試合後、マイクを握った越中。「ありがとうございました! 今日、出てくれた選手、みんな上がってくれ!」と呼びかける。越中の呼びかけに応えて、全選手がリングに登場だ。ここでTAJIRIがマイクを握り、「越中さん、今日は30周年を祝って、こんなに選手が集まってくれたんだから、ここは1週間寝ないで考えたという“3、2、1、やってやるって!”で締めてください!」と促す。
越中は照れているのか、「やんないよ」とやんわりと拒否したものの、会場の大声援に応えて、決断。マイクスタンドの前に立つと、「本日はたくさんのご来場、ありがとうございました! 越中詩郎はこれからもバリバリ突っ走っていきます! 応援よろしくお願いします! それではいくぞ〜! 3、2、1、やってやるって!」と感動の30周年記念興行を締めくくったのだった。
15分18秒 パワーボム
越中が「お祭り気分がふっとんだ。勝ちにこだわる」と必勝ハチマキを締め直すほどの、豪華メンバーがメインに集結!
越中のタッグパートナーとなるのは、なんと新日本プロレスを代表する永田裕志&獣神サンダー・ライガーだ! 越中にとって永田は、2年前、新日本の至宝であるIWGPヘビー級王座を賭け、歴史に残る名勝負を演じた相手であり、「最近では一番心に残る相手だった」と越中が振り返るほど、思い入れの強い選手。そして、ライガーは、新日本ジュニアで幾度も激闘を繰り広げた一方で、藤波辰爾率いるドラゴンボンバーズ、さらに最近ではレジェンド軍で共闘するなど、越中にとっては30年を語る上で外せない存在だ。
その対戦相手となるチームも、これもまたスゴい! なんと、天龍と川田が、ひさびさに“天龍同盟”を復活させてタッグを結成! さらに、この夏、新日本プロレスで行なわれた『G1 CLIMAX』で暴れまわったTAJIRIがこれに加わり、越中にご祝儀がわりの真っ向勝負で激突する!
まったく予測不能のドリームバトルで、はたしてどういった攻防が繰り広げられるのか!?
閉じる入場は南側の席から一人ずつ。先陣を切ったのはTAJIRIだ。続いて、ライガーが『怒りの獣神』が鳴り響く中、登場。次は、ひさびさの『HOLY WAR』で“デンジャラスK”川田がリングイン! そして、永田が敬礼ポーズを決め登場し、リングに足を進めると、トップロープに上って再び敬礼ポーズ! これには会場も大爆発だ! 続いては、『サンダーストーム』に乗って、天龍が登場。そして、最後はもちろん、大「こっしなか!」コールの中、本日の主役・越中の入場だ!
白いガウンに身を包んだ越中は、今日も気合い満点! 相手の先発が天龍と決まると、永田&ライガーのアシストを受けて、いきなりヒップアタックをぶち込む。そして、すぐさまライガーにタッチ。ライガーも天龍に掌底をぶち込み、すぐに永田にタッチだ。今度は永田と川田の攻防。まずはチョップ合戦を繰り広げると、続けて凄まじいローキック合戦を繰り広げる。永田のローキックにやや下がり気味の川田だったが、フロントハイキックからダンシングドールキックをぶち込みTAJIRIにタッチした。
TAJIRIは油断した永田にキック攻撃からアームブリーカーを決めていく。これを永田はスリーパーで切り返し、逆にアームブリーカーをお見舞いだ。続いて、越中が登場して、ヒップバットをTAJIRIに連発。さらにライガーも出てきて、ヒップバットを炸裂させる。ライガーもノリノリだ。さらに永田までもがヒップバットを披露し、会場を沸かせた。
しかし、TAJIRIも黙っていない。ライガーに対してフライングニールキックをカウンターでぶち込み反撃開始。越中を挑発するようにヒップバットをぶち込んでみせた。そして、ライガーを場外に叩き落とす。そこにTAJIRIとタッチした川田がやってきて、ライガーを鉄柵に叩き付け、さらにチョップを連打だ。リングに戻ってもサッカーボールキックを見舞う川田。ライガーも反撃するが、続いて出てきた天龍のチョップの餌食にされてしまう。勢いに乗った天龍はなんとライガーのお株を奪う掌底を披露! 串刺し式で炸裂させ、ライガーにダメージを与えた。
続くTAJIRIも、ライガーにムーンサルトプレスを発射。ライガーに的を絞って、追いつめていく。ライガーはTAJIRIのスリーパーで悶絶気味だ。さらに天龍がWARスペシャルでライガーをいたぶると、川田は顔面にニードロップを落とし、コーナーにいた越中にまでフロントキックをぶち込む。
