若鷹ジェット信介×
19分36秒 スーパーキック
先月9月10日『ハッスルMAN'Sワールド』旗揚げ戦、坂田“ハッスル”亘との対戦に名乗りをあげたのが、若鷹ジェット信介だった。怪我に泣き、一度はプロレスを引退した身。無名! ポンコツ! クズ!……そう言われる男が大事な旗揚げ戦で坂田亘の相手に名乗りをあげたことに誰もが耳を疑った。しかし、一歩も引かず坂田戦を実現させてしまったジェットは坂田を大流血に追い込み、本当にあと一歩まで追い込んだものの、最後は坂田のドラゴン・スープレックスの前に一敗地にまみれた。
“星屑”の気持ちを、“星”が真っ向から受け止めた激闘は会場を感動の渦に巻き込んだ。これで2人は闘いを通して気持ちが通じ合い、足並みを揃えて歩んで行くのだろうと誰もが思った。ところが試合後、ジェットの口から出てきたのは、意外にも“もう1度”という言葉だった。
このジェットの思いに対し、坂田は「ジェットの考えていることに対しては、旗揚げ戦で僕なりのけじめはつけたつもり。我々にとって、現時点で後楽園ホールは最大のビッグマッチ。そういうことを踏まえた上で、あいつの私的感情で“後楽園でもう一度”というわけにはいかない」と、一度はジェットの再戦を拒否。しかし、土下座までして頼みこむジェットの要求を最終的には飲む形になった。
気持ちも身体も極限まで張って挑んだ前回の坂田戦で勝てなかった原因を、自分の“なまくら精神”にあると思い直したジェットは、坂田と公私共に付き合いのある格闘家・田村潔司の懐に飛び込み出稽古を敢行し、“強くなること”に欲をムキ出しにする。
前回の闘いからわずか1ヵ月ちょっと。あまりにも性急すぎるリマッチだという声もある。「1ヵ月ちょっとじゃ、悪いけど差は縮まらない。今回は俺の言いたいことを、骨身に染みるように、身体で教えてやる」と言う坂田も、今回は非常に徹する闘い方をしてくるだろう。ジェットの“もう一度”は、はたして実を結ぶのだろうか!?
閉じるゴング開始から組み合う両者。坂田はジェットをロープ際に押し込むとクリーンブレイク。するとここからグラウンドの攻防へ。スキあれば次から次へと関節を取りにいこうとする坂田に対し、ジェットもなんとか防御しながら食らいつく。ここからスタンドの攻防に移ると、坂田の胸板めがけてミドルキックを連発で放つジェット。坂田も逆水平チョップで反撃に出るが、ジェットはラフ殺法も織り交ぜながら坂田を攻め立てる。
しかし、坂田も打撃戦で負けるわけにはいかない。強烈なミドルキックをジェットに叩き込むと、さらにジェットの顔面に張り手を連発で叩き込む。坂田の怒涛の攻撃に防戦一方となったジェットは、坂田の顔面キックを耐えると、強烈な張り手を浴びせて反撃。すかさずコーナートップからダイビングボディアタックを放つ。反撃に出たジェットはスリーパーで坂田を捕らえると、坂田はこれを外そうとするがジェットは離さず、必死の形相で絞めあげる。ここでチャンスと見たジェットはドラゴンスープレックスを狙うも耐える坂田。ならばとジェットはジャーマンで坂田をマットに叩き付けるが、坂田はすかさずアームロックに捕らえ、さらに腕十字に移行。ジェットはなんとかロープに逃れる。
再びスリーパーで反撃に出るジェットに対し、坂田は体勢を入れ替えるとバックドロップ一閃。さらに、坂田はもう一発叩き込む。グロッキー状態のジェットもなんとか反撃に出るが、坂田の強烈なキック攻撃が待ち構える。するとここで、ジェットはダウン。レフェリーがカウントを数えると、カウント9でかろうじて立ち上がる。
