ハッスル通信

カイヤ、デビュー2戦目は6人タッグマッチ
モンスター軍はワイルド・ハカイヤーで応戦!

2006年9月28日

9月28日(木)東京・竹芝のPRIDE道場にて、カイヤ、TAJIRI、KUSHIDAが会見を行っ
た。10・6『KYORAKU presents ハッスル19』でアン・ジョー司令長官とのシングル
マッチを希望していたカイヤだったが、カイヤの準備期間等を含め6人タッグマッチ
に変更となった。すると、会見場にアン&バボが乱入し、カイヤ用にあるモンスター
を投入することを予告した。果たしてそのモンスターとは一体・・・。

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 坂田亘新GMことGMWは欠席のため、加藤(A)GM代行の仕切りで会見はスタート。会見場にはカイヤ、TAJIRI、デビュー戦を終えたばかりのKUSHIDAが姿を見せた。
 デビュー2戦目でカイヤはアン・ジョー司令長官とのシングルマッチをする予定だったのだが、その件に関して変更があり加藤(A)GM代行の口から発表された。
「カイヤさんがまだ1戦しかこなしていないということと、怪我が治って間もないということもあり、大阪大会はこちらのTAJIRI選手、KUSHIDA選手とのタッグでの出場を考えております」
 またタッグマッチ決定の経緯に関して、TAJIRIから説明があった。デビュー戦で負った足の怪我から復帰以来、ずっとTAJIRI&KUSHIDAと三人で練習してきたカイヤは、練習開始時よりも格段に成長しているのだが、アン・ジョー司令長官とシングルマッチで闘って勝てるほどハッスルのリングでは甘いものではない。そこで“キャプテン・ハッスル”小川直也とTAJIRIが話し合った結果、カイヤを大事に育てていきたいというのが、ハッスル軍としての方針として決まったという。「今回は自分がサポートしながら、カイヤさんにはいい経験なってくれればいいなと思います」とTAJIRIはタッグでカイヤをサポートすることを約束したのだった。

 続いてカイヤがコメントした。髪は短くカットされ、臨戦態勢十分の表情だ。
「正直、アン・ジョー司令長官をシングルマッチでやって、あのブサイクな顔をもっとブサイクにしてやりたかった。でも、自分が大好きだったWWEでスーパースターになったTAJIRIさんとタッグを組めるのは、とてもハッピー」と笑顔を見せる。試合経験の少ないカイヤであるが人生経験は多い。「そこをうまく生かせれば十分な勝算はある」とTAJIRIは意味深な発言をした。
 TAJIRI、KUSHIDA、カイヤの異色コンビの対戦相手は誰になるのか? 加藤(A)GM代行によると、高田モンスター軍に変更の旨を伝えており現在返答待ちの状態。返答が届き次第、発表のはずだったのだが、その必要はなかったようだ。会見場内に響き渡る大声。何とアン・ジョー司令長官とジャイアント・バボが乱入してきたのだ。TAJIRIは臨戦態勢に入り、KUSHIDAは二人に向かって行こうとするカイヤを守る態勢に入る。
「アハハハ! その答えなら今すぐ持ってきました! ヘイ! バカイヤー! ユーはサボらず練習はしているんですか? TAJIRIもこんなお荷物を抱えて気の毒デース!」とアン・ジョー司令長官はカイヤを挑発しまくる。アン・ジョー司令長官は望むところとばかりに先ほどの6人タッグの要求を飲み込んだ。アン・ジョー司令長官は横にいるバボ、そして新たなモンスターで闘うことを予告した。

 そのモンスターとはカイヤ用に送り出されたニューモンスター。前回の試合でカイヤのDNAを採取し、サタンの魂を注入した地獄のモンスターであり、カイヤよりも若くてセクシーダイナマイトであるとか。その名もワイルド・ハカイヤー。
「大阪では、ハカイヤーが、バカイヤーをクラッシュ! ノーノー……破壊や!!」(アン・ジョー司令長官)。
「どや? ビビッタやろ? たじろいだやろ?」と息巻くバボを見ていたハッスル軍であるが、アン・ジョー司令長官とバボの迫力にびびったわけではない。完全にアン・ジョー司令長官の親父ギャグにひいた感は否めないだろう。会見場も一瞬しらけた感はあった。
 次にバボはKUSHIDAに口撃の矛先を向けた。「おい! そこのチビ! お前も、俺と一緒のオーディション受けたんやってな? 背が小さくって全く気づかんかったわ。俺をな、お前みたいな練習生と一緒にすんな、ボケ。地元の大阪でボコボコにしてやるからな、覚悟しとけや。ボケ!」
 これには、普段大人しいKUSHIDAも怒らないわけがない。KUSHIDAは思いっきりダッシュし、バボにエルボーをぶちかます。上背で上回るバボはその攻撃を受け止めると、KUSHIDAを壁に強く叩きつけ返り討ちにした。
 これだけに飽き足らず、調子に乗ったアン・ジョー司令長官が更にカイヤに対し罵声を浴びせようとしたところ、完全に怒りが沸点に達したカイヤはアン・ジョー司令長官の股間に蹴りをお見舞い!
 ものの見事に一撃をもらったアン・ジョー司令長官は「オウ! よくもミーのソルジャーを潰してくれましたネ……」と悶絶。大阪で徹底的にカイヤを潰すことを宣言したアン・ジョー司令長官はそそくさと姿を消したのだった。
 目を真っ赤に充血させ、興奮の収まらないカイヤ。先ほどの急所攻撃を見る限り、ピンポイントで蹴りを入れた的確さ、スピード、パワフルさ……相当な練習を積んできたことがうかがいしれる。
 これでカイヤのデビュー2戦目のカードは正式に決定した。カイヤはTAJIRI&KUSHIDAと組んで、アンジョー司令長官&ジャイアント・バボ&ワイルド・ハカイヤーと対決する。
 そして公開練習をするため、場所をリングへと移動したカイヤ。KUSHIDAを相手に見事なリングワークで翻弄し、最後にコブラツイストに改良を加えた新必殺技「カイヤ・ツイスト」でKUSHIDAを締め続けた。
 カイヤは、22日(日本時間23日)に母親のパトリシア・ハイガーさんを肺がんで死去した悲報を受けている。「天国のお母さんのために頑張ります」(ハッスル広報を通じて発表されたカイヤのコメント)。亡き母のためにカイヤは初勝利に貪欲になり、モンスター軍壊滅に燃える!!