モンスター軍の小川、川田に続く標的は長州力だった!「ロートルは消えろ!モンスター軍こそがど真ん中だ!」
2004年4月29日ゴールデンウィークに世間が浮かれる中、マスコミに届いた一通の招待状。
それは、都内某所にある「高田総統のお部屋」への案内図であった。
そこで、高田モンスター軍・高田総統が初めて報道陣の前に姿を現し、会見に臨んだのである。
ここは都内某所。その部屋に一歩足を踏み入れると、途端に暗闇が広がる。僅かな灯りは数本のローソクのみだ。そして、ローソクの灯に照らされて浮かび上がるのは、モンスター軍の旗。そう、ここは高田モンスター軍・高田総統のお部屋なのである。
まずは総統の忠実なしもべ、島田参謀長がいつものようにコルセットを首に巻きつけて登場。「高田総統が自ら皆さんの前に姿を現すのは異例の事。特にプロレスマスコミの諸君は、くれぐれも失礼のないように。総統はとても高貴なお人です」と、ゴールデンウィーク中にわざわざ足を運んでくれた報道陣を、高飛車な態度で迎える。まさに、虎の威を借りた何とやらである。日和見主義とは、この島田参謀長の事を言うのであろう。
しかし、そんな報道陣の不服など全く意に介さない島田参謀長。それどころか、「さあ、道を開けろ! 高田総統がお通りになるのだ」と仕切り始めた。
エルガーの『威風堂々』が部屋に鳴り響き、ここで高田総統が姿を現した。集まった報道陣を見渡すと、「私は暗闇に慣れているが、諸君はどうかね。不安はないか?」と、さっそく報道陣を気遣う優しさを見せる。さすが、島田参謀長とは人間の出来が違う。さらに、「誰の目を見てしゃべればいい? 全ての目を見てしゃべろう。諸君、ご機嫌はいかがかな?」と優しい言葉をかけた。
総統はまず、ハッスル査定試合として『PRIDE GP』に出場し、ステファン・レコを肩固めで見事に下した小川直也にお祝いの言葉を述べる。「チキン、いや小川くん。査定試合のクリアと見事な勝利に、心からおめでとう」。どうやら、総統も小川の勝利を喜んでいるようだ。ところが、すぐに総統のサングラスがギラリと光った。「しかし、何事にもハードルを高く設定する私から言わせれば、査定試合の小川くんのハッスル度は40%だ」と厳しいお言葉。
「にも関わらず、チキンこと彼はすでにあのポークくんとタッグを組んで、『ハッスル3』に出場するとはしゃいでいるようだ。私にしてみれば寝耳に水だね」と高田総統は不快感を露にしながらも、「まあ、よしとしよう。査定試合をクリアしたのだから、チキン小川くんを『ハッスル3』に出してあげよう。これは私からの贈り物だ。気持ちよく出してあげるとしよう」と寛大な措置を取る事にしたようだ。
ただし、と高田総統は付け加える。「今後、ハッスルで無様な試合は許さん!」と警告を発した。
まずは総統の忠実なしもべ、島田参謀長がいつものようにコルセットを首に巻きつけて登場。「高田総統が自ら皆さんの前に姿を現すのは異例の事。特にプロレスマスコミの諸君は、くれぐれも失礼のないように。総統はとても高貴なお人です」と、ゴールデンウィーク中にわざわざ足を運んでくれた報道陣を、高飛車な態度で迎える。まさに、虎の威を借りた何とやらである。日和見主義とは、この島田参謀長の事を言うのであろう。
しかし、そんな報道陣の不服など全く意に介さない島田参謀長。それどころか、「さあ、道を開けろ! 高田総統がお通りになるのだ」と仕切り始めた。
エルガーの『威風堂々』が部屋に鳴り響き、ここで高田総統が姿を現した。集まった報道陣を見渡すと、「私は暗闇に慣れているが、諸君はどうかね。不安はないか?」と、さっそく報道陣を気遣う優しさを見せる。さすが、島田参謀長とは人間の出来が違う。さらに、「誰の目を見てしゃべればいい? 全ての目を見てしゃべろう。諸君、ご機嫌はいかがかな?」と優しい言葉をかけた。
総統はまず、ハッスル査定試合として『PRIDE GP』に出場し、ステファン・レコを肩固めで見事に下した小川直也にお祝いの言葉を述べる。「チキン、いや小川くん。査定試合のクリアと見事な勝利に、心からおめでとう」。どうやら、総統も小川の勝利を喜んでいるようだ。ところが、すぐに総統のサングラスがギラリと光った。「しかし、何事にもハードルを高く設定する私から言わせれば、査定試合の小川くんのハッスル度は40%だ」と厳しいお言葉。
