高田総統以下、モンスター軍のメンバーがステージに勢揃いすると、さっそくアン・ジョー司令長官&特命係長 島田工作員らが観客に「総統」コールを促す。場内に大「総統」コールが巻き起こるなか、高田総統は「今日は寒いな。でも、寒いわりには、今日の会場は熱気があるな」と話を切り出すと、「今日はどの試合、どの場面が一番盛り上がったかな?」と、いきなり観客に質問! すかさず、場内の観客から返答が返ってくるも、ここで高田総統は「少しは気を使えよ! 私が出てきたときが、一番盛り上がってんだろ!?」とピシャリだ! そして、高田総統は「我こそが高田モンスター軍総統、そして、ハッスルの偉大なる支配者、高田だ!」と自己紹介をすると、すかさずアン&島田らが「総統」コールを観客に促し、またしても場内は大「総統」コールが沸き起こる。
するとここで、ボノくんが「ストップ! ストップ!」と場内の「総統」コールを制すと、「おい、モンスター軍! 卑怯だぞ!!」と猛抗議! これに対して、高田総統は「何が卑怯だ。やかましいっ!」とはね返すと、「おいボノ。聞けば来月、東京マラソンに出るそうじゃないか」とニヤリ。これにはすかさず、ボノくんが「マラソンに出るのは、ボノくんじゃないよ!」と否定すると、「おい! そこの金髪野郎ともう一回、勝負させろ!!」と、ケイドとの再戦を要求だ!
これを受けて、高田総統は「なんでお前みたいな弱っちい男と闘うために、わざわざアメリカから呼んだら、ランス・ケイドが気の毒だよ!」と、ボノくんの要求を退けると、「ぼくちゃん、わがまま言っちゃダメよ。お姉さんがおっぱいあげましょうか?」と、フランソワーズがボノくんをからかう。
フランソワーズの誘惑に、「お、お前……、な、何言ってんだよっ!」と、顔を真っ赤にして動揺するボノくん。するとここで、RGが「おい、おい、そこの女! 俺たちのキャプテンをからかうな!!」とボノくんをフォローすると、「お前のおっぱいはな、俺がチューチュー吸ってやるわ!」と、どさくさに紛れてアピールだ! ところが、これには同じハッスル軍の天龍源一郎が、マイクでゴツンと、RGにツッコミを入れる。
場内から爆笑が沸き起こるなか、高田総統は「ところで、あーよ。さっき、控室でも話をしたが、お前とは今月限りで派遣契約を打ち切るぞ!」と、あーちゃんに突然のリストラ宣告! いきなりの非情宣告に驚くあーちゃんだが、高田総統は「悪いが、荷物をまとめて、モンスター軍の寮を出て行けよ!」と追い討ちをかける。
これに対して、あーちゃんは「そ、そんなこと急に言われても困っちゃうんですけど。引越し代もないし。なんでもしますから、なんとかモンスター軍に置いていただけませんでしょうか」と必死に懇願すると、「あ、そうだ! 来月の後楽園、僕とあいつをシングルでやらせてください!」と、恥も外聞もなく土下座をしながらボノくんとの一騎打ちをアピールだ!
このアピールに、川田が「お前、見苦しいぞ!」とたしなめると、「だいたい今月分の給料がもらえるだけでもありがたいと思えよ。世の中にはな、未払いで困っている奴もいるんだよ!」と持論を披露すると、すかさず高田総統が「それは、誰のことだ?」とツッコミを入れる。これには、「いや、“例えば”の話ですよ」と一瞬たじろいだ川田だが、あーちゃんに向かって「だいたいな、お前ごときに、ボノを倒すのは無理だよ!」とピシャリだ!
