「どうした? 新生ハッスル軍とやらよ!」
モンスター軍の勝利を受け、高田総統が青森に再降臨した。島田とアン・ジョーが観客に「そーとー」コールを促す。たっぷりともったいをつけた高田総統は「いいよ、ありがとう! 青森の下々の諸君。約一年と半年ぶりのご無沙汰だったな。まずは挨拶してやろう。ニューフレーズだ。我こそがハッスルの偉大なる支配者・高田だ!」とご挨拶。
再び「そーとー」コールを促す島田&アン・ジョー。そのコールに合わせて総統は華麗なるステップを踏む。しかし、総統はよく見ていた。「向こうの方、全然コールしてないよね。いいよ、無理しなくて」とちょっといじけモード。
気を取り直した総統が語り始める。
「諸君も当然知っているとは思うが、先日、私は青森県知事選挙の投票率UPに全面協力をした。したよ! なぜならばだ、青森の諸君にもっと政治に関心を持ってもらいたかったからだ。だってそうだろう? 税金の使い道に無関心でいるから、アニータなんかに取られちゃうんだろ! 昔の話だってごまかしちゃダメだよ。大事な県民の血税が、チリでレストランになっちゃてるんだって? そんな馬鹿馬鹿しいことが二度と起こらないように、常に政治に関心を持ち、自分たちの大事な大事な税金の使い道を、しっかりと各々の目で見守ることがいま問われてるんじゃないのか? だからこそ、このワタシがわざわざ知事選投票率UPのために全面協力したんじゃないかよ。……にも関わらずだ! 今回のこの投票率は、聞くところによると史上最低だったらしいじゃないか! ワタシの立場はない。いったいどうなってんだ! このワタシの真心を土足で踏みにじりやがって。こんの野郎〜!」と、かなり長いお説教だ!
この独壇場にたまらずHGがカットイン。「セイセイセイ! 史上最低の投票率や、ましてやアニータの話なんかどうでもいいですよ! 天龍さん…いや、天龍! 6人タッグで勝ったくらいでいい気にならないでくださいよ! 大本番はあくまで来週のハッスル・エイドですからね〜!」と改めての宣戦布告である。
すると、どうしてもHGと絡みたくて仕方がない川田が喋りだす。「おい! そんなことこそどうでもいいんだよ。何で総統がわざわざアニータの話をしたか教えてやろうか? アニータはな、青森県民以上に、ハッスルに被害を与えてんだよ。アニータはな、チリに帰って女優デビューしてんだよ。その映画のタイトルがな『ハッスル!』って言うんだよ! 総統がアニータの名前を出したのは、これだけふかーく考えて出してるんだよ。総統、そういうことでしょ?」と、ニッコリ笑って得意気な川田。
そんな川田に総統は「違うよ。そんな説明しなきゃわかんないネタ、使うわけないだろ!」と冷たく言い放つのであった。だが、納得のいかない川田は「いや、絶対そうだ。アニータの出た映画が『ハッスル!』だから、アニータの話をしたんだ」とムキになって食い下がる。
「違うっつってんだろ!」(総統)「いいや、間違いない」(川田)「違うよ」(総統)「いやいやいや」(川田)と、楽しそうにどうでもいいことをやりとりする二人。
「セ〜イ! どっちでもいいですよ! 二人ともセイしてください」再びHGがストップ。話を強引に元に戻す。「いいですか、天龍! あなたが私に負けたら、本当に身も心もハードゲイになってもらいますよ! 覚悟はできてるんでしょうね?」と挑発。天龍はドスの聞いた声で「オメーみたいないい加減なヤツにな、覚悟なんて言葉、言われたくないんだよ。いいか、天龍源一郎をなめんなよこの野郎!」と一喝する。
HGは天龍に凄まれても「そう言われると、ますます全身ペロペロしたくなりますよ〜。1週間後のさいたま、ぶっ潰しますからね!」と少しも怯まない。天龍は「やかましい、この野郎! お前こそな、無事リングを降りられると思うな、この野郎! それと、そのマスクの下の間抜けでとぼけた顔、さらしてやるから覚悟しとけ! こういうときに使うんだよ、覚悟という言葉は!」と言い放つ!
「大将。下々の諸君がシビれているよ」高田総統が感心したように語りだす。「腰フリを叩きのめし、あのマスクを剥ぎ取るのはモンスター軍No.2として当然の勤めだ。私が大将に求めているのは、ハッスル・エイドという大舞台にふさわしい圧倒的な勝ち方を見せるということだ。わかるだろう?」
そこでようやく坂田が口を開いた。「おい、高田! ところで今日、アイツはどうしたんだ?」。総統はとぼけた顔をして「ん? あいつ? さて…誰のこと?」としらばっくれる。「とぼけんじゃねーよ。小川はどこにいるんだって聞いてんだ!」と坂田。すると総統、「ああ、いま思い出した。そういえばハッスル・エイドで、アホの坂田君とセレブ小川のシングルマッチを組んでいたな。ま、その件については、気が変わっちゃったから止めとくよ」とあっさり中止を告げる総統。あまりにもあっさりすぎる!
