ハッスル通信

6・17『ハッスル・エイド2007』で
プロレスデビューするクロマティ来日!

2007年6月5日

 6月5日(火)千葉の成田空港にて、6・17『KYORAKU presents ハッスル・エイド2007』(さいたまスーパーアリーナ)でプロレスデビューすることが決定したプロ野球界“史上最強の助っ人”ウォーレン・クロマティが来日記者会見を行った。現在53歳のクロマティであるが、現役時代とは変わらぬパワフルさで“来たるべき日”に向けて吠えた!

再生する


 元・読売ジャイアンツで“史上最強の助っ人”と呼ばれた男が、遂にハッスルでプロレスデビューする。その男の名は、ウォーレン・クロマティ。
 まず初めに、クロマティのキャリアをさらりと紹介しておこう。
 左投げ左打ちの外野手のクロマティは、1974年にマイアミ・デート短大からアメリカ・メジャーリーグのモントリオール・エクスポに入団。4年目あたりからレギュラーに定着し、チームの中心選手として活躍を見せた。
 1983年のシーズンオフ時にFA権を行使して、読売ジャイアンツへ移籍。入団1年目からいきなり35本塁打をマークするなど、日本でもレギュラーのチームの1人としてチームを牽引した。
 1989年には打率3割7分8厘で首位打者、4割4分9厘で最高出塁率を獲得。投手として20勝を挙げたチームの斉藤雅樹を抑えてMVPも受賞。1990年に読売ジャイアンツを退団している。
 それから約17年……。元プロ野球界の大物がプロレスに転向するとあって、会見場には大勢のマスコミが詰め掛けた。
 マイクを握ったクロマティは「プロレス挑戦は、自分にとって新しいチャレンジ。とても興奮している。小さい頃からプロレスを見ていて、自分は野球の現役時代に常にハッスルしていたので、ハッスルとはいいコンビネーションになる」と、プロレスデビューに向けて意気込みを語る。
 今回ハッスル参戦を決めたことには、1つの理由がある。去年からスタートした『ハッスル・エイド』は骨髄バンク運動に賛同した大会でもある。「私は友達を白血病で失ったことがある。自分が参戦することによって、苦しい人たちを助けることが出来ればいい」と、優しい一面をのぞかせるクロマティは参戦に至った経緯を語った。

 現在クロマティは53歳。現役時代から年月も経っており、体力面、精神面などを疑問視する声もある。
「私は真剣にハッスルのリングに参戦する。決してジョークだとは思わないでくれ。私はコンディションはいいので、勝つつもりでリングに上がる。ランニングは続けているし、筋トレと縄跳びは欠かさずやっている。一切心配はない」と、周囲の不安を一掃する力強いコメント。

 現役時代のクロマティのエピソードとして有名なものが、1987年の試合中にデットボールを受けて相手投手の宮下昌己氏(当時中日ドラゴンズ)の顔面を打ち抜いた右ストレートだ。
「その時の威力は今でも健在だ。今では、スイッチしながら右でも左でも打てるぜ。試合で相手の顔面に見舞ってやる」と、昔の凶暴性はまだまだ健在であることをアピール。そして、必殺技としてホームランチョップやヘッドスライディング系の技も用意済みだとか。
 関係者の話では、クロマティーのデビュー戦の相手として、“インドの狂虎”タイガー・ジェット・シンの名前が挙がっている。
「オレの相手は誰でもいいように、いつでも準備は出来ている。シンが相手でもいい。もしシンとやるならこう言っておいてくれ。『俺は危ないので気をつけろ』と」
 シンのサーベルに対抗して、グローブを持参し真剣白羽取りすることもほのめかしたクロマティ。ハッスル軍入りするかどうか現在のところ未定だが、もしハッスル軍入りすれば“史上最強の助っ人”になることは間違いない!