ハッスル通信

長州&RIKISHIの日米スーパータッグ結成、『ハッスル5』は7対7全面対抗戦! ハッスル軍は高田総統をリングに引きずり出す事が出来るか!?

2004年9月14日

都内DSE事務所で、『ハッスル5』対戦カード発表記者会見が行われた。今回は、全試合がハッスル軍VS高田モンスター軍の全面対抗戦となった。

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6日後に迫った『ハッスル5』の対戦カード発表記者会見はこれまで通り、笹原GMの挨拶から始まった。

今回の『ハッスル5』は、全7試合がハッスル軍対高田モンスター軍の全面対抗戦。両軍の抗争は回を重ねるごとに激しさを増している。そしてGMの口から発表されたのは、以下の5カードだ。 

▼第1試合
カズ・ハヤシ&レオナルド・スパンキー
VS
ザ・フライング・バンパイア16世&ザ・フライング・バンパイア28世

▼第2試合
川田利明&横井宏考
VS
ザ・モンスターC、マーク・コールマン

▼第3試合
ハッスル仮面レッド&ハッスル仮面ブルー
VS
ザ・デビル・ピエロ1号&ザ・デビル・ピエロ2号

▼第4試合
ザ・グレート・サスケ
VS
ジャイアント・シルバ

▼第5試合
金村キンタロー&田中将斗&坂田亘
VS
サイコ・ザ・デス&ザ・ピラニアン・モンスターZ&スペル・クレイジー

これまでオープニングマッチを務めてきたカズ&スパンキーのイケメンタッグが、遂にハッスル軍としてモンスター軍と初遭遇。対するはザ・フライング・バンパイア16世&28世。28世も今回が日本初登場だ。

第2試合は、前回の『ハッスル・ハウス vol.2』で因縁を生んだハッスルKこと川田利明とモンスターCが再び相見える。共にパートナーに選ばれた横井宏考とマーク・コールマンが鍵を握りそうだ。また川田はこの日全日本プロレスの試合にも出場が決まっており、ダブルヘッダーとなる。川田は過酷な状況で、ハッスルのリングに上がらなければならない。

第2試合に続き、第3試合も『ハッスル・ハウス vol.2』で生まれた因縁から組まれた対戦カードだ。ハッスル仮面レッド&ハッスル仮面ブルーとザ・デビル・ピエロ1号&ザ・デビル・ピエロ2号の再戦である。一度手を合わせたもの同士、前回以上の試合が期待できるだろう。

そしてみちのく後楽園大会でアン・ジョー司令長官に屈辱の3カウント負けを喫したザ・グレート・サスケがケッパレ軍からの援軍として参戦する。大巨人ジャイアント・シルバに空中殺法が通用するのか?

第5試合は、今や『ハッスル』名物と言っても過言ではないハードコアマッチ。詳しいルールは試合当日発表となる。これがハードコア初挑戦となる坂田亘の動きに注目だ。

しかし最も気になるセミハッスル、メインハッスルに関しては、「後日発表する」ことしか明かされない。
するとそこに、島田参謀長&アン・ジョー司令長官が登場。笹原GMが映画デビューしたことを持ち出して、「これからはムービースターのGMの時代ですよ。つまらないものですが我々高田モンスター軍から、アカデミー助演男優賞を贈らせてもらいます」と、何とトロフィーを手渡したのだ。しかし笹原GMは、そのトロフィーを手に取るなりろくに見ずに後ろにポイッ!と投げ捨ててしまう。

それでもめげない島田参謀長は「でも、GMは僕があげたジャケットを気に入ってくれているじゃないですか?」と、映画の撮影で笹原GMが、島田参謀長からプレゼントされたジャケットを着ている写真を取り出す。さすがにこれには言葉が出ない笹原GM。痛いところをつかれてしまったようだ。

気を取り直して笹原GMは「とにかく今日は何の用なんですか?」と、モンスター軍の2人に問いただす。すると島田参謀長は「もうこの場で今すぐ対戦カードを決めます」と、高田モンスター軍が一方的に考案した対戦カードを発表し始めたのだ。

まず島田参謀長が指名したのは長州力。アン・ジョー司令長官が渋谷でスカウトしたという新たなモンスターであるO・YA・JI・GA・RIとダン・ボビッシュが組んでタッグマッチで対戦するというもの。

