処女作のタイトルは『ムーンサルトじいさん』!
TAJIRIが『週刊漫画サンデー』で漫画原作デビュー!!
2008年7月14日なんとTAJIRIが、7月15日発売の『週刊漫画サンデー』で漫画原作デビュー!!
メンバーズサイトではインタビュー動画を配信中!
TAJIRIが、ハッスル大会パンフレットのイラストでお馴染みの漫画家・須田信太郎氏と強力タッグを組んで、読み切り漫画『ムーンサルトじいさん』で、念願の漫画原作デビュー! 処女作『ムーンサルトじいさん』は、7月15日発売の『週刊漫画サンデー』(実業之日本社)にて掲載されるぞ!!
そこで、われわれハッスルオフィシャル取材班はTAJIRIを直撃し、独占インタビューに成功! 漫画原作デビューに至るまでの秘話、そして『ムーンサルトじいさん』の見どころを、漫画原作家・TAJIRIが語ってくれた!
――7月15日発売の『週刊漫画サンデー』に読み切りの『ムーンサルトじいさん』っていうプロレス漫画が載るんですけど、この原作をなんとTAJIRIさんが担当されたということで。
TAJIRI はい。
――以前からTAJIRIさんが「漫画の原作に挑戦してみたい」という希望があるっていうのは噂でチラホラ耳に挟んでたんですけど。それがついに実現したという。
TAJIRI ええ。
――そして作画が須田信太郎先生で、この方はハッスルのサイトとかパンフレットとかでもお仕事をされていますよね。
TAJIRI 昔のパンフらしいですね、僕はその頃まだ(ハッスルには)いなかったんで知らなかったんですけど。『kamipro』の坂井ノブ記者に紹介してもらって、意気投合して「やろうか!」ということで。
――この作品はですね、ファンの皆さん全員に読んでいただきたい内容なんですけども、まあ、通常のプロレス漫画とは全然テイストの違う、非常に……これは何系って言うんでしょうね?(笑)。
TAJIRI なんでしょうね?(笑)。ただ、僕はプロレスの漫画でも、プロレスの闘うシーンをクローズアップしては決して描きたくないんですよ。そんなもん、面白くないと思うんですよね。僕自身、プロレス漫画を読んでても戦闘シーンは飛ばして読んじゃうんですよね。面白くないから。そうじゃなくて、プロレスにはいろいろプロレスに携わってる人間の、リングに上がるまでのいろんな心の葛藤だとか、おもしろいエピソードだとか、そういうのがいっぱいあるじゃないですか。それは経験した人間にしかわからないんで、そのへんをこれから漫画で描いていきたいんですよね。そういうものってリングの上で表現できる部分じゃないから。だから、リング以外の表現するステージがほしかった。それには「漫画が凄くやりやすいかな?」と思ったんですね。
――これは推測なんですけど、TAJIRIさんも少年時代、『プロレス入門』とか、ああいった類の書籍が好きだったのかなっていう(笑)。たとえば「プロレスラーはビールを何ガロン飲む」だとか、いろんなおとぎ話的なことが載ってたじゃないですか。あのあたりの部分がこの作品のベースになってるのかなっていう。
TAJIRI 無意識になってるかもしれないですね。
――作中のセリフにもありますが、「猪木の自伝で、自分の汗で水たまりができるって本当だったんだ」とか。あとは、基礎練習をしないですぐ技の練習をやりたがる選手に対して「このアメプロ世代がっ!」って先輩が怒鳴るセリフとか、かなり笑ったんですけど(笑)。このへんは会場でリングを観てるだけじゃわからない部分っていうか。こういうプロレスの中のひとつの部分もとTAJIRIさんはお好きなんでしょうね。
TAJIRI そうですね。好きなんですよねぇ、そういうところが。
――このストーリーの構想っていうのはどこから?
