ハッスル通信

タイガー・ジェット・シンがHG&RGとシングル対決!
小川 VS TAJIRI、旧ハッスル軍の潰し合いも!?

2007年2月14日

 2月14日(水)東京・水道橋にある後楽園ホールにて、2007年最初の興行となるハッスル3月シリーズの記者会見が行われた。会見場には、ハッスルの全権を掌握した高田総統と新生モンスター軍がズラリと勢ぞろい。旧ハッスル軍不在の中、驚くべきカードが発表された。そのカードとは……。

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“高田総統がDSEからハッスルを買収、そして全権掌握へ”
 このビッグサプライズの発表からちょうど2週間が過ぎ、新生モンスター軍を率いる高田総統の新体制が遂に動き始めた! 会見場には、モンスター軍の巨大な旗が掲げられており、完全にモンスター軍の支配下であることは一目瞭然である。
 威風堂々のテーマ曲が鳴り響く中、高田総統とモンスター軍が登場し壇上に整列した。その中には、憮然とした表情の旧坂田軍・坂田亘、崔リョウジの姿も! 
 会見を仕切る平社員の加藤は「この度、ハッスルの最高権力者に就任いたしました高田総統より、ありがたいお言葉を頂戴します」と高田総統につないだのだが…・・・。
 どうやら当の本人は機嫌が悪い様子で、集まったマスコミ陣を睨みつける。
「ピューリッツァー賞には、一生縁のない暇ネタ専門のマスコミの諸君! 今日も明日も捏造記事か!? 我こそが高田モンスター軍総統高田だ!」とあいさつするも、洗脳されていないマスコミ陣が総統コールを起こすはずがない。
 機嫌を損ねた高田総統の気持ちを盛り上げようと島田二等兵&アン・ジョー司令長官は総統コールを誘うのだが、無理なものは無理だ。
「諸君も知っての通り、私は、ハッスルの全権を掌握した。ハッスルのリングに上がりたければ、この私に忠誠を誓わなければならない。当然のことだな。しかしそんな基本的なことすら、理解できない不愉快な連中がいるようだ。おい、アホの坂田!」と高田総統の怒りの矛先は坂田へ。
「旧ハッスル軍の連中は、なぜ来ていないのだ? お前が責任もって連れてくるはずじゃなかったのか?」と問いかけると、坂田は困った表情を見せながら「すいませんでした」と平謝り。
 納得のいかない高田総統は「おい! そんな仕事っぷりでよくGMが勤まったもんだな。貴様……GMといっても実際は、何も仕事しなかったらしいじゃないか。たかが一回、妖精さんをブッキングしたくらいで偉そうにすんじゃないよ! 貴様、天狗になってるよな?」と言いながら詰め寄る。

 続けて「居酒屋経営にも手を出しちゃったりして、天狗になってるよな? 先輩として言うが、安易に飲食業に手を出すと火傷するよ。ジンギスカンブームも去っちまったからな・・・・・・。何を言わすんだ、こんの野郎〜!」と勝手に自虐ネタで締める高田総統だった。
 新オーナーの呼びかけを完全無視した旧ハッスル軍の連中。大怒りの高田総統は、急遽3月のマッチメイクを発表する強行手段に! そのカードとは以下の通り。

▼3・15『ハッスル・ハウスvol.22』(後楽園ホール)
RG VS タイガー・ジェット・シン

▼3・18『ハッスル21』(愛知県体育館)
HG VS タイガー・ジェット・シン

「いいですか! タイガー・ジェット・シンは、なめられるのが大嫌い。シャレは一切、通用しまセーン。ミーが出場を打診したところ、『なんで俺がコメディアンと対決しなくちゃいけないんだ?』と電話口で猛烈にブチ切れていまシタ! レイザーラモンの2人は揃って血の海に沈むことになるでショウ」(アン・ジョー司令長官)。
 ここで突然だが、皆さんは覚えているだろうか? タイガー・ジェット・シンの恐怖を……。インドの狂虎と異名を持つシンは、1973年に新宿伊勢丹前の路上で某有名レスラーを襲撃したことで知られるヒールレスラー。サーベル片手に大暴れして日本中を恐怖のドン底に叩き落としてきた。ハッスル初登場は『ハッスル3』(2004.5.15横浜アリーナ)。『ハッスル6』(2004.10.23愛知県体育館)では小川直也を流血させ、リング上は血の海と化した……。 そして、次の2カードであるハッスル軍同士の潰し合いマッチも発表された。

