高田総統以下、高田モンスター軍の面々がバルコニーに勢揃いすると、さっそくアン・ジョー司令長官&ニセHGらが観客に「総統」コールを促す。ここで高田総統が、「もういいよ。十分だ、ありがと!」と観客にお礼を述べると、「一日三食、草加せんべいを食べている草加の諸君! 歯を大事にしろよ」とニヤリ。続けて、高田総統は「我こそが高田モンスター軍総統、そして、ハッスルの偉大なる支配者、高田だ!」と、まずはお決まりの自己紹介だ! そして、すかさずアン&ニセHGたちが「総統」コールを観客に促し、またしても場内から大「総統」コールが沸き起こる。
ここで、「最終戦争となる『ハッスル・エイド』まで、今日を入れてあと6回か……。ま、この闘いも刻一刻と、終わりに近づいているようだな」と不敵な笑みを浮かべる高田総統。すると、川田が「総統、一寸先は闇ですね。カメラマンが放り投げたカメラが顔面に直撃したんですよ……。それでも俺は、4日後の後楽園で、あいつをぶっ倒しますよ! ハッスル軍のキャプテンだかなんだか知らねえけど、後楽園でぶっ潰しますよ」とアピールし、さらに「それからもうひとり、総統に楯突いている奴がいるんですよ」とリング上のマグナムTOKYOをひと睨み。これを受け、マグナムは「それって、もしかして俺のことかな?」とすっとぼける。ここで川田が、「よくわかってんじゃねえかよ。確か、お前の名前は、マグナムGUNMAだったよな」とからかうと、すかさずマグナムは「TOKYOだよ!」とツッコミ! しかし、川田は「おい、お前よ。ちょっとダンスが踊れるからっていい気になってんじゃねえのか?」と口撃を緩めない。
これに対して、マグナムは「そう言えば、あんたのダンス、キューティーハニーだっけ? ありゃ、ひでえな。あれは栃木の盆踊りか?」とニヤリ。すかさず川田が、「おい、そういうところが、いい気になってるって言ってんだよ! 6人も若いねえちゃんを連れてきたりゃ、そりゃ派手に見えるさ! それに、よーく見てみると、踊ってんのはねえちゃんで、お前はあんまり踊ってねえじゃねえかよ! そういうところが、お前はニセモンなんだよ!」と、ムキになって反論だ。
これには、「何、熱くなってんだ、おっさん。ひがみにしか聞こえねえぞ!」と軽く受け流したマグナムは、「ま、いずれあんたとは、サシで闘う日が来るぜ!」と、将来的な一騎打ちを予告。すると、テキサス・ナポレオンズの二人が、「ふざけんな! お前の相手はテキサス・ナポレオンズだ! ネクストタイムで、お前は墓場行きだ!!」(ランス)、「チョットマテ! トーキョー、バカ! 今日はたまたま運が良かっただけだ! 次はお前をドイナカのグンマに送り返してやるぜ!!」(レネ)と英語でまくし立て、怒りをあらわにする。さらに、フランソワーズも「ちょっとこれで勝てたと思わないでね。4日後の後楽園で、必ずリベンジしてみせるわ!」とリベンジ宣言だ!
するとここで、高田総統が「おい! マグナムとかいうあんちゃんよ。勢いだけで突破できるほど、ハッスルのリングは甘くないよ! 最終戦争まで、はたしてその勢いが維持できるのかな?」とニヤリ。さらに、高田総統はボノくんに向かって「それからボノよ! 貴様がいくら吠えたってな、ハッスルをCHANGEさせるのは不可能なんだよ! お前は、まだその事実を知らないんじゃないのか?」と、痛烈な言葉を浴びせかける。続けて、高田総統は「ハッスルのアルマゲドン……一体どんな恐怖の大王が降りてくるのかな? 下々の諸君も、『ハッスル・エイド』まで、気を抜くんじゃないぞ! あの〜、ハッスルのオフィシャルホームページ、もしくは携帯サイトでしっかり情報を集めておくのだ!」と観客にアピール! そして最後に、「それでは、4日後の後楽園で会おうじゃないか。今日はここまでだ! バッドラックだ!!」と言い残し、モンスター軍の面々を引き連れて去って行ったのだった。
モンスター軍の面々が去り、リング上に残されたハッスル軍の面々。ここで、ボノくんが「マグナムさん、高田の首はボクのものです! それがボクの使命です。マグナムさんには絶対に譲りません!」とアピール! これを受け、マグナムは「キャプテン、俺は別に邪魔をするつもりはねえ。でも、一度走り出したら止まれねえ性分なんだよ、俺は」と、こちらも譲らない。