TAJIRI 漫画の話は、いろいろいつも考えてるんですよ。その中でね、なんかムーンサルトをやろうとしてるけど、踏ん切りがつかなくてずっと立ったままの人間っていうのがいたら面白いかなと思ったんです。そこから浮かんだ話なんです。だからコーナーポストに立ったまま年を取っちゃった人っていう、その絵からスタートしたんですよ、お話が。だからこういう話にするつもりは当初はまったくなかったんですよね。
――作ってるうちに結果こうなった、というか。
TAJIRI ええ。「なんでその人はそこまでしてそれをやる必要があったのかな?」って、そうやって掘り下げていったら自動的にこの話ができたんですよ。ならそれに対するこだわりがその人にあるんだろうなって。そういう感じで話が広がっていって、この話になったんですね。あとね、これは僕自身の実体験でもあるんですよ。僕もね、いまではムーンサルトなんか使わないですけど、IWAジャパンの若手時代に、その場飛びのムーンサルトは躊躇なくできたんですよ。だけどトップロープからはどうしてもできない、けどやってみたかったんですよ。それでどうしたかっていうと、そのとき高田馬場にSPWFの道場があって、そこを使わせてもらってて。で、まずセカンド(ロープ)からはできそうなんだけど、トップに足が引っ掛かっちゃうんじゃないかっていう不安があるからできないんです。だからまず、誰もいないときにトップロープを外して、セカンドも外して、サードだけにしてその上に乗っかって。それでできたんですよ。「あ、できる!」。今度はセカンドをつけて、トップは外したままセカンドに乗ってやったらできたんですよ。そういう自分の経験が……それぐらいムーンサルトプレスは、いまは誰でもやるけども、当時はあんまりできる人いなかったんですね。それぐらい凄い技だったわけで。「だったら数十年前はきっとそれどころじゃねえだろうな」って、そういうところから(この作品のストーリーが)出てきたんですよ。
――じゃあホントにこの作品に登場してくるじいさんがご自身の体験とかなりリンクされてますね。
TAJIRI そうですね。だから、絵を描いた須田さんは「もっとTAJIRIさんの自分の経験に基いたようなエピソードを入れたほうがいいんじゃないの?」って言うんだけど、じつは全然入ってるんですね。
――思いっきり。
TAJIRI 思いっきり(笑)。
――ぜひこれは皆さんに読んでほしいですね。
TAJIRI ええ、読んでいただいて、買っていただいて、巻末のハガキにマルつけてもらって送ってもらって(笑)。つまんなくてもマルして送ってもらいたいですね。
――今回は読みきりですけど、今後も原作をやっていくご予定などはあるんですか?
TAJIRI それは、ちょっとお楽しみに。
――ない話ではない、と。
TAJIRI うん。
――とりあえず、まずはデビューおめでとうございました。
TAJIRI ありがとうございます。
漫画界、さらにはプロレス界を大きく揺るがす衝撃作『ムーンサルトじいさん』。新たなステージに挑戦するTAJIRI渾身の作品をどうぞお楽しみに!!
そこで、われわれハッスルオフィシャル取材班はTAJIRIを直撃し、独占インタビューに成功! 漫画原作デビューに至るまでの秘話、そして『ムーンサルトじいさん』の見どころを、漫画原作家・TAJIRIが語ってくれた!
――7月15日発売の『週刊漫画サンデー』に読み切りの『ムーンサルトじいさん』っていうプロレス漫画が載るんですけど、この原作をなんとTAJIRIさんが担当されたということで。
TAJIRI はい。
――以前からTAJIRIさんが「漫画の原作に挑戦してみたい」という希望があるっていうのは噂でチラホラ耳に挟んでたんですけど。それがついに実現したという。
TAJIRI ええ。
――そして作画が須田信太郎先生で、この方はハッスルのサイトとかパンフレットとかでもお仕事をされていますよね。
TAJIRI 昔のパンフらしいですね、僕はその頃まだ(ハッスルには)いなかったんで知らなかったんですけど。『kamipro』の坂井ノブ記者に紹介してもらって、意気投合して「やろうか!」ということで。
――この作品はですね、ファンの皆さん全員に読んでいただきたい内容なんですけども、まあ、通常のプロレス漫画とは全然テイストの違う、非常に……これは何系って言うんでしょうね?(笑)。
TAJIRI なんでしょうね?(笑)。ただ、僕はプロレスの漫画でも、プロレスの闘うシーンをクローズアップしては決して描きたくないんですよ。そんなもん、面白くないと思うんですよね。僕自身、プロレス漫画を読んでても戦闘シーンは飛ばして読んじゃうんですよね。面白くないから。そうじゃなくて、プロレスにはいろいろプロレスに携わってる人間の、リングに上がるまでのいろんな心の葛藤だとか、おもしろいエピソードだとか、そういうのがいっぱいあるじゃないですか。それは経験した人間にしかわからないんで、そのへんをこれから漫画で描いていきたいんですよね。そういうものってリングの上で表現できる部分じゃないから。だから、リング以外の表現するステージがほしかった。それには「漫画が凄くやりやすいかな?」と思ったんですね。
――これは推測なんですけど、TAJIRIさんも少年時代、『プロレス入門』とか、ああいった類の書籍が好きだったのかなっていう(笑)。たとえば「プロレスラーはビールを何ガロン飲む」だとか、いろんなおとぎ話的なことが載ってたじゃないですか。あのあたりの部分がこの作品のベースになってるのかなっていう。
TAJIRI 無意識になってるかもしれないですね。
――作中のセリフにもありますが、「猪木の自伝で、自分の汗で水たまりができるって本当だったんだ」とか。あとは、基礎練習をしないですぐ技の練習をやりたがる選手に対して「このアメプロ世代がっ!」って先輩が怒鳴るセリフとか、かなり笑ったんですけど(笑)。このへんは会場でリングを観てるだけじゃわからない部分っていうか。こういうプロレスの中のひとつの部分もとTAJIRIさんはお好きなんでしょうね。
TAJIRI そうですね。好きなんですよねぇ、そういうところが。
――このストーリーの構想っていうのはどこから?
