ハッスル通信

“橋本さんの後継者”大谷がトーナメント制覇宣言
しかし、抽選会に乱入した坂田と一触即発!

2006年7月4日

 7月4日(火)東京・PRIDE道場にて、7月9日(日)神奈川・パシフィコ横浜国立大ホールで開催される『KYORAKU presents ハッスル18』ハッスル・キングメモリアル6人タッグトーナメント抽選会が行われた。 ハッスル軍、モンスター軍の代表者による抽選会は、ハッスルには珍しく無事に終わるかに思われたのだが…

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 今日の抽選会は、すっかりお馴染みとなった加藤(A)GM代行と石井2代目PR代行の仕切りでスタートした。(※石井2代目PR代行によれば、岸本2代目PRの若年性更年期障害は徐々にではあるが回復に向かっているとのこと)時価711万円のゴールデンアフロを賭け、6チームで争われるハッスル・キングメモリアル6人タッグトーナメント、加藤(A)GM代行のテンポ良い仕切りでトーナメントの枠組みが抽選によって決められていく。
 まず最初にくじを引いたのは大谷晋二郎。橋本とはZERO-ONE時代からの盟友であり、「色んなことがありすぎて1年が凄く早く過ぎました。元はと言えば、このハッスル、そしてZERO-ONEは、橋本さんが作ったものです。その意志を受け継ぎ、しっかりと継承してきたつもりです。そういった意味でも、橋本真也の後継者は僕だと思います」と、このトーナメント、そして橋本に対する想いは強い。さらに「ずっとZERO-ONEでやってきた田中将斗と話をしまして、橋本真也の付き人を一番長くやっていた安田忠夫を加え、“チーム ハッスル・キング”として出ることにしました」と、まさに橋本に捧げる超党派のチームを結成。「今回のトーナメント、絶対に僕たちが勝つ。勝つというか何が何でも勝ちたい。何が何でも僕たちが勝たなければならないという気持ちでいっぱいです」と、その固い意志を熱く語った。
 続いては“チーム ハッスル・トゥモロー”として若手中心となったチームを代表してどっこい浪口がくじを引く。浪口は橋本の最後の付き人であり、言わば“破壊王イズム最後の継承者”である。「トーナメントの開催を聞いて、居ても立ってもいられなくなり、参戦を直訴しました。やるからには結果を気にせず、全力でぶつかっていきたいと思いますので、応援宜しくお願いします」と若手らしいコメントを残している。
 三番手に登場したハードコアブラザーズの金村キンタローも“らしい”コメントで締めくくった。いきなり得意の韓国語で挨拶すると「皆さんもご存知のように橋本さんは楽しいことが好きな少年のような人だったので、俺たち“ハードコアブラザーズ”も明るく楽しく激しい試合をして、天国の橋本さんを喜ばせたい」と続け、最後はマイクを通して大音量のゲップで締めくくった。

 そしてここからはモンスター軍の登場。まずは最強“KARI族3人衆”の代理としてアン・ジョー司令長官と島田二等兵が抽選会場に姿を現した。「ハッスル・キングメモリアルトーナメントは、我がモンスター軍がワンツーフィニッシュで、メモリアル感を台無しにしてやりマース!」とアン・ジョー司令長官。そして抽選ボックスからくじを引くと、なんと一回戦で大谷率いるチーム ハッスル・キングとの対戦が決定する。それを見たアン・ジョー司令長官はなんともいやらしい笑顔を浮かべて「ハハハハ! これはどう見ても決勝進出は楽勝デス」と高笑い。そして島田二等兵は、最強KARI族3人衆から預かってきた手紙を石井2代目PR代行に読ませるのだが、石井2代目PR代行の口から出てくるのは「ひき肉合挽きを200g、長ネギ、マル●ヤの麻婆豆腐…」と食材らしき言葉ばかり。島田二等兵は誤って「モンゴリアンチョップ」のまかないのメニューを持ってきたらしい。しかし、ここでアン・ジョー司令長官と島田二等兵は得意気に「モンスター、モンスター、ヤッホー、ヤッホー」と決めポーズ。どうやら二人が用意したボケだったらしいのだが、若干すべった感は否めなかった。
 ここで改めて“最強KARI族3人衆”のコメントを読む石井2代目PR代行。「我々のリベンジを受けることもなく、橋本は勝手に死んだ。今度のトーナメントでは我々の怨念を晴らすべく、狩り族最強の戦士を送り込む。覚悟しておくがいい」。石井2代目PR代行が手紙を読み終えると、アン・ジョー司令長官は「そういうことデスヨ。ハッスルポークに受けた恨みはすべてユーたちにぶつけマ〜ス!」と大谷を挑発する。「やってみろ! このヤロー!」と今にもアン・ジョー司令長官に掴みかからんばかりの大谷だったが、そこは金村と浪口に制止されるのであった。モンスター軍2番目の登場となったのはチーム6mの佐藤耕平。しかしアン・ジョー司令長官と島田二等兵はジャイアント・バボが来ると思っていたらしく「耕平? なんで?」と疑問を浮かべる。ここでマイクを持って挨拶する耕平だったが相変わらずの滑舌の悪さで「●×※▼?○%…」と何を言っているのか全く分からない。結局「何を言っているんデスカ? ハッスル・キングへの熱い思いは分かりますけど、会見はバボに任せたはずデスヨ」とアン・ジョー司令長官に説得され、モンスター軍は引き上げていった。
 最後は残りの一枠に自動的に坂田軍団が入ったところで抽選会は終了となったのだが、「オイ! コラ! 何終わろうとしてるんだよ。何で俺をちゃんと紹介しねえんだよ」と、何と道場のリング下から坂田が登場。どうやら抽選会の一部始終をリングの下に隠れて聞いていたらしい。すると坂田は「だいたいな、こんな地味な顔ぶればっかりだったら、せっかくのトーナメントが盛り上がらねえだろうが。だがな安心しろ、俺様がトーナメントに出れば一気に盛り上がるだろう。なあ大谷?」と大谷を挑発。「俺はこんな時ばかり、意気しゃあしゃあと出てくるヤツを見ると鼻で笑いたくなるんだよ」と続ける。さらに「言っとくけどな、コイツら橋本さんのことあんまり知らねえぞ」と、このトーナメントにかける大谷の意気込みを逆なでするような言葉を吐き捨てる。さすがの大谷もこの発言はぶち切れて「お前が橋本さんの何を知っているんだ!」と坂田に襲い掛かる。浪口と金村が二人を分けたものの、一触即発のムードは収まらない。「自称・後継者の大谷さんよ、トーナメントはな、俺たち坂田軍団が優勝するからな。覚えとけよ、このボケ!」と立ち去る坂田を大谷は怒りの表情でにらみつける。「ちくしょう…」とつぶやき、マイクを握った大谷は「今回は誰が出てこようと優勝するんだよ。(優勝するのは)俺たちしかいねえんだよ。誰が文句言っても俺が優勝するんだ!」と絶叫。今日は俺が締めると、怒りのトルネードハッスルで抽選会を締めた。
 久しぶりにキラーモード全開となった大谷。トーナメントの組み合わせ上、決勝まで勝ち進まなければ坂田軍団との対決はないのだが…トーナメント行方だけでなく、モンスター軍を巻き込んだこハッスル軍と坂田軍団の抗争からも目が離せない。