ボノくん&マグナムが熱い火花を散らすなか、RGが割って入ると「TAJIRIさん、高田総統が言ってた“恐怖の大王”ってなんですか?」と尋ねると、TAJIRIは「う〜ん、さっきからずっと考えているんですけど、さすがに世界を知る僕としても、ちょっとよくわからないな。でも、なんか不吉な予感がひしひしと伝わってくることだけは間違いないですね。ヒヒヒヒッ」と不敵な笑みを浮かべながら、「もしかしたら、ハッスル軍もモンスター軍もなんにも関係なしに、みんな死んじゃったりしてね! ヒッヒッヒッヒ! 興奮して鳥肌が立ってきちゃった!!」と笑いが止まらない。
あまりにも不気味なTAJIRIに、KGらがドン引きする中、RGが「KG、TAJIRIさんって、こういう人なんだよ」とアドバイスするも、「それにしても、不安だな〜」とポツリ。するとここで、越中詩郎が「お〜い! 準備ができてようが、できないだろうが、こうなったら、サムライ・シローさんが真っ先に突っ走ってやるよ!」とやる気マンマンでエキサイトすると、天龍源一郎も「ボノ。俺もこのカラダが動くかぎり、お前の力になってやるよ! だから後楽園まで毎日、ドスコイでぶつかり稽古だ!!」とゲキを飛ばす。
これを受け、ボノくんは気を引き締めなおすと、最後に「高田総統を必ず倒す! そして、ハッスルを必ずCHANGEさせます!」というアピールし、観客と一緒に「3、2、1、ハッスル! ハッスル!! YES! WE!! HUSTLE!!」とハッスルポーズを決めて、締めくくったのだった。
12分35秒 ボノくんプレス
7月26日、両国国技館、『ハッスル・エイド2009』。
高田モンスター軍vsハッスル軍、最終戦争。
今年1月、ハッスル軍の新キャプテンに就任し、長きに渡る高田総統体制の打倒に燃えるボノくんは、一時、モンスター軍海外エージェントのフランソワーズによる“お色気攻撃”にくじけて失踪したものの、自ら課した使命をはたすため、必死で踏みとどまり、見事に壁を突破した! そして、“打倒・高田総統”、さらにはハッスルをCHANGEさせると、改めて宣言したボノくんだったが……。
ボノくんの前に立ちはだかる次なる試練。それが、『ハッスルGP2008』王者として“最強ハッスラー”の称号を持つ男、“モンスターK”川田利明だ! 4日後の5・27後楽園大会で一騎打ちを控える両者にとって、今宵はそれに向けての前哨戦。モンスター軍は川田に加え、モンスターに改造されてしまった悪のお笑い芸人・モンスターHGに、モンスター軍の頭脳であるアンジョー司令長官がタッグパートナーに!
一方のハッスル軍は、ボノくんに加え、じわじわと人気上昇中の“ケツおやじ”こと越中詩郎、そして、最終戦争と聞きつけ約3ヶ月ぶりの復活をはたす“ミスター・プロレス”天龍源一郎が出撃する! ちなみに現在、同じハッスル軍でノリに乗っている
マグナムTOKYOも、ボノくんと同じく高田総統に対戦を表明。ライバルはモンスター軍だけではない。だが、キャプテンの意地に懸けても、高田総統への挑戦権は譲れない!
ボノくんにとって、大きな大きな正念場がやってくる!
閉じる3ヶ月ぶりにハッスルのリングに上がった天龍はモンスター軍が入ってくると、早速水の入ったペットボトルを投げつけて宣戦布告! 場外乱闘で試合の幕が開けた。場外で派手に暴れ回った両軍。リングに戻ると越中がケツ爆弾で先手を握る。逃げるアンに対して、エプロンを走り込んでのダイビングヒップアタックを見舞うと、もう一発リングに戻ってケツ爆弾をぶち込む。続く天龍も逆水平チョップでアンを攻撃。しかし、アンはローキックで反撃して、天龍をダウンさせる。続くHGは天龍の股間を掴むと屈辱的なPWを敢行。しかし、天龍はなんとHGのお株を奪うように股間を掴んで反撃だ。そして、逆水平チョップを食らわしてからボノくんにタッチした。ボノくんはHGを突っ張りでコーナーに押し込むと、フライングニールキックで反撃してきたHGを強烈な張り手でダウンさせる。そして、コーナープレスで圧殺だ。しかし、ここで川田が背後から蹴りを見舞ってボノくんの動きを止める。試合はそのまま場外乱闘に移行。モンスター軍はこの場外乱闘で試合の主導権を握る。リングに戻ると川田がボノくんを痛めつけている。