長い間捕まっていたライガーだが、TAJIRIに風車式バックブリーカーを見舞って、ようやく永田とタッチすることに成功。すると永田は、TAJIRIにパワースープレックスを放ってから、得意の腕固め! さあ、白目かと思われたが、ここは川田がカットしてしまった。この隙にTAJIRIは天龍とタッチ。永田と天龍はキックとチョップの凄まじい攻防を繰り広げる。そして、永田がエクスプロイダーで天龍を投げ飛ばすと、またも腕固めだ。しかし、ここも川田がカット。場外に放り出された永田は天龍のダイビングボディアタックを食らってしまう。
すると、TAJIRI、ライガーの順番でプランチャーを発射! そして、越中もエプロンから走り込んでヒップアタックを炸裂させる。勢いに乗った越中はリングに戻ると、天龍にミサイルヒップを連発! しかし、天龍も倒れない。ようやく3発目で倒し、パワーボムの体勢に。しかし、ここはTAJIRIがカット。そして、天龍からタッチを受けた川田が顔面へのステップキック連打、串刺し式のフロントハイキック、サッカーボールキックで越中を追いつめていくと、天龍も出てきて、起き上がり小法師式のチョップを連打だ。天龍と川田のサンドイッチ延髄、川田のラリアット、TAJIRIのハンドスプリング式エルボーアタックが越中に次々と襲う。
しかし、越中はそのたびに立ち上がると、この越中の気合いに永田も応える。天龍を蹴り倒すと、お待ちかねの白目式腕固め! と、ここにTAJIRIが出てきて、永田の顔面にグリーンミストを噴射! しかし、永田は倒れない! すぐさまヒザ蹴りでTAJIRIにお返しすると、顔面が緑に染まったまま敬礼ポーズだ! が、その直後、すぐにダウンしてしまったのだった……。
しかし、これが勝負の分かれ目となった。永田の捨て身のヒザ蹴りでTAJIRIは大ダメージを負っている。そのTAJIRIを捕まえて、最後は越中が空中で一時停止する侍パワーボム! TAJIRIを高々と抱え上げてからマットに叩き付け、30周年を勝利で飾った。
越中詩郎のデビュー30周年記念を祝し、かつて新日本プロレスで越中とIWGPタッグ王座を獲得した武藤敬司、平成維震軍の仲間として共に闘ったザ・グレート・カブキ、新日本・WJ、そして最近ではレジェンド軍で共に闘い続けてきた長州力、“越中ブーム”の火付け役であり“越中詩郎芸人”として知られるケンドーコバヤシらが、越中にお祝いメッセージを贈った。
■武藤敬司
「自分も今年で25周年ということで、越中さんのところまでには辿り着かないですけど、30年目指して頑張ります! そして、8月30日に自分の25周年記念をして両国国技館で試合があるんですよ。越中もそれに出ていただけるんですよね? まだまだ若いもんには負けない試合をしてください。また、両国でも頑張りますので、どうか頑張ってください!」
■ザ・グレート・カブキ
「越中選手、30周年おめでとう! 辛いとき、楽しいとき、いろんなものがあったと思います。でも、よく頑張ってきて30年間やってきたと思います。一番辛かったことは、越中選手のライバルだった彼が突然いなくなったことじゃないですかね。でも、これから先も越中選手が何年も続けていくことで、彼も一番喜んでくれると思います。どうぞ、これから先も頑張ってください! よろしく!」
■長州力
「詩郎、30周年おめでとうございます。詩郎が30年やったっていうのは、俺は知らなかったんですけど。詩郎とはもうずいぶん長い間の付き合いで、タッグを組んだり、相対したりしましたけど、でも、詩郎は本当にコツコツとトレーニングを自分に課して、自分が言うのもアレですが立派なプロレスラーだと思います。俺も詩郎を見習うところがありますし、詩郎のような個性あるキャラを持っているレスラーはそんなにいないと思います。これからも身体に気をつけて、頑張ってください! 俺も詩郎を見習って、追っかけていきますから。また近いうちにご飯でも食べましょう」
■ケンドーコバヤシ
