ハッスル ファイティング・オペラ オフィシャル ウェブサイト

　昨夜、ハッスル軍に加入したニューリン様がセコンドながら、かつての仲間モンスター軍と初対決した！　復讐に燃えるモンスター軍はTAJIRI、金村を粉砕。その上で裏切り者・ニューリン様に制裁を加えた。だが、これでも収まらないのが、先月の横浜大会で裏切られた張本人である“モンスターK”川田。怒りの矛先は、ニューリン、そして裏切り者に味方するハッスル軍へも向けられた。今宵、ハッスル軍は自称モンスター軍No.2の川田の本当の怖さを知ることとなるのか!?
　ハッスル軍の控え室。金村は何やら韓国語で大谷とTAJIRIに問いかける。「は？　日本語で言え」大谷がそう言うと、「あ、すまん。恐縮です。な、あちち。今夜のニューリンちゃんの歓迎会、場所どこやったっけ？」と金村の頭の中はニューリン様一色のようだ。
　全く興味のない大谷は知らない様子。それどころか、「俺は行かない」と歓迎会への出席を拒否だ。
「え？　行かへんの？　ニューリンちゃんと仲良くなるチャンスやないか。あのな、俺の勘ではな、あの子酔うと、めっちゃ開放的になると思うで。そしたらな、夜のG1クライマックスや！」と勘違いもはなはだしいスケベな金村である。
　全く理解に苦しむ大谷は「あんな奴のどこがいいの？　お前、女だったら誰でもいいんだろ？　この淫乱男！」と金村に攻撃だ。
「お前は何をすねとんねん。そんなんやからいつまでも独身やねんぞ。お前、女にモテたことないやろ！」と負けじと金村も言い返す。
　キレた大谷は「黙れバツイチ！　少しは、自分の結婚生活反省しろ！　慰謝料一銭も払ってないんだろ」と金村の心にグサリと傷を付ける。
　二人の会話を聞いていたTAJIRIは「まーまー、2人とも。僕から言わせれば目くそ鼻くそですよ。どっちかというと金村さんが鼻くそかな。とにかく、副キャプテンが真面目なのはわかりますけど、そんなんじゃ、他の連中がニューリン様とどう接していいのか迷っちゃいますよ」と大人の意見で説得にかかった。
「…融通が利かなくて、恐縮です」と大谷は反省しきり。するとTAJIRIは「いえ、僕こそ、偉そうに言ってしまって。恐縮です」。
　あれあれ、ここで金村も「あちち、俺も言いすぎた。恐縮です」と恐縮しまくる三人。
「よーし！　とにかく今日は勝つぞ！　あちちだー！」そう言って気合を入れた三人は戦場に向かったのだった。

　恵まれた体格を生かしてモンスター軍でも抜群の強さを誇っている耕平。レジェンド天龍との絡みでは常に迫力満点のファイトを繰り広げる。そんな二人のシングルマッチが遂に実現！　果たして耕平は天龍に引導を渡すことが出来るのか？　それとも天龍がレジェンドの意地を見せ、耕平をマットに沈めるのか？　また何を言っているのか分からない滑舌の悪さにも定評（？）がある二人。最強のしゃがれ声レスラーはどっちだ？　紹介VTRのナレーションの声もしゃがれ声の中、まずは耕平が入場。入場曲に合わせて手拍子が巻き起こったが、続いて入場した天龍には耕平以上の手拍子が送られた。

　ハッスルのリングで最強タッグに与えられる栄誉、それが「ハッスル・スーパータッグ選手権」である。過去に天龍源一郎＆安田忠夫、坂田亘＆崔領二など、ハッスルリングのそうそうたるメンバーが歴代ベルトを巻いてきた。そして現在、その王座に就いているのがErica＆マーガレットの乙女軍団だ。
「女の子でも男に勝てる」を合言葉に、屈強なレスラー相手に正々堂々の勝負を繰り広げてきた乙女軍団。しかし、王者となるやその態度は一転してしまった。
「イケメンとしか試合しませんからね〜!!」と挑戦者にはイケメンを条件として突きつける。
　イケメン限定の要請を受けたRGMは、次期挑戦者に自ら立候補するも、昨日の後楽園大会でパートナーである加藤(A)GM代行改めAGがあっさり負傷してしまった。焦りを隠しきれないRGMだったが、「明日はTGをつれてきたるからな！」と新しい刺客を用意するつもりだ。
　RGMとTGの控え室。試合前というのにも関わらず、RGMは毎度おなじみの三木道三の『 Lifetime Respect 』を歌いながら、RGダンスを踊ってテンションを上げている。ドアを開けて入ってきたのはTGのようであるが、TG目線のためその正体はわからない。
　しかし、TGに気づいていないRGMは「いや〜、今日勝ったらGMな上にチャンピオンだろ〜。ギャラ2倍だなこりゃ、うっひっひ……」と一人妄想にふけっている。
　背後から迫るTGにやっと気づいたRGMは「あー、どうもどうも！　TGさん!?　すいませんね、突然のお願いで。お忙しかったんじゃないですか？」といつも以上に低姿勢だ。
「いや〜、その衣装、とっても似合ってますよ〜！」とヨイショしまくるRGMは「今日はRGM軍団の一員として、あのバケモノを思いっきり痛めつけちゃってください！　もう、なんなら殺しちゃうくらいの勢いでお願いしますよ！」とTGにかける期待は大きい。
「きっちり仕事していただければ、ギャラのほうも色つけさせてもらいますんで。じゃあ、そろそろ出番の方、よろしくおねがいしま〜す」とRGMはタイトルマッチに自信大ありのようだ。
ハッスル・スーパータッグ史上、最も権威のないタイトルマッチと評される今夜の一戦。果たして、RGMが連れてくると宣言したTG、その正体とは一体!?

