ハッスル通信

笹原GMに聞け!後編
銀メダリストVSエロテロリスト何が起こるか分からないから、ハッスルは楽しいのです。

2005年2月7日

「シャラーップ!」の怒声で、一躍ファンのハートを鷲掴みにした笹原GM。しかし、我々は真のGMの姿をまだ知らないのではないだろうか?ハッスルの最高権力者を自他共に認める、笹原GMとはどんな人物なのだろうか? そして、目前に迫った『ハッスル・ハウスvol.4&5』と『ハッスル7』の見どころとは?GMの魅力がタップリと詰まったインタビューをご覧あれ!

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個人的にM字ビターンを受けるつもりです

――なるほど〜。では、GMの今年の目標は何でしょう?
「ハッスルをさらに広める事です。全国津々浦々、老若男女を問わず、子供からお年寄りまで、少女から熟女まで、ガキ大将からヤンキーまで、平社員から社長まで楽しんでいただきたいと思っております」

――三本目の映画出演とかはどうでしょう?
「それによってハッスルが広まるのであれば、どんなオファーでも受けます」

――さて、目前の話題として2月8、9日に『ハッスル・ハウス』、2月11日に『ハッスル7』がありますが…。
「ハウスは今年になって初のハッスルなので、スタッフ一同気合いが入っていますので、ぜひ楽しんでください。3大会とも内容に関しては、インリン様が中心になってくるでしょう。モンスター軍の人事異動もありますし、全てにインリン様が関わってきますからね」

――しかし、インリン様のやりたい放題状態ですね。
「いいんじゃないですか、面白いし」

――なぜそんなに甘いんですか!
「何しろインリン様ですから」

――何か特別な接待を受けたんじゃないでしょうね!?
「いやいや、それは…いずれは個人的にM字ビターンを受けますけれど」

――プライベートM字ビターンですか!?
「もちろんです。それはGMという立場ですから、全ての権限を持っているわけですしね。誰からも文句は言わせません」

――ただのスケベおやじじゃないですか!
「違います!GMとして知っておかなければならないからです。別によこしまな考えがあるわけではありません。GMとして、どんな事でも経験しないといけないじゃないですか。高田総統のビターンを受けましたし、小川選手には表参道の大通りに連れて行かれてハッスル!ハッスルをやりました。それと同じように、インリン様のM字ビターンも一度、受けてみないといけないと考えているわけです。繰り返しますが決して、よこしまな考えではありませんよ」

――インリン様がプロレスデビューするという事で、プロレスファンの一部からは“プロレスを舐めるな!”との声も挙がっているようですが、その声に対しては?
「逆に批難があるぐらいの方がいいと思います。そういう声があること事態、間違っていなかったという証明です」

――GMとしてはOKだと?
「ぜんっぜん、オッケーです。なぜならば、何が起こるか分からないじゃないですか?何が起こるか想像できますか?小川選手とインリン様が絡んだ時に何が起こるのか。銀メダリストVSエロテロリストですよ!凄くないですか?という事は、みんな見たいわけです。批判は期待の裏返しですから。それこそハッスルがスタートした1年前には、誰も想像していなかった展開じゃないですか。もしかしたら1年後には、小川選手が高田総統と闘っているかもしれないとは想像したかもしれませんが、インリン様と闘うなんてよもや思ってもいなかったわけです。それが実現してしまうんですから!まあ、それはひとえに私の力ですけれども」

――あっ、GMの力なんですか!
「そうです。私は世の中の全ての出来事を、俯瞰して見渡していますから。ここで初めて明かしますが、インリン様の登場は1年前から考えていました」

――そうだったんですか、いやぁ、さすがGM。恐れ入りました。
「当然です。それぐらい先が見えないと、GMはやっていられません」

――では、モンスター軍から次々に登場するモンスターたちも、GMはちゃんと査定しているわけですね?
「もちろんです。あらゆるコネクションを通じて資料を集めます」

――ちなみに、今までで一番ビックリしたモンスターは誰でしょう?
「どうでしょう…ガマ大王やタイガー・ジェット・シンには驚きましたね。個人的にはアン・ジョー之助、肩狩酋長KATAKARI、膝狩酋長HIZAKARIが好きです。あと、ヒマラヤン・ビッグフットが良かったですね」


インリン様の鞭?いいんじゃないですか

――インリン様は先日の公開練習で、鞭によるミット打ちを披露なさっていましたが、あれはいいんですか?
「いいんじゃないですか」

――また適当な!
「インリン様はデビュー戦ですよ。小川選手は自分でも“相手は素人”と言ってるぐらい分かっているわけですから、鞭ぐらい持っても文句は言わないでしょう」

