名前が分かんないよ!」と締まらないが、「そういうことだよ!」と強引に締める。そして「名古屋でお会いしよう。今日はここまでだ。バッドラ……」と言ったところで、「ちょっと待て!」と遮るのは高田総統。
「ちょっと待てぇ! それはやっちゃいけないだろう。締めは俺だよ。不愉快だな」と主張する。「やり直すぞ」と仕切りなおし、さらなる総統のトークを期待する観客へ向けて「延長料金は払えん。それでは諸君、バッドラック!」と別れを告げた。
 総統が姿を消すと、副キャプテンの大谷が二人にねぎらいの声をかける。
「HG! TAJIRI! 今日は間違いなく試合だけじゃなくトークも圧勝だったな! この調子だったら高田総統をリングに引っ張りだせるぞ! 二人とも名古屋、頼んだぞ!」
 大谷から本日のフィナーレを指名されたのは、HGだった。
「じゃあ皆さん、とりあえず御勃起、いや御起立ください」と最後まで下ネタ連発のHGだったが、3、2、1 ハッスル、ハッスルフー!! で華麗に幕を引いたのであった。
 さあ、次は名古屋だ! HGとTAJIRI組は川田&健想組を破り、リングに引きずり出す事が出来るのか? 名古屋に満開の桜を咲かせるのはハッスル軍か、モンスター軍か、それとも……!?

メインハッスル

4分52秒 エビ固め

 2大会連続でメインを務めることになったTAJIRIだが、試合前何やらバックをごそごそ。何とも落ち着きのない男である。さらにその隣では石狩太一&田中未由がいちゃいちゃモードで弁当を食べている。
 そこに副キャプテンの大谷晋二郎が登場。「お前、何してんだ? 試合がないからって、こんなとこでイチャついてんじゃねえよ!」と一喝する。しかし石狩は「モテない独身のひがみはウザイですよ」と嫌味を言う。さらに「それより、あのTAJIRIって本当に信用できるんですか? 青汁みたいなやつ、口から吐いて。あんな卑怯な手使えば、俺だって勝てますよ」と、今度はTAJIRIに対する愚痴をこぼす。そんな石狩を「全くお前は。口ばっかり生意気になりやがって」と大谷は無視し、TAJIRIを連れて部屋を出て行った。
 TAJIRIが部屋を出るのを見届けた石狩は「アイツ何を飲んでんだよ?」と、あろうことかTAJIRIのバックを物色し始める。すると未由が「青汁 TAJIRI用 飲むな」と書かれたペットボトルを発見。「あいつが吐いてんのって、コレだったんだ。世界のスーパースターが青汁、吐いてやんの」と、石狩はペットボトルを開けて口に運んだ。
「どう味は?」と石狩の顔を覗き込む未由。すると石狩は「まずっ!!」と、何と未由の顔に毒霧を吐きかけたのだ! するとこれまでやさしく接していた未由が激変。「テメェ、何すんだよ! サイテー!」と石狩の股間を蹴り上げ、控え室を去っていった。
 さてこちらはモンスター軍控え室。今夜、デビュー戦を迎える長尾にアン・ジョー司令長官が激を飛ばしている。「いいデスカ! 長尾! 今日がモンスター軍のメンバーとして正式にデビューデス! 某老舗団体の時と同じようなソルティーなファイトは許しまセン!」
 自信なさげなに「は、はい…」とうつむく長尾を見て、さらにアン・ジョー司令長官は激怒。「何デスカ! その自信なさげな返事は!そんなんじゃ、あのTAJIRIにやられてしまいマスヨ。まったく〜、図体はでかいのにハートが弱い男デス」と頭を抱えた。
 その様子を見ていた高田総統は長尾に「長尾よ。今から言うことをよく聞いておけ!」と一喝する。そして総統が口にしたのは、何とアタックNo.1のテーマ。「♪苦しくったって、悲しくたって。リングの中では平気なの。だけど、涙がでちゃう。モンスターじゃないんだもん」と歌う総統…
 しかし総統のおふざけはここまで。弱気な長尾に対して「その人並み外れた体格と、日本のトップクラスに上り詰めたバレーボールの才能。宝の持ち腐れになっていたお前の可能性を私が今から、解き放ってやろう」と、長尾にビターンを注入する。
 そして「お前は今日から『ジャイアント・バボ』だ。某老舗団体では発揮できなかった地獄のアタックでハッスル軍にその力を存分に見せつけてやるがよい!」と、長尾を『ジャイアント・バボ』として送り込むのだった。

