王道のプロレスにハッスルが足を踏み入れた!
3冠ベルトを「引きこもりの象徴」とこき下ろす!
2004年4月10日全日の聖域、チャンピオン・カーニバルの開会式に高田総統が乱入。
川田にゴーバーとの3冠戦をぶちあけた!
4月10日(土)、全日本プロレス後楽園大会。第3試合のジャマール&TAKAみちのくVS小島聡&渕正信のタッグマッチで盛り上がった客席だが一転して空気が変わった。
黄金の優勝トロフィーがリング中央に設置され、全日本プロレスの一大イベント、チャンピオンカーニバルの開催セレモニーが始まったのだ。
リングアナウンサーの呼び込みに、自分の名前が入った襷をかけて各選手たちが次々に姿を見せる。大森隆男や佐々木健介といた他団体の選手がリングに足を踏み入れると何ともいえない雰囲気が後楽園ホールに漂う。全選手がリングに上がり、選手の組み分けと日程が発表されただけの短いセレモニー。それでも会場の緊張感は途切れない。チャンピオンカーニバルとは選手にとってはもちろんのこと、ファンにとっても特別なものなのだ。
こうしてセレモニーも終わり、優勝トロフィーがリングから降ろされ、今から試合が始まろうとしたその時だった。
「ちょっとだけ時間を下さい」
全日本のファンには聞きなれない甲高い声が後楽園ホールに響きわたった。どうみてもレスラーとは思えない体つきの小柄な男が、まるで自分がチャンピオンカーニバルに出場するかのように、襷姿で颯爽とリングに上がる。会場からは大ブーイングが起こった。
島田裕二である。
「レッツハッスルタイム! ハッスルしてますか? 私がモンスター軍参謀長の島田です。行きますよ! ドゥ・ザ・ハッスル!」
王道プロレスのリングで行われた暴挙。ブーイングは更に激しさを増していく。しかし、そんなことはお構いなしと言わんばかりに島田はあの男のことを口にした。
「川田さん、いますか? 出てきてください!」と、あろうことか現・3冠王者の川田利明を挑発し始めたのだ。しかしそんな挑発に川田が動じるはずもなく、島田参謀長が何度呼びかけても、リングに上がろうとはしない。
すると島田参謀長はここぞとばかりに「せっかく参謀長が来ているのに無視ですか。でも今日は無視できない人と来ているんですよ。オヤジ、これかけて」と一本のテープを木原氏に渡す。
会場に流れるエルガーの「威風堂々」。そこに姿を見せたのは高田モンスター軍・高田延彦総統だ。誰も予想だにしなかった展開に、後楽園ホールはブーイングと戸惑いの声が混在する異様な空間となった。
そして遂に『日本のプロレス界の破壊』を標榜する高田総統が、『日本のプロレス』の王道である全日本のリングに足を踏み入れた。
マイクを握った高田総統がしゃべれないほどの大「帰れ」コールが起こる後楽園ホール。ようやく客席が静まると、開口一番「ありがとう」と薄ら笑いを浮かべる。チャンピオンカーニバル開幕に乱入したことにも「この王道、いや自称・王道も治外法権ではない」と一言。さらに「川田くんは“俺だけの王道”という言葉が気に入っているようだけど、私にはさっぱり分からない。彼のベルトは引きこもりの象徴だろ?」と川田、そして3冠ベルトにまで辛らつな言葉を浴びせかける。
それまで静観していた川田だったがこの言葉にはブチ切れた。若手レスラーの制止を振り切って鬼の形相でリングサイドまで駆け上がる。
ロープを挟んで対峙する高田総統と川田。そして高田総統は川田を目の前にしてこう続ける。
「『ハッスル1』、『ハッスル2』にゲスト気分でやってきた自称・3冠王者の川田くんだな。一つ言っておく、聞くところによると『ハッスル3』にもノコノコ出てくるらしいな。それは許さん。川田くん、君に問題提起しておこう。君の自称・王道と我々の王道をかけて闘おうじゃないか。もしそれを受けるなら最高の挑戦者を用意してやろう。そして3冠ベルトを私の骨董品コレクションに入れてやる。迷う必要はない。君には3つのモチベーションがあるじゃないか。1、自称・王道プロレスを守る。2、引きこもりの象徴のベルトを守る。3、風前の灯の全日本プロレスを守る。どうだい? 怒りに火が着いたか? 『ハッスル3』で最後の王道を見せてもらおう。ゴールドバーグと待っているよ!」
なんと高田総統は川田に『ハッスル3』の舞台でゴールドバーグとの3冠戦を要求したのだ。
しかしこの日に限っては、川田の方が一枚上手だった。マイクを渡されると「高田!……じゃなくて総統」と絶妙の切り返し。
そして「お前はプロレスをバカにしているけど、そういうお前もプロレスをかじったんじゃないのか? だったら最後まで責任を持てよ」と、逆に高田総統に問い詰める。高田モンスター軍のエースで世界のスーパースターと誇るゴールドバーグに対しても「ゴーバーなんて誰か知らねえよ」と切り捨てて、リングを後にしたのだった。
リングを降りた高田総統の代わりを受けて、島田参謀長が「川田さんは挑戦を受けたとみなします。よって川田×ゴールドバーグの3冠戦を行います」と改めて3冠戦をアピールした。
OH砲だけでなく、全日本プロレスにまで向けられた高田モンスター軍の魔の手。果たして川田は王道プロレスを守ることができるのか!?