これには坂田も唖然とした表情で「は? 止めた? どういうことだよ!」と問い詰める。すると総統から衝撃的な言葉が!
「セレブはな、キミたちからもここにいる下々の諸君からも“しょっぱいしょっぱい”と言われ続けてきたんだよ。確かにこのところは、だいぶしょっぱかった。否定しない。そこでだ!! 私は考えに考え抜き、ヤツを武者修行の旅に出すことにしたんだ」
なんと、セレブ小川は昨年のハッスル星行きに続いて、今度はしょっぱさを克服するための武者修行の旅に出たという。かなり衝撃の展開のはずだったが……「あまり“えーっ!?”という声がないな?」と総統も驚くほど観客はノーリアクション。構わず総統は続ける。「だから、アホの坂田君とセレブの試合は……やめた。うん、やめた」と勝手なひとこと。
「おいおい、簡単にやめたって言うな! こっちはな、小川を倒すために、この1ヵ月鍛えてきたんだ。この気持ちの高ぶり、どうしてくれんだよ!」とやるせない気持ちを訴える坂田。すると総統は、「はいはい、自分の身分をわきまえないヤツはそうくると思った。セレブの代わりはもう用意している。おい、ノートン! ハッスル・エイドで、あそこにいるチビと軽く遊んでやれ!」と坂田の相手をスコット・ノートンに変更することを発表した。
「おいおい、だから勝手に決めるなって言ってるだろう!」と抗議する坂田だったが、ノートンもやる気満々で坂田を挑発する。
総統はそんな坂田に「ん? 今なんつった? ハッスルのオーナーはこの私だよ。きゃんきゃんきゃんきゃん、ぴーちくぱーちく文句ばかり言いやがってよ! なんだったら(ハッスル・)エイドに出なくてもいいんだよ? こっちから出てくれと頼んでるわけじゃないからな。もういいよ、スカパー!で家で見てろ! いいよ、来なくて」と三行半を突きつける。
総統のはしゃぎっぷりに「気持ち悪いんだよ」と反抗した坂田だったが、悔しそうな表情で「わかった。これ以上指図されるのは嫌だが、俺も今さら引き下がれないんだよ。よし、わかった。そこのデクの坊と、やってやろうじゃねえか」とノートン戦を受諾した。
「ほう、相変わらず威勢だけはいいな。最初からそう言えばいいじゃないか。家でスカパー!見てるのが嫌だったんだろう? それにだ、セレブが旅に出ようが、モンスター軍の絆は鉄壁だ。キミたち新生ハッスル軍を葬り去る準備は整った。1週間後のハッスル・エイド、是非、期待していてくれたまえよ。それでは、青森の諸君。また縁があればお会いしよう。バッドラックだ!」と、高田総統はマントを翻して去っていた。
リング上では善戦空しく敗れてしまった崔が「HG! 兄貴! ホンマにすんませんでした! エイドに弾みをつけるはずが、俺のせいで負けてしまって…」と落ち込む。そんな崔の姿を見たHGは「そんなことありませんよ、崔選手。負けちゃいましたが、ハッスル・エイドを前にかなりのプレッシャーを与えることはできましたよ! あと、坂田選手。セレブのことは忘れましょう。ノートンは手強いですよ。緊張の糸を切らさないで下さいよ!」と檄を飛ばす。
すると坂田は「別に小川なんて、元々眼中にねぇんだ。あのノートンとかいうデクの棒、俺が叩き折ってやるよ。それよりお前こそ、天龍にどんなに殴られようが、絶対にあきらめんじゃねぇぞ。いいか、途中で勝負をあきらめるような奴に、真のレジスタンスは起こせねぇぞ!」と、カッコよく宣言!
このカッコいいセリフにHGもビックリ! 「レ、レ、レ、レジスタンス!? その言葉を使っているのはアルフィー以来ですよ。分かりました。新生ハッスル軍がレジスタンスを成し遂げるためにも絶対、天龍を叩き潰して、やつをハードゲイにしてやりますよ」と自分も必勝を誓うのであった。
「じゃあ、みなさん景気づけにいつものやつをやりますか!」とHGは観客を起立させ、「青森の皆さん、今日は最後まで応援ありがとうございます。試合は負けましたが、ハッスル・エイドで必ず一矢むくいます。そして、もう一度青森に帰ってきますので、その時はバッチコイしてください! それじゃあ、最後にいきますよー!」と、スリーツーワン、ハッスル! ハッスル!! フォー!をファンと共に決めた。
11分55秒 53歳
今夜のメインに登場するのは新生ハッスル軍の実質的TOP3にあたるHG、坂田亘、崔領二。迎え撃つモンスター軍も天龍源一郎、川田利明、“ファイヤーモンスタ―”ACHICHIと超強力布陣、両軍出し惜しみなしの総力戦だ。中でもHGと天龍の絡みはハッスル・エイドの前哨戦となるだけに要注目、崖っぷちの新生ハッスル軍はモンスター軍に一矢報いることは出来るか?