閉じる ハッスル軍がリングに上がると、いきなり襲い掛かっていく長尾。長尾は大谷に脳天唐竹割り、そしてTAIJIRIには綺麗なドロップキック。その後も長尾は長身から繰り出すエルボー、逆水平、ギロチンドロップを大谷に叩き込む。
 長尾に変わってアン・ジョー司令長官がリングイン。アン・ジョー指令長官の胸元に大谷を強烈なチョップを撃ちつけていく。アン・ジョー司令長官が得意のキック攻撃で流れを引き戻すも、大谷は誤爆を誘ってバックドロップ。そして必殺の顔面ウォッシュで、アン・ジョー司令長官の顔を擦り上げる。そして大谷がロープに飛んで、さらにアン・ジョー司令長官の顔を擦り上げようとした時、下から島田二等兵が大谷の足を掛け、それを阻止した。
 ここで長尾がリングインするも、大谷が長尾のフロントキックを取ってニールキック。大谷のタッチを受けてリングに上がったTAJIRIもハイキックとニールキックで長尾を蹴り続ける。TAJIRIはアン・ジョー司令長官にロープに振られてもエルボーで迎撃。カットに入ろうとするバボを大谷がミサイルキックで迎撃するなど、コンビネーションは抜群だ。
 最後はアン・ジョー司令長官にフランケンシュタイナーを阻止されたTAJIRIだったが、すかさずアン・ジョー司令長官の隙を突き、綺麗に丸め込んで3カウントを奪い、見事モンスター軍から2大会連続で勝利を飾った。
 ここで前回HGのマスクを剥ぐという暴挙に出た健像が再び乱入。勝者のはずの大谷とTAJIRIを殴って踏みつける。するとそのピンチを救出したのはHG! 大声援の中、リングに駆け上がると、健想に強烈なエルボー。すかさずそこにTAJIRIが毒霧を吹きかけ、大谷を交えたドロップキックのそろい踏みで健想をリング下へと突き落とした。