「にも関わらず、チキンこと彼はすでにあのポークくんとタッグを組んで、『ハッスル3』に出場するとはしゃいでいるようだ。私にしてみれば寝耳に水だね」と高田総統は不快感を露にしながらも、「まあ、よしとしよう。査定試合をクリアしたのだから、チキン小川くんを『ハッスル3』に出してあげよう。これは私からの贈り物だ。気持ちよく出してあげるとしよう」と寛大な措置を取る事にしたようだ。
ただし、と高田総統は付け加える。「今後、ハッスルで無様な試合は許さん!」と警告を発した。
この後、島田参謀長より、モンスター軍がかねてから口にしている“例の計画”は、一部で報道されているような小川を『PRIDE GP』に出すことではなかったことが明らかにされた。「それは計画のほんの一部に過ぎない。我が高田モンスター軍の真の目的は、日本のプロレス界の構造を根こそぎぶち壊すことである」と宣言した。
続いて、高田総統の指令により、5月8日(土)横浜アリーナで開催される『ハッスル3』の対戦カードが笹原ハッスル事業主任より発表された。
▼第9試合
小川直也&橋本真也 VS X組
▼第8試合 三冠ヘビー級選手権
<王者>川田利明 VS <挑戦者>ビル・ゴールドバーグ
▼第7試合
大谷晋二郎&X VS マーク・コールマン&ジャイアント・シルバ
▼第6試合
田中将斗&黒田哲広 VS サブゥー&金村キンタロー
▼第5試合
長州力 VS X
▼第4試合
ダスティー・ローデス VS スティーブ・コリノ
▼第3試合
ゼブラーマン VS 悪の中の悪(当日発表)
▼第2試合 ワールド・プロレスリング〜世界のプロレスから・メキシコ編〜
オスカル・ゼビージャ(男)&シンティア・モレノ(女)&ピンピネーラ(オカマ)&マスカリータ・ザグラダ(ミニ) VS グラン・アパッチェ(男)&ティファニー(女)&ポルボ(オカマ)&ミニ・アビスモ(ミニ)
▼第1試合
カズ・ハヤシ&スパンキー VS TAKAみちのく&Lowki
「ちょっと待て!」高田総統が、対戦カードに異を唱えたのは長州力の名があったことだ。「なんで長州力の名が入っているんだ。大物気取りのゲスト気分でのこのこ出てきて、燃えカスのような試合をするあいつがなぜ入ってる?」。
島田参謀長が慌てて弁明したところによれば、昨日のZERO-ONE大阪大会を高田総統にも内緒で見に行ったところ、長州にチェーンソーで追い掛け回され、一張羅のジャケットをビリビリにされたという。そんなくだらない個人的な理由で、島田参謀長が制裁マッチを組みたいというのだ。「あれは我らに喧嘩を売っていると思いました」と島田参謀長。
しばし考え込んだ高田総統だったが、「よかろう。あのロートルに適当な相手でもあてがってやれ」と指示。島田参謀長はモンスター軍入りを希望しているという選手リストを広げ、「いいのがいました。ZERO-ONEに参戦していたキング・アダモというのがすでに洗脳済みです。“アダモンスター”として出しましょう。ロートルにはこのあたりで充分でしょう」ということで、第5試合は長州力VSアダモンスターということになった。
それを聞いた高田総統は、「いいだろう。茶化してやれ。あのロートルが地団駄踏んでる姿が目に浮かぶよ。ワッハッハッ!」と日本のプロレス界を長年にわたって引っ張ってきた長州に対して、嘲笑を浴びせる。さらに、『ハッスル3』のポスターを広げさせ、長州の顔部分に葉巻を押し当てて焼く暴挙。
「いいか! 現実的に尻に火がついているのは長州だ! ハッスルで久しぶりに小さな光を浴びたにも関わらず、それで満足しているのが長州力だ。彼は日本のプロレス界を変えるためにWJとやらを作ったらしいが、それが今や選手もいない、資金もない体たらくぶり。彼は革命戦士と呼ばれていたらしいが、革命が聞いて呆れるわ! よく聞け! 高田モンスター軍こそが、いまやプロレス界のど真ん中だ」と、罵詈雑言のあらん限りを吐き捨てる高田総統。先日は全日本プロレスの川田を、ハッスルにゲスト気分で参加している事を槍玉に挙げたが、今度は長州に怒りの矛先が向いたようだ。
「またハッスルにバイト気分でノコノコ来るようだったら、長州力の名前、存在を即刻消してやる! 覚悟しろ」と、高田総統は言い残し、マントを翻して去っていった。
島田参謀長は、明日30日のZERO-ONE後楽園大会にモンスター軍を引き連れて乗り込む事を予告。長州に答えをもらうという。明らかに格下の相手、そして今日の侮辱の数々。長州がこのまま黙って受け入れるとは思えない。『ハッスル3』は風雲急を告げる!