試合前のハッスル軍の控え室。張り詰めた雰囲気の中、坂田がじっと何かを考え込んでいる。そこにHGがにぎやかに登場。「セイセイセ〜イ! 坂田さん! 準備はバッチコイですか〜? 私はねー、精力をセイしようと青森名産のにんにくと長芋を食べ過ぎてしまって、股間の青函トンネルが開通寸前ですよー! 今夜は股間が青森山田〜! ……って坂田さん!」
心ここにあらずなのか、HGの言ってることがあまり頭に入らない様子の坂田は「あ? ああ…」と気のない返事。これに対して「はは〜ん、さては坂田さん、アガってますね〜? 緊張するのはペニーだけで十分ですよー!」とテンションアゲ♂アゲ♂のHG。しかし坂田はたしなめるように「お前こそ、少しは緊張したらどうなんだ? 俺とHGと領二、新生ハッスル軍のTOP3が試合に出て、もし負けるようなことになってみろ! 新生軍もクソもなくなるぞ!」と兄貴分らしく叱責。
だがHGは動じることなく「セ〜イ! 逆に考えるんですよ! 向こうも天龍・川田・ACHICHIとTOPどころセイ揃いですよ〜。こっちが勝てば、モンスター軍を一気に追い詰めるチャンスじゃないですか〜!」といたってポジティヴシンキング。
坂田も「……なるほど、『ピンチはチャンス』って訳だな」と納得がいった様子。ハッスル軍のムードメーカーであるHGは「もっと、(ジェスチャーつきで)前を、剥いて前剥きでいきましょう! ビガーパンツ、フー!」と、新生ハッスル軍として一皮剥けようとばかりに、颯爽とリングに向かうのだった。その後姿を見送りながら坂田は「バカには勝てん…。でも、なんか大丈夫そうな気もしてきたな! よし!」と気合を入れ直す。受難続きだったハッスル軍、大一番のハッスル・エイドに繋げるためにも、今夜の一戦は前剥きな勝利を収めたいところだが……。
閉じる ゴング前に天龍がHGに突っかける形で試合はスタート、いきなり両軍入り乱れての場外乱闘に。天龍はHGに容赦の無いイス攻撃、これに怒り心頭のHGは珍しく取り乱すが、冷静さを取り戻させようと崔がコーナーに押さえる。リング上は坂田と川田が対峙、激しいキックの応酬にお互い一歩も引かず。
続いてチョップ合戦、そのハードヒッティングの快音に場内も沸く。ここで崔とACHICHIが登場、崔が得意のキックでACHICHIを攻め立てると天龍がリングイン、強力な逆水平で崔を吹き飛ばし、コーナーにいるHGをフォーポーズで挑発。シングル対決を前に意識剥き出しだ。
リング上では崔がモンスター軍に捕まり、いたぶられる。川田の強力な逆方エビ固めに苦悶の表情。川田、天龍は続けざまに崔の胸板を引き裂かんばかりに起き上がりこぼしチョップ。崔はスキを付いて何とか自軍コーナーに戻るとHGとタッチ。
HGは気合もろとも天龍に何発もチョップを打ち込むが、天龍はチョップ一発でHGを跳ね除けてしまう。しかし怯まないHGはエルボー&キックで応戦、しかし天龍は掟破りのマスク剥がしに。ハッスル・エイド前に脱がされる訳にはいかないHGは、何とかマスクを守ると、返す刀で天龍にフライングニールキックを叩き込む。
ここでACHICHIがリングイン、HGに顔面ウォッシュを狙うが、坂田が寸前でカット。逆にACHICHIをコーナーに貼り付けると、HGがPW(ペニスウォッシュ)をお見舞いする。そして新生ハッスル軍はチームワークを見せるように3人揃って息の合ったトリプルドロップキック。ここを勝負とばかりに、HGはACHICHIにトップロープから雪崩式フランケン、しかしこれは川田がカット。
勢いに乗るHGは川田に昇天ドロップを繰り出すが、これもまた寸前でカットにあってしまう。混戦模様のリング上、天龍と川田はサンドイッチキックで坂田を場外追放、残された崔に天龍が変形ブレーンバスター「53歳」で貫禄のフォールを勝ち。ハッスル・エイドの前哨戦を征し、堂々と勝ち名乗りを受けるモンスター軍。するとどこからともなく「どうした? 新生ハッスル軍よ!」と高田総統の声が……!