これに対して、あーちゃんは「そんなことないっすよ! あいつの頭は、“エロ”しかありませんから!」と意気込みを見せると、「フランソワーズさん! 次は、もっとすごいエロ攻撃で援護射撃をお願いします!」と、今度はフランソワーズに懇願だ! これに対して、高田総統は「それじゃ、他力本願じゃないかよ!」とツッコミを入れつつも、「よかろう。では、3月25日の後楽園ホール大会、あーとボノのシングル決定だ!」と了承。さらに、「ただし、もしもしくじったら、そのときは即刻、クビ切りだからな!」と、あーちゃんに念を押す。
あーちゃんの対戦要求に、ボノくんは「あーちゃん! 闘いたいって、本気で言ってるの? もう、どうなっても知らないぞ!!」と確認すると、あーちゃんは「うるさいっ!! お前には、大人の階段を昇らせてやんねえぞ!」と、ふてぶてしく宣戦布告だ! ここで、高田総統が「ボノよ、キャプテンになったはいいが、もう底が見えてきたようだな。限界だよ! お前が“CHANGE! CHANGE!”と叫ぶほど、単なる負け惜しみに聞こえてこないよ」とニヤリ。すかさず、ボノくんが「バカ田! もう時代は動いてんだよ! お前の時代は終わったんだよ!!」と反論すると、TAJIRIも「そうだ、そうだ! ファンは変化を望んでいるんだ。もう、あんたが支配しているハッスルに飽き飽きしてるんだ! いま、世界は大きく変わろうとしている。僕たちが、本気でハッスルをCHANGEさせますよ!!」と、これに続く。
ボノくん&TAJIRIの猛反論に、高田総統は「お前らのほうこそCHANGEだよ! いままで、ぬるま湯に散々浸かっていたお前らが、本当に変われるわけないじゃないかよ!」と挑発すると、「はっきり言ってやろう! 脅威に値しないハッスル軍こそハッスルに必要ないんだよ! 変わるわけがないんだよ!!」と言い残し、モンスター軍の面々と共に、消え去って行ったのだった。
リング上に残されたハッスル軍。するとここで、KUSHIDAが「僕は、次負けたらハッスル追放ですから。3月は命がけで勝負しますよ!」と決意表明! すると、RGが「ボノくん! あのフランソワーズという女、次は何を仕掛けてくるか分かりませんよ。こうなったら、予習をしましょう!」とボノくんに提案すると、「ここはね、近くに栄町っていう、いいお風呂がいっぱいあるんですよ! そこでしっかりと予習しよう!!」と猛アピールだ! ところが、すかさず天龍がマイクでRGの頭をゴツンと叩くと、「さっきからくだらねえこと言ってんじゃねえ、この野郎!」と一喝。
ここで、TAJIRIが話の輪のなかに加わると、「そんなこと言ってる場合じゃないよ。いま、本当にCHANGEできるかもしれないよ。そして、僕らがCHANGEして、ファンのみなさんに、もっともっと大きな夢を見ていだだけるかもしれない」と持論を披露! すかさずRGが「その答えのひとつが、きっこーまんですか?」と鋭いツッコミを入れると、「あれは俺じゃない!」と、なぜかきっこーまんの声マネをしながら全面否定だ。
気を取り直してTAJIRIは、「高田総統が倒れたり、ハッスルに関するニュースで世間を騒がせたり……、なんか妙なことが起こってるでしょ。僕はね、感じるんだけど、ハッスルにとっての最終戦争、アルマゲドンが、もう、すぐそこまで近づいていると、僕はひしひしと感じているんですよ」とアピールすると、「キャプテン! アルマゲドンは、もうすぐですよ!!」とボノくんにゲキを飛ばす。そして最後は、「みなさん、一緒に新しい時代を創りましょう!」というボノくんの音頭で、観客と一緒に観客と一緒に「3、2、1、ハッスル! ハッスル!! YES! WE! HUSTLE!!」のハッスルポーズを決めて、“ハッスル新時代”を誓い合ったのだった。
4分58秒 ダイビングテキサス
2009年ツアー開幕戦となった1・29後楽園大会で、ハッスル軍新キャプテンに就任し、名実共にハッスルのエースとなったボノちゃん改めボノくん。メインハッスルで行なわれたモンスター軍とのイリミネーションマッチでは、最後まで生き残り、見事に初陣を飾った。
新キャプテンに課せられた使命は、長きに渡って続く、高田総統体制の終焉。モンスター軍の牙城を少しでも切り崩すためにも、ひとつの負けも許されないが……。
今シリーズ、対ボノ用に高田総統が送り込んできた新モンスター、それが、カウボーイ・ランス・ケイドだ! モンスター軍の海外エージェント・フランソワーズが、アメリカで発掘してきた元WWE世界タッグチャンピオンのケイドは、2・19後楽園大会で行なわれた前哨戦のタッグマッチでボノに快勝! 今宵の一騎打ちに弾みを付けた。
迫り来るケイド。また、ボノちゃん部屋で親友だったあーちゃんと仲間割れし、あーちゃんはモンスター軍へ。前途に待ち構える様々な困難に、ボノくんはどう立ち向かう!?