――GM裁定では鞭もあり、と。
「ありですね。いわば、鞭はインリン様の体の一部ですから。葛西純の尻尾のようなものですよ。ですから、全く反則ではありません」

――では、『ハッスル・ハウス』の見どころをお願いします。
「まずモンスター軍の人事異動がどうなるかですね。インリン様はナンバー2になったわけですが、島田参謀長とアン・ジョー司令長官の立場がどうなるかが明らかになるでしょう」

――まさかGMまで人事異動されてしまうとか…。
「それはありません。私は誰かを人事異動する事はあっても、誰かにされる事はありません」

――絶対権力者なわけですね。
「当たり前じゃないですか」

――名古屋の『ハッスル7』の見どころはどうでしょう?
「たくさんありますが、まず長州選手のハードコア初挑戦がどうなるか。楽しみですね。あと、坂田と川田のシングルマッチ。そしてメインですね」

――しかし、よく長州さんがハードコアを受けましたね。
「それは長州選手なりのハッスルの仕方なのでしょう。ハッスルポーズはやらないけれども、ハードコアに出て自分なりのハッスルを示すという事だと思います」


ハッスル軍にはキョンキョンが欲しいですね

――今後のハッスルはどのような展開になっていくと思いますか? このままハッスル軍とモンスター軍の対抗戦が続いていくのでしょうか?
「いや、変わると思いますね。例えば今回、坂田選手がハッスル軍を辞めてモンスター軍入りを志願しましたよね。他にもハッスルキング(橋本真也)が戦線離脱中ですし、小川と川田というのもタッグを組んでいますが、キャプテンの状況判断ミスで負けていますから、決して一枚岩ではないですからね」

――例えば、GMがハッスル活性化のために第三の軍団を投入するという可能性は?
「自然に出来る可能性はあると思います。私がどうこうではなく、ハッスル軍にもモンスター軍にも属さない、別の軍団が生まれる可能性はありますよ」

――GMの立場としては、ハッスルのマンネリを避けないといけないわけじゃないですか。そのために、どのような構想があるのか、チラッと教えてください。
「今までのプロレスが持っているトラディショナルな部分を継承していかなくてはなりませんが、逆にそこに捉われすぎても柔軟な事が出来ません。ですから、突拍子もない事をやっていきたいです。今まで誰もやった事がない事をですね。それはまだ言えません。ムッフッフッフッ…」

――ではGMとして、ハッスルに引き入れたい人材はいますか?
「モンスター軍のインリン様に対して、ハッスル軍に誰か入ってくれるといいですね。そうしなければ、バランスがとれません。フィフィティ・フィフィティじゃありませんから。誰かハッスルを象徴する女の子がいてくれたら…イメージで言うと、昔のキョンキョン(小泉今日子)みたいな!」

――いま話題の(笑)。
「キョンキョンがまだショートカットだった時代の、ああいう元気なイメージの娘がハッスルに合ってると思うんですよ」

――では、我こそはと思う芸能人の方は、ぜひ名乗りを挙げて欲しいということですね。
「そうです。明るくて元気な娘をお待ちしております」

――選手のほうは世界中からオファーが舞い込んでいるそうですね。
「もう、毎日来ています。男子女子を問わず、世界中のあらゆるところからオファーがありますね。名前は言えませんが、大物からもあります。これを言ったら腰を抜かしますよ」

――それは楽しみですね! 外国人の話が出たところで思い出したんですが、このハッスルサイトの読者から「笹原GMはWWEの元GMカード・アングルに比べてキャラが弱い」という投稿がありました。
「は〜(大きくため息をついて)。その人は本質が見えていないですね。私としては“カート・アングルごとき”という感じなんです。そんなものと比べてもらっても困ります」

――「ハッスルはWWEのモノマネじゃないか!」と言う人もいます。
「WWEをお手本にしている部分は確かにあります。しかし、スタートは模倣でもいいのです。今の世の中、いきなり完全なオリジナルのものを創るのは難しいんですよ。まだまだハッスルはヨチヨチ歩きの状態ですが、WWEを越えるのは時間の問題でしょう。背中は見えていますから」

――すると、いずれはハッスルも世界戦略を目指すわけですね。
「多少の調整は必要ですが、例えば中国などに持っていってもウケルと思いますよ」

――GMの中では、すでに世界戦略が始まっているのですね?
「詳細は言えませんが、そういう事です」

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