ハッスル通信

ハッスル・キングメモリアル6人タッグトーナメント開催決定
一方、TAJIRIはエスペランサーの後遺症で再起は不可能!?

2006年6月28日

 6月28日(水)東京・青山のDSE事務所にて、7月9日(日)神奈川・パシフィコ横浜国立大ホールで開催される『KYORAKU presents ハッスル18』の記者会見が行われた。昨日の会見で高田モンスター軍側が要求した対戦カードを受け、 不満の“キャプテン・ハッスル”小川直也と失踪中だったTAJIRIが出席。しかし、当のTAJIRIはまだ『ハッスル・エイド2006』で対戦したザ・エスペランサーの恐怖に怯えており……。

再生する


 本日の会見も昨日に続き、加藤(A)GM代行と石井2代目PR代行の仕切りで会見はスタートした。RGMとともに6月シリーズで、燃え尽き症候群になった岸本2代目PRだったが、ここにきて若年性更年期障害の疑いが出てきたという。検査の為、本日も欠席となった。
 まず始めに加藤(A)GM代行は、7月シリーズで「ハッスル・キングメモリアル6人タッグトーナメント」を開催することを発表した。ハッスル軍、高田モンスター軍、坂田軍団から選抜された全6チームが、優勝商品であるゴールデン・アフロ(時価711万円)を目指して闘うことになる。
 7・9『ハッスル18』で準決勝までの4試合が行われ、7・11『ハッスル・ハウスvol.17』で決勝戦が行われる日程だ。
 ここで“キャプテン・ハッスル”小川直也とTAJIRIがアフロのカツラを着用して登場した。TAJIRIはどことなく元気がない様子。逆に元気いっぱいの小川はいつも通りに「おいっす!」の掛け声。しかし、もう夏バテ(?)のマスコミ陣は一向に反応する様子もない。
「人間、慣れはダメだぞ!」と言いながら、4度も掛け声を発する小川だったが、一方通行のままであった……。
「え〜、今度の7月シリーズですが、このタイトルを見ても分かるように、主役は俺たちなんです。ハッスル軍が総力を挙げてハッスル・キングに捧げるイベントにしたいと思っております。生前の橋本真也は、馬鹿馬鹿しいことを真剣にやるのが大好きでした。7月の2連戦は、あいつが天国で大喜びしてくれるようなイベントにしたいと思います……」と天井を見上げた小川。橋本の表情が浮かんだのだろう。目が少し潤んでいる。
「橋本真也を愛した奴、絶対に観に来いよな! 横浜と後楽園には、ぜひ、アフロを被って集合してくれ!」と小川はファンに広く呼びかけたのだった。

 続けて小川は、昨日の会見で高田モンスター軍が『ハッスル18』のメインカード(小川&TAJIRI VS ザ・Mペランサー&川田)を一方的に決めつけたことに関して不満を爆発させる。
「この2人にはTAJIRIとあちち(大谷晋二郎)が以前に勝ってんだよ。こっちとしては、全く受ける理由がねえ。Mペランサーじゃなくて、これがエスペランサーだったら、な?」と小川はTAJIRIに問いかけるも、様子を見てビックリ! なぜならTAJIRIは眼鏡が半分ずれ、茫然自失の状態だったからだ。話し出しても今までのTAJIRIではない。
「ザ・エスペランサーは“青春のエスペランサ”でも、なんでもなく・・・・・あれはヤバイ! ヤバイです!」と言いながらザ・エスペランサーの陰に怯えているようだ。
 すると、そこに島田二等兵とアン・ジョー司令長官が乱入だ!
「はいはいはいはい。マスコミの皆さん、ドゥ・ザ・ハッスルしてますか! いやー、いよいよですね。『PRIDE GP 2006 2ndROUND』。吉田に勝って欲しいですね〜」と島田二等兵。
「イエース。彼こそ真の柔道王デース! どっちが先輩か分かりませんネー!」とアン・ジョー司令長官は、小川を前に嫌味タップリな発言。2人は「モンスターモンスター、ヤッホーヤッホー!」と、いつものごとくネタをしめるのであった。
 不機嫌になった小川は、「今日はハッスル軍の会見だ。邪魔すんじゃねえ、このヤロー!」と一蹴する。するとここで、島田二等兵はおかしな様子のTAJIRIを発見。
「あれ? TAJIRIじゃねえか。お前、エスペランサーのトラウマで失踪してたんじゃねえのか?」
 慌てた小川は「そんなわけねえだろ」と全面否定する。TAJIRIも「はい。僕は休みが出来ると、よく京都のお寺巡りに行くのが趣味なんですよ。今回も6月シリーズが終わったんで、ふらっと出かけただけですよ。さっき、キャプテンにもお土産の“おたべ”を渡しましたから。あなたたちには“おたべ”はありませんよ」と平静を保とうと必死だ。
 しかし、アン・ジョー司令長官はすでに見破っていた。
「ユーは必死でごまかそうとしているようですが、ミーたちの眼は節穴じゃないデスヨ。ユーはこの前の試合で、エスペランサーに額を打ち抜かれましたネ? 今、夜な夜な、その時の恐怖に、さいなまれているでショー!」そう言ったアン・ジョー司令長官は、島田二等兵にある物を出すように指示。

