ファイトカード

ハッスル劇場

全試合終了後、突然、場内が暗転。そして、場内ビジョンに現われたのは、なんとキングRIKIだ! キングRIKIは「後楽園ホールにお集まりのハッスルファンのみなさま、ご機嫌麗しゅうございます。キングRIKIです!」と挨拶すると、「なにやらチマチマとメンバー集めなどをしているようで、ご苦労さまです」とニヤリ。続けて、キングRIKIは「ハッスルの小ざかしい権力闘争には、私、正直ウンザリしています」とバッサリ斬り捨てると、「ちょうど今、世間は、政権交代などとおぞ巻いているが、私、キングRIKIもここにハッスルの政権交代を宣言します!」と、改めて観客の前でハッスル政権交代宣言だ!

さらに、キングRIKIは10・10『ハッスル・ジハード2009』(両国国技館)に関して、「ハッスルを、ひいては日本のプロレス界を根本から覆す革命」と位置づけると、ハッスル政権交代に当たって掲げるマニフェストとして、圧倒的なまでの“強さ”と“力”であることアピール! そして、キングRIKIは「強いものが生き残るためなら、どんな手段を選ぼうが関係ない」と語り出すと、「例えば、信じる者を裏切ろうとも……」と意味深なメッセージを送ったのだ。

続けて、キングRIKIは「それでは、いいですか、天龍さん、坂田さん、10月10日、両国国技館こと相撲パレスにて、本格的にハッスルのリングで遊んであげようじゃありませんか」と不敵な笑みを浮かべると、「勝負は5vs5の勝ち抜き戦。キングRIKIも馳せ参じます」と全面対抗戦の試合形式が勝ち抜き戦であることを示唆。そして最後に、「ハッスルファンのみなさま、10月10日、相撲パレスでお会いする日まで……アディオス!」と言い残し、ビジョンから消え去って行ったのだった。


キングRIKIからのメッセージが終わると、リング上に残っているのは、マグナム&坂田&TAJIRIの3名。すると、まずは、マグナムが「ふざけてんな、キングRIKI。まあ、政権交代とかぬかしてるけど、そんなもん、俺たちが力をあわせたらどうってことないから」とアピールし、坂田に振ると、なんと坂田はマイクを投げ捨て、無言で退場。場内に不穏な空気が流れる。突然の坂田の異変に困惑を隠せないマグナムは、今度はTAJIRIに向かって「TAJIRIさんは、やってくれますよね?」と聞くと、TAJIRIは首を横に振りながら「申し訳ない。僕は正直言って、この抗争に巻き込まれたくない。っていうか、どうしても興味が持てない」と衝撃発言! さらに、TAJIRIは「それよりも、ハッスルの今と未来のために、僕ができるアクションを日本のプロレス界に起こしていきたい。それこそ全団体を荒らしまくって、いい人材をハッスルに引っ張ってくるようなことを僕はやりたい」と力強くアピールすると、「申し訳ないです。僕はこれから自分のやりたいことをやることにしました。今までの闘いからは卒業です」と言い残し、去って行ったのだ。

RIKI軍団との対抗戦のメンバー入りをすると思われていた坂田、TAJIRIがそれぞれ拒否の構えを見せ、リング上にひとり残されてしまったマグナムは、「ひさしぶりに帰って来たのに……」と呆然となるばかりだ。

するとここで、場内に「おいおいおい! 俺は忘れんなよ! 俺がやってやるって!!」という声が鳴り響き、花道から越中詩郎が登場! 越中はリングに上がると、「俺は俺なりに、ハッスルに対して思い入れがあるんだよ、この野郎! よそ者に勝手なマネはさせねえぞ!」とアピールし、マグナムとガッチリ握手を交わしたのだ。

これで、マグナム、越中とメンバーが決まり、残すはあと3名。すると、またまた場内に「オレモ、ヤッテヤルッテ!」という声が鳴り響き、花道から現われたのはレネ・ボナパルトと、RGだ! 予期せぬ男の登場に、マグナムは「レネ、お前、日本に来てたのかよ!」と驚くと、レネは「ニッポン、ダイスキ! ハッスル、ダイスキ!!」と日本語でアピール! そして、マグナムと握手を交わし、これで3人目の戦士が決定だ!