ここで場内ビジョンが切り替わり、高田モンスター軍基地が映し出されると、そこにいるのは、高田総統だ。高田総統は、ひとりで“ビターン!”の試し撃ちをするも、調子がおかしいのか、いずれも不発に……。するとここで、あーちゃんが登場! 恐る恐る高田総統に話しかけるあーちゃんは、「いつになったら、モンスター軍の正社員にしてもらえるんでしょうか? 早く、総統のビターンを受けて、身も心もモンスター軍になりたいんです」と懇願する。
これを受けて、高田総統は「それは、もう少し、お前の働きを見てからだよ! モンスター軍に正式採用されたいなら、メインのセコンドにでもついて、しっかり働け!」と命令すると、今度はフランソワーズが登場! フランソワーズは、「総統! 次の試合、ランス・ケイドの勝ちは見えてます。だって、総統のビターンを受けているんですから」と語ると、あーちゃんに向かって「あなたも、ビターンを受けたいなら、もっとモンスター軍に貢献することね!」とアドバイス。これには、高田総統も「まっ、そういうことだな」と納得したのだった。
閉じるケイドと共に入場してきたフランソワーズはなぜかエプロンで大開脚! なんとピンクのパンティが丸見えだ! このサービスに男性ファンは大喜びだが、ボノくんは赤面して恥ずかしそうに顔を隠してしまう。早くもケイドが心理戦で有利に立ったか? しかし、試合が始まると迫力満点の攻防を展開! 張り手合戦に打ち勝ったボノくんはコーナースプラッシュを2発連続で決めると、エルボードロップも炸裂させる! しかし、ここでフランソワーズがコーナーから足を上げてのお色気ポーズ! 思わず顔を隠したボノくんは、「試合ができねえよ!」と動揺を隠せない。気を取り直してボディプレスを発射したものの、ケイドは既に息を吹き返しており、自爆するはめになってしまった。そして、場外戦でも主導権を握られると、リングに上がってもストンピング、エルボーを食らってしまう。だが、場内の声援にすぐさま力を取り戻したボノくんはド迫力のパンチ攻撃でケイドを蹴散らすと、ブレーンバスターでケイドを叩き付ける。ところが! ここでまたもやフランソワーズがお色気アシスト! エプロンに上がったフランソワーズはなんと白いワイシャツを脱ぎ、セクシーさ満点のブラジャー姿になってしまったのだ! そして、ボノくんを挑発するように自身の胸を悩ましげに揉みしだくフランソワーズ。この妖艶な姿にはさすがのボノくんも口あんぐりだ。その隙にケイドはボノくんにラリアットを炸裂させると、トップロープからダイビングエルボードロップを投下! これがぐさりと決まり、ケイドがボノくんから3カウントを奪った。
リング上で、モンスター軍とハッスル軍が大乱闘を繰り広げるなか、「ハーッハッハッハ! 口ほどにもないな、ボノ!!」という声が! すると場内に『威風堂々』が鳴り響き、ステージに姿を現わしたのは、高田総統だ!
14分28秒 PK
後楽園ホールで行なわれるリサイタルはもはや定番! ハッスルきってのエンターテイナー、“モンスターK”川田利明。
ひとたびリングに立てば、デンジャラスK全開の激しい試合を展開。そして、昨年行なわれた『ハッスルGP2008』では、自身の地元・栃木で開催された決勝戦で、ハッスル史上に残る名勝負を展開し、見事に優勝。リング上での父親との包容は熱い感動を呼んだ。
一方、ハッスルの裏エースとも言われる川田と対するハッスル軍代表は、サムライ戦士・越中詩郎。
昨年の夏よりハッスル参戦した越中は、当初はハッスル軍、モンスター軍どちらにも属さずに、かつてのライバル高田延彦に似ているという理由だけで、高田総統の首を狙っていた。しかし、ハッスルのリングを制圧せんと卑劣な手を企てるモンスター軍のやり方に反発した越中は、昨年11月よりハッスル軍に正式加入をはたすことに。
そして、年が明けて、前哨戦となった2・19後楽園大会でも、両者は激しく激突! 方やハッスルが誇るエンターテイナー。方や試合で己を表現する無骨ファイター。魂と魂がぶつかり合う大一番が、いよいよ開幕する!
閉じるのっけから気合い満点の川田と越中。まずはリング中央でチョップの打ち合いだ。そして、越中は早速ヒップバットを連発! ならばと川田も顔面へのステップキックを連発してお返しだ。しかし、ここは越中が畳みかける。ヒップアタックを2発連続で炸裂させると、場外に逃げた川田にエプロンを走り込んでのダイビングヒップアタックだ。そして、場外で川田をいたぶると、鉄柵を踏み台にしてのケツ爆弾まで炸裂させた越中。場外のマットを剥がすと、コンクリートの床に川田をドリラーホール・パイルドライバーで串刺しにする。リングに戻っても越中の攻勢は続く。ヒップバット、ヘッドバットで川田の頭部にダメージを与えると、河津落とし、レッグドロップと畳みかける。そして、チンロック、「ブレーンバスター!」と叫んでからブレーンバスターで川田をマットに叩き付けた。防戦一方だった川田だが、カウンターのジャンピングハイキックでなんとか越中の動きを止めることに成功。エプロンに立った越中にフロントハイキックを食らわせて場外に落として、ようやく形勢逆転だ。場外で蹴りを連発すると、机に叩き付けてからリングに越中を戻す川田。そして、ニードロップを顔面に炸裂させてから、頭を踏み付けながら逆片エビ固めだ。さらにボーアンドアローを繰り出した川田。一方の越中も張り手攻撃で反撃に出るが、川田はスピンキックで動きを止める。そして、背中にサッカーボールキックを連発してから、顔面へのステップキックも連発。串刺し式フロントハイキック、ブレーンバスター、ストレッチプラムと攻撃の手を緩めない。そして、遂にトドメのパワーボムの体勢に。しかし、越中も腰を落として踏ん張る。逆にリバーススラムで切り返し、スクールボーイ、スモールパッケージと丸め込み技を連発して、流れを変えた。そして、ケツ爆弾を食らわすと、間髪入れずにトップロープからミサイルヒップを投下だ。さらにパワーボムを食らわせた越中。だが、川田も3カウントを許さない。越中がスープレックス狙いでバックを奪いにくると、強引に外してオーバーヘッドキックで脱出。さらに越中がトップロープに上がると逆に捕獲し、雪崩式ブレーンバスターで叩き付けた。これで流れを掴んだ川田はラリアットから急角度のパワーボム! しかし、越中はカウント1でキックアウト。ならばと川田は垂直落下式ブレーンバスターを繰り出すが、それでも越中は3カウントを許さない。しかし、越中の粘りもここまで。最後は川田のランニングローキックを顔面に食らって、遂にマットに沈んだ。