アンもボノくんの首を固めて痛めつけると、HGも噛み付き攻撃をお見舞いだ。さらにその傷口にパンチを放つHG。モンスター軍は畳みかけるようにボノくんに太鼓の乱れ打ち3度見舞っていった。さらに川田がローリングソバットでボノくんをコーナーに追いやる。ここで天龍にタッチ。しかし、天龍も捕まってしまう。川田、アン、HGから攻撃を受けて、なかなか反撃に移れない天龍。HGからは口移しで水を飲まされるという屈辱的な行為まで受けてしまった。だが、天龍はHGのブレーンバスターを切り返して、この苦境から脱出。するとタッチを受けた越中がケツ爆弾を連発して、HGを追い込んでいく。試合の権利は目まぐるしくかわりボノくんとアンの対戦に。ボノくんのランニングボディプレスをかわしたアンはイス攻撃でボノくんを痛めつける。しかし、すぐに天龍と越中がアシスト。越中がアンにケツ爆弾を炸裂させると、最後はボノくんがボノくんプレスを投下し、アンから3カウントを奪った。
試合後、マイクを持ったボノくんは、川田に向かって「わかったかよ! 栃木のいなかっぺ! 次のシングル、絶対に勝つ! 後楽園でお前を吹っ飛ばしてやる!」と必勝宣言! これを受け、川田も「おい! お前が、最強ハッスラーの男に勝てるわけねーだろ! お前は所詮ハッスルを変えることはできねえんだよ! いいか、お前が口だけで終わるように、よ〜くわからせてやるよ!!」と、すかさず応戦だ。
するとここで、場内に「ハッスル軍の連中よ、お遊びはもうおしまいだよ!」という声が! そして、『威風堂々』と共に2階バルコニーから現われたのは、高田総統だ!
またまた、ケツおやじコーナーがスタート!
なぜか大仏様のマスクを被り、台車に乗って登場した“ケツおやじ”越中詩郎。MCを務める名称不明のキャラクターが何を語りかけても、大仏様のポーズを崩さない越中に、MCのキャラも「やれやれ……」といった表情を浮かべる。
ということで、大仏になった越中を放っておいて、さっそく質問に突入! 今回の質問は「ケツおやじのケツと草加せんべい、どっちが硬い?」というものだ。この挑発めいた質問に対して、大仏のマスクを脱いだ越中は「バカ野郎! サムライ・シローさんのケツと、せんべいごときを比べるんじゃねえよ! 俺のケツのほうがカッチカチだ! でも、ハッピーターンは大好きだ!!」と、一気にまくし立てる。すると、MCを務める名称不明のキャラは、「それじゃあ、ケツおやじ、そのカッチカチのケツで、“瓦割り”ならぬ“せんべい割り”をやってくれよ!」とリクエストだ!
これには、「せんべい割り? よし、やってやるよ、持って来い!」と素直に快諾した越中。さっそくADの町田くんが、椅子の上に草加せんべいを置いてセッティングすると、越中は「町田、元気か? 最近、中国人の彼女とはどうだ?」と、やさしく語りかける。
そして、セッティングも終わり、いよいよ“せんべい割り”へ! MCのキャラの「それでは、ケツおやじ、行っちゃって!」という号令と共に、「よっしゃー!」と気合を入れて、椅子の上のせんべいにジャンピングケツ爆弾を投下した越中。しかし、せんべいと言うよりも、椅子にケツを激しく打ちつけたのか、「アーッ!」と悲鳴をあげた越中は、椅子とせんべいに八つ当たりして退場し、そのままコーナーは終了となったのだった。
13分36秒 絶縁
先月、約2年9ヶ月ぶりに完全復活をはたしたアラン黒木改め、マグナムTOKYO。復帰戦となった先シリーズでは、モンスターHGとの3連戦で、有無を言わさぬ見事な3タテを見せたのだ!
そんなマグナムが見つけた“やりたいこと”。それは……なんとハッスルの支配者である高田総統への対戦要求! ところが、ちょこざいなとばかりに、マグナムに牙を向いたのが、高田モンスター軍海外エージェントのフランソワーズが連れてきたカウボーイ・ランス・ケイドとレネ・ボナパルトの“テキサス・ナポレオンズ”だ!
これを受け、マグナムはハッスル軍参謀のタジリとタッグを結成。草加と4日後の5・27後楽園で2連戦に挑む! マグナムの勢いを最強外国人コンビが封じるのか? それとも、マグナムが勢いで押し切るのか? 高田総統が予言した、ハッスル最終戦争に向け、いよいよ闘いの火蓋が切って落とされる!