「越中さん、ごぶさたしております。今日は会場のほうに駆けつけたかったのですが、ちょっと五反田のお店のほうを予約しちゃって、予約のキャンセル料を取られるということで、すみません! 越中さんはデビュー30周年なんですけど、有名人で同い年が、さっきちょっと教えてもらったところによると、あのマドンナ、先日亡くなられたマイケル・ジャクソン。そしてプリンス! 映画監督だとティム・バートン、日本人では小室哲哉、假屋崎省吾、日比野克彦、鴻上尚史、世界的なアーティストが並んでいらっしゃるということなんですけど、一番のアーティストは、越中さん、あなたですよ! ヒップアタックを決めたときの“くの字”の身体、そしてあの曲線的フォルム、あれはハッキリ言って、ポルシェ、フェラーリを超えてますよ! 越中さん、30周年とは言わず、40周年、いや80周年、90周年を迎えてほしいです。そして、いつまでも目標は俺たちと同じく本隊をぶっ潰すことだって! 越中さん、おめでとうございます! そして、これからも頑張ってください!」
このたびハッスルの最高顧問に就任した酒井正和氏(クォンタム・ジャンプ・ジャパン株式会社代表取締役)が、ハッスルファンの前で挨拶を行なった。
その中で、酒井氏は、これまでのハッスルを“マンネリしたストーリー”“山口社長の放漫経営による経営の悪化”と厳しく非難すると、「このたびハッスルの最高顧問に就任しまして、ハッスルをバージョンアップさせていくために、全力でバックアップしていきます」とアピール! さらに、10・10『ハッスル・ジハード2009』(両国国技館)の開催を改めてアナウンスすると、集まった観客から大きな拍手が飛び交ったのだった。
○後藤達俊
RG×
3分52秒 ラリアット→片エビ固め
1990年代、反体制の旗の下、新日本プロレスで越中らが一時代を築いた伝説のユニット・平成維震軍がここに復活!
そして、その対戦相手となるのがなんと“自称・ハッスルの神の子”RGだ! これまで幾多の名レスラーと激闘を繰り広げてきたRGだが、今回の相手は泣く子も黙る平成維震軍から選抜された選手とあって、早くも戦々恐々。
現時点では“X”として発表されているが、はたして、強烈な個性派集団の平成維震軍から、RGいじりに名乗りをあげるのは一体誰だ!?
ここで、場内ビジョンに出撃前のRGの姿が映し出される。するとKGが現われ、RGに出番であることを伝えると、RGは「やってやるって!」といつも以上に気合入りまくりで、ハイテンションだ!
これに対して、KGは「いつもはビクビクしてるのに、なんか気が高揚するクスリでも飲んだんじゃないですか?」とRGに尋ねると、RGはむせび泣きながら「昨年末に夫から勧められて……」と、どこかで聞いたことがあるようなセリフが飛び出す。さらに、RGはサイバーのりピーならぬ、サイバーRGとなり「フ〜! オ〜ケ〜!!」とノリノリだ!
しかし、悪ふざけの度が過ぎたRGはここで冷静になると、「しばらくHGがいない間は、ひとりで舞台やリングに上がって、闘っていかなければいけなんいや。だから、今日はその決意表明を見せてやる!」とアピールして出撃したのだった。
閉じるまずはRGがリングイン。平成維震軍選抜選手を待ち受ける。果たして、いったい誰が出てくるのか? なんと最初に出てきたのは維震軍の旗を持った青柳政司・誠心会館館長だ。青柳館長がリングに上がると、続いて『Mr.BD』が鳴り響く! 後藤達俊の登場だ。続けて、赤い道衣に身を包んだ小林邦昭がリングイン。最後は黒い道衣に身を包んだ木村健悟まで登場した。
RGはこの4人の中からくじ引きで選ぶことになる。そして、RGが引いたのは後藤! セミやってやるって!はRGvs後藤というカードに決定した。RGは自ら鼓舞するかのように会場の観客にコールを促す。そして、意を決して張り手! しかし、後藤には当然通じず。逆にアトミックドロップを食らい、場外に吹っ飛んだ。
場外では青柳館長からキックを見舞われたRG。いったんリングに戻ったものの、再び状態に落とされて、またもや青柳館長たち維震軍の面々から攻撃を食らうハメに陥った。だが、RGも反撃を開始。後藤の腕を掴むと、得意の拝み渡りを披露する。ここはRG最大の見せ場だ。幸運にもなんの邪魔も入らなかったために、一周をきっちりと回りきったRG。さらに、RGは後藤や観客に促されるようにもう一周し始めただが、途中でやっぱり足を滑らせて、ロープに股間を強打! 自爆したRGに後藤は容赦なくラリアットを叩き込み、あっさりと勝負に決着を付けたのだった。
11分14秒 スーパーキック2009
ハッスルで連戦連勝と波に乗ってる坂田&小路の“サカショー”コンビが、かつてWJで越中と“レイバーユニオン”を結成し暴れまくった大森&安生の実力者コンビと激突!