5分45秒 パワースラム
かつてハッスルにおいて驚異の負のオーラで万人から嫌われ続けた男・RG。しかし、ここ最近はリング上で名だたる一流レスラーにいたぶられ続け、“やられ芸”の才能が一気に開花。そのボロ雑巾のような姿にいつしか観客は大歓声を送るように。しかし、この奇跡にも近いブレイクの代償として、大物との対戦で数々の死線をさまよってきたのもたしか。今夜もまたリング上で地獄絵巻が展開される予感……。
なぜなら対戦相手はあの“超竜”スコット・ノートン! 元アームレスリング全米チャンピオンで、かつては某老舗団体のヘビー級王座にも君臨していた豪腕ファイター、掛け値なしの超大物だ。今回、対戦相手がコメディアンと知って怒り浸透! 史上かつてこれほど勝敗の見えた試合があっただろうか、RGにはどんな惨劇が待ち受けているのか……。
閉じる もうヤケクソか、いつもどおり無駄にキレのある憎たらしいダンスで入場するRG、もしや何か秘策でも……? 続いてノッシノシと恐竜のごとく巨体を揺らしながら入場するノートン。この時点で勝負アリ! といったところか、RGの表情には早くも死相が漂い始める……。
運命のゴング、シャレにならないとばかりに早くもリング下に逃げこむRG。それをまるで品定めするように睨み付けるノートン。RGは場内のRGコールに押されて、分厚い胸板にチョップを叩き込んでいくがもちろんノートンはビクともせず。めげないRGはフェイントを交えてタックルを試みるも、これまたノートンはウンともスンともしない。
ここでRGは何を思ったか、腕相撲世界王者のノートンに対して腕相撲勝負を呼びかける。これにノートンが応じ、手を重ね合わせたその瞬間、RGは腕ひしぎ十字固め! 汚い! しかしノートンはまるで動じず、そのままRGを軽々と持ち上げて無造作に投げ捨てるように振りほどく。
これは到底かなわないとばかりに、そのまま花道を逆走し逃走を計るRGだったが、あえなく耕平とバボに捕まりリングに連れ戻される始末。怒り心頭のノートンは、コーナーにRGを追い詰めると重量感溢れる逆水平チョップ、RGは体がコナゴナになったかのように力なく崩れ落ちる。何とかノートンの突進を交わすとRGは後ろにしがみ付いてスリーパーの態勢に入るが、あえなくおもちゃのように吹っ飛ばされるのみ。
ノートンはRGの尻に狙いを絞ったのか、高さのあるアトミックドロップ。そしてロープの反動を利用したRGの捨て身の攻撃をガッシリと受け止めると、強烈なパワースラムで圧殺葬。今日も安らかな死に顔で運ばれていくRGなのであった……。
休憩明け、場内には「苦労してもクロークロー♪」と懐かしいテーマが鳴り響く! 「侍」のワッペンが貼られた野球帽を被り、クロマティがバットを持って入場だ!
「コンバンワ! ウォーレン・クロマティさんデス! よろしくお願いします。今日は初めてプロデビューお願いします。皆さんゲンキ? 大丈夫でしょう。プレゼントをダイジョーブ?」とかなりテキトーな日本語を駆使し、怪しいインチキ外国人のような挨拶をするクロマティ。
続いてバットでサインボールをノック。これにはお客さんも大喜びだ。ノックが終わり、ファンの好反応に満足気なクロマティだったが、そこへシンが乱入! 平和な風景が一瞬にして地獄へと代わった!
しかし、クロマティはシンのサーベルにビビるどころか、バットを持って殴りかかろうとする。バチバチの睨み合いを展開する二人! シンは椅子を持ち出し、クロマティは「キャモーン!」と挑発。シンが椅子を投げつけると、クロマティはリングから降りてシンに飛びかかろうとする。あまりの気迫に、シンが後退するほどだ。
モンスター軍と新生ハッスル軍が二人を引き離し、ようやく事態は収拾。だが、両者の間には確実に因縁が残った。
再びマイクを握ったクロマティは「シンのバカヤロー!」と絶叫すると、一瞬にして気を取り直し「あ、ソーレ!」と観客に手拍子を要求して踊りだす。
「ラストね、お願いシマース。最後にバンザイください」と、現役時代を髣髴させるバンザイ三唱! 再びクロマティのテーマが鳴り響き、場内には「バンザイ」が何度も木霊した。
5分42秒 コブラクロー
視界に入るもの全てが獲物のタイガー・ジェット・シン! これまで対戦したハッスル軍の全員が、シンの餌食となっている。しかし、今日の相手はKUSHIDA。シンほどのレジェンド・モンスターがデビュー1年目のKUSHIDAの相手をするのは屈辱以外の何ものでもない。その怒りはきっと観客に向けられるに違いない……。
アン・ジョー之助に連れられて登場したシンは、さっそく観客席になだれ込む! 恐怖に逃げ惑う観客! 椅子が蹴散らされ、投げられ、物が飛び交う。阿鼻叫喚の地獄絵図だ!