黄金の優勝トロフィーがリング中央に設置され、全日本プロレスの一大イベント、チャンピオンカーニバルの開催セレモニーが始まったのだ。
リングアナウンサーの呼び込みに、自分の名前が入った襷をかけて各選手たちが次々に姿を見せる。大森隆男や佐々木健介といた他団体の選手がリングに足を踏み入れると何ともいえない雰囲気が後楽園ホールに漂う。全選手がリングに上がり、選手の組み分けと日程が発表されただけの短いセレモニー。それでも会場の緊張感は途切れない。チャンピオンカーニバルとは選手にとってはもちろんのこと、ファンにとっても特別なものなのだ。
こうしてセレモニーも終わり、優勝トロフィーがリングから降ろされ、今から試合が始まろうとしたその時だった。
「ちょっとだけ時間を下さい」
全日本のファンには聞きなれない甲高い声が後楽園ホールに響きわたった。どうみてもレスラーとは思えない体つきの小柄な男が、まるで自分がチャンピオンカーニバルに出場するかのように、襷姿で颯爽とリングに上がる。会場からは大ブーイングが起こった。
島田裕二である。
「レッツハッスルタイム! ハッスルしてますか? 私がモンスター軍参謀長の島田です。行きますよ! ドゥ・ザ・ハッスル!」
王道プロレスのリングで行われた暴挙。ブーイングは更に激しさを増していく。しかし、そんなことはお構いなしと言わんばかりに島田はあの男のことを口にした。
「川田さん、いますか? 出てきてください!」と、あろうことか現・3冠王者の川田利明を挑発し始めたのだ。しかしそんな挑発に川田が動じるはずもなく、島田参謀長が何度呼びかけても、リングに上がろうとはしない。
すると島田参謀長はここぞとばかりに「せっかく参謀長が来ているのに無視ですか。でも今日は無視できない人と来ているんですよ。オヤジ、これかけて」と一本のテープを木原氏に渡す。
会場に流れるエルガーの「威風堂々」。そこに姿を見せたのは高田モンスター軍・高田延彦総統だ。誰も予想だにしなかった展開に、後楽園ホールはブーイングと戸惑いの声が混在する異様な空間となった。
そして遂に『日本のプロレス界の破壊』を標榜する高田総統が、『日本のプロレス』の王道である全日本のリングに足を踏み入れた。
マイクを握った高田総統がしゃべれないほどの大「帰れ」コールが起こる後楽園ホール。ようやく客席が静まると、開口一番「ありがとう」と薄ら笑いを浮かべる。チャンピオンカーニバル開幕に乱入したことにも「この王道、いや自称・王道も治外法権ではない」と一言。さらに「川田くんは“俺だけの王道”という言葉が気に入っているようだけど、私にはさっぱり分からない。彼のベルトは引きこもりの象徴だろ?」と川田、そして3冠ベルトにまで辛らつな言葉を浴びせかける。
それまで静観していた川田だったがこの言葉にはブチ切れた。若手レスラーの制止を振り切って鬼の形相でリングサイドまで駆け上がる。
ロープを挟んで対峙する高田総統と川田。そして高田総統は川田を目の前にしてこう続ける。
「『ハッスル1』、『ハッスル2』にゲスト気分でやってきた自称・3冠王者の川田くんだな。一つ言っておく、聞くところによると『ハッスル3』にもノコノコ出てくるらしいな。それは許さん。川田くん、君に問題提起しておこう。君の自称・王道と我々の王道をかけて闘おうじゃないか。もしそれを受けるなら最高の挑戦者を用意してやろう。そして3冠ベルトを私の骨董品コレクションに入れてやる。迷う必要はない。君には3つのモチベーションがあるじゃないか。1、自称・王道プロレスを守る。2、引きこもりの象徴のベルトを守る。3、風前の灯の全日本プロレスを守る。どうだい? 怒りに火が着いたか? 『ハッスル3』で最後の王道を見せてもらおう。ゴールドバーグと待っているよ!」
なんと高田総統は川田に『ハッスル3』の舞台でゴールドバーグとの3冠戦を要求したのだ。
しかしこの日に限っては、川田の方が一枚上手だった。マイクを渡されると「高田!……じゃなくて総統」と絶妙の切り返し。
そして「お前はプロレスをバカにしているけど、そういうお前もプロレスをかじったんじゃないのか? だったら最後まで責任を持てよ」と、逆に高田総統に問い詰める。高田モンスター軍のエースで世界のスーパースターと誇るゴールドバーグに対しても「ゴーバーなんて誰か知らねえよ」と切り捨てて、リングを後にしたのだった。
リングを降りた高田総統の代わりを受けて、島田参謀長が「川田さんは挑戦を受けたとみなします。よって川田×ゴールドバーグの3冠戦を行います」と改めて3冠戦をアピールした。
OH砲だけでなく、全日本プロレスにまで向けられた高田モンスター軍の魔の手。果たして川田は王道プロレスを守ることができるのか!?
関連人物:“ハッスルK”川田利明、島田工作員、高田総統、ビル・ゴールドバーグ
関連大会:ハッスル3
関連ニュース:高田総統からの緊急コメント!! ZERO-ONE後楽園大会に島田“参謀長”を派遣!!