すると、「ヤッテヤルッテ!」とレネの声を真似てRGもアピールするも、マグナムはこれを徹底無視。そして、またしても場内に「ちょっと待てよ! 何をダラダラ話してんだよ!」という声が鳴り響き、現われたのは川田利明だ! これまで敵対していた川田の登場に、マグナムは「あんたは関係ないでしょ」と素っ気ないリアクションを示すと、川田は「関係あるんだよ!」とアピール! 続けて、川田は「俺は大好きな総統の敵討ちをしたいだけなんだよ!」とキングRIKIへのリベンジを訴えると、「俺は、“キング・オブ・ハッスラーだ! なんであいつが俺からキングを取っちゃうんだよ! 許せねえんだよ!!」とキングRIKIに対して怒り心頭だ。

さらに、川田は「今こんなところでお互いにもめてもしょうがねえだろ。ハッスルを守るのは俺たちしかいねえんだよ!」とRIKI軍団からハッスルを守り抜くことをアピールすると、場内から大きな拍手が飛ぶ。これを受け、マグナムはやや渋々ながらも、「こうなれば、敵も味方も関係ねえ。川田さん、一緒にキングRIKIをぶちのめしましょう!」と川田に向かって手を差し出すと、川田はややためらいつつも、マグナムの手を握り返し、ついにハッスル連合軍がここに誕生した!

そんな中、みんなから無視されながらも、メンバー入りを必死の形相でアピールするRGは、「一回も休まずにこのリングで闘ってきた芸能人は誰だっていうんですか! 僕でしょ!!」と訴えるも、マグナムは「昨日の会見で、俺はハッスル最強メンバーを立ち上げるって言ったからよ。どう考えても違うだろ」とアッサリ拒否。しかし、それでも食い下がるRGにようやく折れたマグナムは、RGのメンバー入りを決意するも、今度は観客から「え〜っ!?」という声や「帰れ」コールがRGに向けて飛び交い、マグナムも困惑だ。

ところが、この逆境に対してもまったく動じないRGに、マグナムは「とりあえず仮メンバーにしておくから、足を引っ張るなよ」と条件付きながらも、RGのメンバー入りを了承。これで、キングRIKI率いるRIKI軍団に対抗する5名の戦士がついに決定!

そして、まずはその景気付けにハッスルポーズで締めようとすると、ここで川田が「俺はやりたくねえよ」とハッスルポーズをすることに難色を示す。しかし、マグナムが観客に「みんな見たいよね?」と問いかけると、場内の観客はこれに大きな拍手で応えるも、川田は「俺は長い間やってねえから、やり方を忘れちゃったんだよ」と渋る。しかし、すかさずRGがハッスルポーズの説明をすると、川田は「そう言えば、小川直也がやってたな」と納得。そして最後に、マグナムが「キングRIKIなんていうふざけた野郎に、政権交代なんて絶対させません! とにかく俺たち5人でハッスルを守っていくから、みんな、10月10日、俺たちを見守ってくれ!!」と観客にアピールすると、ハッスルポーズで締めくくったのっだった。

メインハッスル

マグナムTOKYO
坂田亘
TAJIRI

天龍源一郎
川田利明
安生洋二×

12分2秒 絶縁

今年7月の『ハッスル・エイド2009』(両国国技館)。
突如、高田総統の息の根を止め、ハッスルの頂点へと駆け上がったキングRIKIは、10月10日に行なわれる『ハッスル・ジハード2009』(両国国技館)に向け、RIKI軍団とハッスルとの全面戦争をブチ上げると、さらには魔界にいるグレート・ムタを挑発! このRIKIによる宣戦布告に対し、ハッスルでは坂田亘、マグナムTOKYOが呼応し、キングRIKIvsハッスルによる本格開戦の機運は高まっているのだ。

そんな中、今宵行なわれるのは、ハッスル軍、高田モンスター軍解散後の勢力図を占う重要な一戦。ハッスル版・新旧世代闘争!

新世代軍メンバーは、長い沈黙を破り、“打倒・キングRIKI”へ乗り出したハッスルのエース、マグナムTOKYO。同じく、キングRIKI征伐に燃える孤高のハッスラー、“小池の旦那”こと坂田亘。そして、G1クライマックス参戦など、他団体にも活躍の場を広げる世界のスーパースター、TAJIRIだ!