そしてもう一人、メインハッスルに高田モンスター軍が送り込むのは、島田参謀長がロシアで発掘したというロシアンモンスター54。何でもこのモンスターは、誰が相手でも54秒で倒してしまうという強力なモンスターという。島田参謀長は「チキンも出場停止。ポークは肩の手術で出れない。モンスター軍の楽勝だな。ハハハハハ」と高笑い。

そこに今度はハッスル軍の中村カントクが登場。早速、高田モンスター軍が提示した対戦カードにいちゃもんをつけ始めた。特に中村カントクの怒りを買ったのが、O・YA・JI・GA・RIだ。「何だよ! コイツは。(アン・ジョー司令長官を指差し)どうせお前が出るんだろ?」と詰め寄る。 

するとアン・ジョー司令長官は自信満々に「コレ ガ O・YA・JI・GA・RI デス」と1枚のフィリップを取り出すのだが、どうみてもアン・ジョー司令長官にしか見えない。中村カントクがすかさず「何だよ! お前じゃねえかよ!」とさらに声のトーンを上げると、アン・ジョー司令長官は「チガイマス ヨ。ワタシ ハ 高田総統 ノ スペシャルビターン ヲ ウケテ、O・YA・JI・GA・RI ニ ウマレカワッタ ノデス」と説明(言い訳?)したのであった。

「こんなインチキ軍団にハッスル軍は負けませんよ。GM、本当は正式に発表したかったのですが、今ここで発表させてください。長州力のタッグパートナーは…RIKISHIです!」

中村カントクの口から出たのは何と何とあのWWEで活躍したスーパースターRIKISHIだった!

さすがのモンスター軍もこれには一瞬「ビビッてたじろいだ」感じだったが、アン・ジョー司令長官が得意の「リキシ ッテ フー ヨ?」の決め台詞で切り返すと、島田参謀長も「そんなの豚が太ったヤツだろ? それよりロシアンモンスター54の相手はどうするんだよ!」と口撃を続ける。

すると中村カントクも意気消沈。「GM、“キャプテン・ハッスル”が凄い選手を連れてくるはずです。ここは“キャプテン・ハッスル”選抜選手という事でお願いします」と静かに頭を下げた。

しかしこのままオメオメと引き下がるわけにはいかない中村カントクは、「一つ提案があります。この対抗戦で我々ハッスル軍が勝ち越した場合、次回の『ハッスル6』で高田総統をリングに上げてください」と高田総統を引きずり出すことを要求したのだ!

突然の爆弾発言に場内は騒然とする。モンスター軍の2人も烈火のごとく怒り狂い「ふざけるな!」「ナニサマ ノ ツモリ ナンデスカ!」と声を荒げる。しかし今日は珍しく頭の切れる島田参謀長が「だったらモンスター軍が勝ったら、高田総統が言っていた“然るべきもの”をよこせ!」とハッスル軍へ逆要求する。これで中村カントクもヒートアップ。またまた罵り合いが始まってしまった。

もはや怒りを通り越してうんざり気味の笹原GMは一息ついてから「シャラーーーップ!」。一旦その場を沈めると「分かりました。対戦カードを発表します。メインハッスルは小川直也選抜選手VSロシアンモンスター54、セミハッスルは長州力&RIKISHI VS O・YA・JI・GA・RI&ダン・ボビッシュ組で決まりです。そしてフィフティフィフティということで、今回の対抗戦でハッスル軍が勝ち越した場合、『ハッスル6』に高田総統が出場する。モンスター軍が勝ち越した場合、高田総統が要求する“然るべきもの”を渡す。それでいいですね?」とまとめた。

これを聞いたアン・ジョー司令長官は「コレ ハ グッドニュース ネ。ハヤク 総統 ニ テレフォン シマショウ」と、島田参謀長と共に早々に開場を後に、中村カントクは「元気よくいきましょう」とハッスルポーズを決めて去っていった。

これにより『ハッスル5』全面対抗戦は、両軍の今後を左右するビッグマッチとなった。しかし小川&橋本なきハッスル軍は圧倒的に不利である。そうなると鍵を握るのが小川直也が連れてくる超大物X。17日帰国予定だという小川直也はこのピンチを救う助っ人をアメリカから連れ帰ってくることが出来るのか!?

関連人物:O・YA・JI・GA・RI長州力ハッスルRIKISHIロシアン54(フィフティフォー)
関連大会:ハッスル5