ハッスル通信

坂田GM、4つのミラクルを約束
RGはハードコアマッチに挑戦!?

2006年9月29日

9月29日(金)東京・青山のDSE事務所にて、『KYORAKU presents ハッスル20』の記者会見が行われた。会見に出席した坂田亘GMことGMWは地元・名古屋で4つの“ミラクル”を行うことを発表。また、同大会でハードコアトリオの金村、田中、黒田と対決することが決定した。坂田がパートナーとして選んだのは崔、そして・・・。

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 岸本PRが『KYORAKU presents ハッスル20』の会見を始めると、いきなりイチャモンをつける男が現れた。「ヨウヨウヨウヨウ……」RGである。「なんだ、その抑揚のないしゃべり方は! 声も全然聞こえてなかったじゃないか! もっと、会見が始まるときは盛り上げろ!」と言いたい放題だ。
「『2時31分、時はきた!』とか言って始めろ!」と某老舗団体でおなじみのケ●ちゃんの物まねをし始めたRG。お世辞でも褒めたくはないのだが、似ているではないか。
 すると横にいた岸本PRはRGにメンチを切り、反発した態度を見せる。「なに〜その偉そうな態度は? そんなに不服なら、PR辞めて木更津に帰れ! いいか? オレが会見の盛り上げ方をやるから見とけよ」そう言ったRGはひとまず自己紹介を始めた。
「この度ワタクシ、東京スポルト、略して東スポを退社し、坂田GMの補佐官として再就職することになりました。美しいハッスルを創るためにやっていきたいと思います、RGでございます。再就職出来たのも、ひとえに皆さんのおかげサマー…おかげサマー…おかげサマーソルトドロップ!」これだけで終わらなかったRG。“ありがとうございましタイガードライバー’91”と体をはった新ネタを披露する。プロレスマスコミが来てるだけに失笑が起こるのは当たり前。そのちょっこっとしたところを見逃さなかったRGは「いいか! 盛り上がっただろうが! こうやるんだ、岸本! 記事をかいてもらうために一生懸命やれ!」と得意気だ。
 少しは会見場も温まったところで、RGは坂田新GMことGMWをコールで呼び込んだ。「GMW! GMW!」
 ビデオカメラやペンを置いてGMWポーズをとるように強制するRGだが、マスコミ陣がやるはずがない。
「そのへんでいい。今日はな、10月9日、名古屋でのオレ様の地元凱旋試合について発表がある」いつもどおり高飛車な態度で登場したのは、派手なグラサンにラメのスーツ姿の坂田GMだ。
『ハッスル20』は坂田GMの地元・名古屋で開催される。凱旋興行となるだけに、坂田は気合十分。サプライズを超えた“ミラクル”を4つ見せることを約束した。

 あらかじめ用意されたボードをめくるRG。そこに書かれていたものは次の通り。

1)エスペランサーを呼び出す

「3日前の大阪で、オレ様が天龍をぶっ潰せばその時点で『KYORAKU presents ハッスル・マニア2006』でオレ様VSエスペランサーが決定するわけだ。そこで、挨拶がてらにエスペランサーに名古屋に来てもらう。そうすれば、オレ様とエスペランサーのフェイストゥフェイスがばっちり押さえられるだろ? どうだ? ミラクルだろ!」得意気な坂田GMに対し、ここでRGは「その前に天龍さんに負けたらどうするんですか?」と余計な鋭い突っ込みだ。その瞬間、坂田GMの蹴りがRGのスネに飛んだことは言うまでもない。

2)えい子に関する重大発表

「えい子に関する爆弾発言をしてやる。これに関しては、当日、お前らの耳をかっぽじってよく聞きやがれ!」(坂田GM)。

3)入場はド派手にゴージャスに

「当日の特効予算は、全てオレ様の入場シーンに使う。誰にも文句言わせねぇ!」(同上)。

4)ファンの期待に応える斬新なマッチメイクを用意する

「今度の大会はファンが喜ぶ、斬新なマッチメイクを用意してやった」(同上)。

 坂田GMの見事な仕切りに感心したRGは「さすが、GMW! 歴代のGMとは、発言の次元が違いますねー」とヨイショしまくり。
 次に坂田GMは地元凱旋試合としてハードコアマッチを行うことを発表した。

▼坂田亘凱旋記念ハードコアマッチ
 坂田亘       金村キンタロー
 崔リョウジ  VS  田中将斗
 RG          黒田哲広

「ヨー?」ここでふと気づいたRG。ハードコアマッチの坂田軍団のメンバーに自分の名前が入っているではないか。「何で僕の名前が入ってるんですか! 聞いてないよー! それにこのメンバーでやったら僕はボコボコにされますよ!」とRGは坂田GMに不満をぶつける。
「不服なら、アントキの猪木とチェンジしてもいいんだぞ」と坂田GMは代役がいることをほのめかす。「アントキの猪木がやれて自分にやれないわけがない」プライドが許さなかったRGは出場を固く決意したのだった。