ハッスルで他団体選手との対戦も視野に入れて“天下取り”を目指すサカショーにとって、大森&安生は申し分のない相手。
はたして、サカショーは、実力者コンビを下してハッスルのど真ん中を突っ走ることができるのか!?
ここで、会場内のビジョンに出撃前の坂田&小路の姿が映し出される。すると、坂田は「小路、今日の相手って誰だっけ?」と対戦相手を確認すると、小路は大森&安生であることを坂田に伝える。これに対して、坂田は「安生? なんだ司令長官か。大森って……ゆかり?」とすっとぼけると、小路は「ゆかりじゃなくて、隆男ですよ!」とツッコミを入れる。
このツッコミに対し、坂田は「知ってるよ。大森ゆかりが出てきたらビックリするだろ」とニヤリ。これには、小路も「確かに、みんなキョトンですよね」とこれに続く。すると、坂田は「だいたいWJって言われても、みんなキョトンだろ?」とまたもや毒づくと、ここで小路が、「まあ、今のファンにWJやリングスって言っても、わからないでしょうね」とチクリ。
これを受け、元リングスの坂田は、「そこの団体(リングス)はそこそこ有名だったし、いい団体なの。あんまり悪く言わないで」と小路に注意すると、闘いのリングへと向ったのだった。
閉じる坂田がリングに上がると、大森と激しくにらみ合う。しかし、ここは小路が制して、先発を買って出た。まずは大森と小路の初対決だ。ガッチリとロックアップから始まった試合だが、小路がロープブレイクの際に張り手を見舞ったために一気にヒートアップする。両者、気合い満点のショルダータックル合戦を展開。ここは体格で勝る大森がリードだ。そして、大森は坂田を呼び込む。この両者も越中の記念興行らしい気合い満点の攻防を繰り広げる。大森と坂田は強烈なチョップ合戦を連発。しかし、チョップでは坂田のほうが分がいい。ならばと大森は得意のエルボースマッシュで反撃だ。
大森がエルボースマッシュで坂田をダウンさせたところで、今度は安生の登場。安生と坂田は互いのルーツであるU系らしくグラウンドの攻防を展開する。マウントを奪った安生はヒジで坂田の目を擦るえぐい攻撃を披露だ。坂田はこの攻撃を脱出して小路にタッチ。今度は小路と大森のマッチアップだ。大森と小路はリングの中央でブレーンバスター合戦。ここは大森が小路を投げ飛ばしてみせる。そして、場外に小路を放り投げると、安生がイス攻撃でアシストだ。
安生にいたぶられた小路はリングに戻ると、大森からドリラーホールパイルドライバーを被弾。さらにタッチを受けた安生からもキック攻撃を食らってしまう。だが、小路も気合いの張り手攻撃で巻き返しを図る。そんな小路をあざ笑うかのように、安生はサミング攻撃から、腕を固めていく。続けて大森からもエルボースマッシュを受けた小路。しかし、気合いで立ち上がった小路はパワースラムでお返しし、なんとかローンバトルから脱出した。そして、タッチを受けた坂田が大森を捕獲。そこに小路がダイビングヘッドバットを発射する!
しかし、大森はサカショーのトレイン攻撃をかわして小路に必殺のアックスボンバー! さらに坂田にはトラースキック&フライングニールキックの連続攻撃だ。続いて、安生もフィストドロップからニーリフトを坂田に見舞っていく。さらに、安生は息を吹き返してスーパーキックを狙った坂田に対して、死んだふりで油断させてから、みちのくドライバーをお見舞い! 抜群の老かいさで坂田を翻弄する。ところが、ここで小路が坂田の救出に入り、ラリアットで大森を吹っ飛ばすと、安生にも黒部の太陽を炸裂! そして、最後は坂田が安生にスーパーキック! 安生を見事に打ち抜いて、3カウントを奪った。
試合後、マイクを持った坂田は、引き揚げる大森に向って「もうちょっとこのリングに上がってくれねえか?」とハッスル参戦を呼びかけると、「いつでも俺が相手になってやるよ!」と挑発! さらに、小路も「やってやるって!」とこれに続く。しかし、大森は坂田の呼びかけに反応はしたものの、そのまま無言でリングをあとにしたのだった。
大原はじめ
ザ・℃×
9分25秒 ボディープレス→体固め
オープニングマッチは、活きのいいハッスラーたちによるハッスル純正タッグマッチで大会に勢いをつける!