閉じる リングインしたシンの背後から奇襲攻撃を仕掛けたKUSHIDA! しかし、シンはサーベルを持ち出してKUSHIDAに一撃。場外へ放り出し、サーベル&椅子攻撃だ! この一発でKUSHIDAは大流血! その傷口へ牙を突き立てるシン。口の周りはKUSHIDAの血で真っ赤に染まる。
シンはKUSHIDAを連れて観客席へなだれ込む。KUSHIDAを床に叩きつけ、椅子攻撃を加えるシン。移動する度に逃げ惑う観客と蹴散らされる椅子。もう場内はメッチャクチャだ。
大流血してグロッギーとなったKUSHIDAへ、なんと椅子を投げつけるシン。間一髪よけたKUSHIDAは椅子を投げ返し、ぶち切れしてシンに襲い掛かる。が、シンはリングに入るとコブラクロー。さらに噛み付きと、KUSHIDAに全く反撃を許さない。
KUSHIDAの顔面はもう表情が分からないほど真っ赤だ。あまりにも凄惨な光景に観客はもうドン引き、実況席のハマショーちゃんも目に手を当てて顔をそむける。
場内に悲鳴が響き渡る中、KUSHIDAにストンピング、パンチを加えるシン。フィニッシュとばかりにロープへ飛ばすと、ここでKUSHIDAがシンの脇をすり抜けてドロップキックを決める! ようやく一矢報いたKUSHIDAは大逆襲に転じようとコーナー最上段から飛んだが、シンは待ってましたとばかりにカウンターのコブラクロー! そのまま3カウントを奪った。
まさに“ハッスル軍キラー”と化したシン。KUSHIDAはサーベル攻撃までくらって担架送りに。シンはこれでは暴れたりないとばかりに観客席へ飛び込んで、ひと暴れするとようやく場内を後にした。青森のファンにとっては、文字通り“トラウマ”になりそうな恐怖であった。
6分48秒 ドンキーコングエルボー
いよいよ登場したランデルマンと新ヒーローのコールマン。ランデルマンはリングインするとドンキーコングジャンプ、紫色のマスクのコールマンは気合を入れて叫び声を挙げる。続いて、例によってイン乳を大事そうに持って完全にイッてしまった目のTAJIRIを先頭に、バボと耕平が入場。
閉じる 先発はコールマンとバボ。ロックアップからコールマンが耕平を突き飛ばし、再度組み合うとコールマンはリフトアップからマウントを奪う。続いてPRIDEファイターとして有名なマーク・コールマンの得意技・袈裟固めだ。
何とか逃げたバボは耕平にタッチ、コールマンもランデルマンと代わる。ローキックを狙った耕平だったが、ランデルマンの驚異の跳躍力に空振り。ランデルマンはハイアングルのジャンピングヒップアタックで耕平を吹っ飛ばした。
モンスター軍は何やら作戦会議。バボはバレーボールを持ち出したが、ランデルマンにあっさりとかわされてタックルで吹っ飛ばされ、助けに入った耕平はコールマンのフロントスープレックスで投げ飛ばされてしまった。強い、強すぎるぞニューヒーロー外国人コンビ!
どうにも劣勢のモンスター軍。しかし、ここでTAJIRIが一計を案じたようだ。リング下から缶ビールを取り出し、コールマンに差し出すと動揺するコールマン! これでは、まるであのマーク・アルコールマンではないか! ランデルマンが蹴飛ばして目を覚まさせたため、この大ピンチは凌ぐことが出来た。
これで流れを変えたモンスター軍だったが、すぐにランデルマンがハイアングルのドロップキックで大逆襲! バボが背後からフルネルソンで締め上げるも、あっさりと怪力で外されてフランケンシュタイナーで吹っ飛ばされる。
フィニッシュに入ろうとするコールマンとランデルマン。合体攻撃を見せようとしたが、ここで再びTAJIRIが缶ビールを持ち出す。今度ばかりは誘惑に勝てず、ついに缶ビールに口をつけてしまうコールマン……と思いきや、そのビールを利用してTAJIRIとバボに毒霧だ!
コールマンのオリンピックスラムから、ランデルマンがコーナー最上段からのダイビング・エルボードロップ! これでバボから3カウント! 謎のマスクマンヒーローたちが査定マッチをクリアした!