閉じる今日は6人の女性ダンサーを引き連れて登場したマグナム。ダンスが終わるとTAJIRIもグリーミストを噴射して入場し、マグナムと一緒に記念撮影だ。一方、ダンスが終わるとナポレオンズとフランソワーズの入場。暴れながら入ってきたナポレオンズは早速、マグナムに対して集中攻撃を開始だ。まずは二人がかりでマグナムを痛めつけるナポレオンズ。バックドロップとスタナーの合体技でマグナムを場外に追いやる。そこからは場外戦の開始だ。レネがマグナムを、ランスがTAJIRIをそれぞれ場外でタップリと痛めつけた。しかし、マグナムもやられっ放しではいられない。体格で劣るならとスピードで対抗し、レネのヒザにドロップキックをぶちかました。さらにタッチしたTAJIRIが捕らえたレネのヒザに再びドロップキックをぶち込んだ。TAJIRIもランスのヒザにローキックでダメージを与え、ハンドスプリング式エルボーアタック、ハンドスプリング式のキックでランスに追撃だ。しかし、ここでコーナーにいたレネが介入。TAJIRIの背中に蹴りを見舞って、動きを止めたのだ。これで形勢を逆転したランスはパワーを駆使して、TAJIRIを痛めつけていく。続くレネからもエルボーアタック、ロープを使ってのチョーク攻撃を食らうTAJIRI。チョップで反撃したものの、変形のボムで叩き付けられてしまった。さらにランスとレネのダブルのエルボードロップを食らったTAJIRI。ランスからは背中にエルボー、サーフボードストレッチでダメージを与えられる。ブロックバスターまで食らってTAJIRIは大ピンチ。しかし、場内の声援に応えて立ち上がると、ランスのビッグブーツをかわしてトラースキックで反撃だ。そして、マグナムにタッチ。一方のランスもレネにタッチしたが、マグナムは素早い動きでレネの攻撃に対応。ドロップキック、ミサイルキックを食らわすと、エレクト・スマッシュの体勢だ。レネも必死に粘るが、マグナムは巨体をものともせずにキッチリと持ち上げて叩き付けてみせた。しかし、レネも投げっ放しジャーマンで反撃。TAJIRIを場外に追いやりマグナムを孤立させると、ランスを呼び込んで二人がかりの攻撃。ランスがマグナムをバックブリーカーに捕らえたところにギロチンドロップを投下だ。さらにフレンチティクラーからのフィストドロップをマグナムに見舞ったレネ。ランスもトップロープに上って次の技を狙うが、ここはTAJIRIがハイキックで阻止。さらにマグナムがランスのラリアットをレネに誤爆させると、TAJIRIがグリーンミストをランスの顔面に噴射して援護射撃だ。その隙にマグナムはレネに飛びヒザ蹴りを見舞う。そして、最後はマグナムの絶縁(低空ローリングソバット)がレネの顔面に炸裂! 見事に3カウントを奪い、ナポレオンズ退治に成功した。
試合後、「マグナムさん、凄い! 技のキレ、的確さ。そう言えば、高田総統がアルマゲドンって言ってるんですけど。こんなこと言うと不謹慎だって言われるかもしれないけど、何が起こるのかワクワクして最近、夜も眠れないんですよ。ヒッヒッヒッヒって」と不気味な笑みを浮かべるTAJIRIは「僕は、あなたが高田総統を倒した、その後の世界が見てみたいんだ。だから、必死でサポートしますよ」と全面サポートを約束する。これに対して、マグナムは「ちょっとあんた、気持ち悪いな」とつぶやくと、「ま、でも、TAJIRIさんは世界のスーパースターですから、世界のTAJIRIがサポートしてくれるってことは、こんなに心強いことはねえよな。あなたのお望みどおり、高田総統を倒した後の世界ってやつ、お前らも見たいよな? だったら、俺が見せてやるよ!」と“打倒・高田総統”を誓うと、最後は「みんな! 草加から水道橋は電車で45分、近いもんだ! だったら、4日後に後楽園ホールでまた会おう!!」と観客にアピールして、去って行ったのだった。
7分57秒 ふんどしクラッチ
かつて、一世を風靡し、人気芸人の地位を確立したレイザーラモン・HG。現在、ハッスルのリングで活躍する彼は、心こそモンスター軍に染まっているが、そこはやはり大ブレイクした人気者。リングでも未だ輝きをいかん無く発揮しているのだ。
そんな中、ハッスルには以前から、HG人気にあやかろうとした、二人の不届き者がのさばっている。ひとりは、レイザーラモン・RG。HGの相方ということでハッスルに潜り混み、気が付けばちゃっかりハッスル軍の一員となった男である。そしてもうひとりは、ニセHG。HGのDNAを採取したモンスター軍が作り出した、HGのクローンモンスターである。
しかし、コピー天国であるどこかの国が激しくバッシングされるご時世、やっぱりパクリが二人いるのはよろしくない。
せめてニセモノは、一人で充分! はたして、ホンモノのニセモノはどっちだ!?