最近、越中と“ケツコンビ”を結成し、“空手ガール”改め“ケツガール”へのネーミング変更も囁かれ始めているKGが、越中も惚れ込む“巨ケツ”を持ったハッスル仮面イエローと異色タッグを結成!
一方、ハッスル初参戦となる大原はじめは、2年間前に越中がメキシコ遠征した際、タッグパートナーを自ら買って出て、越中と共にメキシコで“サムライ旋風”を巻き起こすなど、越中も期待する実力者。ハッスル会場人気NO.1のザ・モンスター℃改めザ・℃とのタッグで、どういった闘いを見せてくれるのか注目だ!
閉じるメキシコで行われた8・22『ドラゴマニア4』におけるウルティモ・ドラゴンとのマスカラ・コントラ・カベジェラに敗北した大原は丸坊主姿で登場だ。先発は人気者のイエローとザ・℃。お互いに観客席からたっぷりと声援を浴びてから、ようやく試合をスタートだ。まずはショルダータックル合戦からイエローが重爆ドロップキックで先制。
しかし、イエローはすぐさまKGとタッチしてしまったために、ザ・℃も大原と交代だ。KGに対して、厳しいキックを見舞う大原。その大原に対して、KGも得意の空手仕込みの蹴りを大原の顔面に連発していく。これに切れたのが大原。拳を握ってKGを殴りつけると、顔面にストンピングを連発だ。ならばとKGも拳で大原を殴りつける。しかし、すぐさま大原の強烈なサッカーボールキックを背中に食らい、KGは悶絶だ。女の子相手でも容赦のない大原。さらに、チョーク攻撃でたっぷりとKGを絞め上げ、スタミナを奪っていく。
KGも会場の声援に応えて脱出するが、すぐさま大原のエルボーアタックによる逆襲を食らう。さらに大原は、垂直落下式のブレーンバスターで追撃! だが、KGも勝負を諦めていたわけではなかった。カウンターのハイキックで大原の動きを止めると、人工衛星式のDDTで大原の脳天をマットに串刺しにする。そして、イエローにタッチ。しばらく休んでいたイエローは凄まじい動きで大原とザ・℃を蹴散らしていく。ザ・℃もコーナーに捕まえ、イエローにパンチを連打するが、ここでKGがキックを食らわしてアシスト。そして、トレイン攻撃を決めたKGとイエローは、KGのハイキック、イエローのラリアットでザ・℃を追いつめていくと、救出に入ってきた大原もダブルのブレーンバスターで撃退。そして、イエローがザ・℃と大原を捕獲したところに、KGがダイビングヒップアタックを爆発させる。
こうなると流れはイエロー&KG組。KGが大原にトップロープから場外ダイブを食らわしたところで、イエローがザ・℃にダイビングボディプレスを発射! イエローがザ・℃から3カウントを奪い、イエロー&KG組が勝利をモノにした。
デビュー30周年記念大会でも、“ケツおやじ”コーナーは今日もバリバリだって……と思いきや、「今日は30周年で特別な記念だから、お前、やらない、やらない。今日は試合で魅せるんだよ!」と“ケツおやじ”コーナーの出演を頑なに拒否する越中詩郎。しかし、越中の意図はまったく無視されて、コーナーはいつも通りスタートだ!
それでも、やっぱり「今日はやらないってことになってるんだよ!」と言い張る越中は、コーナーが始まっても険しい表情を見せたまま。すると、名称不明のMCキャラクターは、「確かに、新日本の選手にこのコーナーを見られたら……」と痛いところを突くも、越中は「そんなんじゃねえって!」とまったくブレない。
ところが、MCのキャラが「そう言えば、会場にいた女子高校生が“ケツおやじさんのコーナー、超楽しみ〜”って言ってたよ」と越中に振ると、さっきまで頑なに拒否していた越中は「よし、やろう!」と満面の笑みでアッサリ了承。
というわけで、越中に出された今回の質問は「デビュー30周年記念大会の意気込みをどうぞ!」だ!
すると、越中は「これしかないだろ!」と得意げな表情を見せると、「デビュー30周年、やってやるって!!」と雄叫びをあげ、華々しい開会宣言となったのだった。