迎え撃つ旧世代軍は、未だ衰え知らずの“風雲昇り龍”天龍源一郎に、20年来の天龍の盟友であり、“初代キング・オブ・ハッスラー”川田利明。そして、プロレスを知り尽くす実力者、“ミスター200%”安生洋二だ!

来たる、RIKI軍団との全面戦争に向け、誰が飛び出すのか!? そして、今宵の闘いを通じて、ハッスラーたちの結束は固まるのか!?

閉じるまずは新世代軍の入場。マグナムがいつものようにダンサーを引き連れ、リング上でマグナムダンスを披露だ。ズボンが脱げずにこけてしまうアクシデントがあったが、動じることなく最後までキッチリと踊りきってみせた。その後、TAJIRIと坂田もリングイン。一方の旧世代軍は天龍の『サンダーストーム』で3人揃って入場した。先発はTAJIRIと安生。ロックアップから安生が腕を取れば、TAJIRIはヘッドシザースでグラウンドに持ち込む。続けて、両者は腕の取り合いを展開。ここは安生に一日の長があるようだ。しかし、TAJIRIもアームホイップを連発しやり返した。続いては坂田と川田の攻防。お互い強烈なチョップを胸板にぶち込み合う。ここで川田がフロントキックを放つと、坂田はドラゴンスクリューで川田の右ヒザを捻る。そして、タッチを受けたマグナムも川田の足目がけて攻撃だ。だが、川田は強烈なニーリフトでマグナムの動きを止める。さらにコーナーにいた天龍も延髄斬りをお見舞いだ。そして、川田からタッチを受けると逆水平チョップを放っていく。これに対してマグナムはローキックで対抗すると、ミサイルキックで天龍を吹っ飛ばす。しかし、マグナムが優位に立ったところで天龍はちょっと待てと手を出してマグナムを止める。そして、レフェリーがよそ見をした隙に、急所パンチを炸裂させた。リック・フレアーばりの老かいなインサイドワークだ。これで流れを掴んだ旧世代軍。天龍からスイッチした安生はマグナムを場外に叩き落とす。すると、またも天龍がイスでマグナムを殴打。リングに戻れば、今度は川田が滞空時間の長いブレーンバスター、続いて天龍が逆水平チョップでマグナムをいたぶっていく。串刺し式ラリアット、逆水平チョップをぶち込んでから、今度は53歳でマグナムをマットに串刺しだ。続く安生もストンピング、串刺し式のニーリフトで攻撃。続けて川田がニーリフトの連打からラリアットを炸裂させる。旧世代軍は巧みなタッチワークで主導権を譲らない。そうこうしている間にまたも天龍が出てきて、チョップ、延髄斬り、ラリアットの連続攻撃。さらにグーパンチと逆水平チョップのコンビネーションを披露だ。しかし、観客の声援に応えてマグナムも復活。ローリングソバットから、ジャンピングニーを天龍に打ち込んでようやくローンバトルから脱出だ。タッチを受けた坂田はチョップで天龍を蹴散らすと、安生にもフライングニールキックを炸裂させる。これで主導権を握った新世代軍は一気呵成の攻撃。TAJIRIがハンドスプリング式エルボーアタック、マグナムと坂田がダブルのドロップキックで天龍と川田を場外に蹴散らし、安生をリング上に孤立させる。そして、TAJIRIがキック、坂田が水面蹴りで安生を倒すと、最後はマグナムが絶縁で安生の顔面を打ち抜き、3カウントを奪った。


セミハッスル

×RG

菊地毅

6分9秒 ダイビングヘッドバッド

なんとハッスルのリングに、プロレス界の旗手プロレスリング ノアから、長年、ジュニアヘビー級を牽引してきたベテラン、“火の玉小僧”菊地毅が参戦!

一方、迎え撃つのは、これまで数々の大物レスラーと対戦してきた“ハッスルの門番”RGだ! 

団体対抗戦という概念を超越した、この異色カード。はたして、いつもは死んだ魚のような目をしているRGに、火の玉小僧の熱血魂がバクハツするのか!?