閉じるまずはニセHGの分厚い胸板に張り手を見舞っていくRG。しかし、ニセHGには全く効いてない様子。腰を振りながら機嫌良くRGの攻撃を受けている。ならばとRGは直立式のボディアタックを連発。これでもニセHGの余裕は崩れない。だが、RGはさらにフライングニールキックを見舞って、遂にニセHGをダウンさせた。これで調子に乗ったRGはニセHGの腕を捕獲すると拝み渡りを敢行! しかし、ニセHGに手を離されて、股間をロープで強打。続けて、アトミックドロップ、マンハッタンドロップ、股裂きを連続で食らってしまう。こうなるとニセHGの攻撃は止まらない。串刺し式ラリアットでRGの動きを止めると、ロープに股裂き状態で張り付けにする。そして、身動きできないRGの股間をまさぐって、なんと赤ふんどしを強奪だ。さらにRGのタイツを脱がせ、生まれたままの姿にしようとするニセHG。心理的にも揺さぶりをかけると、今度は奪った赤ふんどしでRGの顔面をグルグル巻きにしてしまう。これはたまらない。RGは自分の股間の臭いがタップリと染み込んだ赤ふんどしで悶絶だ。そして、遂にニセHGは残ったRGのタイツに手をかけて脱がしてしまった! 『ハッスル』始まって以来の大惨事発生か!? しかし、RGは「全裸になって何が悪い」とばかりに堂々としている。よく見ると、なんともう一枚赤ふんどしを着用しているではないか! この隙にニセHGをダウンさせたRGは、何度もロープを往復してから、ニセHGの顔面に生肛門スターをお見舞いだ。これで勢いに乗ったRGは、ニセHGの反撃も凌いで、最後はジャックナイフ式のエビ固め! 見事に3カウントを奪い、ニセモノ対決に勝利した。
試合後、マイクを持ったRGは、退場するニセHGに向かって「ヨー、ヨー! 勝ちましたYO!ニセHG! HGを絶対に取り戻してみせまーす!」と、“HG奪回”を高らかに宣言! さらにRGは「今日は、お客さんに感謝の意を込めて、ハッスルブレイク中にこの姿で写真撮影会を行ないます!」と勝手にふんどし撮影会の開催を発表すると、場内からは「エーッ!」という悲鳴にも似た声が飛ぶ。そして最後に、RGは「やべえ……RGの進化が止まらねえ」と悦に入ると、「草加のみなさん! 愛してま〜すっ!!」と学生プロレスの後輩であり、某老舗団体のエースのフレーズをまたしてもパクってアピールしたのだった。
絶好調のケツおやじコーナーが、今宵もスタート!
「やってやるって! やってやるって!!」と、草加駅前でほうきを持ってゴルフ練習する越中詩郎。すると、越中は「おっしゃー! 行くぞー!!」とフルスイング! すると、なんとボールが駅前ビルを直撃! 瞬く間に、ビルは爆破し、草加駅前が大炎上だ! その光景に、「逃げろー!」と逃走した越中だが、しばらくすると越中の横を消防車と救急車が通り過ぎる。
そんなこともおかまいなしに、「進め〜!」と草加の街を行進する越中は、ここでいつもの部屋にやっと到着!
すると、ケツおやじTシャツを着込んでいる越中に目をつけた、MCを務める名称不明のキャラクターが「おっ、今日は素敵なTシャツを着ちゃってるね」とからかうと、「そうでもねえよ」とぶっきらぼうに答える越中だが、オリジナルTシャツができて嬉しいのか、なぜか顔がにやけている。
ちょっとご機嫌になった越中に、さらにMCのキャラは「ケツおやじ、このコーナー始まって以来のファンレターが届いたんだよ」と、さらなる朗報が! これには、越中も「来たか、ついに。そろそろ来ると思ってたんだよ」とニンマリ顔だ。
そして、「私はケツおやじさんの大ファンです。ケツおやじの試合を観ると、胸がキュンとなります。私にも、ケツおやじみたいな強くてカッコイイお兄ちゃんがいたらいいのにな〜」とかわいらしい声でファンレターが読み上げられると、越中は「いいね〜」と満面の笑み。ところが、このファンレターの差出人が千葉県在住の吉田さんという男性であることが明らかになると、越中は「なんだこの野郎! 男か、コラー! ふざけんな、バカ野郎!!」と怒り狂いながら、大暴れだ!
そんななか、今回の質問に突入! 質問の内容は「恋をすると、どうして胸が苦しいの?」というもの。ところが、越中は「また男か? ふざけんな、この野郎!」とまったくつれない様子。すっかり越中がご機嫌ななめとなってしまったので、MCのキャラは「この辺で終わりま〜す」と終了を告げる、最後に「ちなみに、質問をくれたのは埼玉県の藤田佳織さん。21歳の女子大生からでした」と質問者が女子大生だったことを明かすと、急に目の色が変わった越中は、「ちょっと待て、おい!」と鼻息を荒くする。
そして、越中は「佳織ちゃん、恋っていうのはな、耐えるもんだからな。つらいことがあったら、俺のところに来いよ。そしたら、俺がビートルズの……」と言いかけたところで、コーナーは終了となったのだった。
11分29秒 小路一番機
これより始まる第2ハッスルに登場するのは、ハッスルのトップを目指して、我が道を往く男・坂田亘だ!