「カンパーイ!」とリング上で缶ビールを飲み干す二人。続いて、なんとランデルマンが青森産の原酒の一升瓶を持ち出した。コールマンは感心したように「原酒が一番です。カンパーイ!」と一升瓶をラッパ呑み! ランデルマンもそれに続いてラッパ呑み! すっかりアルコール漬けとなってしまったマスクマン二人は、ほろ酔い気分でリングを後にした。場内には当然、アルコール臭がプ〜ン……。
ここでモンスター軍より緊急連絡が入った。「ランデルマン、コールマンのモンスター軍入りの結果については、ハッスル公式webサイト、ハッスル公式携帯サイトにて発表する」とのことだ。
6分00秒 グランドクロス300
昨年、生粋のハッスラーとしてデビューを飾ったチエ。青森出身の伊調姉妹を輩出した名門中京女子大のアマチュアレスリング部出身で、卒業後は全日本社会人大会などで優勝を誇るまさにレスリングエリート。ハッスルのリングでも天然素材として独特の存在感を放ち、人気急上昇中の逸材である。しかし女子というハンデを背負った上、キャリアがまだまだ短いこともあり、歴戦の強者揃いのモンスター軍の格好の的となって、辛酸を舐めることもしばしば。そんなチエが今夜はなんとアン・ジョー司令長官と一騎打ち! 新生ハッスル軍の元気印は、この高い壁を乗り越えられるのか? 元気があれば何でも出来る、ハッスルの未来を占う注目の一戦だ!
閉じる 開始直後、チエでは役不足とばかりに余裕の表情を見せるアン。チエは低いタックルで足を取りにいくが、アンは難なくこれを切る。グラウンドでの展開もアンが体格差を利して優位を保つ。チエのリストを取って、軽くいなすように翻弄するアン。
続けざまにヘッドロックでグイグイと締め上げ、まるで公開プロレス教室といった感じでペースを握る。なんとか逆転したいチエは気合を入れて張り手を連発していくが、アンは力の差を見せ付けるように張り手一発でチエからダウンを奪う。その後もキチンシンクや髪を掴んでのスローイングと、エゲつない攻撃をお見舞い。チエがリング下に転げ落ちると、セコンドの島田が口に含んだリンゴジュースを吹きかけ、追い討ちをかける。
アンはチエをコーナーに逆さに張り付けると股間に足を押し当てて、肉体も精神も徹底的に追い込む非情な攻め。劣勢ながらも何とかアンの攻撃を交わしたチエは、形成逆転を狙ってスライディングキックでアンをリング外に吹き飛ばす
リング内にアンを連れ戻すと、力一杯のタックルを叩き込んでダウンを奪い、雄叫びからのバンザイエルボーを叩き込んで反撃を見せる。そしてロープの反動を利用して首に飛びつくが、アンはそれを軽々受け止めると強烈なパワーボムでお返し。そのままグランドクロス300をキッチリ決めるとチエは善戦空しくギブアップ、アンが老獪な試合運びでチエを葬った。
試合後にアンは「ヘイ! ユーみたいなひよっこが、ミーのようなベテランとやるなんて身の程知らずですヨ! たいしたブームも起きていないのにカーリング世界選手権を開催してしまう青森県くらい身の程知らずデース!!」と青森を冒涜するようなマイクアピール。これには場内も大ブーイングだ。
「おっと、そういえばここは大会会場でしター。田舎者が怒る前に退散デース!」とアンは憎たらしく捨て台詞を吐いて退場。モンスター軍相手にまた悔しい結果に終わったチエ。しかし試合ごとに成長の跡を残しているのはたしか、心の底から勝利のバンザイを飾れる日が来るのもそう遠くはないであろう。
5分56秒 憑依したマスカラスによるフライングボディプレス
場面は変わってここはモンスター軍の控え室。
「いや〜、今日もインリン様はため息が出るほどビューティフルで〜す。『ねぶた』以外娯楽のない青森県民には、最高のメモリーになったでショー」と、アン・ジョー司令長官は地方差別ともつかない失敬な発言。するとそこに高田総統が「♪らっせらーらっせらーらっせらーらっせらー」と青森県民にはお馴染みのメロディを口ずさみながら登場。これに司令長官も「おー、ねぶた祭りですね!」とすかさず合いの手を入れる。すると次の瞬間、総統はスカすように「うーん、ポーツマスポーツマス。しょーりゅーけーん!(カメラに向かって)にゃー!!」と猫まっしぐらなネタを披露、今にもギャグ100連発しそうな勢いだ。「にゃーって……」と呆れる司令長官をよそに総統は、「一応、説明しておくが、今のは猫ひろしだ。猫ひろしを全く知らない青森県民に、私がイカれたと誤解されるのは癪だからな!」としっかり自己フォロー。アフターケアもぬかりない。
そして総統は「この青森という土地は、ねぶた以外何もないと思っていたが、調べれば調べるほど面白い情報が出てくるな。なんでも聞くところによると、同じ県内でも『津軽』と『三八上北(さんぱちかみきた)』でかなり仲が悪いらしいじゃないか! さらに『下北』の人間はわれ関せずと表面では平和主義ぶっていても、実は内心で舌を出している腹の黒い人間が多いと聞いた」と、県民にとっては何とも耳の痛い青森情報を公開。司令長官も「おー、そういえば県庁所在地が青森市なのも、弘前と八戸の間を取ったからだと聞いておりマース。ド・カントリーの県の中でいがみ合ってるとは、なんて閉鎖的なんでしょう〜」と青森を小バカにするように呼応する。
そこで総統は「そんな50歩100歩の争いをしている青森県民のためにひとつ、面白い試合を組んでみた。題して!『青森ご当地モンスターNo.1決定3WAYマッチ』!」と宣言。出場するのは20体以上による予選から勝ち抜いた各地区の代表モンスター。まずは津軽代表で、前回の青森大会にも出場したリンゴモンスター『赤リンゴ』! 下北代表は恐山から過去のレジェンドレスラーの魂を憑依させるイタコモンスター『恐・イタコ』! 三八上北代表は今回初登場、イカの水揚げ量日本一の八戸からイカモンスター『長州ィカ』!