場内ビジョンでは、「ハ、ハ、ハ、ハッスルニュース!」と、昔なつかしいフレーズで始まったコーナー『ハッスルニュース』が突如スタート! 番組アナウンサーは、高橋“ジャストフィット”大輔アナだ!

ハッスルの様々な話題を紹介する、未だかつて無い(?)、まったく新しいコーナー『ハッスルニュース』。ところが、どこからどう見ても、かつて全日本プロレス中継の中で放送されていた『プロレスニュース』にそっくりである。もちろん、高橋アナが選手の声をマネながら、選手コメントを読み上げるのも、そのまんま。まるで90年代にタイムスリップしたかのような時間が、奇跡的に生まれたのであった。

閉じるなぜか余裕があるRGは、リングに上がって菊地を前にしても平気でダンスを踊る。ゴングが鳴ったら、自分のコールはもちろん「菊地!」コールまで観客から発生させるなど、いつものおびえた部分が皆無だ。そして、ようやく試合開始。果敢に張り手を打ち込んでいくRGに対して、菊地は凄まじいエルボーをお見舞いだ。しかし、RGは菊地のゼロ戦キックをかわすと、逆に掟破りのゼロ戦キックを炸裂させてみせた。場外乱闘になると菊地が強烈な頭突きでお仕置き。リングに戻ると、お約束のアトミックドロップでRGを大きく吹っ飛ばしてみせた。ならばとRGも拝み渡りで対抗。だが、一面半歩いたところで自爆してしまった。その後、菊地が倒れ込み式の頭突きを連発。最後は独特のフォームからダイビングヘッドバットを投下して、RGを沈めた。


試合後、マイクを持ったRGは、「菊地さん、僕、芸人ですよ。やりすぎちゃいますか! やっぱり、ノアだけはガチやな」とアピールすると、突然、菊地がRGめがけてゼロ戦キック一閃! すかさずマイクを持った菊地は、「ガチってなんだ? ガチってなんだよ? アーッ!」と、どうやら“ガチ”の意味がわからなかったらしく、困惑の表情を浮かべながら、そのまま退場。一方、RGは「菊地さん、ゼロ戦キックありがとうございました! やっぱりノアは凄いよ!」とお礼を言うと、「俺は本当にここのリングしかないんです。HGがケガをして、今、舞台もありません。テレビももちろん出れません。他団体に出るなんて、もってのほか! このリングしかないんです! HGが戻ってくるまでがんばります!!」と悲痛のアピール! これには場内から拍手が飛ぶも、最後にRGが「本当に今日は、ありがとうございましタイガードライバー!」とスベりまくりのギャグを炸裂させたばかりに、すべてが台無し。すかさず場内は大ブーイングに包まれたのだった。


第2ハッスル 小路晃 試練の五番勝負 第一戦

11分22秒 ダイビングヒップアタック

最後の日本男児、小路晃!

かつては総合格闘技『PRIDE』のリングで活躍し、世界の強豪達と渡り合った超実力者。そして昨年、鳴り物入りでハッスル入団し、プロレスデビューを果たすも……。

格闘家としての実力ありながら、やはりプロレスでは未だ新人。来る日も、来る日も連戦連敗が続く……。その現状を打破すべく、所属していた高田モンスター軍を脱退し、坂田亘とタッグを結成するも、未だ自分の殻を破れず。そこで、経験値アップのために! 誰よりも強くなるために! 小路晃が試練の五番勝負に挑む!!

今宵は、その初戦。相手はプロレスキャリア30年の超実力者、侍・越中詩郎が立ちはだかる! 小路は、この高く険しい壁を乗り越えられるのか!?