昨年秋、ハッスラーNO.1を決める大会『ハッスルGP』の決勝戦で負けたショックから腐って発酵した坂田は、ナットーマンに生まれ変わり、目覚しい大活躍を見せた。ところが今年4月、坂田は何を思ったのか人気絶頂の中でナットーマンをまさかの封印。再び、素顔で闘うことを決意した坂田は、常識とはかけ離れた独自の価値観で生きる異色の存在なのだ。
そんな坂田と今夜タッグを組むのは、1年4ヶ月ぶりのハッスル復活となるクロダーマンだ! その昔、高田モンスター軍への入隊を志願したクロダーマンは、何度もトライアルに挑戦するも、ことごとく失敗し、いつしかフェードアウトしていた。もうハッスルに戻ることはないと思っていたクロダーマンだが、そんなある日、テレビでナットーマンの活躍を見て、もう一度復活したいと一念発起。クロダーマンは、ナットーマンを封印した坂田の元に姿を現したのである。
こうして、“草加限定”の条件付きでタッグを組むことになった二人だが、そんな彼らを叩き潰さんとするのは、今年3月に行われた2代目モンスター℃オーディションで、合格した方舟の乗組員、志賀賢太郎改め、パンチ・ド・Cだ! デビュー戦では、ナットーマンこと坂田亘から勝ち星を奪うなど、パンチの効いたキャラで目下、快進撃中のパンチ。一方、そんなパンチのパートナーを務める小路二等兵は、今、己の置かれた境遇に強いフラストレーションを抱えているのだ。
モンスター軍の中では珍しくお人好しで温厚な小路だが、後輩のパンチ・ド・Cが自分よりも格上扱いであることによって、長年に渡る下積み生活の不満がついに大爆発!
「パンチ・ド・C! 俺はお前の噛ませ犬じゃない! お前に獲れなかった坂田の首を、俺が獲ってやる! いつまでも二等兵なんてやってられるか!!」
ちなみに、4日後の後楽園では坂田と小路のシングルマッチが行なわれる。つまり今夜は、その前哨戦。きっとこの試合、タダで終わるはずがない!
閉じる久々登場のクロダーマンは自転車に坂田を乗せて、二人乗りで会場に登場! リングまで軽快に自転車を走らせ、リングインした。そして、モンスター軍のパンチと小路が入場してきて、いよいよ試合の開始だ。しかし、ゴングが鳴ってもパンチはすぐに試合を始めようとはせずに、相手のクロダーマンを隅に追いやり、お決まりの「シー!」ポーズ。四方の観客から声援を受けて、機嫌良く試合開始だ。まずは頭突き攻撃で先制してきたパンチ。これに対して、クロダーマンもラリアットで応戦する。しかし、小路が出て来ると、「お願いします」とすぐさま坂田にタッチだ。坂田と小路は激しい張り手の応酬から小路がショルダータックルを見舞う。続くエルボードロップは坂田にかわされたものの、払い腰、腕ひしぎを極めて坂田相手に優位に立って見せた。しかし、坂田も一歩も引かない。小路のエルボー攻撃を逆水平チョップで押し返すと、ローリングソバット、そしてカウンター式のフロントスープレックスを繰り出して小路を痛めつける。たまらず小路はパンチにタッチ。パンチは坂田を捕獲すると、コブラツイストで固める。そして、坂田を痛めつけながら「シー!」とアピールだ。ここは坂田が無理矢理脱出して、クロダーマンにタッチ。クロダーマンはトップロープに上がったところをパンチに捕まってしまうが、逆にクロダーマンカッターをお見舞いする。これに対してパンチもCの字式のエルボースマッシュで応戦だ。続いて坂田と小路が再び対峙。ミドルキックで攻めてくる坂田に対して、小路は払い腰を連発すると抱え上げてトドメの技を狙う。だが、ここは坂田が脱出してからカウンターのニールキックを食らわして阻止だ。勢いに乗ったハッスル軍は場外戦に移行。クロダーマンは得意の自転車を疾走させてのラリアットでパンチと小路をダウンさせる。さらにリングに戻ると、脚立を持ち出し、パンチの股間に設置。そして、イスを脚立に叩き付けて、パンチの股間にダメージを与える。クロダーマンは続けて、トップロープから脚立プレスをパンチに炸裂させる。だが、このピンチに小路がもの凄い勢いでリングイン! クロダーマンを蹴散らすと続けざまにアバランシュホールドで叩き付ける。そして、最後は脚立に叩き付けてからクロダーマンを抱え上げてデスバレーボム! クロダーマンを完全にノックアウトし、3カウントを奪った。
興奮がおさまらない小路は、マイクを持つと「おい、坂田! 次の後楽園は、こんなもんじゃ終わらねえからな!!」と坂田に宣戦布告し、「いつまでも二等兵なんてやってられるか!」と吐き捨て、去って行ったのだった。
9分45秒 せんべい焼き
“せんべいの街”草加にふさわしい“ご当地ハッスラー”草加せんべい仮面の参戦が決定! 噂によれば、この“草加せんべい仮面”、先日の5・4『ハッスル・ツアー2009〜5.4 in YOKOHAMA〜』(横浜文化体育館)で大活躍した開国仮面に負けず劣らずの実力者だとか。“草加限定”ながら、ハッスル軍にとっては頼もしい強力助っ人の登場となる。
一方、迎え撃つ高田モンスター軍は、現在のところ誰が登場するかは未定。しかし、草加征服&草加せんべい仮面を割って砕いてやろうと、悪だくみしているのは明らかだ。はたして、草加せんべい仮面は、草加の平和を守ることができるのか!?
