ハッスル通信

インリン様のM字ビターンマッチを川田が拒否!
逆に福岡、大阪でのプロレス対決を要求した
「開けた事のない引き出しを開ける」(川田)

2005年6月1日

東京・青山のDSE事務所にて、『ハッスル10』(7月13日・福岡国際センター)及び『ハッスル11』(7月15日・大阪府立体育会館)の記者会見が行われた。当初はハッスル軍の出場メンバー発表だったが、“ハッスルK”川田利明へのインリン様の手紙を問題児・石狩太一が持参したため、話は意外な方向へ……。

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「オイッス!」と元気よく会見場に姿を現した中村カントク。“ハッスルK”川田利明と“ハッスルI”石狩太一を引き連れての登場だ。いつものように、笹原GMに「オイッス!」そしてマスコミにも「オイッス!」。
「本日はハッスル軍の“重大発表”にお越しくださいまして、ありがとうございます。今日は福岡、そして大阪に出場するハッスル軍の強力なメンバーを紹介させていただくために来ました」と中村カントク。重大発表? もしや、兼ねてから戦力不足が指摘されているハッスル軍に新たなるメンバーが加入したのか?
 そんなマスコミの期待も虚しく、中村カントクが発表したのは次の出場メンバー。

“キャプテン・ハッスル”小川直也
“ハッスルK”川田利明
“ハッスルあちち”大谷晋二郎
ハッスルレンジャー
田中将斗
金村キンタロー
黒田哲広
崔領二
石狩太一

 ……何も変わり映えしない、いつものお馴染みのメンバーである。なぜにこれが重大発表なのか? 首を傾げるGMとマスコミ陣。しかし、中村カントクは「ど〜ですか、このメンバー! このメンバーであれば、どんな相手が来ようと我がハッスル軍の圧勝ですよ! つまり夏休み前の“ハッスル軍大進撃”上映会って感じですね」と得意気だ。
「う〜ん…」と納得のいかなさそうな表情のGM。「新モンスターが次々と登場しているモンスター軍に比べて、変わり映えしないですねぇ…」とGMも思わず本音が出てしまう。そこへ鳴り響く、中村カントクのカチンコ!
「何を言ってるんですか、GM(怒)!! GMまであのヤドカリやダボハゼ見たいな事を言って! 完璧なメンバーですよ。ねぇ、マスコミの皆さん!」
 シーン……。もちろん、誰も同意しない。それどころか、“これじゃあ記事にならねぇよ”“こんな事でわざわざ呼び出しやがって”という心の声が聞こえそうな、批難の目が中村カントクに向けられた。もう一度メンバー表を見て考え込む中村カントクは、合点がいかないようだ。気を取り直して中村カントクは川田にコメントをさせようとしたが、そこで突然、石狩が怪しげなファイルから手紙を取り出した。
「なんだ、そのファイルは!」と中村カントク。すると石狩はいけしゃあしゃあと「そこの入り口で島田二等兵とアン・ジョー司令長官からもらったんです」答える。
 これには中村カントクも怒り爆発! 「なんでお前が使いっ走りしてんだ! それに司令長官とか呼ばなくていいんだ。あんなヤツラはヤドカリ、ダボハゼと言っておけばいいんだよ!」。隣の川田も、相変わらずの石狩のとぼけっぷりに呆れ顔だったが、さらに石狩が火を注ぐ!
「これももらっちゃったんですよ、エッヘッヘ」と嬉しそうにニヤける石狩は、こともあろうにインリン様の特大ポスターを広げる!
「お前、それは『ハッスルMAGAZINE』の付録じゃないか! そんなもんに騙されるな!」と諭す中村カントクであったが、馬の耳に念仏の石狩。
 それはさておき、GMがインリン様からの手紙を読み上げる。内容は以下のとおりである。