ここで坂田は「どうした、おい!」とジェットにゲキを飛ばすと、ジェットは張り手で反撃。しかし、坂田はその何倍もの強烈な張り手をジェットの顔面に連発で叩き込む。さらに、坂田はジェットのボディめがけてパンチを連発で入れると、コーナートップからダイビングフットスタンプ発射。ジェットはカウント2.9で返す。ならばと坂田は逆片エビ固めへ。場内からジェットコールが沸き起こる中、なんとかジェットはロープエスケープ。しかし、立ち上がることができないジェットを無理矢理立たせた坂田は、ドラゴンスープレックスを発射。ジェットはこれもカウント2.9でギリギリ返す。ならばと坂田は必殺スーパーキックを立ち上がったジェットの顔面に一閃。ジェットはこれを返すことができず、再戦はまたしても坂田の勝利となった。
試合後、マイクを持った坂田はジェットに向かって、「ジェット、悔しいだろ?」「ジェット、強くなれ!」と呼びかけると、続けて「ジェット、今までのお前を考えたら、いま立っているだけで充分だ。だが、ジェット、まだまだ道は険しいぞ。俺に付いてくる気になったか?」と問う。この坂田のマイクに対し、フラフラになりながらも立ち上がったジェットはマイクを握ると、「今日来てくれたみなさん、本当にすみませんでした」と観客に向かって土下座。さらに、ジェットは「俺はみんなに大ウソをついてしまった。でも、俺は坂田さんと『ハッスルMAN’Sワールド』をやっていっても、俺は強くなることを諦めない。いつか絶対力ずくであんたを倒して、俺がハッスルします!」とアピールすると、会場から拍手が沸き起こる。これを受け、坂田は「今はまだ僕とジェット、@UEXILEしかいませんが、俺たちは日本を明るくしてみせます!」とアピールし、ジェットに締めのハッスルポーズを託すと、ジェットは「今日は本当にありがとうございました。次、もっともっととびっきりの感動をみなさんに与えます。どうかもう一度だけチャンスをください!」と訴え、最後はこの日集まった観客と一緒にハッスルポーズで締めたのだった。
こうして締めくくられた『ハッスルMAN’Sワールド #2』だったが、ここで事件が発生! なんとアパッチ軍の金村キンタロー、木村浩一郎が突然現れるとそのままリング上へ。土足でリングに上がられて怒りを露わにする坂田&ジェットに対し、金村は手にしたパイプ椅子で坂田を襲撃。これを合図に大乱闘が勃発する。乱闘は場外へと雪崩れ込み、怒号が飛び交う中、セコンドによって別けられた両軍。はたして、今後どういった展開となってしまうのか!?
8分20秒 スパイラルボム
『アメトーーク』で話題を呼んだ大谷&越中の2人。その“熱血&熱ケツコンビ”に無謀にも対戦要求をしてきた男たちがいる。
アフロマンとスキンヘッドマン。素性は謎のまま。わかっているのは、外国人であるということのみ。
しかし、謎だからといって、“熱血&熱ケツコンビ”が闘いを避けるわけがない。「いつ何どき、誰の挑戦でも受け、ハッスルしきる!」とばかりに、今回も会場を熱くさせてくれるはずだが、一見ふざけきった名前のアフロマンとスキンヘッドマンに対しては、いったいどんな奴らなのかという興味が湧いてくる。
“黒の中村カントク”からの刺客という疑いもあるが、“まだ見ぬ強豪”なのか? “とんだ一杯喰わせ者”なのか? 顔面ウォッシュとケツのコラボをかいくぐり、“熱血&熱ケツコンビ”を打ち破るようなことがあれば、これは事件だ。
うおぉぉぉぉぉ〜&やってやるって!!