セミハッスル RGが勝ったら鈴木健想奪還&RGが負けたら鈴木浩子GM退任マッチ

2分5秒 ノド輪落とし→エビ固め

“鈴木健想奪還”OR“浩子GM解任マッチ”という鈴木家の運命を託されたRG。さらにプロレスデビュー戦を兼ねているという大事な試合になっているにも関わらず、控え室で超ハイテンション。
「ヨウヨウヨウ、GMワッツアップ!? フォフォフォ……」といつもの調子でRGは浩子GMに近づくと、ナーバスになっている浩子GMはキレた。
「あーもう、うるさいうるさい。ちょっと静かにしてちょうだい」
「ここは学生プロレスで初代京都統一タッグ選手権のチャンピオンに輝いた俺の実力を信じて、大船に乗ったつもりで待ってて下さい!」とRGは浩子GMをなだめようとする。
 そしてRGは必殺の「ワッツアップエルボー」を必死に練習だ。
 RGがやる気を見せていたところ、浩子GMは全く興味を示さない。「なーにをバカなこと言ってんの。あんたが健ちゃんに勝てるわけないじゃん。そんなことしなくてもね、大丈夫」と言い放つ。どうやら秘策アリのようだ。
 浩子GMの自信ありありのコメントに首をかしげるRG。
 その謎を浩子GMは明かす。「あのね、いくらモンスター軍に入ったからって、あたしと健ちゃんは絆の強い夫婦よ夫婦。つまりツーカーの健ちゃんならね、なーんも言わないでも、わかってくれるはずよ」と浩子GMは夫の健想がわざと負けてくれることを信じているのだ。
「俺の輝かしいデビュー戦は……」真実を知ったRGは一気にテンションガタ落ち。浩子GMは「適当なところでフォールすればいいから」とRGにアドバイスし、控え室を出て行ったのだった。
 時を同じくして高田モンスター軍の秘密基地にいた健想。
「あーあ…(妻と離れ離れになって)一人寝は寂しいな……さっさと負けて、ひーちゃんとこに帰ろ」と物思いにふけりながら、モンスター軍に洗脳されているフリを装っている。
 するとそこに高田総統が登場! 「健想くん、調子はどうだ?」総統の問いかけに対して、健想は「今日はモンスター軍の一員としてありがたく闘わせていただきますです、はい」と妙にやる気のあるところを見せる。
 感心する高田総統だったが、健想に対しモンスター軍入団者が受ける大切な儀式を行うという。何もわからないまま健想は、高田総統のビターン攻撃を受けてしまった! 
 ビターン攻撃を食らったら、もうお終いである。その攻撃を受けたものは完全にモンスター軍に洗脳されてしまうのだった。
「ぐあああ!!!」ともがき苦しむ健想。
 そう、高田総統は健想が取っていた行動はすべてお見通しだったのだ。
「いいか! 私が築き上げてきたハッスルのステージを土足で踏み荒らす奴は断じて許さん。バカGMに、あの腰フリサングラスの腰巾着。私のビターンによって変貌した健想の姿にビビッてたじろぐがいい!」高田総統はそう言い放ち闇夜に消えていった……。
 そして一人残されたのは、モンスター軍の心に完全に染まった健想。「僕は、高田モンスター軍の鈴木健想です! ウガーーーーーー!!」

閉じる HGの入場テーマ曲(ただし日本語バージョン)が会場に流れる中、RGが入場。テーマ曲までパクリとは……。
 RGダンスを踊りながらノリノリで入場するRGだった。後ろから浩子GMがしっかりと付いてくる。リングインするとRGはお決まりの「ハッスルハッスル、フォフォフォフォー!」バランスを崩しながらもポースを決めてみせた。