するとここで、場内ビジョンが切り替わり、なんと“ケツおやじ”越中詩郎コーナー『これがケツ論だって!』がスタート! 小路との試合よりも大好きな阪神タイガースのクライマックスシリーズ進出が気になる越中は、デイリースポーツを熟読しながら「いや〜、阪神調子上がってきたな〜。このままクライマックスシリーズ進出して優勝しちゃうか!?」とウキウキ気分だ。

これに対し、名称不明のMCのキャラクターが「どうせクライマックスシリーズに進出しても、岩田や能見あたりがポカして、中日あたりに負けるのがオチなんだろ……」とツッコミを入れると、越中は「うるせー、バカ野郎! 今年はカーネルサンダースは出てくるし、サムライ・シローさんも30周年だよ、お前! こういう年だから優勝するんだよ! 阪神が日本一だよ、この野郎!」と大興奮! 越中のあまりのエキサイトぶりに、MCのキャラクターは「はいはい、そうなるといいですねぇ……」と素っ気なく聞き流すと、「そんなことよりさ〜、先月のケツおやじ30周年大会、ずいぶん盛り上がっちゃってたねぇ」と、大成功に終わった8・27『やってやるって!!』(後楽園ホール)の話題を振る。

これにはすっかり上機嫌の越中は、急に立ち上がり、かしこまりながら「先月は、30周年、たくさんのご来場ありがとうございました。サムライ・シロー、ますますがんばっていきたいと思います。よろしく、ひとつお願いいたします!」とお礼を言うも、残念ながら頭がフレームアウト。すると、越中はカメラマンに対して「しっかりと撮れ、この野郎!」とやつ当たりだ!

といったところで、今日の質問に突入! 越中に出された質問は『結局、ビートルズの曲に例えると、なんだったの?』だ。ところが、この質問の意味をよく理解できていない越中。すると、8・26『やってやるって!!』の試合後インタビューの模様が映し出され、高橋大輔アナウンサーの「越中さん、今の心境をビートルズの曲に例えると?」と質問に対し、「難しいなあ、でもねえ、今日は本当に気持ちいですよ。みなさんのおかげです。ありがとうございました!」と上手く質問をはぐらかす越中の姿が! これには場内も大爆笑! すかさずMCのキャラクターから「で、結局、なんなの?」と越中が問い詰められる。

これに対して、「バカ野郎! 質問がくだらないんだよ! 答えるほうの身にもなってみろ、この野郎!!」と逆ギレする越中。するとここで、なんと本日の対戦相手である小路が「おい越中! いつまでやってんだよ! 俺はこの五番勝負にかけてるんだよ!!」と怒鳴りながらフレームイン! さらに、小路は「くだらないコーナーをダラダラダラダラやりやがって! 会社の方針か!?」と怒り心頭だ!

これを受け、越中は「誰が会社の方針だ、この野郎! サムライ・シローさんの方針だ、この野郎!!」と小路にコーナーを邪魔されたことに腹を立てると、ここでMCのキャラクターが小路に向かって「ちょっと、お宅は誰?」と質問。すると、小路は「初めまして、小路晃と申します。いきなり来ちゃってすいません!」と素で謝ってしまう。

まさかの小路乱入でコーナーが大荒れとなる中、ここで、このコーナーではすっかりお馴染みとなったADの町田君が登場! 町田君は「すいません、小路さん、今本番中なんで、もう少し待っててもらっていいですか」と小路にお願いすると、小路は「うるせぇ! テメェこそ誰なんだ、コラ!!」となんと町田君に腹いせの暴行! すると、越中が「テメッ! 町田に手ぇ出しやがったな、この野郎!」と怒りをあらわにし、再び越中と小路でもみ合いとなり、大混乱だ!

小路乱入でケツおやじコーナーが大混乱となる中、越中はADの町田君に「ゴングを鳴らせ!」と指示。これを受け、町田君がゴングを鳴らすと、そのまま試合突入!

