ハッスル通信

12・30『ハッスル・マニア2008』開催記念企画!
ハッスラーに聞く“親子愛”とは? 【RG編】

2008年12月28日

2008年最後にして最高の大一番となる12・30『ハッスル・マニア2008』(有明コロシアム)。ハッスル年間ストーリーの集大成を飾るにふさわしいメインカードでは、“モンスターK”川田利明&川田父vsグレート・ムタ&ボノちゃんという“究極の親子対決”がついに実現する! はたして、本当の“親子の絆”を証明し、2008年の“真の主役”の座を勝ち取るのは、一体どっちの親子なのか!? そこで、ハッスルオフィシャル取材班は今回、ハッスラーたちに「親子愛とは何か?」を聞いてみました! 前回のTAJIRIに続く、二人目のハッスラーは、“自称・ハッスルの神の子”RG! RGが語る“親子愛”とは、はたして……!? それでは、ど〜ぞ!


■RG(ハッスル軍)
「鍛えようによっては、子供は“金づる”なんです!」

――まずは、RGさんのご両親についてお伺いしたいのですが、お父様はどんな方ですか?
RG 父はサラリーマンなんですけど、僕が小さい頃はいわゆる転勤族だったんですよ。それで、家族に迷惑をかけていると思ったのか、あまり口出しするような感じではなかったですね。
――お父様と一緒に遊ばれたりとかは?
RG 小さい頃は、カブトムシ採りとかによく行ってましたよ。ただ、僕が学校で部活動を始めてからは全然でしたね。ウチは、おばあちゃんが農家をやっていて、その手伝いに父親が行ってたんですよ。だから、子供というよりは、自分の親を大切にする親孝行な人ですよね。
――怒られることもそんなになかった?
RG さすがに言うことを聞かないときは、ゲンコツぐらいは飛びましたけど、そんな滅多にはなかったですね。だから、どっちかと言うと、父親は口出ししないんですけど、母親のほうが……。
――お母様のほうが厳しかった?
RG それはもう、すべてにおいてですね(笑)。
――でも、それは愛情の裏返しっていうのもあるのでは?
RG どうなんですかね(笑)。ウチは下に妹がひとりいて、僕は長男なんですけど、なんか期待をかけられてましたね。学校の成績が落ちたら、えらい怒られましたし。あと、彼女ができたときなんかも、母親はあんまり嬉しそうじゃなかったなあ。
――それは彼女に対するお母様の嫉妬みたいな?
RG まあ、そうなんでしょうね。その当時は、まだ携帯電話がなかったんで、家の電話で彼女と話をするじゃないですか。それで、長電話をしてたりすると、「そんな子とは別れなさい!」ってよく言われましたよ(笑)。
――完全な言いがかりですね(笑)。
RG ウチの母親は、ちょっとプライドが高いところがあるので、僕には、いい大学に行って、いい会社に勤めてほしかったんだと思いますね。
――で、そのお母さんの期待には……?
RG まあ、一浪はしたけど、ちゃんと大学も卒業してるし。期待の半分くらいはかなえてあげたんじゃないですかね(笑)。
――大学を卒業されてから、芸人になる前に一度就職されてますよね?
RG はじめから就職するつもりは、まったくなかったんですよ。でも、母親が恐かったんで、とりあえず安心させようと思って就職しました(笑)。
――その当時、お笑い芸人を目指していたことに関して、お母さんは知ってたんですか?
RG たぶん知らなかったと思いますよ。でも、母親に相談したときは「結局、そっちに行くと思ってたよ」みたいなことは言ってましたね。
――ちなみに、そのときお父さんは?
RG 父親も、「どうせサラリーマンは続かんと思ってた」って言ってましたよ(笑)。
――で、お笑い芸人になられてから、しばらくは実家にも帰られてなかったんですよね?
RG 芸人になってから、10年近く実家に帰らなかったんですよ。テレビに出てないとか、ウダウダ言われるのがうるさいと思って(笑)。だから、僕が30歳のときに子供が産まれたんですけど、そのとき、ひさびさに会ったんですよ。
――じゃあ、結婚の報告とかは?
RG それは電話でしたね。でも、さすがに子供が産まれたときは、両親に会わせたほうがいいなと思って。だから、それまでは、ちょっと親に反発してたところがありましたね。
――遅れてやってきた反抗期(笑)。
RG ホント、初めて親に反抗しましたね。芸人になってからなんで、22歳から30歳くらいまでが反抗期ですよ(笑)。
――ちなみに、いまもお母様から何か言われたりとかは?
RG いまもありますよ。「全然テレビに出てないやんか」とか、そんなのはしょっちゅう言われますね。それで、さらに心が離れましたけど(笑)。
――思いっきり、いまも反抗期じゃないですか(笑)。
RG 前に実家に帰ったとき、レイザーラモンで出演した殺虫剤のコマーシャルのポップが、しっかりと飾られてたんですよ。なんやかんや言いながらも、結局は応援してくれてるのが、またムカつくんですよね(笑)。