 続いて、モンスター軍のTシャツをしっかりと見に付けた健想が、島田二等兵をセコンドに引き連れて登場する。
 珍しくいつもの帽子とコスチュームとグラサンを外したRGは、臨戦態勢十分で試合開始のゴングを待った。
 ゴングが打ち鳴らされるも、実際に試合を迎えると緊張したのか、はたまた健想の大きさにビビッてたじろいでしまったのか、コーナーに固まって動けずおどおどしたRG。大RGコールが鳴り響く中、ようやくRGは動き出した。健想は余裕の笑顔だ。
 RGは胸パッチンで気合を入れ直した。緊張した空気の中、ロックアップからスタート。力を振り絞り、RGがコーナーに健想を追い込む。そしてRGは見事なブレイクアップ。リングの感触が掴めたのか、RGは調子に乗ってRGダンスを披露する。
 またしても両者はロックアップ。力では対抗出来ないと見たRGは、今度は“ワッツアップエルボー”の3連打! 効かないとばかりに仁王立ちしていた健想だが、4発目でばったりと後ろに倒れてしまった! 「効いた! 効いた!」と大喜びするRG。そのままフォールにいったRGだが、健想にものの見事にはじき返されてしまった!
 怒り狂った健想は立ち上がり、RGをコーナーに追い詰める。RGはパンツを引き裂かれ、赤フンドシ一丁の間抜けな姿に!
 そして健想はRGの喉元を掴むと、そのまま思いっきり持ち上げてチョークスラム! リングに思いっきり叩きつけられたRGに返す力なし。健想がそのままフォールし、勝ち名乗りを受けた。
 まさかのRG敗戦、絶大に信用していた夫の突然の裏切り行為に、呆然とする浩子GM。モンスター軍・健想の勝利によって、浩子GMのGM退任が決定!
 ここですかさすマイクを握る島田二等兵は「おーい! ざまねぇよね〜GM、いや、元・GMでしたね!! 失礼しました!」と嫌味たっぷりに口撃。
 力の抜けた浩子は「ちょっと、なんか言いなさいよ! あんた勝っちゃったら鈴木家どうなるのよ? 話違うじゃない」と健想に言葉を求める。
 マイクを握ろうとしない健想に変わって、島田二等兵は「うそじゃねえんだよ、ババァ!! うちの新モンスターに気安く声をかけるな!!」
 ようやく今起こっている目の前の出来事を理解することの出来た浩子は、「例えリングの上だろうが、何だろうが、私に何か言えるもんなら言ってみなさい!」と怒り心頭で健想にマイクを持たせた。
 今までの健想は嫁さんの実家に住んでいる身。それをよく知っている観客からマスオコールが沸き起こった! ようやくマイクを握った健想は、「私はね、あなたにはお世話になりましたよ、そりゃ。だけど家には帰りませんよ。別居じゃないですよ、離婚です!!」と公衆の面前で離婚宣言までさらりとしてしまった。
「聞いたか? 元GM! こいつは、心の底からお前と離婚したがってんだよ! とっとと帰れ! いいか、お前ら! これから健想は我がモンスター軍の一員として、生まれ変わった!」と島田二等兵は勝ち誇った。天地が急に逆転してしまった浩子は、あまりのショックのために貧血を起して倒れ、スタッフに抱えられながら退場することに……。
 なおも島田二等兵の勢いは止まらない。「本当のモンスター軍の恐ろしさを骨の髄までわからせてやる!」と次の試合に控えているTAJIRIに言い放ち、モンスター軍は消えていった。