「さあ、○×★@△☆○×★@! ×☆○★@△○×○×★@!(訳:さあ行くがよいモンスターたちよ! 青森の期待を背負って闘うがよい!)」と、総統はネイティヴっぽく津軽弁を流暢に操りながら「ビターン!」の決めポーズ。ご当地の期待を背負った代理戦争を制するのはどのモンスターだ!?
閉じる レイチェル安藤がハッスルの青森開催を聞きつけて、LAから特別リングアナとして来日(?)、ノリノリでリズミカルにモンスターたちをコール。
まずは津軽代表・赤リンゴ、可愛いさと怖さの同居する不気味な出で立ちで登場だ。続いては下北代表・イタコ、いつもながらまるで死に体のようにユラユラとおぼつかない足元でリングイン。最後は初登場の三八上北代表・長州ィカ。風貌はまさにリアル・イカレスラー、Tシャツには「なにコラ、タココラ!」ではなく「なにコラ、イカコラ!」の文字が……。
世にも珍しい3WAYマッチの開戦、まずはリンゴとィカがロックアップからチョップ、ヘッドバットの攻防、その傍でイタコはまるでやる気が無いように佇むのみ。そこでリンゴがイタコにヘッドバットを試みるとなんと一発でダウン、早くも戦線離脱状態に。こんなの相手にしててもしょうがないとばかりにイタコを放っといて、ィカはリンゴに照準を絞り、早くも必殺のラリアットからサソリ固めの必殺コース。
するとここでタイミングよくイタコにお約束の憑依が! まず降臨したのは東洋の大巨人・ジャイアント●場! 脳天唐竹割に16文キックでィカを蹴散らし、すかさずスローモーにフォールへ。しかしここで憑依が解け、力の抜けた状態に。
このイタコから勝利を奪おうと、リンゴとィカがフォールを試みるもお互いにカットに入るからラチがあかない。リンゴは攻撃の的をィカに変更、、サマーソルトドロップにダイビングヘッドバットとスピーディーな動きでィカを翻弄する。
ここでイタコに第2の憑依! 高らかな「J」のファンファーレ、怪物・ジャンボ●田の降臨だ! リンゴにジャンピングニーを見舞うとお得意のオーポーズを5連発! 続けてィカをジャンボラリアットでふっ飛ばすと、とどめとばかりに必殺バックドロップの態勢に。しかし、ここで惜しいことに憑依終了、また力なくバタンキュー。
直後にリンゴとィカがイタコのリストを掴んだところで本日3度目の降臨! 昔懐かしいスカイハイのメロディーとくれば、もちろん仮面貴族、ミ●・マス●ラスだ! 軽やかにフライングヘッドシザーズで2人を吹っ飛ばすと、リンゴ、イカの順に必殺のフライングクロスチョップを炸裂! そしてトップロープからのフライングボディアタックでリンゴとィカをまとめてフォール、見事にイタコがご当地モンスターNO.1の座に輝いた。
試合後は情感たっぷりな「津軽海峡冬景色」が流れる中、3体のご当地モンスターは同郷同士いがみ合うのはやめようとばかりに握手。郷土を愛する気持ちはどんなモンスターも同じ、仲良く手を取り合いながらの退場となった。
予習VTRが終わると、リングに登場したのはなんといきなりインリン様! 今日はレザー製の露出が異常に多いドレスに身を包んでいる。
大喜びの青森の観客(男)だが、インリン様の挨拶はやはり辛らつだ。「相も変わらず、暇でモテナイ青森の諸君。お久しぶり。ワタシが、愛と美と闘いの女神・インリン様よ〜!」
島田二等兵が「おい! ど田舎のバカモノども! インリン様がわざわざ陸の孤島にまで来て下さったんだ! 心の底から“インリン様〜っ”と叫べ! いくぞ! せーの!」とインリン様コールを煽ると、確かに腹の底から叫ぶようなコールが沸き起こる。
「叫び声もなまってやがる! まあ、いいや」毒舌を吐きながらも、満足そうな島田だった。インリン様は「さっそくだけど、今日の対戦カードはどうなっているの?」と問いかける。これを受けたアン・ジョー司令長官が「はい。では、こちらをルックでーす!」とビジョンで対戦カードを発表。
「以上、6試合デース! 今日も、我がモンスター軍が新生ハッスル軍を叩き潰しマース! クラッシュでーす!」と高らかに宣言するアン・ジョー。しかし、インリン様の関心はすでに別の所に移っていたようだ。「ところで、1年半ぶりに青森に来たけど、前回のM字ビターンの効力はまだまだ効いているようね」と満足げに微笑む。
「前回の花魁姿でのM字ビターン、あれは実にビューティフルでした!」とおべっかを使うアン・ジョーだったが、インリン様は「それを聞いて安心したわ。じゃあ、私はこれで帰るわ」と帰ろうとする。完全に逆効果だ!