――それでは逆に、1児の父であるRGさんのお子様との接し方についてお伺いしたいのですが。
RG 子供がやりたいと思ったことに関しては、絶対にやらせてあげたいですね。やっぱり、自分が親に反対されたっていうのが、心のどこかで引っかかってるんですよ。だから、親は常に子供を応援してるってことを、子供にも思ってもらいたいんで。
――ちなみに、お子様を怒ったりとかは?
RG 悪いことをしたら、ちゃんと罰は与えますよ。例えば、暗い部屋に閉じ込めたりとか。「ひとりっ子だからといって甘やかすなんてことは、ウチに限ってはないぞ!」というのをわからせないといけないんで(笑)。そのかわり、子供を褒めるときは、その何倍もの愛情をもって褒めてあげますよ。だから、僕の場合はどっちも過剰なんですよ。過剰に怒って、過剰に褒める。
――お子様に対しては、奥様も同じような感じなんですか?
RG 全然甘やかしてないですね。そこはたぶん、お互いの実家が東京から離れたところにあるので、子供もおじいちゃん、おばあちゃんに甘えられない、僕らも親に甘えられないと。だから、家族3人で生きていくんだから、たくましく生きろと。そういう教育方針なんですよ。
――大人、子供関係なく、家族の一員として対等に接すると?
RG そうですね。ウチの子供は、曲がりなりにも“芸人の息子”なんで、変なレッテルを貼られた状態でスタートするわけですから。ましてや、“RGの息子”となれば、相当なレッテルが貼られると思うので、「なめられるなよ」という意味での厳しさですね。
――お子様は、お父さんの仕事を理解できていますか?
RG まだ3歳なんで、僕の職業が何かっていうのは、ちょっとわかってないと思いますね。
――ちなみに、ハッスルの会場に連れて来られたりというのは?
RG 前に連れて来たことがあったんですけど、僕の試合になったら、息子がいきなり吐いたんですよ(笑)。それ以来、周りの人に迷惑がかかるからって、嫁さんも連れて来なくなりましたね。
――お子様にまで生理的に嫌われてましたか(笑)。
RG いや、違うんですよ! これは、僕の先輩である千原兄弟のお兄さん、千原せいじさんが言ってたことなんですけど、子供が吐くっていうのは、“自分に注目して欲しい!”っていうアピールでもあるっていう説があるんですよ(笑)。つまり、嫁さんが僕を観ていることに、「なんでパパばっかり観てるの? 僕を観て!」っていう僕に対するライバル意識を息子は燃やしてたんだと思いますね。
――それで、吐いたと(笑)。あと、お子様の将来について、RGさんの希望とかってあります?
RG やっぱり、小栗旬クンみたいに、めちゃくちゃモテてる俳優さんになってほしいですね。それで、べっぴんな嫁さんをもらってね。僕もだんだんそういうコネクションはできてきたんで、もし息子がそういう道を目指してくれるのであれば、全面的にバックアップしますよ!
――なんか実感がこもってますね(笑)。もし、俳優じゃなくて、父親と同じ道に進みたいって言われたらどうします?
RG それだったら、小さいうちから大喜利の問題を毎日出して、鍛えますよ。
――お笑い英才教育を?。
RG こういうのは、ちっちゃい頃からやんないと間に合わないですから。だって、イチローの父親とかもそうじゃないですか。
――イチローが小さい頃から、バッティングセンターに毎日通わせてたんですよね。
RG やっぱり、ちっちゃい頃からやってる奴には、かなわないんですよ!
――もう必死ですね(笑)。
RG そりゃ、必死になりますよ! だって、子供は鍛えようによっては、金づるじゃないですか。
――子供は金づる(笑)。
RG もう、きれいごとなんて言ってられませんよ!
――では、お子様がすごいスターになったら、そこに寄生しようなんて考えてるんじゃないですか?
RG そんなの当たり前ですよ! 子供っていうのは、すごい可能性を持ってますからね。だから、家系だって変えられることができるはずですよ(ニヤリ)。
――ちなみに、理想とする親子像ってあります?
RG ギターリストのCharみたいな親子関係にはあこがれますね。
――息子さんは、ロックバンド『RISE』のヴォーカリスト・JESSE(ジェシー)ですよね。それにしても、なんでまた?
RG 親子でニコニコしながら、一枚の写真に納まれる関係がいいんですよね。同じ業界にいて、「親父すげえな」「お前もすげえな」みたいな感じで、尊敬し合えるなんて最高じゃないですか。
――まさに、ライフタイム・リスペクトだと。
RG そうそう。RGと〜、息子が〜、♪一生一緒に、
――はい、どうもありがとうございました!

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