場内ビジョンには、高田総統部屋が映し出され、もちろん登場したのは高田総統だ! 高田総統は、「ちょっと小腹がすいたな。おい、大原! 甘いもの、何かつまむものを持って来い!!」とREY大原に命令すると、ただちに大原が「総統、こちらをどうぞ!」と言って差し出したのは、お皿の上に盛られた草加せんべい。これを見た高田総統は、草加せんべいをほおばるも、「う〜ん、甘いなあシュークリーム……って、しょっぱいよ、バカ野郎!」とノリツッコミ炸裂! さらに、高田総統は「おい、この恐ろしく地味な食べ物はなんだよ!」と怒りをあらわにすると、大原は、「これは本日ハッスルの舞台となる草加市の名物“草加せんべい”という物だそうです」と説明する。
すると高田総統は、「おい、貴様! この私を侮辱しているのか?」と大激怒。これには、どうして怒られるのか理解できていない大原が困惑の表情を浮かべると、高田総統は「ハッスルの偉大なる支配者であるこの私が、こんな地味な物、食えるか!」とさらにダメ出しだ。これを受け、大原は「も、申し訳ありません。私が愚かでした」とただちに謝罪すると、「この失態、第1ハッスルで勝利するということで、どうかお許し下さい!」と許しを請う。
これを受けて、高田総統は「よかろう。では、鬼蜘蛛と組んで、地味すぎる草加せんべい仮面とKGをバリバリに叩き割ってくるがいい。そして、ここ草加の名物を根こそぎしけらせて来い!」と命令し、大原にビターンをして送り出したのだった。
閉じる大原たちがリングに入ってくると、草加せんべいをプレゼントする草加せんべい仮面。しかし、大原は草加せんべいを口にすると、「まずい!」と罵倒! せんべい仮面のせっかくの厚意をムダにしたのだった。そして、重々しい雰囲気の中、試合が開始された。まずは大原とせんべい仮面が先発だ。せんべい仮面は大原の軽快な動きにキッチリと合わせると、腕を捻ってKGに繋ぐ。意外な実力派の選手か? 続くKGも大原に風車式で投げられると思いきや、アームドラッグで切り返すなど絶好調の様子だ。そして、再びせんべい仮面の登場だ。赤鬼蜘蛛と対戦していたせんべい仮面は大原の介入もものともせずに赤鬼蜘蛛に逆片エビ固めを極めて優位に立つ。続くKGも赤鬼蜘蛛の顔面にドロップキックを発射。しかし、ロープに飛んだところで大原が背後から蹴りを見舞う。流れを変えた大原は凄まじい張り手と逆水平チョップでKGをタップリ痛めつける。KGがロープにもたれかかると背中にドロップキックをお見舞いだ。トドメとばかりに赤鬼蜘蛛がリングに入ってきて蜘蛛の糸を発射! しかし、これをせんべい仮面が身を挺して阻止! 自ら犠牲になってKGを救う。だが、KGはそれでも攻勢に出られない。モンスター軍のトレイン攻撃を食らって悶絶だ。しかし、ここからKGは底力を発揮。大原にコーナーに振られると上手くコーナーポストに腰掛けることに成功。そして、コーナーにボーッと突っ立っていた赤鬼蜘蛛に逆水平チョップを炸裂させる。さらに大原には人工衛星式のヘッドシザーズだ。そして、せんべい仮面にタッチ! せんべい仮面は赤鬼蜘蛛をコブラツイストに捕らえると、KGも人工衛星式の卍固めで大原を捕獲して援護射撃だ。しかし、軽量の悲しさ、KGは無理矢理ほどかれて大原にサイドバスターで叩き付けられてしまう。せんべい仮面もコブラツイストを解かれると、ローリングクレイドルを食らわされた。またもハッスル軍のピンチだ。しかし、このピンチにKGもせんべい仮面も動じない。KGは邪魔な大原を場外に追いやると、飛びつきのフランケンシュタイナーを繰り出す。その隙にせんべい仮面は赤鬼蜘蛛にセントーン・アトミコを発射! 草加市民の皆さんには嬉しい勝利をプレゼントした。