慌ててインリン様を引き止めるアン・ジョーと島田。「OH〜! お言葉ですがインリン様。今後、モンスター軍が全国制覇するには、この青森は重要な場所になりますし、前回来てない人たちもいるんで、ぜひとも洗脳してください!」きっかけを作ってしまったアン・ジョーは必死だ。島田も「おい、お前ら! このまま、インリン様が帰ってもいいのか? インリン様のM字ビターンが見たいだろ!」と観客を煽る。
それを遮ったのはインリン様ご本人だった。「おやめなさい、島田。もし、またM字ビターンを受けたら、ここにいる人たちは私なしでは生きられなくなってしまうわ〜。それでも洗脳されたいっていうの?」と悩ましく問いかける。
島田が「お前ら、洗脳されたいかー!」とウルトラ●イズばりに問いかけると、場内からは一斉に「されたーい!」の声。インリン様が「そんなに洗脳されたいの?」と再び問いかけても「されたーい!」。インリン様がさらに「本当に洗脳されたいの?」と確認すると、観客のリアクションはやはり「されたーい!」。
「仕方がないわ。じゃあ、遠慮なくいくわよ〜」と、さすがのインリン様も青森県民のスケベ・パワーに押し切られた。
M字台がスタンバイされ、アン・ジョー司令長官が「スリーツーワン、マザー! モンスター!」のポーズを説明。「ミーをインリン様と思ってくだサーイ」とリハーサルをやろうとしたら、場内からは当然のようにブーイングが起きた。
「それじゃいくわよ! スリーツーワン、マザー! モンスター!」インリン様が華麗にM字ビターンを決めると、やはり青森でも携帯カメラが一斉にインリン様のM字に向けられるのであった。さて、これ以上の盛り上がりはこの後あるのだろうか……。
Kグラントの軽快なDJで幕を開けた、2005年10月以来、約1年半ぶりのハッスル青森大会。まずは恒例の応援ボードコンテストだ。ハッスル再上陸を心待ちにしていた青森のファンは、気合の入った応援ボードを作ってきてくれたかな?
早くも「クロマティLOVE」のボードや、「タイガー・ジェット・シンLOVE」のボード、さらには「抱かれたい男No.1 RG」と間違ってしまった人のボードなど、様々なオリジナルボードが掲げられる。
その中からMVPとして選ばれたのは、高田モンスター軍の凝ったボードを作ってきてくれた女性。ハマショーちゃんよりハッスル注入DVDとモンスター軍のサイン色紙がプレゼントされた。
続いてはこちらも恒例のサインボールプレゼント。リングに登場したのはHG、坂田亘、崔リョウジ、KUSHIDA、バンザイ・チエ、中村カントクの新生ハッスル軍メンバー。さらになぜか勝手に入ってきたRG。ボールが投げ込まれると、総立ちとなって「こっち! こっち!」と叫ぶファンも楽しそうだ。
サインボール投げが終わると、HGがマイクを握り「オッケ〜、どうもHGでーす! 青森フー! もりもり盛り上がってますか?」と観客に問いかける。もちろん、歓声で応える青森のハッスルサポーターたち。「ビンビン伝わってきますよ〜。ハッスルは青森2度目と聞いております、私は初体験なので非常に興奮しています」と挨拶するHG。
続いて、青森テレビの選りすぐりの美人女子アナ軍団がスペシャルゲストとして登場! 異常に盛り上がる館内! 「青森でハッスルしています。女子アナ軍団でーす!」と元気に挨拶だ。今日は一緒にハッスルポーズを決めてくれるという。
次に観客席からファンが選ばれる。「どれにしようかな〜」とあらぬ妄想を浮かべながら舌なめずりするHG! HG好みのゴリゴリの男子もいたが、将来が楽しみなキッズ二人がバッチコイされた。「立派なハードゲイになれよ〜」と握手しながら腰を振るHG。そして、全員起立してのスリーツーワン、ハッスル! ハッスル!!で会場は一気に温まった。
『ハッスル23』青森大会、いよいよスタート!