　ヤングハッスルの一員として現在活躍中のどっこい浪口。しかし彼の頭皮は非常に痛んでおり、ヤングと呼ぶには不適切な状態である。一般的に抜け毛の一番の原因はストレスだと言われているが、浪口の髪の毛を奪ったのもストレス。そしてそのストレスの元凶こそ坂田亘である。坂田は事あるごとに後輩の浪口をいじめ続け、浪口は“坂田亘被害者の会”の一員にもなっているほど。今日は崔の負傷欠場を受けて、田中と浪口が二人で坂田と対戦するというハンディキャップマッチ！　浪口にとっては坂田への恨みをはらす最大のチャンスが来たといえるだろう。
　白いギターを手にする田中と共にリングに上がった浪口は、リングイン直後からやる気十分。一人で入場する坂田をコーナーポストから睨みつけた。しかしいざゴングという時に浪口にとっては思いも寄らないハプニングが起こる。何と田中が「おいアホの坂田！　本当に崔は負傷欠場なんか？　なんで俺がお前とハンデキャップマッチをやらなあかんねん。シングルでやろうやないかい！」と、坂田とのシングルマッチを要求したのだ。
　まさか田中VS坂田のスペシャルマッチが実現かと思いきや、「よし行け！、どっこい！　あんなアホはお前一人で十分や」と田中は、何と浪口に坂田とのシングルマッチを提案したのだ。いくら坂田に復讐したいと考えている浪口とは言え、シングルマッチとなれば話は別。まさかの展開にオロオロしていると、田中は「やれるよな？　特別に俺の守護神を貸してやる。これがあれば負けるはずない。思いっきりあのアホをこれでしばいてこい」と言い残し、白いギターを浪口に手渡すと、さっさとリングを降りてしまった。リングはいじめっ子・坂田と、いじめられっ子・浪口の二人だけとなった…

　リングから戻ってきた島田二等兵とアン・ジョー司令長官は息を切らしている。
「ふー、やれやれ。ところで司令長官、今日の第一試合に出るフロッグ・レスラーってどんなモンスターなんですか？」と、島田二等兵は次の試合に出場する新モンスターに興味津々だ。「オー、実はミーもよく知りまセ〜ン。総統自らアマゾンで発掘したということ、そして“IWゲロP”の王者だということ以外はアイドンノウデ〜ス」アン・ジョー司令長官も情報を持ってないようだ。
「そっかー……あれ!?」島田二等兵がふと横を見ると、“フロッグ・レスラー様”と書かれたパイプ椅子があるではないか。椅子には誰も座っていない。
「司令長官！　これってひょっとして、フロッグ・レスラー、まだ来日してないんじゃないでしょうね！」と一気に心配になってきた島田二等兵。いわゆるドタキャンである。「やっぱりビザの発給が遅れたんですよ！　あー、もし本当にプロレスの神様がいるなら一度でいいから助けてください」と島田二等兵は神頼み。
　アン・ジョー司令長官は「いまからじゃチケット払い戻しもできません……仕方ありません！」と言いながら、何やらいいアイデアが浮かんだようだ。「トーナメントをしてこの場をしのぎましょう！」苦肉の策がトーナメント開催って……アン・ジョー司令長官も安易な男である。
　そこに突如として現れたのは高田総統だ。「貴様ら、いったいなんの話をしているんだ！　うん？　フロッグ・レスラーは既に会場に到着しているわ！　だいたいなんだ？　トーナメントとは！　そんなもの唐突に始めても観客は誤魔化されんぞ！」とアン・ジョー司令長官を説教する。
　ホッとした島田二等兵は「そ、そうだったんですか……。てっきり“契約上の理由”でキャンセルしたのかと思いました」と胸をなで下ろす。どうやら某老舗団体のフロッグ・レスラーに似たレスラーが、契約上の理由で試合を放棄していたことと被っていたようだ。
　高田総統は今宵登場する新モンスターについて説明する。高田総統自らが、アマゾンの奥地に出向いて発掘した史上最強・最悪のモンスターだとか。
「モンスター、フロッグ・レスラーよ！　その“世界標準”の強さをもって、“ハッスル軍の太陽の天才児”ハッスル仮面を蹴散らしてくるがよい！　ガマゲノム・ビターン!!」と、高田総統はまた新しいビターンをモンスターに注入するのであった。
　そして最後に高田総統は、「あ〜、くだらん……このネタはもういいんじゃないの？」とすでに飽き気味のようだった。