閉じる正体不明だったアフロマン&スキンヘッドマンは、派手なラメのスーツに身を包んで踊りながら入場。続いて、大谷&越中が入場すると、アフロマン&スキンヘッドマンはゴング開始前から奇襲攻撃に出て、場外戦へと雪崩れ込む。そして、リング上はスキンヘッドマンと越中。越中は早々にヒップアタックを発射。さらに、「立て、この野郎!」とスキンヘッドマンのハゲ頭にケツを叩き込む。これにはたまらず、スキンヘッドマンはアフロマンにタッチ。タッチを受けたアフロマンは越中をスリーパーで捕らえるも、越中はこれを耐えてアフロマンを自軍コーナーに押し込んで大谷にタッチ。タッチを受けた大谷は、アフロマンの胸板に強烈な逆水平チョップを叩き込む。
大谷の激しい攻めに防戦一方のアフロマンはたまらずスキンヘッドマンにタッチ。タッチを受けたスキンヘッドマンは大谷をチンロックで捕らえるも、大谷はスキンヘッドマンの指を噛んでこれを回避。越中もこれに加わって指を噛むと、スキンヘッドマンはたまらず悲鳴をあげる。さらに、スキンヘッドマンのハゲ頭にケツを叩き込む大谷&越中。一方、なかなか反撃できないスキンヘッドマンは大谷&越中に捕まってしまう。ここで大谷はスキンヘッドマンをコーナーに逆さ吊りにすると顔面ウォッシュ。しかし、スキンヘッドマンも逆水平チョップで反撃し、アフロマンにようやくタッチ。
5分経過、巧みな連携で大谷を攻め込むアフロマン&スキンヘッドマン。場内から大谷コールが飛ぶ。すると、大谷は突進してきたスキンヘッドマンにカウンターの顔面キック。ここで大谷からタッチを受けた越中はスキンヘッドマンをヒップアタックで場外に吹っ飛ばすと、さらにエプロンからもケツ爆弾を炸裂。しかし、スキンヘッドマンも負けじと、越中をブレーンバスターで叩き付ける。
防戦一方となった越中だが、一瞬のスキを突いて攻撃をかわすと大谷にタッチ。タッチを受けた大谷はアフロマンをコーナーに据えて逆水平チョップを叩き込むと、さらに連発で顔面ウォッシュを炸裂させる。なんとか反撃に出たいアフロマンは大谷の顔面キックをかわすとドロップキック。そして、スキンヘッドマンにタッチ。二人ががかりで大谷を攻め込むも、大谷はカウント3を許さず。大谷のピンチに救出に出た越中は、相手チームを同士討ちさせると、大谷と二人がかりでサンドイッチ攻撃。分断に成功した大谷は、コーナートップからミサイルキックを炸裂させると、最後はスパイラルボムでスキンヘッドマンを沈めた。
○ミン・タイ・スー2nd
@UEXILE×
8分15秒 STF
EXILE(をあくまでも真似た)風の容姿に、何を考えてるかわからない不遜な態度を貫く男。
世の中のすべての出来事を「関係ねぇっす!」の一言で乗り切ろうとする、うまい棒大好きな男。
それが@UEXILE(ウエザイル)!!!
学生プロレス出身。つい最近まで坂田“ハッスル”亘の経営する『代官山わたる』の店員であり、若鷹ジェット信介の後輩。
プロレス界においては、吹けば飛ぶような細身のこの男は、7・10西調布格闘技アリーナで行われた、ハッスル初のスピンオフイベント『ジェッツ1』で突如デビュー。
しかも! 「プロレスをナメるな!」とばかりに、“黒の中村カントク”(中村祥之氏の裏Ver)が対戦相手として刺客として送り込んだのは、前世界ヘビー級チャンピオンのバンビ・キラーだった。
当然、瞬殺。
“黒の中村カントク”は、「これでおまえがやめるなら、明日から優しく接してやる。でも、おまえが本当にプロレスを今後やっていくなら、俺はおまえを今後もイジめ倒す」と宣言。
その言葉通りに、“黒の中村カントク”は、先月行われた『ハッスルMAN'Sワールド』旗揚げ戦で、今度は坂田亘からもフォールを奪っている、ジョー・メガロドンを送り込んだ。
これまた当然、瞬殺。
これまで命が助かってるだけでも奇跡だが、今回“黒の中村カントク”から、また新たな、とんでもない刺客が送り込まれる……。
待望のシリーズ第3回。@UEXILEは生き延びることができるのか、乞うご期待!