第3ハッスル ハードコア・スペシャルイルミネーション4WAYタッグマッチ

14分42秒 3D→体固め

 当初、今日のチーム3Dの対戦相手に名乗りを上げたのは、Erica&マーガレット。しかし金村キンタロー&田中将斗が、先日の会見に乱入し、なんとリベンジマッチを要求、カード変更を申し出たのだ。さらにここにモンスター軍まで介入し、事態はグチャグチャ。そんな状況が面倒くさくなったのか、浩子GMは「まとめてやっちゃいなさい」と、ハッスル軍、モンスター軍、そして3Dによる4WAYマッチ「ハードコア・スペシャルイルミネーション4WAYタッグマッチ」を電撃決定したのだった。(試合形式は4組が同時に戦い、負けたチームから脱落し、最終的に残ったチームが勝利)
 全チーム花道からの登場となったが、何とババ・レイとディーボンは客席から登場。これには客席はヒートアップ、試合前からチーム3Dが会場の空気を占拠した。

閉じる 予想通り、ゴング前から4軍が入り乱れての乱戦がスタート。リング内では3Dと田中&金村。場外ではモンスター軍とErica&マーガレットのマッチアップとなる。いきなりリベンジの機会を得た田中&金村だったが、やはり3Dの圧倒的な攻撃力に押されてしまう。3Dの分断に成功するも、ディーボン一人で田中&金村をラリアットで吹っ飛ばす。そしてすぐにババ・レイが客席に田中を連れ出してブレーンバスター。ディーボンも金村を客席まで連れ出すと、ショルダースルーで投げ捨てた。リング内のモンスター軍とErica&マーガレット組もヒートアップ。Ericaを場外に落としたドクロンZはトップロープから場外に向けてムーンサルトを敢行する。
 ここからさらに場外乱闘が激化。誰もリング内にはおらず、無法地帯と化した場外でやりたい放題。全選手がそれぞれイスや鉄柵を使っての大乱闘を巻き起こした。
 ようやくリングに戻った田中だったが、ババ・レイがリング内に投げ込んだタライやドラム缶で田中をボコボコに。ババ・レイはさらに、ディーボンのケーブルによる首絞めでフラフラの金村の頭をドラム缶で殴りつける。そして極めつけは金村の股間へのゴルフクラブ攻撃。ババ・レイが金村の股間に設置したドラム缶の蓋めがけ、ゴルフクラブでキツイ一発をお見舞いした。
 田中の頑張りで、ディーボンに攻撃の照準を合わせた田中&金村は、金村のトップロープからのセントーンで3カウントを狙うが、ババ・レイが竹刀攻撃でそれを阻止。田中の白ギターを奪ったディーボンが、そのギターで田中にキツい一発。最後は合体攻撃で3Dが金村から3カウントを奪った。
 続いてリングインしたのは鬼蜘蛛。得意の糸攻撃でリーボンを攻め立てるも、ババレイの竹刀攻撃でやられてしまい、最後は3Dのダブルインパクトで3カウントを奪われた。
 さて残るはEricaとマーガレットの女子コンビ。マーガレットが花をプレゼントする奇襲攻撃を仕掛けるも、3Dは簡単にエルボーで一蹴。マーガレットコールに合わせリングインしたマーガレットだったが、ババ・レイにおちょくられてすぐにスタナーをくらう。3Dは救出に入ったEricaをパワースラムで投げ飛ばし、なぜかディーボンが股間にトップロープからヘッドバット“ワザップ”を叩き込む。
 フラフラのErica&マーガレットは急所攻撃で何とか形勢逆転し、ラリアットで3Dをマットに横たわらせる。そしてトップロープからEricaとマーガレットがダイブ。最初で最後のチャンスだったが、Ericaとマーガレットは3カウントを取れない。
 力を使い果たしてしまったのか、動きの止まってしまったEricaとマーガレットに襲い掛かる3D。まずはEricaをパワーボム・オン・ザ・テーブルでマットに沈めると、最後はチーム名にもなっている“3D”でマーガレットから3カウントを奪い、終わってみれば貫禄の勝利を収めた。
 試合後、ババ・レイはEricaとマーガレットにEricaとマーガレットに日本語で「ガンバッテ」と激励。さらに3Dは二人の手を挙げて、健闘を称えた。いかにもスポーツマンらしいすがすがしい光景だが、それだけ3Dと他の3組には力の差があるということ。果たしてこの最強チームを倒すチームはあるのか…


第2ハッスル

7分4秒 変型バックドロップ→エビ固め

 ここはハッスル軍の控え室。前回の横浜大会で見事ハッスルスーパータッグ王座に見事戴冠した坂田は妙にリラックスしているではないか!? そして坂田の後ろに立ち、元気なさげに肩をもむ青木裕子。
「やっぱりベルトはいいぜ〜。どうだ裕子? お前も俺にはベルトが似合うと思うだろ?」と坂田は完全に自分の姿に惚れ込んでいる様子だ。すると青木は「はい。似合ってます・・・」とポツリとつぶやく。妙にローテンションの青木に対し、坂田が優しく声をかけていたところ、崔が近づいてきた。
「ねぇ、兄貴! 今日の掛け声マッチなんですけど、相手の佐藤耕平は『ダッシュ』、モンスター℃は『ド・シー』! 俺はちょっと嫌だけど、『ジャン』て呼ばれてるんですよ。アニキのかけ声だけ無いんですよね〜」と坂田の掛け声について妙に崔は心配するのだった。
「今、そんな事どうでもいいんだよ!」全く興味を示さない坂田は、青木を気遣う。今日の試合会場となる後楽園ホールは、解説をクビになったり、オーディションでヒドイ目にあったりと、青木にとって散々嫌な思い出しかない場所であることが原因でどうやら落ち込んでいるようだ。
「ハッスルスーパータッグチャンピオン坂田軍のマネージャーだ、自信を持て! 今日も必ず勝ってやるから、過去の事は忘れて、ここいらで一区切り付けろ。な?」坂田のそう言った優しい言葉に青木の顔には少し笑顔が戻った。
 しかし、横にいた崔は掛け声マッチのことがどうも気になって気になって仕方がない感じだ。「あのぉアニキ、さっきの話しなんですけど、やっぱり掛け声付けましょうよ」と崔は再び坂田に提案する。
 気分転換に坂田はタバコを吸おうとなぜかベルトの中からタバコを取り出したが、マッチがない。「ちょっと火かせや」と崔に尋ねると、何を思いついたのか崔は「ん?『ひ』? 兄貴!! 『ひー!』っていうのはドウですか?」とトンチンカンなアイデアを提案した。
「続けて言えば『ひーひー』です! 後楽園の女どもをひーひー言わせてやるんですよ!」小学生並みのアイデアを出した崔になぜか満足気に同意するナンパ師の坂田。
 青木にも同意を求めたが、ちょっと引き気味。完全に火のついた坂田は「よ〜し、いっちょ、ひーひー言わせてやるか!」と止まらない様子だ。カンフー着を着た青木に早くジャージに着替えるように命令し、坂田軍は控え室を後にした。