試合後、マイクを持った川田は、「おい! お前、どこがサムライなんだよ! サムライだったらな、ここで潔く切腹してみせるんじゃねえか? もう侍の時代は、終わったんだよ」と越中をバッサリ斬り捨てると、「いいか、今度は刀をマイクに持ち替えて、リングの上で歌ってみろよ! もう手遅れかもしんねえけどな、文明開化しろってことだ。そういうことだよ、バッドラックだ!」と言い残して、去って行ったのだった。
4分09秒 ナットー巻き
いま、ハッスルのリングに呼ばれもしないのに、毎度のように出没しているナットーマン。その正体は、誰がどう見ても小池栄子の旦那こと坂田亘なのだが、一応、念のため説明しておこう。
昨年秋、『ハッスルGP2008』決勝戦で敗北した坂田亘が、失意のあまりに河原で腐っていると、そのまま発酵。その結果、誕生したのがナットーマンではないか、と言われている。一見、見栄えは悪くないナットーマン。しかし、その実態は、ヒーローと呼ぶにはお恥ずかしいお粗末ぶりであった。
初登場は、納豆の名産地・茨城で行なわれた『ハッスル・ツアー2008〜11.22 in IBARAKI〜』(水戸市民体育館)。颯爽と登場し、カッコつけてバク宙をしたまではいいが、ナットーマンは、着地に失敗し、脳天を痛打! そのダメージで試合に負けるという、ありえない失態を犯す。
2度目の登場は、昨年のクリスマス興行。RGの大ピンチに駆けつけたまではいいが、タイミングが遅く、到着したとき、すでにRGは虫の息。と、登場時は大豆な場面で、すべり続けたナットーマンだが、今年に入り、見違えるような快刀乱麻の大活躍! ここにきて、一気に高田モンスター軍から狙われる存在となった。そして、3日前の2・19後楽園大会で、モンスター軍のアン・ジョー司令長官&小路二等兵からの抹殺予告を受け、今宵は1vs2のハンデキャップマッチで闘うこととなった。
すぐに調子に乗るところに危険な臭いを感じるのだが、はたして、実力者二人を相手に、ナットーマンは大豆な場面で活躍できるのか!?
閉じるアンと小路が先に入場したものの、ナットーマンは会場入りしていないというアナウンスが告げられる。怒りのアンは「ウソだ! きっとどこかのゴミ箱にいるはずだ! ナットーマン出てきやがれ!」とマイクアピールだ。すると、スクリーンに今やお馴染みとなったナットーマンの登場映像が流れる。そして、スクリーンには会場付近で自転車に乗っているナットーマンの姿が映し出される。それから間もなく、ナットーマンは自転車に乗ったまま会場に登場! 颯爽とリングに向かい、コーナーでポーズを取った。しかし、すぐさまアンと小路が急襲。モンスター軍の二人がかりの攻撃であっという間にピンチに陥ってしまう。小路の払い腰からの腕十字を食らって、さすがのナットーマンも悶絶。なんとか逃げ出したものの、続けてダブルショルダータックルを食らうと、今度は交互に蹴りを叩き込まれ、反撃の糸口が見えてこない。と、ここでスクリーンにきっこーまんなる謎の男の映像が映し出される! 「腐れ縁とは醤油ーことさ」という言葉と共に、きっこーまんはリングに駆け付けるとすぐにナットーマンを救出! ナットーマンと息のあったコンビネーションでモンスター軍を蹴散らしていく。だが、ナットーマンのドジっぷりは相変わらず。きっこーまんの背中を踏み台にして小路にボディアタックを食らわせようとしたものの、足を滑らせて倒れ込んでしまう。しかし、きっこーまんは掴みかかってきた小路に口から醤油らしき液体を噴射! 視界を封じられた小路は四つんばいで倒れていたナットーマンの背中につまづいて転倒! そのままナットーマンが裏返って、またもやタナボタ式の3カウントを奪ってしまったのだった。
試合後、ナットーマンは、ピンチを救ってくれたきっこーまんに「おい、きっこーまんとやら。お前の正体は……TAJIRIじゃないのか!」と、ズバッと核心を突く! これに対して、きっこーまんは「違う! 俺はTAJIRIなんて男じゃない!」と全面否定すると、返す刀で「そういうお前こそ、坂田亘だろ!」とやり返す。すかさずナットーマンは「違う! 俺は坂田亘じゃない! ナットーマンだ!!」とこちらも全面否定すると、「ともかく、今日はお前に助けられたぜ。ありがとう!」と、きっこーまんに感謝を述べる。これを受け、きっこーまんは「俺たちが力を合わせれば、旨みが倍増する! また大豆な場面がきたときは、俺のすべてをお前にかける! また会う日まで、きっこーまん!」と言い残し、颯爽と去って行った。
きっこーまんを見送ったナットーマンは、「モンスター軍! 俺のバイオパワーを思い知ったか!!」とアピールすると、「たとえ見た目は小粒でも、秘めた力は底知れず。値千金、納豆菌! ネバー、ネバー、ネバーギブアップだ!!」とカッコ良く決めて、こちらも颯爽と去って行ったのだった。
14分09秒 逆さ押さえ込み
インドの狂虎と合体! 怒りの牙をむくモンスターHGの恐怖!!