▼3・15『ハッスル・ハウスvol.22』(後楽園ホール)
KUSHIDA VS \(^o^)/チエ

▼3・18『ハッスル21』(愛知県体育館)
小川直也 VS TAJIRI

「旧ハッスル軍が呑むも呑まないも、私が決定と言ったら決定なんだよ! ま、私は、彼らに仕事を提供してやったのだ。感謝の言葉をいただきたいな。ハッハッハッハッハ!」と高笑いする高田総統。
 するとそこに、TAJIRI、大谷晋二郎、KUSHIDA、\(^o^)/チエの旧ハッスル軍のメンバーが乱入だ!
 総統を護衛しようとモンスターたちが前に出て警戒する中、TAJIRIは「我々が活動休止してる間に、なにを勝手なことしてるんですか? あなたたちが、ハッスルを買収しようが、そんなの僕たちには関係ないですからね!」と食ってかかる。
 大谷も「そうだよ! 今日は勢揃いしてないけどな、俺達ハッスル軍の目標は、打倒エスペランサー。この思いに嘘はねえんだよ。俺たちはな、死んでもお前の軍門にはくだらねえかなら!」と猛反論だ。
 怖いもの知らずの\(^o^)/チエまで「そうだよ、ふざけんな高田!」と怒りは沸点に達している。
 総統の横に控えていた川田は「おい、お前! 知恵が回らないからチエって名前がついたんじゃないのか? 少しは口のきき方気をつけろ! よく聞けよ。モンスター軍の支配下になったってことは、お前らは、俺の部下でもあるわけだ。あちち、もう一回、俺の付き人からやり直すか?」と、完全に上から目線の様子。
 マッチメイクに納得のいかないTAJIRIは「なんですか、このセンスのないマッチメイクは! HGとRGの試合はともかく、なんで僕とキャプテンが試合しなきゃいけないんですか! 闘う理由が何もないでしょう?」と疑問を投げかける。
「お前らハッスル軍は、文句言える立場じゃねえんだよ! いいか? この試合はな、俺がレフリーとして裁いてやる! 楽しみにしてろよ!」とニヤリする島田二等兵は勝手にレフェリー就任に名乗り。
 いくらモンスター軍の口撃を受けたところで、引き下がらない大谷は「例え、ノーギャラでもお前をぶっ潰すまでは、断固として闘い続けるからな! 次の後楽園には、また行方不明に行っちまったキャプテンと、HGとニューリン様と全員で、殴りこみにいくからな!」と決意をぶつけた。
 負け犬の遠吠えとはこのことか? 余裕を見せる高田総統は「負け組は、所詮、世の中の仕組みを理解できない連中だ。反抗するのは勝手だ。しかし世の中の早い流れに乗り遅れないことだな。」と忠告。
 怒りの収まらない大谷は、坂田に対して「お前、恥ずかしくねえのか!」と疑問を投げかける。
 悔しそうな表情の坂田だったが、「いいか? お前ら。闘う場所があっての俺たちだ。その闘う場所がないのにな、何をほざいても一緒なんだよ!」と、高田政権に加わった発言ではないか!? 
「お前はいつから腐れサラリーマンになりやがったんだ?」憮然とした表情の大谷ら旧ハッスル軍は、退散するしか術はなし。
 最後に高田総統は「私の支配するハッスルでは、私にたてつく者は絶対に許さん! 3月の後楽園、そして名古屋でハッスル軍残党の奴らは骨の髄まで思い知ることだろう」と意味深なコメントを残し、会見を締めた。
 これまでのハッスル軍VS高田モンスター軍の図式は完全に崩壊してしまった3月大会のカード。旧ハッスル軍は本当に潰し合いをすることになるのか? そして最狂のヒールレスラーと闘うHG&RGの運命やいかに!?