閉じる 最初にリングインしたのは、モンスターK'とモンスター℃。続いて登場したのは、崔領二と坂田亘だ。ハッスルスーパータッグのベルトを肩にかけ、堂々とリングインする両者。後方からセコンドを務める青木がジャージ姿で付いてきた。坂田は青木のところに詰め寄るとぎゅっと抱きしめる! あまりの坂田の行動に思わず固まってしまいながらも、身をまかせる青木。会場からは大ブーイングが沸き起こる。
 最初に崔と℃が対峙。ロックアップから試合はスタート。モンスター℃はチョップ。反撃する崔のエルボーに対し、℃はローキックで対抗だ。するとこの試合は“掛け声マッチ”だけに両者には掛け声が乱れ飛んだ。崔の攻撃には「ジャン!」 ℃の攻撃には「ド・シー」と。何だか妙に一体感の出来た会場となってしまった。
 続いてモンスター℃がタッチし、モンスターK'がリングイン。坂田軍も変わって坂田が登場すると、会場から早速「ヒーヒー」の掛け声だ。何とも奇妙な空間である。坂田は思い切ったエルボーから蹴り連打で試合の主導権を握る。それらを食らい続け、フラフラのモンスターK'だったが、ローリングしての攻撃でピンチを脱出する。
 モンスター℃はそのままの勢いを受け継ぎ、チョップ連打からコーナーに坂田を備え付けナックル連打! すると会場からは「もう一丁!」の掛け声だ。いつの間にか観客のハートを掴んでいたモンスター℃。
「調子にのるな!」とばかりに坂田はゲンコツで反撃し返す。そして坂田はチョップの乱れ打ちから力を込めたボディスラム。崔もその流れを受け継いでボディスラム。坂田&崔は交互にボディスラムを繰り出し、優位に試合を進める。
 崔はミドルキック連打。完全にグロッキーのモンスター℃に対し、崔はキャメルクラッチ。無理やり立たせた崔はバックドロップ狙い。しかし難を逃れたモンスター℃はモンスターK'にタッチ! モンスター℃が崔を羽交い絞めにしたところ、モンスターK'が渾身のエルボー! これを崔がとっさに交わし、見事にモンスター℃に誤爆!
 チャンスを逃すまいと崔が弧を描いたバックドロップ! モンスター℃に返す力なくカウント3! 崔が勝ち名乗りを受けたのだった。
 