閉じるもはや恒例となりつつあるEXILE『LoversAgain』の入場テーマ曲に乗って入場した@UEXILEは観客にお手製の直筆フリーペーパーを配布。さらに、リングにあがった@UEXILEはうまい棒をマイクがわりに熱唱(※ただし口パク)。そして、注目の対戦相手である世界の強豪Xは、なんと福岡が産んだご当地モンスターの生まれ変わり、ミン・タイ・スー2ndだ。さらに、この試合のレフェリーは、黒の中村カントクが務めることに。
これまでの強豪たちに比べるとやや迫力に劣る相手に、「こいつなら余裕で勝てるッス!」と余裕をかます@UEXILE。しかし、ゴングが鳴ってミンに腕を固められると、@UEXILEは悲鳴をあげる。あまりにも情けない@UEXILEに対し、ミンタイスーはあえてグラウンドで有利なポジションを与えるも、何もできない@UEXILE。にも関わらず、今度はミンに有利なポジションを与えた@UEXILEだが、あっさりミンに足を取られると強烈なアンクルホールドへ。これにはたらまらずギブアップした@UEXILEだが、黒の中村カントクはセコンドに注意を与えていたためこれを見逃して命拾い。
反撃に出た@UEXILEは連続ドロップキックを放ってミンを吹っ飛ばすも、ミンも逆水平チョップを炸裂。ならばとミサイルキックを発射したミンだが、@UEXILEはなんとかカウント2でこれを返す。完全にグロッキー状態となった@UEXILEに対し、STFで固めたミン。これを@UEXILEはまったく返すことができずにギブアップ負けを喫してしまった。
○阿蘇山
白波佑助
ニセHG×
斉藤譲
14分20秒 万トーン
薩摩っ子純情・白波が、ZERO1きってのトンガリボーイ斎藤に対し、“もう1度!!”。
9・10『ハッスルMAN'Sワールド』旗揚げ戦のオープニングマッチで行われた、阿蘇山&白波vs佐藤悠己&斎藤謙。それぞれの個性が出た好試合となったが、終盤、白波は斎藤の蹴りに悶絶。オマケに怪我に泣いた。闘争心をムキ出しにしながら、強烈なキックを駆使するファイトスタイルの斎藤は、白波にとっては、これまでにいなかったタイプの敵。前回100%の力を出すまでに至らなかった悔しさを今回、斎藤にぶつけていく。
その白波のパートナー・阿蘇山は、前回、頭から煙を出しながらの入場シーン一発で東京のファンのハートを掴んだ。コミカルファイトだけではなく、標高1592mという恵まれすぎた体格から繰り出す必殺技や喧嘩度胸は強烈そのもの。その阿蘇山とニセHGの肉弾戦。阿蘇山の豪快さと斎藤トンがり具合がぶつかったとき、はたしてどんなシーンが生まれるのか!? この組み合わせも刺激的だ。
また、『ハッスルMAN'Sワールド』でしか見れない斎藤&ニセHGという異色のチーム結成も興味深い。スタイルはまるで正反対だが、試合中、斎藤の“男っぷり”にニセHGが“惚れてしまった”場合、斎藤はいったいどんな対処の仕方をするのだろうか!?
それぞれの色が混在し、シッチャカメッチャカになる可能性も無きにしもあらずだが、ある意味では“明るく楽しく、そして血の騒ぐ闘いのカーニバル”という、『ハッスルMAN'Sワールド』のテーマがクッキリと浮きあがる試合になりそうだ。
閉じる試合開始前、頭から煙が出ている阿蘇山に対し、「煙が出てま〜す」とレフェリーに指摘するニセHG。そして、先発は白波と斎藤。序盤から激しいエルボー合戦を繰り広げる両者は互いに一歩も譲らず逆水平チョップとキックが交錯する。ここで両チームがタッチ。「ニセ」コールを要求するニセHGに対し、九プロ勢は観客に「阿蘇山」コールを求める。巨体の阿蘇山にショルダータックルを試みるニセHGだが、阿蘇山はビクともせず。これにはニセHGも「これはなかなか倒れない山ですね〜」と驚き、阿蘇山のパワーに圧倒されたニセHGは斎藤にタッチ。パワーでねじ伏せようとする阿蘇山に対し、斎藤も負けじとエルボーを放っていくがここでも阿蘇山はビクともせず。そして、阿蘇山は白波にタッチ。斎藤も白波の攻撃をかわすとニセHGと交代。
濃厚なレスリングで白波をいたぶるニセHGは、ブレーンバスターで白波をマットに叩き付けるとキャメルクラッチへ。白波はロープに逃れようとするも、コーナーに控えた斎藤が白波の顔面を足で踏みつけエスケープをさせず。そしてニセHGが斎藤にタッチ。ニセHG&斎藤に捕まり防戦一方となった白波はエルボーで反撃に出るも、ニセHGはマンハッタンドロップから白波の股間めがけてヘッドバッドを落とす。さらに白波の股間を集中的に攻めるニセHG。なんとか反撃に出たい白波は一瞬のスキを突いてニセHGにランニングエルボーを放つと、ようやく阿蘇山にタッチ。