実に数奇な運命をたどってきたHG。かつては、改造人間スーパーHGとして、モンスター軍相手に八面六臂の活躍を見せていた……。
しかし、運命が一変したのは、昨年末に開催された『ハッスル・マニア2008』(2008.12.30/有明コロシアム)。そこで、モンスター軍最高医局長であるドクター中松の仕掛けた卑劣な罠が待っていた。
その罠とは、実はスーパーHGに変身するたびに、怒りのパワーが体内に蓄積し、一定量を超えるとモンスター化するというものだったのだ! モンスターHG初登場となった1・29『ハッスル・ツアー2009〜1.29 in KORAKUEN〜』(後楽園ホール)では、かつての明るく陽気なファイトスタイルはすっかり消え、陰湿で残虐な闘いが繰り広げられた。
もはや身も心もモンスターへと染まったHG。そして2月シリーズは、ハッスル軍の完全壊滅を図るべく、究極のモンスターとタッグを組んだ。その男こそ、“インドの狂虎”タイガー・ジェット・シンだ! 今年で、デビュー45周年。昭和プロレス伝説のスーパーヒールは、いまもって健在! 2・19後楽園大会では、HGのかつての相方であるRGを容赦なく血祭りにあげてしまった。
今宵は、天龍源一郎も含め3人で挑むハッスル軍。はたして、心の叫びは、かつての仲間であるHGに届くのか? それともまた、血の惨劇が繰り返されるのか!?
場内ビジョンが切り替わり、レイザーラモン行きつけの喫茶店『ともだち』が映し出されると、そこには痛々しい姿のRGが……。
「HG、いくらなんでもやりすぎやろ……、いつまであいつ、モンスターでいる気やねん。HGあってのRG……このままじゃ、俺がひとり浮きっぱなしだYO……」と、RGは力なくボヤいていると、「コラッ、RG! 呑気に落ちこんどる場合ちゃうやろ! このままじゃお前、芸能活動もできなくなるで」と、ここで店のマスター・ほんこんのおやっさんが登場!
続けて、ほんこんは「考えてみい、もともとRGっていうのは、“リアルゲイ”の略。でも、いまはHGがリアルゲイになってるぞ! お前、RGの名前も使えなくなるで」と、ズバッと核心を突く。これには、RGも「今さら出渕誠には戻せないYO……。市川AB蔵も、シルバーウルフもいまいち定着してないし……。なんか新しいキャラ考えないとあかんか」とキャラ変更を模索し始める。
すっかり弱気のRGに、ほんこんが「なんでお前は、そう逃げることばかりやねん! お前、相方やろ! お前がHGを元に戻したれや!!」とハッパをかけると、「そうだぞ、RG! いい加減に気持ちを切り替えろ! 次の幕張大会は、天龍さんも一緒だ」と、いつの間にか現われたアラン黒木もこれに続く。さらに、黒木は「実はな、昔、俺が探偵をやる前、天龍さんのカバン持ちをしてたことがあってな、あの人の強さは本物だ。俺らが全力でサポートするから、お前がHGの目を覚ましてやれ!」と、RGの背中を叩いてゲキを飛ばすと、これを受けてRGは「そうやな。確かに、今日はひさしぶりのWARG復活や。よっしゃ! いっちょHGに、目にモノ見せてやるわ!!」と意気込んだのだった。