 試合後、マイクを握った坂田は「バカでモテねープロレスファンどもよ! 俺たちがスーパータッグチャンピオンの坂田軍団だよ」とアピールすると会場からは迷わずブーイングの嵐。
気にすることなく坂田のマイクは女性客に向かった。「今日ここに来ている欲求不満の女ども! お前らが俺様にナンパされたい気持ちはよくわかる」と坂田は自分に酔いしれている様子。
 続ける坂田。「俺はな、今、裕子のことで手いっぱいなんだよ。なぁ、裕子」そう言った途端に観客から坂田の恋人の名前コールが飛び交った。ちょっとたじろいでしまった感のある坂田。
 なぜか、坂田の優しさに元気づけられてしまったのか、「はい! 坂田さんのおかげで、なんだか少し吹っ切れた気がしました。ありがとうございます!」と青木は笑顔を見せたのだった。
 なおも、坂田のマイクは止まらない。今度は天龍に対してだ。
「次の名古屋じゃあ、徹底的にやってやるからな! ついでにお前の鳥の巣みたいなヘアスタイルもな、今風にしてやるよ!」と言い放ち、坂田軍は会場を後にした。


第1ハッスル

9分17秒 高速回転ウラカンラナ→エビ固め

「今日もリングサイドの客をいじり倒すぞ!」と、いつになく上機嫌の島田二等兵。そんな二等兵を横目に黙々とスクワットを続けるのはアン・ジョー司令長官だ。「ミーはTAJIRIと試合デース。たまには試合したらどうですカ!」と二等兵に言い寄るも、二等兵は「僕はビッグマッチ要員なんですから」と全く聞く耳を持たなかった。
 するとそこに現れたのは、青森のイタコモンスター、恐・イタコ。イタコに耳打ちした二等兵によれば、イタコは東海テレビで絶賛放送中の『ハッスル×ハッスル』で行なわれたハッスルアワード2005で「ご当地モンスター部門」で大賞に選ばれたという。イタコはその礼をするために、急遽上京してきたのだ。
 そんなイタコに「意外と義理堅い奴デース! 近頃の若いモンスターにしては珍しいデース。特別にトゥデイのオープニングマッチに出してアゲマース!!」とアン・ジョー司令長官。思いもよらぬ試合のオファーにイタコは大喜び。なぜか高田総統の物真似で、「よーし! イタコモンスター恐・イタコ! レジェンドレスラーの魂を呼び寄せる降霊術で、あの目障りなハッスル仮面に引導をわたしてこい!!」と呼びかける二等兵は、イタコと共にあのレジェンドレスラーの「1、2、3、ダー!!」を披露。アン・ジョー司令長官に「その人は生きてるって」とツッコミを入れられるのであった。

閉じる 先発はイエローとイタコ。首を傾け、全く体に力の入らないイタコは、イエローに簡単にマットに叩きつけられる。そのダメダメぶりは対戦相手であるイエローに心配されるほどだ。しかし場内が暗転し、『J』のテーマが流れると大変身! ジャ○ボ鶴田ばりのパワフルな動きでイエローを圧倒し、オー!を決めた。
 ブルーと2号、レッドと1号がハイスピードバトルを展開。2号がレッドをスリーパーでグイグイと締め上げる。その後もデビル・ピエロ1号・2号は二人でレッドを痛めつける。
 するとここでイタコが自らがリングイン。リング内でお祈りを捧げると、今度はジャイア○ト馬場が降臨。ロープを使って十六文キックを放つと場内からは大声援が起こる。すると今度はブルーザー・ブ○ディに変身し、強烈なキングコング・ニードロップを落とすのであった。
 何とか2号に回転DDTを決めたレッドがイエローとタッチ。巨漢を活かした攻撃で1号・2号を蹴散らすかと思いきや、華麗なドロップキック。それに続けとレッドとブルーは場外の1号・2号に向かって華麗なダイブを見せた。
 そしてここでイタコが再びリングイン。しかし何とここで降霊に失敗しそのままバタン。この隙をついて、レッドとブルーが高速ウラカンラナで1号・2号が3カウントを奪った。
 ここのところ、ハッスル仮面に連敗続きのモンスター軍。怒りのアン・ジョー司令長官はエプロンサイドに上がると「こしゃくなハッスル仮面! 名古屋では、またもやモンスター仮面を出すしかなさそうデスネ」と、ハッスル仮面の天敵であるモンスター仮面の投入を宣言。「ユーたちは300%ウィンできまセーン! 名古屋がユーたちのセメタリー、墓場になりマース」と捨て台詞を残して去っていった。
 一難去ってまた一難。名古屋の地でハッスル仮面は、天敵・モンスター仮面を倒すことが出来るのか!?