TAJIRI 漫画の話は、いろいろいつも考えてるんですよ。その中でね、なんかムーンサルトをやろうとしてるけど、踏ん切りがつかなくてずっと立ったままの人間っていうのがいたら面白いかなと思ったんです。そこから浮かんだ話なんです。だからコーナーポストに立ったまま年を取っちゃった人っていう、その絵からスタートしたんですよ、お話が。だからこういう話にするつもりは当初はまったくなかったんですよね。
――作ってるうちに結果こうなった、というか。
TAJIRI ええ。「なんでその人はそこまでしてそれをやる必要があったのかな?」って、そうやって掘り下げていったら自動的にこの話ができたんですよ。ならそれに対するこだわりがその人にあるんだろうなって。そういう感じで話が広がっていって、この話になったんですね。あとね、これは僕自身の実体験でもあるんですよ。僕もね、いまではムーンサルトなんか使わないですけど、IWAジャパンの若手時代に、その場飛びのムーンサルトは躊躇なくできたんですよ。だけどトップロープからはどうしてもできない、けどやってみたかったんですよ。それでどうしたかっていうと、そのとき高田馬場にSPWFの道場があって、そこを使わせてもらってて。で、まずセカンド(ロープ)からはできそうなんだけど、トップに足が引っ掛かっちゃうんじゃないかっていう不安があるからできないんです。だからまず、誰もいないときにトップロープを外して、セカンドも外して、サードだけにしてその上に乗っかって。それでできたんですよ。「あ、できる!」。今度はセカンドをつけて、トップは外したままセカンドに乗ってやったらできたんですよ。そういう自分の経験が……それぐらいムーンサルトプレスは、いまは誰でもやるけども、当時はあんまりできる人いなかったんですね。それぐらい凄い技だったわけで。「だったら数十年前はきっとそれどころじゃねえだろうな」って、そういうところから(この作品のストーリーが)出てきたんですよ。
――じゃあホントにこの作品に登場してくるじいさんがご自身の体験とかなりリンクされてますね。
TAJIRI そうですね。だから、絵を描いた須田さんは「もっとTAJIRIさんの自分の経験に基いたようなエピソードを入れたほうがいいんじゃないの?」って言うんだけど、じつは全然入ってるんですね。
――思いっきり。
TAJIRI 思いっきり(笑)。
――ぜひこれは皆さんに読んでほしいですね。
TAJIRI ええ、読んでいただいて、買っていただいて、巻末のハガキにマルつけてもらって送ってもらって(笑)。つまんなくてもマルして送ってもらいたいですね。
――今回は読みきりですけど、今後も原作をやっていくご予定などはあるんですか?
TAJIRI それは、ちょっとお楽しみに。
――ない話ではない、と。
TAJIRI うん。
――とりあえず、まずはデビューおめでとうございました。
TAJIRI ありがとうございます。
漫画界、さらにはプロレス界を大きく揺るがす衝撃作『ムーンサルトじいさん』。新たなステージに挑戦するTAJIRI渾身の作品をどうぞお楽しみに!!
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