 それは、ザ・Mペランサーの合成写真だった。TAJIRIはその写真を見た瞬間、エスペランサーのトラウマにさいなまれ、一気に怯え出した。「キャー! キャー!」と泣き叫ぶTAJIRIに追い討ちをかけるように、島田二等兵がエスペランサーの入場テーマ曲『トレーニング・モンタージュ』を口ずさむとTAJIRIは半狂乱し、体を小さく丸め怯えるのみ。
「いいデスか! 我がモンスター軍の軍法では、ユーの犯した罪は決して許されるものではアリマセン! ニューリン様のマスクをはがし、その傷をさらした罪を死ぬまで償うがイイ。今度の横浜では、このMペランサーがユーの身も心も破壊することでショー!」(アン・ジョー司令長官)。
「やだ、やだ、やだよー」とTAJIRIは恐怖に震え、頭を抱え込んでしまった。心配そうに見つめる小川は一大決心。
「よ〜し! やってやろうじゃねぇか。もし、俺たちがMペランサーに勝ったら、次はエスペランサーを出せよ。俺はな、今まで2年半、高田の野郎をリングに上げるためにハッスルしてきたんだよ。これに勝ったら、俺とエスペランサーでシングルマッチだ、分かったな!」
 小川はやる気満々。しかし、一方のTAJIRIは完全におかしくなってしまい、会見場の端に置いてある胡蝶蘭の花びらを一枚一枚めくっている。
 島田二等兵は「そんなことより、TAJIRIの心配したほうがいいんじゃねえか? あんなんで使いものになんのかよ? ハッハッハッハッハ! おい! TAJIRI、いいか! ザ・エスペランサーのトラウマを、Mペランサーが更に増大させてやるからな!! お前はもう、『あ●たのジョー』のカルロスみたいなもんで、もう廃人! 使いものにならねーんだよ!」と言いたい放題。
 呼応するようにアン・ジョー司令長官も、「いいデスカ! 7・9『ハッスル18』は、かつてない大きな変化が起こることを予告しておきまショー。見逃せば、ユーたちもついてこられなくなりますヨ! 必ず、7月シリーズはハッスルをチェックしなサーイ!」と意味深な発言をしながら、島田二等兵とアン・ジョー司令長官は姿を消した。
「大丈夫か? TAJIRI?」心配する小川は最後に「3、2、1、ハッスル! ハッスル!!、トルネード〜ハッスル!」と大晦日以来のトルネード・ハッスルで会見を締めた。しかしもはや、TAJIRIはハッスルポーズさえも出来ず、目がうつろな状態。小川の肩を借りる形でTAJIRIはようやく引き揚げたのだった。
 本日のTAJIRIを見る限り、もはや再生は不可能!? どうなる、ハッスル軍。Mペランサーの登場もあり、ハッスル軍に最大のピンチが訪れたことだけは間違いない。そして『ハッスル18』で起こる“大きな変化”とは一体……。