続いて、高田総統の指令により、5月8日(土)横浜アリーナで開催される『ハッスル3』の対戦カードが笹原ハッスル事業主任より発表された。
▼第9試合
小川直也&橋本真也 VS X組
▼第8試合 三冠ヘビー級選手権
<王者>川田利明 VS <挑戦者>ビル・ゴールドバーグ
▼第7試合
大谷晋二郎&X VS マーク・コールマン&ジャイアント・シルバ
▼第6試合
田中将斗&黒田哲広 VS サブゥー&金村キンタロー
▼第5試合
長州力 VS X
▼第4試合
ダスティー・ローデス VS スティーブ・コリノ
▼第3試合
ゼブラーマン VS 悪の中の悪(当日発表)
▼第2試合 ワールド・プロレスリング〜世界のプロレスから・メキシコ編〜
オスカル・ゼビージャ(男)&シンティア・モレノ(女)&ピンピネーラ(オカマ)&マスカリータ・ザグラダ(ミニ) VS グラン・アパッチェ(男)&ティファニー(女)&ポルボ(オカマ)&ミニ・アビスモ(ミニ)
▼第1試合
カズ・ハヤシ&スパンキー VS TAKAみちのく&Lowki
「ちょっと待て!」高田総統が、対戦カードに異を唱えたのは長州力の名があったことだ。「なんで長州力の名が入っているんだ。大物気取りのゲスト気分でのこのこ出てきて、燃えカスのような試合をするあいつがなぜ入ってる?」。
島田参謀長が慌てて弁明したところによれば、昨日のZERO-ONE大阪大会を高田総統にも内緒で見に行ったところ、長州にチェーンソーで追い掛け回され、一張羅のジャケットをビリビリにされたという。そんなくだらない個人的な理由で、島田参謀長が制裁マッチを組みたいというのだ。「あれは我らに喧嘩を売っていると思いました」と島田参謀長。
しばし考え込んだ高田総統だったが、「よかろう。あのロートルに適当な相手でもあてがってやれ」と指示。島田参謀長はモンスター軍入りを希望しているという選手リストを広げ、「いいのがいました。ZERO-ONEに参戦していたキング・アダモというのがすでに洗脳済みです。“アダモンスター”として出しましょう。ロートルにはこのあたりで充分でしょう」ということで、第5試合は長州力VSアダモンスターということになった。
それを聞いた高田総統は、「いいだろう。茶化してやれ。あのロートルが地団駄踏んでる姿が目に浮かぶよ。ワッハッハッ!」と日本のプロレス界を長年にわたって引っ張ってきた長州に対して、嘲笑を浴びせる。さらに、『ハッスル3』のポスターを広げさせ、長州の顔部分に葉巻を押し当てて焼く暴挙。
「いいか! 現実的に尻に火がついているのは長州だ! ハッスルで久しぶりに小さな光を浴びたにも関わらず、それで満足しているのが長州力だ。彼は日本のプロレス界を変えるためにWJとやらを作ったらしいが、それが今や選手もいない、資金もない体たらくぶり。彼は革命戦士と呼ばれていたらしいが、革命が聞いて呆れるわ! よく聞け! 高田モンスター軍こそが、いまやプロレス界のど真ん中だ」と、罵詈雑言のあらん限りを吐き捨てる高田総統。先日は全日本プロレスの川田を、ハッスルにゲスト気分で参加している事を槍玉に挙げたが、今度は長州に怒りの矛先が向いたようだ。
「またハッスルにバイト気分でノコノコ来るようだったら、長州力の名前、存在を即刻消してやる! 覚悟しろ」と、高田総統は言い残し、マントを翻して去っていった。
島田参謀長は、明日30日のZERO-ONE後楽園大会にモンスター軍を引き連れて乗り込む事を予告。長州に答えをもらうという。明らかに格下の相手、そして今日の侮辱の数々。長州がこのまま黙って受け入れるとは思えない。『ハッスル3』は風雲急を告げる!