試合後、マイクを持ったKGが「草加せんべい仮面、すごい! めちゃくちゃカッコ良かった!!」と褒めると、これには照れる草加せんべい仮面。そしてKGは、観客に向かって「みなさん、草加の平和はせんべい仮面の力によって守られましたよ!」とアピールし、「ありがとう、草加せんべい仮面!」とお礼を告げたのだった。
今宵のオープニングは、キャプテンのボノくんをはじめとするハッスル軍の面々が、サインボールを観客に投げながら登場! 大歓声が沸き起こる中、全員がリング上に勢揃いすると、「オ〜ケ〜! 草加のみなさん、こんにちは! ハッスルが初めて草加にやってまいりました!」というRGの挨拶から、まずは本日の対戦カードの発表だ!
カード発表を終えたところで、RGは「今日の一番バッターのKG! 今日は、とてつもない奴を連れてきたんだよな?」と尋ねると、KGの「はい! とっても心強い助っ人が来てくれています! 入ってきてください!!」という声と共に登場したのは、“せんべいの街”草加から誕生した“ご当地ハッスラー”の草加せんべい仮面だ!
草加せんべいを観客に配りながら現われた草加せんべい仮面に、タッグパートナーのKGは「今日の第1ハッスル、私とこの草加せんべい仮面がタッグを組んでモンスター軍と闘います! みなさん応援よろしくお願いします!!」とアピール。そして最後に、ハッスル軍の必勝を祈願して、ボノくんの音頭のもと、「最後までハッスルしていくぞ!」と観客と一緒にハッスルポーズを決めて、オープニングを締めくくったのだった。
ハッスルとは、ハッスルの支配者・高田総統率いる高田モンスター軍と、それを倒さんとするハッスル軍が織り成す、壮大なるファイティング・オペラである。
5月4日に行なわれた『ハッスル・ツアー2009〜5.4 in YOKOHAMA〜』(横浜文化体育館)で、ハッスルの支配者・高田総統が衝撃発言!
「我がモンスター軍と貴様らハッスル軍との抗争は、終焉に向かっている。最終戦争、つまりアルマゲドンは、7月26日の『ハッスル・エイド』でやってくると予言しておこう!」
2004年から足掛け5年に渡り繰り広げられてきた高田モンスター軍とハッスル軍の抗争が、この夏、ついに終止符……!?
今夜は、来るべき恐怖の最終戦争に向けて、高田モンスター軍とハッスル軍の火花散る全面抗争が!
ハッスル軍のキャプテン・ボノくんが、高田総統の最後の砦・“モンスターK”川田利明と激突! 4日後には、直接対決を控える両者が、どんな心理戦を行なうのか!?
先月、2年9ヶ月ぶりに復活したマグナムTOKYO。闘うエゴイストの本能は、日増しに研ぎ澄まされ、ついに高田総統に対戦要求! 今夜の相手は、モンスター軍最強外国人コンビ。マグナムが“テキサス・ナポレオンズ”と試練の勝負に挑む!
“打倒・高田総統”に向け、この草加で主役の座を掴むのは、ボノくんか? マグナムか? 今宵、闘いの炎が草加で熱く燃え上がる!
「みなさん、こんばんは! ハッスルしてますかー!!」。恒例の前説を務めるのは、ハッスル審判部の野口大輔レフェリー! 野口レフェリーは、「ハッスル軍の選手が登場したとき、また、選手が素晴らしいパフォーマンスをしたときには大きな拍手を。高田モンスター軍が卑劣な行為をしたとき、RG選手がつまらないことを言ったときは、大きなブーイングをお願いします」と応援方法を観客に説明し、さっそく拍手&ブーイング練習スタート!
野口レフェリーの音頭で拍手&ブーイング練習が行なわれたあとは、続いてコールの練習。パンチ・ド・Cの「シー!」コール、ハッスルで人気急上昇中の越中詩郎の「ケツおやじ」コール、そしてハッスルには無くてはならない高田総統の「総統」コールを野口レフェリーがレクチャーだ。そして最後に、会場でのマナーを観客に注意して前説を締めくくったのだった。