閉じる映像からの続き。なんと二人は後楽園のバックステージのある階段で攻防を展開。そのまま会場になだれ込んできた。会場に入れば越中がイス攻撃で先制。さすがにレスラー生活30年。場外乱闘は越中に一日の長がある。イスの底が抜ける程の一撃を小路の脳天に食らわして、大流血に追い込んだ。さんざん場外で痛めつけてから、リングに戻ればヒップバットの連打。さらに額の傷口にニードロップを投下した。それでも小路が立ち上がってくると、今度は頭突きを連発。しかし、頭突き合戦は小路も一歩も引かない。ならばとジャンピング・ヒップアタックを放った越中。これを小路はキャッチして投げ飛ばすと、ようやく反撃開始だ。血を流してエキサイトする小路はマウントポジションから張り手を越中にぶち込んでいく。だが、レフェリーが暴走気味の小路を止めている隙に越中も復活。ドリラーホール・パイルドライバーをリングで、さらに場外でマットを外した状態で炸裂させ、小路にダメージを与えていく。これでもまだやり足りないのか、越中は北側の席のひな壇に上って、そこでもパイルドライバーを決めたのだった。リングに戻れば河津落とし。越中の優位は変わらない。しかし、小路も根性で立ち上がる。越中の頭突き、脳天唐竹割りを食らっても絶対に倒れない。そして、越中を気力でぶっ倒すと、得意の腕十字でギブアップを迫る。ここはロープブレイクとなってしまったが、リフトアップスラムで越中をマットに叩き付けると、フックの連打で越中をダウンに追い込む。そして、トップロープに上った小路。だが、ここで立ち上がってきた越中に逆に雪崩式のブレーンバスターを食らわされてしまう。越中はケツ爆弾2連発からパワーボムを敢行。それでも立ち上がってくる小路にミサイルヒップを2連発叩き込んで、勝利をもぎ取った。


試合後、マイクを持った越中は、「おい、お前から五番勝負をやりたいって言ったらしいな。まだまだ甘えんだよ、この野郎! ケツが青いんだよ、この野郎! もっとケツを磨いて来い、この野郎!!」とゲキを飛ばして退場。一方、黒星スタートとなってしまった小路は、「チキショーッ!!」と悔しさを爆発させると、「一発目から負けちまったけど、あと4つ! もっともっと修行をして、これからいろんな奴がハッスルに上がって来るらしいけど、俺は、ハッスルするんんじゃー!!」とアピール! 会場から小路を応援する大きな拍手が沸き起こったのだった。


第1ハッスル

ハッスル仮面 イエロー
KG

大原はじめ
ザ・℃×

15分3秒 前方回転エビ固め

「一試合目ですかね、相手の女の子もがんばってたし、岡本君でしたっけ? もガンガン行って、ハッスルには闘いがあったし」(獣神サンダー・ライガー)

そう、ハッスルには闘いがある!

獣神サンダー・ライガーが認めた女、KG!
数々の空手大会で実績を残し、鳴り物入りでハッスル入り! 最近では男子レスラーを正面からねじ伏せるほどの実力を付け、ハッスルの頂点を虎視眈々と狙っている!

獣神サンダー・ライガーが認めた男、岡本……じゃなくて、大原はじめ!
若くして“天才”の呼び声高い、現・NWAインターナショナルジュニアヘビー級王者! 彼もまた、ベルトだけでは飽き足らず、ハッスルの頂点を狙っている。

そして、宇宙の彼方にあるというハッスル星において、国技“ハッスル相撲”の横綱に上り詰めた実力者、ハッスル仮面イエロー!

さらには、全世界アルファベット選手権大会・個人の部優勝という謎の経歴を持つ実力者、ザ・℃も参戦だ!

ライガーも認めた歴戦の強者たちがシノギを削る第1ハッスル。これぞまさにストロング・ハッスル! ハッスルにも闘いがあるということを、今一度、見せつけろ!!