閉じるやっぱり今日も観客席を荒らしながら入場してくるシンとモンスターHG&ニセHG。先に入場していた天龍らハッスル軍もリングから降りて、すぐさま迎撃に向かう。しかし、この大乱戦で分があるのはやはりモンスター軍だ。RGはニセHGに捕まってリングに連れて行かれ、天龍も場外でシンにタップリと痛めつけられる。リングでニセHGにロープ渡りを仕掛けたRGだったが、駆け付けたモンスターHGの蹴りを食らって場外に転落だ。それでもRGはリングに戻ると、ニセHGに直立式ボディアタックを食らわせていく。しかし、ニセHGはびくともしない。逆に捕まると、モンスターHGからもアトミックドロップを食らい、さらに股裂きにされる。そのRGの開かれた股にニセHGがヘッドバットを投下だ。かつての相方に容赦ないモンスターHGはRGのパンツを脱がせる恥辱刑まで敢行。しかし、最後はRGも意地でモンスターHGに一発食らわし、天龍とタッチした。その天龍はモンスターHGをチョップで蹴散らすものの、続くシンの首4の字固めに捕獲されピンチに。続けてシンからは急所攻撃を食らって悶絶。ニセHGからもキャメルクラッチに捕らえられたりと、ピンチが続く。しかし、ニセHGのブレーンバスターを逆に投げ返して逆転に成功。タッチを受けた黒木は得意の蹴り技でニセHGを翻弄する。そして、コーナーにニセHGを据えると、元祖・腰振りフランケンシュタイナーの体勢だ。これはニセHGに叩き落とされてしまったものの、すぐさまロープでワンバウンドしてからの飛びつき雪崩式フランケンシュタイナーを見せた黒木。だが、モンスターHGが上手く試合に介入し、捕まってしまう。ニセHGとモンスターHGはリング中央で濃厚なキスをしてからダブルのエルボードロップを投下。さらにコーナーに逆さ吊りにすると、シンもストンピングで加勢する。続けて場外に連れ出された黒木はここでもシンの暴行を受ける一方。鉄柱に叩き付けられ、ペットボトルの水をぶっかけられたりと散々だ。リングに戻ってもニセHGのサイドバスターを食らい、代わったシンからはコブラクローを食らってしまう。カットに入った天龍もモンスターHGに蹴散らされ、RGはビビって動けずにリング上では黒木が孤立状態だ。さらにシンが天龍を場外に連れ出すと、モンスターHGとニセHGは二人がかりで黒木をいたぶり始める。ダブルのチョークスラムを被弾した黒木は絶体絶命のピンチだ。そんな時、エプロンで固まっていたRGが好アシスト! モンスターHGがロープに飛んだ瞬間にロープを緩めて、場外に転落させたのだ。この隙に黒木は気力でジャンピングニーアタックをニセHGに叩き込むと、起死回生の逆さ押さえ込み! 大逆転の3カウントを奪い、ハッスル軍に勝利をもたらした。
試合後、フラフラになりながらもマイクを持ったRGは、「HG! 俺は、お前を元のHGに戻すのに、絶対に諦めへんからな! 俺が寄生虫の意地を見せてやるからな!!」
4分13秒 拷問逆エビ固め
ハッスル軍内で突如勃発した女の争い、きっかけはほんの些細な出来事だった……。
2009年ツアー開幕戦の1・29後楽園大会。この試合がハッスル軍としてのデビュー戦となる“空手ガール”KGのパートナーは、ハッスル軍3年目の頼れるお姉さん、“ハッスル天然少女”\(^o^)/チエだ。試合開始当初は、初タッグとは思えない連携も見せ、優位に試合を進めていた。ところが! 後輩のKGが、チエに誤爆しながらの勝利。二人の間に生まれた些細な亀裂は、3日前に行なわれた2・19後楽園大会で決定的なものとなった。
名門・中京女子大レスリング部出身のチエ。ハッスルデビューした後は、女性ながら大勢のモンスターと対等、時にはそれ以上に渡り合ってきた。そんなチエが、KGをここまで目の敵にするのは、先輩後輩の礼儀を叩き込みたい一心か? それともただ若さへのねたみか?
ハッスル軍女子同士による禁断の一戦! 怒れる先輩チエの牙城に、新人KGはどう挑む!?