　ドラムロールの中、呼び込まれたのは、RGではなくHG！　客席の中からHGが姿を見せれば、観客席から大声援が送られる。リングに上がったHGが今日一発目のフォーを決めると、さらに大きな声援がHGに送られた。
「今回私がオープニングに出てきたのには理由があるんです」とHG。HGの説明によれば、RGは今日の第3ハッスルに予定されているハッスル・スーパータッグ選手権試合に集中したいという理由で、オープニングを相方のHGに任せたのだという。しかしHGの解釈は違った。
「どうやら昨日の大会後に行われたRGのサイン会に、誰一人としていなかったようなんです。きっとその精神的ショックからではないでしょうか」
　RGとは違いしっかり笑いを取って場内を暖めるHGは、続けて9月10月の大会日程を告知。さらに来月のハッスル・ハウスにて行われるGM総選挙に関して「RGはもうこりごりでしょう。あのウイルスは早めに除去しなければなりません。NO　MORE　RG！」と、相方であるはずのRGのGMからの失脚をアピールするのであった。そして『ハッスル・マニア2006』の開催を発表したHGは「去年、私が筆下ろしをさせてもらった思い出深い大会です。今年は去年よりも盛り上がる大会になることは間違いなしです！」と力強く宣言し、後楽園ホールに駆けつけたファンに来場を促した。
　と、非常にいい流れでオープニングが進んでいたのだが、ここで島田二等兵とアン・ジョー司令長官がリングに乱入する。「何ちんたら仕切っているんだよ！　腰振りには用がないんだよ！」と島田二等兵。続けてマイクを持ったアン・ジョー指令長官は「ミーが用があるのはあのババア、カイヤ!!　散々やられたのに、この会場に来ているらしいじゃないデスカ！　どこにいるんデスカ！」と、何とカイヤをリングに呼び込んだのだ。今日はカイヤが会場に来ているという情報はないのだが、島田二等兵が「カイヤ！　ババアだから化粧に時間がかかってんのか！」と罵倒すると、場内にはカイヤの入場曲が鳴り響き、「シャラップ！」の声と共に傘を手に持ったカイヤがリングに現れた。過去何度もアン・ジョー司令長官から屈辱を味あわされたカイヤは、つかつかとアン・ジョー司令長官に歩み寄ると、いきなり英語でアン・ジョー司令長官をまくし立て、持っていた傘でアン・ジョー司令長官をボコボコに殴りつける。英語が堪能なアン・ジョー司令長官も英語で反撃するも、かまわず殴り続けるカイヤ。無表情のまま、容赦なくアン・ジョー司令長官を殴るカイヤからは、狂気すら感じさせる。
　ここでカイヤの傘攻撃から逃れたアン・ジョー司令長官は日本語で「いいデショウ！　10月の大阪大会でミーが試合をしてやりマス。その場でギッタンギッタンにして、ハッスルから永久追放してやりマス！」。それを聞いたカイヤは「ノープロブレム」と答える。するとアン・ジョー司令長官はカイヤを睨みつけ「その言葉を忘れるんじゃないデスヨ」と吐き捨て、島田二等兵を連れてリングを降りた。
　リング上での会話はほとんど英語だったため、何が何だか全く分からなかったものの、どうやら10月の大阪大会でカイヤとアン・ジョー司令長官が闘うことが決まったことだけは確かな様子。きょとんとした表情で二人のやりとりを見ていたHGが「どういう経緯でそうなったかは分かりませんが、10月に試合が決まったんですね」とカイヤに問いただせば、小さく「イエス」と答えるカイヤ。それを聞いたHGは「カイヤさんがやる気満々なのは分かりました。みなさんカイヤさんの試合をよろしくお願いします！」とカイヤのプロレス2戦目の応援をファンに呼びかけ、カイヤを交えて二人で「3・2・1　ハッスル、ハッスル、フォー！」でオープニングを締めくくった。今日は全く日本語を使わずに、すべて英語で言葉を発してキラーモード全開だったカイヤ。10月大阪大会での復帰戦に期待が持てそうだ。