閉じる先発はイエローとザ・℃。ちなみにリングサイドでは練習生のマッスル坂井がセコンド業務。大原のガウンをやたら丁寧に畳んでいた。まずはショルダータックル合戦で先制したイエロー。しかし、ザ・℃もきっちりとやり返して、大原とタッチだ。続いて、大原とKGのマッチアップ。打撃が得意のKGはいきなりラッシュを仕掛けるが、大原はカウンターのエルボーで動きを止める。一時は強烈な一撃に動きの止まったKGだったが、すぐさまカウンターのフロントキックで反撃。そして、四つん這いになった大原に顔面蹴りを連発だ。だが、これが大原の怒りを買った。怒りの形相となった大原は風車式バックブリーカーからサッカーボールキックを背中にぶち込んでお返しだ。さらにチョーク攻撃を見舞うと、KGのミドルキックを余裕で受けながら逆水平チョップをお見舞いする。さらに、エキサイトするKGを嘲笑うようにサミング攻撃。そして、大げさなポーズから、カメハメ波でKGを吹っ飛ばした。KGも怒りに任せてキックで反撃を試みるが、大原には通用しない。逆に胸に強烈なサッカーボールキックを食らって、悶絶だ。なんとか立ち上がってきたKGに対して、大原は垂直落下式のブレーンバスター。しかし、大原の猛攻を受けながらもKGはまだまだ立ち上がる。串刺し攻撃を仕掛けてきた大原をカウンターのドロップキックで吹っ飛ばすと、驚きのラ・ミスティカで大原の左腕に大きなダメージを与えた。これでようやくタッチを受けたイエローは串刺し式のラリアット、バーニングハンマーと凄まじい猛攻で大原を追いつめる。KGも串刺し式のヒザ蹴りでアシストすると、イエローがボディプレスを炸裂させる。これで終わりかと思われたが、KGがタッチを要求。越中ばりに「やってやるって!」と叫びながらジャンピング・ヒップアタックを大原にぶち込んだ。だが、大原もKGの側頭部に蹴りを叩き込んでなんとかローンバトルから脱出。続くザ・℃もKGを捕獲し、DDCを炸裂させた。しかし、ここからKGが不屈の根性を見せる。ザ・℃の空中弾が発射される前に、押さえている大原を蹴りなり張り手なりでぶちのめして、その度に脱出してみせる。そして、三度目の正直で羽交い締めにされたKGだったが、これもかわしてザ・℃のミサイルキックを大原に誤爆させることに成功。最後はザ・℃にメキシカンローリングクラッチホールドを決めて、3カウントを奪った。


オープニング


オープニングムービー

7月26日の『ハッスル・エイド2009』(両国国技館)。

5年半にわたりハッスルの頂点に君臨し続けた高田総統を一瞬にして葬り去り、トップの地位を強奪した俳優・竹内力の双子の弟、キングRIKI。

この想像を絶する非常事態に、高田モンスター軍、ハッスル軍共に解散を余儀なくされ、ハッスルは新たな闘いへのステージを進んでゆくことに……。

そんな中、今月8日に行なわれた記者会見にて、キングRIKIが7・26『ハッスル・エイド2009』(両国国技館)以来、初めて口を開いた。

その会見で、RIKIは改めてハッスルに対し宣戦布告。来たる10月10日、両国国技館で行なわれる『ハッスル・ジハード2009』における全面戦争、RIKI軍団とハッスル選抜メンバーによる5vs5マッチをぶち上げた!

すると、なんとRIKI軍団のメンバーは超強力布陣で、長州力と高山善廣をラインナップ! 一方、今大会前日に開かれた会見では、7・30後楽園大会以来、沈黙を続けていたマグナムTOKYOが乱入! マグナムは、ハッスルのエースとして、ついにキングRIKI迎撃に乗り出したのだ! はたして、キングRIKIのハッスル侵攻を食い止めることができるのか!?

さらに、キングRIKIは、昨年末にエスペランサー・ザ・グレートを魔界へと道連れにし、その後、消息不明となっていたグレート・ムタを挑発! 一体、キングRIKIの目的とは……!?

ついに新たなる闘いへと走り出したハッスル。今宵は、いったい何が起こるのか!?

10・10『ハッスル・ジハード2009』まで、あと14日。


前説

恒例の前説を務めるのは、ハッスル中継の実況でおなじみの高橋大輔アナウンサーと、マッスル坂井をはじめとする練習生5名だ!

まずは、高橋アナより練習生5名の内の1名が、10・10『ハッスル・ジハード2009』(両国国技館)でデビューを飾ることができることを改めて観客の前で発表されると、さっそく、自己紹介をする練習生。その中でも、「マッスル坂井、31歳!」とマッスルが挨拶すると会場から笑いが沸き起こる。その坂井は、「ハッスルのリングには自分に足りないものがいっぱいあるので、両国のリングを目指して一生懸命がんばります!」と真剣な表情で両国デビューをアピールだ!

続いて、練習生たちがハッスルの正しい観戦方法を観客にレクチャー! マッスルが煽り役となりながら、拍手、ブーイング、℃コールの練習を行なう。そして、応援練習が終わると、練習生5名が両国デビューを目指して「エイ! エイ! オー!」と気合を入れると、観客から大きな拍手が沸き起こる。

最後に、高橋アナウンサーが会場でのマナーを観客に説明して前説を締めくくったのだった。