 次にもう一つカードを発表する坂田GM。

▼ハッスル・スーパー・タッグ選手権3WAYマッチ
<王者>     <挑戦者>     <挑戦者>
Erica         ババレイ       ソドム
マーガレット  VS ディーボン  VS  ゴモラ

 このマッチメークを組んだ理由を坂田GMは語る。
 Erica&マーガレットの乙女軍団が、3D相手に防衛戦をやると息巻いてたことを耳にした坂田GMは「あいつらが3Dに勝てるわけがねえ」と判断。そこへ、ちょうど高田モンスター軍のソドム&ゴモラからもハッスル・スーパー・タッグに挑戦させろという要望が来ていたとか。「めんどくさい」と考えた坂田GMは、3WAYマッチにしたのだという。「これなら、どこが勝つのか少しは面白くなるだろ?」(坂田GM)。
 最後に坂田GMはマスコミ陣に対しての不満を爆発させた。「この前の会見記事を見たがな、どこもオレ様を写真付きで載せてなかったな? しかもだ、あれほど言ったのに、GPW●の方が、扱いがデカかったところがほとんどじゃねえか! どういうことだ? お前ら、いい根性してんな?」怒りの矛先をマスコミ陣に向けた坂田GMは、一人一人ケツを出すように指示する。
 しかし……マスコミのみなさんは仕事中です。誰も従おうとはしなかった。仕方なくRGのケツを蹴り上げた坂田GMは「今日はこれくらいで勘弁してやったがな、次はもっと痛い目にあわせてやるぞ! それを肝に銘じて、オレ様を絶賛しろ! 以上だ!」
そう吐き捨てた坂田GMは、世の中に自分の力を見せ付けるため、マスコミ陣を引き連れて昼下がりの表参道に出て撮影会を開催したのだった。
 坂田GMの独裁政権下、凱旋興行となる名古屋大会は一体どうなるのか!?

 以下はハードコアマッチ出場が決定したRGと記者との一問一答

――ハードコアマッチを聞いたのはいつですか?

RG 20分前ですね。びっくりしすぎましたけど、当日までには油物をたくさん食べて体を仕上げてきます。油コーティングしてどんな攻撃にも耐えられるようにします。

――言い残すことはありますか?

RG 「ハードコアマッチで死ぬ」みたいに言わないでヨウ。待って下さい、僕は必ず生き残ります。向こうはハードコアならリアルコアで行きますよ。本物のコアをバンバンぶつけていきます。向こうがイスだろうが机だろうがガンガン来ても、僕はもっとガチガチに攻撃していきますので。そこを期待して下さい。

――生命保険には入ってるんですか?

RG そこは……入ってるよね? ハッスル事業局! (問いかけるもシーン)ノーコメントか! 大丈夫です、僕は生き残りますので。僕は鈴木健想やErica&マーガレットにボコボコにやられましたが生き残ってます。僕の肉体の打たれ強さ、芸能界で叩かれた精神的な打たれ強さもありますので、どんだけ強い試合をするのか期待して下さい!

――過去にプライベートや学生プロレス時代にハードコアマッチの経験はありますか?

RG 学生時代はECWに憧れて、当時からイスを使ったムーブや画びょうマッチもやってますからね。それと有刺鉄線マッチもやっています。確かに規模は小さかったですよ、有刺鉄線は二巻きぐらいでしたが(苦笑)。そこは怖くないです。私生活でも、昔付き合った彼女にカッターで切りつけられ、それで出来た傷口にマジックを刷り込まれて、タトゥーみたいになってエライことになった経験もあります(苦笑)。それで僕はタフになったんで期待して下さい!

――何の武器を使ってどういった試合を見せますか?

RG ハードコアマッチでは武器は出尽くした感があるので、僕の愛媛の実家のみかんだとか、練り物が有名なのでかまぼこで打ち付けたりとかします! みかんの汁を刷り込んだりとか。郷土のお土産を盛り込んでいきたいですね。後は名古屋だったら天むす攻撃もあります。

――野外撮影の感想をお願いします。

RG GMWが凄く楽しそうでしたね。ノリノリでGMをやってますよね。精神的な充実感があるのが、ボクにもひしひしと伝わってきます。ちなみにGMWは野外で映画を撮りたいと言ってますので、これからも野外撮影は増えると思います。横断歩道を渡ったときなんて、ビートルズぽかったと思います。

――通りすがりの子供には「HGによろしく」と言われてしまいましたね(笑)

RG 聞こえませんでした。HGと会うのは3日後なので、よろしくはお伝えできません。

――補佐官という地位には満足してますか?

RG 時代は補佐官です! 安部晋三もそうでしたし、アメリカにもいますし。実は補佐官は一番実力のある人がつく仕事なのです! それでRGにピッタリ。補佐官に不満はありません。

――ミラクルの一つである“えい子参戦”について何か聞いてますか?

RG 説得はしているという話は聞いてます。それ以上聞くとグーパンチがきましたけどね。それも愛のムチかなと。今後はGMWの口から発表されると思いますので、お楽しみに……。


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