勢い良く出てきた阿蘇山は、ニセHG、斎藤を連続で投げ飛ばすと、ニセHGめがけてボディプレス。さらに阿蘇山からタッチを受けた白波は連続ドロップキックをニセHGに放つが、ニセHGは3発目をかわすと斎藤にタッチ。斎藤のキックをかわした白波はデスバレーボムを放つがカウント2。ここで再び両者が激しいエルボー合戦へ。斎藤はキュプチュードで白波を投げすてると、ミサイルキック発射。これは阿蘇山がカットに入る。
斎藤のタッチを受けたニセHGは連続でブレーンバスターを放つが、白波はカウント2で返す。ここでフィニッシュを狙ったニセHGは必殺ニセHGドライバーを狙うも、白波はなんとかこれを回避して阿蘇山にタッチ。場外で白波と斎藤が激しくやり合うな中、リング上では阿蘇山がパイルドライバーでニセHGをマットに突き刺すと、最後はダイビングセントーンを炸裂させてニセHGを圧殺。阿蘇山&白波の九プロ勢が勝利を飾った。
8分20秒 ウラカンラナ
デカイ柴田と小っちゃいサトきゅん。坂田“ハッスル”亘もその活きの良さを認める2人の激突がオープニングマッチとなる。
5・30『坂田“ハッスル”亘〜第二章〜』後楽園大会ではタッグマッチながらサトきゅんが柴田に取られ、7・10『ジェッツ1』(西調布格闘技アリーナ=ハッスルのスピンオフイベント)で行われたシングルマッチでも柴田の勝利。
毎回、ほとばしる爽やかエネルギーとスピード&テクで追い込むものの、体格差が響くのか、どうしても最後は、柴田の肉の壁を越えられないサトきゅん。
サトきゅんにとっては胸突き八丁のリベンジマッチとなるが、柴田は当然三タテを喰らわせ高笑いしたいところ。
“デカくて凄いの”と“小っちゃくて凄いの”。ハッスルマンズの神は、どちらに微笑むだろうか。
閉じるゴング開始直後にドロップキックを放っていった佐藤だが、柴田はあっさり佐藤を捕らえるとコーナーで逆水平チョップ。しかし、佐藤も負けじとドロップキックで柴田を場外に吹っ飛ばすと、場外の柴田めがけてトペコンヒーロを炸裂させる。スピードで翻弄する佐藤だが、柴田も佐藤のフライングボディアタックをそのままキャッチするとショルダーバスター。さらに、串刺しラリアットを放った柴田だが、佐藤はカウント2で返す。ならばと柴田は太い腕を佐藤の首に巻きつけスリーパーで絞め上げるも、佐藤はエスケープ。防戦一方の佐藤だが、柴田との張り手合戦を制すと、ボディスラムで柴田をマットに叩きつけ、コーナーからダイビングフットスタンプを炸裂させる。ここで佐藤は柴田の巨体をジャーマンで投げようと試みるも、柴田はこれを押しつぶして圧殺。仕留めにかかった柴田はコーナースプラッシュを炸裂させるが、佐藤はなんとかロープに手を伸ばしてブレイク。
5分経過、柴田はSTFで佐藤からギブアップを迫るも、佐藤はなんとかロープに逃れてエスケープ。ならばと柴田はフラフラの佐藤を無理矢理起こしてジャーマンで投げ捨てるもカウント2。ここで柴田はラリアットでフィニッシュを狙うも、これをかわした佐藤は逆さ押さえ込み、さらにはラ・マヒストラルでフォールを狙うもカウント2。ここで佐藤はロープに走るが、柴田の強烈なラリアットがカウンターで炸裂。すぐさま柴田は佐藤を高々と抱え上げてパワーボムを狙うが、佐藤はウラカンラナで柴田を丸め込んでカウント3。最後の最後で佐藤が逆転技でフォールを奪い、柴田へのリベンジを果たした。
○セイバー・キャット
ジェロニモ×
6分56秒 タイガースープレックスホールド
セイバー・キャット、ジェロニモという、どこの国から来たのかもわからない謎のレスラーがオープニングファイトで激突! 大会のオープニングを飾るにふさわしい闘いを繰り広げ、ハッスルすることができるのか!?
閉じる入場時から「ホーッ!」と雄たけびをあげる“平成のワフー・マクダニエル”ジェロニモと、アメリカからやってきた覆面戦士のセイバー・キャットがオープニングマッチで激突! 足を踏み鳴らし観客の拍手を求めるジェロニモ。序盤はオーソドックスなグラウンドの展開で両者一歩も譲らず。しかし、野生的なパワーを発揮するジェロニモがやや有利か。
防戦一方のセイバーだが、ジェロニモのムーンサルトプレスを回避すると、ノータッチトペスイシーダで飛来して形勢逆転。ジェロニモをリングに上げたセイバーは腕極め逆片エビ固めでギブアップを迫るが、ジェロニモはなんとかロープに逃れてエスケープ。ならばとセイバーはタイガースープレックスを炸裂させ、ジェロニモをマットに沈めた。