浩子GMリングに登場

 続いて、リング上には浩子GMが登場! ハッスルの新GMに就任後、今回の3月シリーズで健想をハッスルのエースに押し上げ、今年のハッスルを鈴木家一色に染めるはずだったが…『ハッスル14』での健想の敗北により全ての計画が狂ってしまった。夫がいなくなり、早くも崖っぷちの浩子政権。今宵は正念場を迎えるわけだが、浩子GMは相変わらずの強気とハイテンションだ。
「ようこそ、ハッスル・ハウスvol.12へ」と、リング上に正座して挨拶を行った浩子GMに場内から「可愛い〜!」の声が。これで調子に乗った浩子GM、「ワタクシ、可愛くて当たり前です。GMの鈴木浩子でございます」とのたまう。
「ハッスル構造改革、ここまでパーフェクトに進んでおります」と力強く宣言する浩子GMだったが、場内からは「エエ〜ッ?」という疑問の声が沸く。それにも全く動じない浩子GMは、「一見すると遠回りしているような、感じも受けますが完璧です。全て想定内です! ワタクシはGMとして私利私欲を捨て、ハッスルのためにこのGMの職務を全うする心意気でございます」と、言っている事とやっている事は違うながらも拍手喝采を巻き起こした。
「そのワタクシの心意気が詰まった今日の対戦カード、さっそくご覧にいれましょう」と、場内に全5試合が発表された。セミハッスルには、自らの進退と夫・健想奪回を賭けた鈴木健想VSRGの試合もある。
 カード発表を終えた浩子GMは、「え〜、先日の横浜で最高のパフォーマンスを見せたワタクシの友だち、チーム3D。今日は4WAYで闘います。見たいでしょ? そして、ハッスル次期エース鈴木健想ですが、ただ今ちょっと鈴木家から離れていますが問題はありません!」と強気一辺倒。
「モンスター軍がどうだとかビターンだとか何とかやってますが、あんなものは何でもございません! 今晩、このリングで健想を必ず鈴木家に取り戻します。ワタクシはGMを辞めません! 絶対に辞めません! そして鈴木家が、このハッスルを乗っ取ります!」と高らかに宣言するが、場内からは浩子政権をよく思わないファンからブーイングが飛び交う。
 しかし、そんな事で動じる浩子GMではない。
「BOOでけっこうです」と開き直り、「それではご覧頂きましょう。ハッスル・ハウスvol.12…レ〜ツスタート!」と勇ましく開戦を告げた。


オープニングムービー


マイケルからの諸注意

 オープニングのVTRに登場したのは、横浜の『ハッスル14』に引き続きモンスター軍の大型新人(?)マイケルだ。
「本日は『ファイティング・オペラ ハッスル・ハウスvol.12にようこそ! ハッスルオーディションでモンスター軍にスカウトされたマイケル! いよいよはじまったハッスル3月シリーズ! ほんとはマイケルも、ここ後楽園ホールでデビューしたかったんだけど、何でだろう…総統から全然お声がかからないの。でも……ドン・マイケル!」と、あまり気にしていない様子のマイケル。
 マイケルはグッズの告知をいつもどおり「みんな、Tシャツを何枚買ってくれるのかな? 1枚、2枚、3マイケル!」と行い、さらに4月22日、23日に後楽園ホールで開催される『ハッスル・ハウス2連戦スペシャル』を「春のポカポカ陽気に誘われて、こちらもよろしくお願いし…マイケル!」と告知した。
 ハッスル公式読本とハッスル注入DVDの宣伝もしたマイケルは、満足そうに「いや〜、今日も一日よく働いた。これからマイケル、下のサウナで一汗流そうと思うの。だから、今日の仕事はおし…マイケル!」と仕事終了宣言。一体、デビューはいつになるのやら…。