閉じる後輩らしく、「お願いします!」と挨拶するKG。それに対して、チエは手を差し伸べて、握手を求める。しかし、これは罠! 大人げなく油断したKGに攻撃を食らわしたのだ。怒りのKGも得意の空手の正拳突きで対抗するが、さすがは先輩・チエ。あっという間に蹴散らし、コーナーで滅多打ちにすると、髪の毛を掴んでマットに叩き付ける荒技を見せる。さらに新弟子をしごくが如く、強烈なボディスラムでKGをマットに叩き付けるチエ。そして、逆片エビ固めでギブアップを迫る。なんとかロープブレイクしたKGに今度はロープを使っての拷問ストレッチ技。さらに鬼の様な形相でKGにストンピングを落としていく。しかし、遂にKGもカウンターのキックで形勢逆転だ。チエの背中にカカト落としを食らわすと、フランケンシュタイナーも繰り出してみせる。だが、チエはすぐにドロップキックで流れを引き戻す。そして、リング中央で思いっきり腰を落としての逆エビ固め! ガッチリと極まって、遂にKGもギブアップを表示した。
試合後、先輩としての貫禄を示したチエは、「おい、KG! てめえ、センスねえよ! さっさと辞めろ!!」とバッサリ! この厳しい言葉に号泣するするKGに、チエは「お前、泣いてんじゃねえよ! しょうがねえから、もう一回、チエがお前にハッスルの厳しさを叩き込んでやる! このブサイク!!」と罵声を浴びせ、去って行ったのだった。
7分10秒 超新星プレス
昨年来から、抗争を続けてきたモンスター軍のキモ男・レイ大原と、ハッスル軍の自己中男・KUSHIDA。そんな二人が、3日前の2・19後楽園大会で、大原はメキシコ修行時代に獲得したベルトを賭け、一方のKUSHIDAは、自身の髪の毛を賭けて、初の一騎打ちを行なった。
“お前よりも俺のほうが上”。そんな若さほとばしるライバル同士のぶつかり合いは、大原がベルトでKUSHIDAを殴打し、試合は再試合へ! ところが、負けていないにも関わらずKUSHIDAは、大原によって無残な髪型にされ、さらにセコンドの小路二等兵も試合に介入。この暴挙に、怒り心頭のTAJIRIが救出に現われるも、ここで突如現われたモンスター軍の新メンバー・藤田ミノルがTAJIRIを襲撃し、試合のノーコンテストとなった。。
と言うわけで、本日のオープニングマッチは、大原がモンスター軍新戦力の藤田ミノルを引き連れ、弟子に続き師匠の首を狙う! 一方、やられっぱなしじゃ終われないKUSHIDA。師匠・TAJIRIの助太刀を得て、汚名挽回なるか!?
ハッスル軍vsモンスター軍の仁義なき戦い、幕張死闘編! いざ開幕!!
閉じるタオルを被って入場してきたKUSHIDA。タオルを取ると、なんと坊主頭になっていた。そのKUSHIDAはゴングと同時に気合い満点で大原を攻撃。ショルダータックル、ドロップキックで大原をぶっ倒すと、コーナーでパンチを連発だ。続くTAJIRIも大原にフライングニールキックをかまして、カバーにいく。ハッスル軍が優勢だ。しかし、カットに入ってきた藤田に気を取られたところで形勢逆転。TAJIRIを自軍のコーナーで捕まえた藤田は大原からタッチを受けるとストンピングを連発。さらにエルボーで倒して、足で踏み付け式の体固めだ。さらにKUSHIDAを場外に蹴散らすと、TAJIRIの延髄に蹴りを一発。TAJIRIの気合いのパンチ攻撃もスルーすると上手く大原に交代し、流れをハッスル軍に渡さない。大原も巧みにTAJIRIにチョーク攻撃を食らわし、試合を優勢に運ぶ。だが、TAJIRIも場内の手拍子で力を取り戻すと、大原にハンドスプリング式エルボーアタック、藤田にも後ろ回し蹴りを叩き込み流れを変える。そして、交代したKUSHIDAも猛攻だ。大原にはコーナーからダイビングの前方回転アタックを食らわせると、TAJIRIとダブルドロップキック、ダブルプランチャーで大原&藤田を追い込んでいく。しかし、リングに戻ったところで大原が風車式のバックブリーカーで形勢逆転。ファルコンアローでKUSHIDAを追い込むと、藤田と共にトレイン攻撃で追撃する。そして、藤田が延髄斬りを食らわせたところでメキシカンストレッチで担ぎ上げてからマットに叩き付ける。ここはKUSHIDAもなんとかカウント2でキックアウト。そして、突っ込んできた大原をかわしてロープに激突させる。ちょうどそこにいたTAJIRIが大原に蹴りを叩き込んでアシスト。最後はコーナーからの超新星プレス! 遂に宿敵・大原から初めて3カウントを奪った。
試合後、マイクを持ったKUSHIDAは「おい、大原! 見たか! 正々堂々やれば、こんなもんだよ。毎回、毎回、汚ねえマネしやがって!」と怒りを露わにすると、大原は「一回勝ったくらいでイキがってんじゃねーぞ、こら! お前は師匠とのタッグかもしれないけど、俺はな、初めてのパートナーなんだよ!」と負け惜しみだ!
続いて、大原は「お前みたいなしょっぱい奴が、このNWAインターナショナルジュニアヘビー級のベルトに挑戦するなんて図々しいんだよ!」とKUSHIDAを挑発すると、「このベルトは偉大なレスラーたちチャンピオンになっていて、藤波辰爾、チャボ・ゲレロ……」と長々と説明し始めたところで、すかさずKUSHIDAから「ごちゃごちゃうるせえぞ! キモ男!!」とツッコミが入る。そして、KUSHIDAは「もう一回、そのベルトに挑戦させろよ!」と再戦要求だ!