拝啓

 暇でもてないハッスル軍の諸君。ご機嫌いかがかしら? どうせ、一足早い梅雨のようなジメジメした顔をしているんでしょうね。
 さて、そんなハッスル軍の中でも最もジメついた顔のハッスルKとやら…「インリンごときにやられて黙ってられるか!」と言ったきり、すっかり音沙汰ないけど、また引きこもちゃったのから…?
 まあいいわ、話を元に戻すわ。
 そんなに私のことが憎いなら、付き人の石狩太一君とまとめて、福岡・大阪で勝負してあげてもいいわよ。
 でも、汗臭いあなたと肌を合わせるのは絶対にイヤ!! 汗臭い男と肌を合わせるなんて、私の思想と哲学が許さないわ。
 そこで、新潟でエリカとかいう黒豚を完膚なきまでに叩きのめした、M字ビターンマッチで決着を付けてあげるわ。
 13日福岡で石狩、15日大阪でハッスルK! 連戦でも私は構わないわ。バカ師弟を連覇してあ・げ・る。特に引きこもりさん、あなたにM字ビターンマッチに出てくる、ほんの少しの度胸があるなら闘ってあげてもよくってよ。
 それとも…私の得意とするM字ビターンマッチの土俵に乗るのは、やっぱり怖いのかしら…? 

かしこ

インリン様

「はい、カット!カット!」と再びカチンコを鳴らす中村カントク。「やってられるか、帰りましょうハッスルK!」と、インリン様を相手にしたくない様子の中村カントクだったが、そこを川田が制した。
「俺、長い間プロレスやってるけど、そこまでバカにされた事はない。だからアタマにはきてますが、そんな挑発には乗らない。M字ビターンマッチは受けません」と、あくまでも冷静な川田。インリン様が提案したM字ビターンマッチをきっぱりと拒否した。
「自分がリングの上で出来るのはプロレスだけ。向こうは出来はしないだろうが、プロレスの試合であれば大阪でも福岡でも受けてやりますよ。長い間培ってきた、一度も開けたことのない引き出しを開けて自分のプロレスの幅を広げようかな、と思います」と川田はなにやら意味深な発言。とにかく、プロレスの試合であるならば、インリン様との対戦を受けるという事である。GMも「分かりました、インリン様にも伝えておきます」と、しかとこの言葉を受け止めた。
 静粛な雰囲気を一気にぶち壊したのは、場の空気が読めない男、そう、石狩であった。ニヤニヤと川田に近づくと、「プロレスの試合をやるんだったら、インリン様にあんな事もこんな事も…イッヒッヒッ〜」といやらしい笑いを浮かべ、「川田さん、あれやって下さいよ。パワーボムを途中で止めるやつ!」と提案する。川田が「?」という表情をすると、石狩は岸本PRを「ちょっと、ちょっと」と呼びつける。
 すると、石狩は岸本PRの頭を自分の股間に挟み、パワーボムの持ち上げる前の体勢に入る。さらにローライズのパンツから除くPR岸本の背中へ向けて、「こんな事も! こんな事も!」とタッチ!タッチ!のエロ石狩! セクハラどころか痴漢行為である。
「いい加減にしろ!」川田の蹴りが飛ぶと、石狩は悶絶! 中村カントクも川田も呆れ顔で、「しょーもない事ばかりやりやがって、帰りましょう! なに使いっ走りしてんだよ!」と吐き捨てて立ち去った。
 それだけでは済まなかった。お尻を抑えて悶絶する石狩へ、辱めを受けた岸本PRが帰り際に怒りの蹴り! ハイヒールの尖った靴先がグサリと石狩の●門へ突き刺さり、さらに悶絶する石狩。
「痔が…ウンコ洩れる…」とうめき声をあげながら、這いずり回って会見場をあとにする石狩であった。自業自得である。
 会見を終えた笹原GMの見解は、「川田さんもインリン様も、福岡と大阪で闘う意思はあるようです。しかし、M字ビターンマッチかプロレスなのか、いずれにしても日本マット界では、桜庭×ホイス以来のルール問題で大紛糾するでしょう。何とか実現させたいですが…」と困惑した様子。そして、「川田さんが言った“開けた事のない引き出しを開ける”という言葉が非常に気になります。プロレス史に残る激闘になる予感がしますね…」と神妙な面持ちで語った。

関連人物:石狩太一“ハッスルK”川田利明笹原GM中村カントク
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