これに対して、大原は「はあ、またやりたいの? いい加減にしろよ! 俺はな、そこにいるTAJIRIとやりたいんだよ。お前なんか眼中にねえんだよ! いいか、俺の前から消えろ!!」とKUSHIDAの要求をはね返すと、これに対してKUSHIDAは「お前に負けたら消えてやるよ! なんだってやってやるよ!!」と一歩も引かない。すると、すかさず大原が「いま、みなさん聞きましたよね? こいつが『消える』って言いましたよね?」と観客にアピールし、「次の後楽園大会で、僕がこのベルトを賭ける。僕が勝ったら、あなたはこのリングから去ってください!」と厳しい要求を突きつける。
この要求に対して、「おう、やってるよ!」と、“負けたらハッスル追放”という圧倒的不利な条件を飲み込んだKUSHIDAは、そのまま大原に襲い掛かる! これに怒った大原は、「だから、お前は自己チューって言われるんだよ!」と吐き捨てると、「みなさん! 3月の後楽園大会は、アディオス・コントラ・カンペオナートで、ムイビエン!」と言い残し、去って行ったのだった。
ハッスルとは、プロレスラーや格闘家はもちろん、スポーツ選手、お笑い芸人など、様々なジャンルから集まったエンターテイナー、人呼んで“ハッスラー”がリングでの闘いを通じて、己の存在を表現する、ファイティングオペラである。
現在、このハッスルのリングを支配しているのが高田総統率いる高田モンスター軍! そして、その頂点に君臨するのは、全知全能の支配者、高田総統だ! あるときは必殺“ビターン!”を使い、凶悪モンスターを生み出し、またあるときには、自らの化身をリングに送り込み、破壊の限りを尽くす。まさに、ファイティングオペラ座の怪人である。
その高田総統に忠誠を誓うモンスター軍のメンバーを紹介すると、“モンスター軍の助さん・格さん”アン・ジョー司令長官と特命係長 島田工作員、“うっかり二等兵”こと小路二等兵、“メキシコ帰りのキモ男”レイ大原に、“闘う派遣レスラー”あーちゃん、そして“悪に魂を売ったお笑い芸人”モンスターHGという強力メンバーに加え、今シリーズは、“インドの狂虎”タイガー・ジェット・シン、元WWE世界タッグチャンピオンの肩書きを持つ、カウボーイ・ランス・ケイドにモンスター軍海外エージェントのフランソワーズが加わる。そして、モンスター軍で忘れてはいけないのが、『ハッスルGP2008』王者、“歌って踊れるハッスラー”こと“モンスターK”川田利明だ!
その他にも、個性豊かなキャラクターがいっぱい! 世界に類を見ない強力個性派集団、それが高田モンスター軍なのである。
そんなモンスター軍からハッスルの覇権奪回を目指しているのが、ハッスル軍だ! メンバーは、今年から新キャプテンに就任したボノちゃん改めボノくんをはじめ、プロレス版メジャーリーグWWEの元スーパースター・TAJIRI、“日本の中高年の星”天龍源一郎&越中詩郎、“闘う寄生虫”フンコロガシRG&“空手ガール”ことKG、そして、ハッスル生え抜きコンビの“ハッスル超新星”KUSHIDA&“ハッスル天然少女”\(^o^)/チエと、こちらも強力ラインナップ! ちなみに、正式メンバーではないが、ハッスル軍の助っ人にたびたび現れるナットーマンに、“九龍の鬼”アラン黒木もこれに加わる。モンスター軍に負けず劣らずのキャラクター集団、それがハッスル軍だ。
今宵最大の見所は、高田総統が、ハッスル軍キャプテンのボノくんに差し向けた刺客、カウボーイ・ランス・ケイドの決着戦! さらに、『ハッスルGP2008』王者・川田利明と“侍”越中詩郎の激突など、ハッスル軍、モンスター軍の主力による仁義なき全面戦争が勃発だ!
ハッスル軍が勝って、支配者・高田総統の牙城を切り崩し、ハッスルをCHANGEさせるの!?
それとも、モンスター軍が勝って支配体制を守るのか!? ちなみに、先月の2009年ツアー開幕戦で、体調不良を訴え、途中退場した高田総統。一部では重病説も囁かれており、今夜の覇権争いになんらかの影響を及ぼすのか……!?
世界が変わり始めている2009年。ハッスルにも大変革の波が押し寄せる!
「みなさん! こんばんはー!!」。恒例の前説を務めるのは、ハッスル審判部の野口レフェリーだ! さっそく野口レフェリーは、「ボノくん」コールで観客と一緒に応援練習をスタートさせると、ここで「待ってください! ちょっとそのコール、聞き捨てなりませんよー!!」と、2・19後楽園大会に続いて高田モンスター軍の小路二等兵が登場!
小路は「そのコール、聞き捨てなりませんよ! ハッスル軍の応援なんて、いりませんよ!!」と野口レフェリーにクレームをつけると、「最近、みなさん、初心を忘れています。僕も、初心に帰り、腹の底から歯を食いしばって声を出しますので、みなさんもよろしくお願いします!」と、いつも以上に気合を入れながら「総統」コールを観客にレクチャーだ! そして最後に、野口レフェリーがタイガー・ジェット・シンがいかに危険であるかを観客に説明し、さらに会場でのマナーを注意して前説を締めくくったのだった。